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全日本漬物協同組合連合会2022

毎月21日は「漬物の日」

マスコットキャラ「つけ丸」くん
名古屋市郊外の「萱津(かやつ)神社」には、次のような伝説が残っています。
萱津神社を祀る村人たちは、毎年秋に野菜と藻塩を初穂としてお供えしていました。
しかし、そのままにしておくと腐ってしまうことを嘆いた村人が、供物をカメに入れて供えてみたところ、野菜と塩が作用してほどよい塩漬になったのです。
村人たちはこの食物を神様からの贈り物として尊び、諸病の免除、万病快癒の護符として、また、保存食品として蓄えるようになりました。
現在、萱津神社ではこの故事にならって毎年8月21日を「香の物祭」として祝い、漬物業界では毎月21日を「漬物の日」と定め、漬物の普及に努めています。

全日本漬物協同組合連合会(全漬連)HP 毎月21日は「漬物の日」


大阪で技能評価試験 外国人実習生7名受験

左から林野氏、辻氏、阪本氏
実技試験
【大阪支社】全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は11月20日、大阪市中央卸売市場本場業務管理棟で、外国人技能実習生を対象とした農産物漬物製造業技能実習評価試験(初級)を実施した。
 今回受験したのは、浅漬メーカー2社の実習生7名(ベトナム出身6名、カンボジア出身1名)。
 当日の試験委員は、大阪府漬物事業協同組合の林野雅史理事長、辻博文副理事長、カカシ食研㈱の阪本俊治R&Dセンター長の3名が担当し、主席試験委員は辻氏が務めた。
 試験は、実技(作業)試験の実施後、学科・判断等試験が実施された。学科・判断試験は試験委員が問題を読み上げる形式で行い、いずれの試験も滞りなく終了した。初級試験に合格した実習生は在留期間が延長され、技能実習2号として2、3年目の実習に臨むことができるようになる。
 試験委員の林野理事長は「関西では今年最後の技能実習評価試験で、無事終えられて良かった。来年は実習生の受け入れが増えると思われるので、試験委員をしっかり確保して臨みたい」とコメント。
 主席試験委員の辻副理事長は「実習生はよく日本語を理解していると実感し、試験時間より早めに終える人が大半だった。今後の運営に当たっては、試験委員の確保しやすい曜日、時間を調整し、よりスムーズな運営を目指したい。漬物製造管理士試験についても同様に準備していく」と語った。
【2022(令和4)年12月1日第5113号3面】

関西漬物協会 沢庵和尚の遺徳を偲ぶ「たくあんの日」に法要

厳かに行われた法要
 【大阪支社】関西漬物協会(平井達雄会長)は、沢庵和尚ゆかりの地であり「沢庵寺」とも呼ばれる圓覚山宗鏡寺(兵庫県豊岡市出石町)で、11月11日に執り行われた第377回沢庵忌法要に参列した。
 沢庵和尚は1573(天正元)年に出石で生まれ、宗鏡寺で長く過ごした人物。大根のぬか漬すなわち現代の沢庵漬を考案した、あるいは当時関西で食されていたものを広く伝えられるきっかけを作ったとされている。
参列した関西漬協一同
 今年6月5日に執り行われた関西漬協創立70周年行事においては、小原住職を招き記念講演を聴講した。この縁から、今年初めて沢庵忌へ参列した。
 法要には平井会長をはじめとした関西漬協の9名が参列した他、但馬農業高等学校や弘道小学校の関係者も参列。両校の生徒は毎年、沢庵漬作りを宗鏡寺で行うとともに、沢庵和尚の教えを学んでいる。
 厳かな雰囲気の中、法要は読経に始まり、参列者による焼香、檀家総代の挨拶、小原游堂住職による法話と続いた。
 一同は漬物の代表格の一つである沢庵漬を広めた和尚の遺徳へ感謝するとともにその教えに思いを馳せ、漬物の発展へ力を注ぐ決意を新たにした。
 檀家総代の中村英夫さんは「今日は関西漬物協会の皆様が多数ご参列くださりありがたい。当寺は近隣の学校生徒や住民とともに今も手作りで沢庵漬を作り、和尚の教えを伝えている。実は、本来の沢庵忌は12月11日なのだが、当地は雪が深いため11月11日に実施するようになりそれが定着した。偶然にも全日本漬物協同組合連合会が定められた『たくあんの日』と同じ日。ぜひこの縁を大切にしていきたい」と話した。
 また小原住職は「奢ることなく今あるもので満足すること。全ての命とものを大切にすること。沢庵和尚は時の為政者であり贅沢に慣れた徳川家光へ、質素な沢庵漬を供することでそれらを伝え、戒めました。その教えを感じ取り、感謝の心を忘れないでください」と説いた。 法要を終えると会食の席が設けられた。「投淵軒」では茶の接待を受けた。沢庵和尚が閑居し、沢庵漬をここで工夫したとの伝承もある。静かに佇む四畳半一間の庵で、実業家の松下幸之助など多くの著名人が訪れた地でもある。その後は、和尚の親族の末裔が営む出石蕎麦店「沢庵」を訪れた。
 一日を終え、平井会長は「たくあんの日は大根が並ぶ様子から制定されたもので、こうして沢庵忌と同じ日になったのは不思議なめぐり合わせ。沢庵漬の発信や食育活動にも一緒に取り組んでいけるのではないか。来年以降も参列したい」と話した。
【2022(令和4)年11月21日第5112号1、7面】

全漬連青年部会 第40回全国大会広島大会

広島から栃木に伝達される「青年の輪」
【大阪支社】全日本漬物協同組合連合会青年部会の第40回全国大会広島大会(佐藤豊太郎大会会長、藤井緑生実行委員長)が10月14日、ホテルグランヴィア広島で開催された。開催テーマは毛利元就の故事にちなんだ「三本の矢 平和と革新と伝統継承~来んさい広島へ~」。
 対面形式での全国大会開催は3年ぶり、コロナ禍が始まって以来初。全国の青年部会員が一堂に会し、来賓や広島県漬物製造業協同組合(山本千曲理事長)メンバーを含め、約180名が出席する盛大な大会となった。
 漬物の次世代を担う青年部会には大きな期待が寄せられ、広島県出身で自由民主党漬物振興議員連盟顧問の岸田文雄内閣総理大臣をはじめ政財界からのメッセージが贈られた。
 またオタフクホールディングス株式会社(広島県広島市)の佐々木茂喜社長による「日本的経営を目指して」の講演や、漬物を用いたレシピコンテストなど、経営のヒントや需要振興のきっかけとなる企画が催された。【関連記事10・11面】
佐藤大会会長
藤井実行委員長
遠藤次期会長
菅野次期委員長
180名が広島に集う 
三本の矢
平和と革新と伝統継承
 第一部大会式典は、藤井実行委員長の宣言で開会。国歌斉唱に次いで、沖野勝治氏が青年部会の活動方針として、①漬物の日の普及促進②地域特産品委員会との連携③日本食の普及運動との連携④農業の継続と発展への寄与⑤青年部会全国ネットワークの確立と地域間交流の促進、と発表。漬物業界の発展のために行動することを宣言した。
 続いて登壇した佐藤大会会長は、昨年の第39回大会が初のWeb開催となったことに触れ、主管した新潟県漬物工業協同組合青年部へ敬意を表した。
 そして「本大会のテーマは『三本の矢 平和と革新と伝統継承』。広島には世界遺産となった原爆ドームがあり、世界中に平和の尊さを訴えている。また神楽のような伝統芸能や、組合が守り伝えてきた広島菜漬を始めソウルフードとしてのお好み焼きや、もみじ饅頭といった豊かな食文化もある。伝統は、時代の変化に対応した革新を続けながら受け継がれてきた。これらのことを考えるきっかけになる大会にしたいと私たちの願いを込めた」と広島大会への想いを語った。
 漬物の未来を担う青年部の熱意に引き寄せられるかのように、政財界から多くの祝辞、ビデオメッセージが寄せられた。
 広島県出身で、自由民主党漬物振興議員連盟の顧問を務める岸田文雄内閣総理大臣はビデオメッセージで「コロナの影響から、国民の健康への関心が高まり、漬物をはじめ発酵食品への関心が高まっている。和食は2013年、無形文化遺産に登録されたが、漬物は各地の伝統食品として和食を支えてきたとともに、地域の農業にも貢献した存在と言える。若い皆さまが、その漬物のますますの発展を牽引されることを期待している」と青年部会の「革新と伝統継承」へ応援の言葉を贈った。
 農林水産省大臣官房新事業・食品産業部食品製造課長の渡邉顕太郎氏は「海外の日本レストランは15年間で6倍以上に拡大するブーム。和食に欠かせないものとして漬物を提案していくことが必要。今日は活発な交流を通じて、知識の共有や、新たな発想・ビジネスモデルの創出を期待している」と語った。
 湯﨑英彦知事は「広島菜は江戸時代から栽培が始まった。日本三大菜漬として名声を得るようになったのは広島漬協の努力の賜物」と感謝を示し、「大会の参加者の皆様には、広島の豊かな自然と、古代から戦後の復興までの重層的な歴史・文化と、平和への願いを感じて欲しい」と呼びかけた。
 田辺昌彦副知事は「広島漬協は食品ロス削減や浅漬の日持ち改良、既存商品の改良等、当県食品工業技術センターと熱心に取り組んでいる。来年5月にG7サミットが広島で開催されるため、県としても漬物の発信に取り組んでいく」と意欲を見せた。
 松井一實広島市長は「広島菜は、ほぼ全量が漬物業者へ出荷されている。広島菜の主産地は、都市化が進んでいるものの、若い農家が農地の保全と技術の継承に繋がる取組を進めている。市としても販売促進を推進していく」と広島菜への期待を口にした。
 広島県議会議長の中本隆志氏は「広島菜漬は漬物業界が育て、今の地位を獲得した。こうして漬物業界の若い皆さまが集まって知恵を共有していることは心強い」と大会開催を祝した。
 全漬連の野﨑伸一会長は漬物業界がコロナ禍や物価高騰、人口減少等様々な困難に直面していると言及した上で「本大会により青年部が活発化し、苦境の打破に繋がるものと確信している」と期待を込めた。
 開催県を代表して登壇したのは、広島漬協の山本理事長。「広島大会の開催は第8回大会以来33年ぶり。当時は昭和から平成へ改元、消費税が誕生、ベルリンの壁崩壊と慌ただしい世相だった。現在は商環境が厳しいばかりでなく、ロシアのウクライナ侵攻で人の命が奪われている。だからこそ本大会が、平和と革新と伝統継承への気概を持つ契機となることを願っている」と広島漬物業界のために貢献してきた思いを胸にしながら青年部へ応援の言葉を贈り、挨拶とした。
第一部式典の最後には、長年大会を見守る「青年の輪」が、佐藤大会会長から次回開催県である栃木県漬物工業協同組合青年部会へと受け継がれ、締めくくられた。
 栃木大会は、大会会長に遠藤栄一氏、実行委員長に菅野嘉弘氏が就く。来年10月17日、宇都宮コンベンションセンターでの開催に向け、早くも準備が始まっている。
 遠藤会長は「全国大会には何度も参加し、その度に楽しく、新たな学びと出会いを得られた。本日、広島大会はコロナが収まらぬ中での準備だったにも関わらず素晴らしい大会となった。私たちからもお返しできるよう準備を進めていきたい。大会テーマは『愛をこめて、自然・健康、そして、持続可能な開発へ』とする。SDGsを実践、提案する大会となれるようペーパーレス化を始め新しい取組に挑戦していくつもりだ」と意欲を見せた。
 また菅野委員長は「コロナがあったことで、同世代が顔を突き合わせて語り合う時間は本当に貴重だったと気づかされた。栃木大会が有意義なものとなるよう準備していきたい。栃木漬協青年部は、非常に少人数で運営しているが、ぜひ多くの方に来場いただき盛り上げていただきたい」と呼びかけた。
「これぞ大阪★泉州水なすの串カツ」
青年部料理コンテスト
大阪漬協青年部が1位に 
「これぞ大阪★泉州水なすの串カツ」
 広島大会では全国大会特別企画として、「全国青年部料理コンテスト」を開催。全国の青年部から応募された各県を代表する漬物を使用した個性豊かな全28品の料理レシピから、全国の青年部会員による投票で上位3つが選出された。
 大会当日に本大会が開催され、各県の代表者が上位3品を試食して投票を行い、順位を決定した。交流会の中で表彰式が行われ、大阪府漬物事業協同組合青年部の「これぞ大阪★泉州水なすの串カツ」が11票を獲得して1位の座に輝いた。
 ステージ上で挨拶を行った部員の細川寛之氏は、「親会の林野理事長は、いつも泉州水なすは大阪の宝だと言っている。このメニューは若い社員が考えたもので、本日はそれが証明されて嬉しく思っている」と喜びを表現した。
 2位は5票を獲得した新潟県漬物工業協同組合青年部の「2way沢庵サンドイッチ」、3位は3票を獲得した広島県漬物製造業協同組合青年部の「広島菜の明太子巻き」となり、それぞれ賞状と目録が贈呈された。
佐々木茂喜社長
第2部講演会
「日本的経営を目指して」
オタフクホールディングス株式会社 代表取締役社長 佐々木茂喜氏  
 佐々木氏は、「山本理事長と佐藤大会会長とは家族ぐるみの付き合いをさせていただいており、頼まれたら断れない」と講演を引き受けた経緯を説明し、会場の笑いを誘った。
 大正11年に前身である佐々木商店を創業し、今年11月に創業100周年を迎える。ここ50年の売上は右肩上がりとなっている。
 佐々木氏は、「基本姿勢はモノ売りでなく、コト売り。ソースを売ることよりもお好み焼を広めることを追求した。お好み焼は戦後から復興のソウルフード。健康のバランスに優れ、それを広める取組を行ってきた」とお好み焼店開業支援、お好み焼教室、試食販売、お好み焼提案会などを実施し、青果、精肉、鮮魚、日配、乾物を巻き込んだ量販店での取組について説明を行った。
 佐々木氏が社長に就任したのは、食品メーカーによる事件、偽装問題、インサイダー取引、トレーサビリティー、M&Aなど、日本経済が混沌としていた2005年。経営の指標を模索し、日本企業と日本人の特徴や優位性を考えた。「日本の唯一の資源は人財」という答えに至り、利益、効率、マニュアル化・標準化といった企業の効率優先ではなく、価値、手間ひま・こだわり、自主性・個性尊重といった社員の環境優先という「オタフク・スタンダード」を構築した。
 見直し項目のブランド事例について佐々木氏は、「ブランドは流氷の形でイメージできる。目に見えない水面下の部分は歴史や社会貢献など地道な活動を行う部分で、その結果お客様の思考の中に水面の上の氷の部分が見えてくる。弊社は全国的な宣伝を行ったことがないが、多くの方に認知されている」と目に見えない部分での活動の重要性を指摘し、ファン作りを追求したことを明かした。
 教育制度の整備については、目と耳だけの詰め込み教育だけでなく、非日常の空間において五感六感を駆使する体験型研修を模索。新入社員研修(4月~7月)ではキャベツの栽培から収穫、調理まで実施する。昇格者研修(チーフ・シニア)では無人島サバイバル2泊3日ツアーも実施した。その他、歴史上の偉人を訪ねる社長塾(シニア・管理職研修)、大人見聞録の旅(高卒2年目の社員対象)なども行った。
 30年以上継続している取組では、家族を招いての入社式、社員総会(表彰大会)、社員旅行、ファミリーバーベキュー大会。また、2017年12月に理念と歴史を伝承する「清倫館」を作り、オタフク版ダッシュ村の活動を行っている。佐々木氏は「非日常空間での階層を超えた直接コミュニケーションが社風をつくると考えている」と古来より日本人が使い分けてきた日常と非日常を組み合わせることで人間関係の形成につなげていることを紹介した。
 中期ビジョンとして、ステークホルダーの考え方をまとめ、2008年から2010年にかけて人口減、少子高齢化、健康(予防医療)、ネット社会をテーマにビジョンマトリックスを策定。少子化への取組である「エンゼルプラン」では、2009年10月に託児所を開所。出産・育児休暇制度の充実、育児・家族・入学手当て等の整備を行った。お多福グループ(正社員)の出生率は2・00%(1年間の出生状況に着目し、15~49歳の女性の出生率を合計)で、日本(1・44%)、広島県(1・57%)を上回っている。女性の離職率も2005年の10・4%から2020年の2・1%と大きく減少した。
 ファミリーガバナンスについて佐々木氏は、「私は3代目。よく3代目が会社をダメにすると言われる。それは3代目が今後のための決まりや仕組みを考えないからだと思っている。同族経営の強みを発揮するためには創業家が自ら律することが必要」と語り、佐々木家の家族憲章(決まりと仕組み)を説明。2014年10月に「佐々木商店」(ファミリーオフィス)を設立し、公私混同の解消を図った。2015年4月には「家族憲章」を制定し、ファミリー会を発足。家族理念と価値観の優先順位はお客様、社員、社会、株主の順で、慣習として人々が了解している事柄や新たに決められた事柄を文章として書き表す。正月の初詣旅行とお盆の旅行は50年以上続けており、事業に携わらないファミリーメンバーも参加している。
 事業継承は職位や財産、心構えだけの相続ではない。仕入先・取引先は調達・人脈(コミュニケーション)。地域・環境・未来はブランド(品格・所作)。流通・市場は営業権・商流(行動力・魅力)。佐々木氏は、「これらの全てを継承しないと、本来の事業継承にならない」と語った。
 ファミリービジネスを構成する3つのシップとして、オーナーシップ、パートナーシップ、リーダーシップがあるが、佐々木氏は、「オーナーシップとは自責と自発の覚悟を意味し、全てを兼ね備えていないことを自覚することから始まる。社内で起こったことは全てオーナーの責任。自分にリーダーシップがなければ番頭を置くなどの対応が必要だ」と語った。
 平等と公平をテーマとした佐々木家のルールは、①株は8家が均等に持つ。②各家から1人の後継者を選出。③基本給+役職級。④退職金+貢献給。⑤65歳で現役を退き、顧問、相談役に就任。⑥年4回のファミリー会を開催。⑦多数決で決議しない。⑧各事業会社は同族役員を半数以下にする。⑨後継者は、世間が決める。最後に究極の環境整備として、三代先まで決まっている墓所の存在を披露し、講演を締めくくった。
平井副会長
交流の輪を広げる 
来年は栃木大会で再会 
 第三部の交流会は佐藤大会会長の挨拶でスタート。「青年の輪を無事に栃木県に引き継ぐことができてほっとしている。本日はオタフクさんのご厚意でお好み焼きの屋台を用意しているので、熱々のお好み焼きを食べながら他県の方と交流を深めていただきたい」と述べた。
 続いて全漬連の平井達雄副会長が乾杯発声を務め、「オタフクさんのような事業を行うことは難しいと思うが、1つでも2つでもできることがあるのにしていないこともある。私たちも同族経営なので勉強させていただいた。伝統的な食品や文化は本当に大切なもので、漬物の良さを一番知っている青年部の皆さんにプラットフォーマーとして漬物の魅力を発信していただき、業界を盛り上げてほしい」とエールを贈った。
 参加者は入口で受け取った番号のテーブルに付き、交流の輪を広げる方式で幅広い意見交換や挨拶の場が設けられた。アトラクションではプロバスケットボールチームの広島ドラゴンフライズ専属チアダンスチーム「FLYGIRLS(フライガールズ)」によるダンス、「全国青年部料理コンテスト」の表彰式が行われ、盛り上がりを見せた。
 熱気に溢れた会場で歓談の時間が続いた後、次回開催県として栃木漬協青年部部長で、第41回大会栃木大会の遠藤栄一大会会長が挨拶に立ち、「広島の皆さん、お疲れさまでした。本当に楽しくて勉強になる全国大会だった。来年は栃木での開催となるので、ここにいる皆さんは必ず出席することを約束していただき、挨拶とさせていただく」と栃木での再会を約束し、菅野嘉弘実行委員長と遠藤大会会長のご息女である伊藤悠里氏(遠藤食品株式会社研究室開発部マネージャー)も栃木大会への参加を呼び掛けた。
 最後に閉会の辞を述べた藤井実行委員長は、「私は50歳になったが、実行委員長という大役を務めさせていただき、ありがたく思っている。皆さんには広島の夜を楽しんでいただき、漬物業界を盛り上げていっていただきたい」と語り、全国大会の幕を閉じた。
集合写真
戦中の暮らしぶりを展示
2日目・呉観光
軍港で平和の願い強まる 
 大いに盛り上がった夜が明け、2日目には「呉の名所を巡る旅」が催された。栃木、群馬、東京、長野、愛知から24名が参加した。
 呉は大戦当時、日本海軍の一大拠点だった軍港の街だ。ロシアのウクライナ侵攻が今年2月に突如勃発し今も戦闘が続いている中、参加者の胸には様々な思いが去来した。
 最初に向かったのは「大和ミュージアム(呉市開示歴史科学)」。戦艦大和にまつわる考証や、戦中の当時の暮らしぶりを表す展示を見学した。隣接する「てつのくじら館」では日本で唯一、実物の潜水艦が展示されている。
 昼食は「呉ハイカラ食堂」。呉名物の肉じゃがや海軍カレーなどを味わった。肉じゃがは、東郷平八郎がイギリス留学中に食べたビーフシチューを再現させようとして呉で生まれたという説がある。その調理法は「海軍厨業管理教科書」にも載っていて、当時は栄養食として好まれた。
 その後は遊覧船に乗り、海上から海上自衛隊の現役の潜水艦、護衛艦、補給艦などを見学。最後は旧呉鎮守府司令長官官舎などがある「入舟山記念館」を見学。バスで広島駅に帰り、解散となった。
【2022(令和4)年11月1日第5110号1、10、11面】

青年部会長会議 来年は宮崎に内定

増子前大会会長
佐藤部長
新潟大会のweb開催報告 
 広島大会に先立ち、全国青年部会長会議が開催された。昨年の新潟大会の報告が行われた他、再来年の宮崎県での開催が内定した。
 始めに広島漬協の山本理事長が挨拶に立ち「新潟大会はWeb開催であることを利用したユニークな企画があり感心した。33年前の第8回広島大会では私も青年部として運営し、その経験が今に生きている。本日も素晴らしいものになると確信している」と挨拶した。
 続いて佐藤大会会長は「第40回という節目を迎えるに当たり、なんとしてもリアル開催と考えていた。もう1年延期も検討したくらいだ。準備は直接集まることが出来ず、リモート会議を重ねた。苦しい時期もあったが、これを通して青年部の団結力が高まった。開催出来て本当に良かった」と安堵の声を漏らしつつ、180名が参加することへ感謝の言葉を贈った。
 新潟大会の報告で増子雄一前大会会長は「参加者には返礼品をお贈りし、可能な限り新潟を感じていただけるようにした。Web開催の実績を残せたことは良かったが、やはりリアル開催したかったという気持ちが募る。本日こうして広島に集まることができて本当に嬉しい」と語った。
 来年度の栃木大会に続き、再来年度(令和6年度)は宮崎県での開催が内定した。宮崎県漬物協同組合青年部の佐藤仁部長は「宮崎には9名の青年部がおり20代、30代のメンバーもいて精力的に活動している。青年大会はいつも元気をもらえている。お返しができるよう頑張りたい」と意欲を見せた。
【2022(令和4)年11月1日第5110号10面】

第40回青年部会全国大会 広島大会

佐藤大会会長
藤井実行委員長
青年の輪は広島から栃木へ
広島に180名青年集う 平和と革新と伝統継承へ願い
 全日本漬物協同組合連合会青年部会の第40回全国大会広島大会(佐藤豊太郎大会会長、藤井緑生実行委員長)が14日、ホテルグランヴィア広島で開催された。国内で初のコロナ感染が確認されて以来、初の対面形式で実施された今大会には、来賓や広島県漬物製造業協同組合(山本千曲理事長)メンバーを含め、全国から約180名が集い盛大に執り行われた。
 開催テーマは毛利元就の故事にちなんだ「三本の矢 平和と革新と伝統継承~来んさい広島へ~」。被爆地となった過去を持つ広島で平和の尊さを改めて感じてもらうこと、伝統を継承しながらも時代の変化に挑戦し、漬物文化を守り発展させていくこと――それらのきっかけになる大会としたいと、広島漬協青年部の願いが込もったテーマだ。
 これに応えるように、当日は多くの青年部会員が広島に集結。3年ぶりの全国大会で再開を喜び、心を通わせ、漬物の未来を語り合う姿が見られた。
 第一部の大会式典では、広島県出身で自由民主党漬物振興議員連盟顧問の岸田文雄内閣総理大臣からビデオメッセージが寄せられた。「コロナの影響から、国民の健康への関心が高まり、漬物をはじめ発酵食品への関心が高まっています。和食は2013年、無形文化遺産に登録されましたが、漬物は各地の伝統食品として和食を支えてきたとともに、地域の農業にも貢献した存在と言えます。若い皆さまが、その漬物のますますの発展を牽引されることを期待しています」と漬物の将来を担う青年部会の「革新と伝統継承」へ応援の言葉が贈られた。
 また湯﨑英彦広島県知事や松井一實広島市長、野﨑伸一全漬連会長をはじめとした多数の来賓各氏が大会開催を祝すとともに、広島を代表する特産品である「広島菜漬」の紹介や、そのさらなる需要拡大を期待する言葉を寄せた。
 第二部では記念講演が催され、オタフクホールディングス株式会社の佐々木茂喜社長を招いた。テーマは「日本的経営を目指して」。オタフクソースがお好みソースとして確固たる地位を築いた背景や、同社が実践している経営のポイントが語られた。
 また今回が初の企画として、各県を代表する漬物を使用した料理を競うレシピコンテストが行われた。総数28の応募があり、漬物の活用方法に「革新」をもたらす斬新かつ食欲をそそるレシピが並んだ。
 強豪ひしめく中、見事優勝を勝ち取ったのは大阪府漬物事業協同組合青年部会発案の「泉州水なすの串カツ」。大阪名物同士のコラボという発想や意外な好相性が高く評価された。
 第3部の交流会ではオタフクソース使用のお好み焼き屋台や三大酒処として知られる西条の地酒といった料理が用意された他、異なる都府県の出席者がテーブルに着くような仕組みを採用したことで、全国大会ならではの新たな出会いの場を創出。各出席者が話に華を咲かせるなど、全国の青年部会員が集う全国大会の意義が改めて感じられる光景が広がった。
 大成功を収めた広島大会を終え、佐藤大会会長は「今回は第40回という節目も重なり、何としても対面形式で開催したかった。第7波の到来で直前まで延期案が出ていて、準備のための会議もリモートでせざるを得なかった。苦しい時期もあったが、これを乗り越えて私たち青年部一同は心から団結することができた」と力強く語った。
 そして、長年大会を見守る「青年の輪」は、次回開催県の栃木県漬物工業協同組合青年部会へ。大会会長に遠藤栄一氏、実行委員長に菅野嘉弘氏が就き、漬物や栃木への〝愛を込めた〟大会の準備が、早くも始まっている。【詳細次号】
<2022年10月26日第5109号1面>

全漬連 漬物製造管理士・技能評価試験

試験委員
関東ブロックの試験会場
秋本会長
関東ブロックで計73名が受検 
 全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は9月25日、東京都荒川区のホテルラングウッドで漬物製造管理士・技能評価試験を実施。関東ブロックでの試験は3年ぶりで、午前と午後の部に分かれて2級20名、3級53名の計73名が受検した。
 関東漬物協議会の秋本大典会長、東京都漬物事業協同組合の関口悟理事長、全漬連の真野康彦専務理事、鎌田洋行事務局長、事務局の石渡智恵子氏、東漬事務局の小林秀氏が試験委員を務めた。
 新型コロナウイルスの感染拡大で各ブロックの試験が延期となっている影響もあり、他ブロックから計7名が受検。また、外国人技能実習生が「技能実習2号」に移行し、最長3年の受け入れを行うためには漬物製造管理士・技能評価試験で2級以上の有資格者が在籍していることが条件となっていることもあり、組合員外企業から計5名が受検した。 
関口理事長
 秋本会長は受検者に対して試験を延期した経緯などを説明した上で、「この中には現場で品質管理の仕事に携わっている方が多いと思う。皆さんの仕事は国民に安全安心な商品を供給するという重要な役割を担っている」と品質管理の重要性を強調。「会社に漬物製造管理士の2級以上の取得者がいないと外国人実習生を3年間受け入れることができない。そのため、2級以上の資格取得はより重要視されている。皆さんには今後も頑張っていただきたい」とエールを送った。
 従来の試験内容は実技試験(技能要素試験:記述試験)と学科試験を行っていたが、コロナの影響等による試験会場の確保並びに試験委員確保が困難な状況等を踏まえ、2級並びに3級に限り、実技試験は取り止めることが決定。
 この日の試験も学科試験並びに技能要素試験(筆記)のみとなり、午前、午後ともに予定通り試験が実施された。合格発表は10月21日に全漬連HP上で行われる予定。
【2022(令和4)年10月1日第5107号2面】

全漬連 野﨑会長が国葬に参列

野﨑会長
 漬物業界を代表して献花
 安倍晋三元首相の国葬が9月27日、東京都千代田区の日本武道館(東京・千代田区)で開催。秋篠宮ご夫妻ら7人の皇族方、三権の長、政党幹部、経済界、首長、文化・芸能・スポーツ、各省庁関係業界代表者の他、海外からも218の国や地域、国際機関の代表者ら4183人が参列した。
 全日本漬物協同組合連合会の代表として国葬に参列し、献花を行った野﨑伸一会長は、「7年前だったと思うが、私は地元(宮崎)の選挙で武井俊輔衆議院議員の後援会会長を務めていた。その際に安倍首相が応援演説でお越しになられ、私がお出迎えさせていただいた。そのようなことも思い出されるが、本当に残念でならない。安倍元首相に対し、謹んで哀悼の意を表する」とコメントした。
【2022(令和4)年10月1日第5107号1面】

全漬連 静岡で技能評価試験

ベトナム人実習生2名が受験
 全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は8日、静岡市の株式会社田丸屋本店静岡工場で、外国人技能実習生を対象とした農産物漬物製造業技能実習評価試験を実施。ベトナム人実習生2名が専門級試験を受検した。
 学科試験(10時30分~11時30分)、判断等試験(11時40分~12時10分)、実技作業試験(12時30分~13時30分)がスケジュール通り実施され、試験は滞りなく終了した。
 なお当日は静岡県漬物商工業協同組合(望月啓行理事長)の鈴木誠事務局長が試験委員を務めた。
【2022(令和4)年9月21日第5106号2面】

全漬連 漬物製造管理士技能評価試験

 全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)では、「漬物製造管理士」技能評価試験を九州ブロックで開催する。日程は次の通り。
【九州ブロック】
▼会場
 ・宮崎県「宮崎中央公民館」
▼日時
 ・10月9日(日)
 ・9:15~受付
 ・9:30~試験開始
▼受付期間
 ・9月12日(月)まで必着
▼合格発表
 ・10月28日(金)予定
 現在は、コロナの影響等による試験会場の確保並びに試験委員確保が困難な状況等を踏まえ、2級並びに3級に限り、実技試験については取り止めることとし、学科試験並びに技能要素試験のみにより検定試験を実施する。
 ただし、1級については、最上位の資格であることに鑑み、従前通りの学科試験、技能要素試験並びに実技試験により検定試験を実施する。
 試験時間は、2時間【実技試験(作業試験)1時間、技能要素試験(記述試験)1時間】
 ▼問合せ先
 全日本漬物協同組合連合会 TEL03-5875-8094
【2022(令和4)年9月1日第5104号2面】

全漬連 外国人技能評価試験を実施

試験委員の佐藤氏㊨と吉澤氏
実技試験
栃木で計8名が受験
 全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は8月26日、関東ブロックの栃木県で外国人技能実習生を対象とした農産物漬物製造業技能実習評価試験(専門級)を実施。県内の組合加盟企業1社からベトナム人女性6名、県外の組合未加盟企業からベトナム人女性2名の計8名が受験した。
 佐藤洋介氏が主席試験委員、吉澤貴広氏が試験委員を務めた。試験は学科試験、判断等試験、実技試験のスケジュールで、予定通り実施された。
 佐藤主席試験委員は、「実習生は専門用語もある中で、自分で問題を読んで解答を記入するなど、日本語をしっかり理解していると感じた。実技についても普段と違う素材を用いた作業になったと思うが、丁寧に作業していて問題はなかった」と述べた。
【2022(令和4)年9月1日第5104号2面】

全漬連 大阪で技能実習評価試験

(㊧から)阪本氏、辻副理事長、松本理事
製作等作業試験
4社8名が専門級で
【大阪支社】全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)が行う農産物漬物製造業技能実習評価試験の専門級試験が8月21日、大阪市中央卸売市場本場業務管理棟で実施された。
浅漬メーカー3社、奈良漬メーカー1社から実習生8名(ベトナム出身6名、インドネシア出身2名)が受験した。
 大阪府漬物事業協同組合(林野雅史理事長)の辻博文副理事長が主席試験委員を、松本智文理事、阪本俊治氏が試験委員をそれぞれ務めた。試験は学科試験、実技試験(判断等試験、製作等作業試験)が行われた。
 辻副理事長は「専門級試験では、初級試験より厳しく審査するし、問題文の読み上げがないため日本語の語学力が問われる。しっかりと取り組んでいる姿には毎回感心させられる」と話し、受験者や受入企業の努力に敬意を示した。
【2022(令和4)年9月1日第5104号2面】

全日本漬物協同組合連合会 外国人技能評価試験

佐久間理事長
外国人技能実習試験の実技試験
新潟県の実習生11名が受験 
新潟県漬物工業協同組合(佐久間大輔理事長)は8月23日午前9時30分より、新潟市のクロスパル新潟にて全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)の外国人技能実習生を対象とした農産物漬物製造業技能実習評価試験を実施。
試験は実習生を受け入れている県内組合加盟企業の漬物メーカー3社からベトナム人女性11名(専門級4名、初級7名)が受験した。
佐久間理事長(主席試験委員)、藤塚徹也常務理事、髙口和則理事、二村征樹理事が試験委員を務め、滞りなく実施された。
【2022(令和4)年9月1日第5104号2面】

全日本漬物協同組合連合会 HP

全日本漬物協同組合連合会 外国人技能評価試験

愛知と三重の実習生7名受験 
 全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は7月30日、愛知県丹羽郡扶桑町の株式会社扶桑守口食品会議室にて中部ブロックの外国人技能実習生を対象とした農産物漬物製造業技能実習評価試験(専門級)を実施した。
 試験は実習生を受け入れている公益社団法人愛知県漬物協会(山田謹一会長)と三重県漬物協同組合(廣田隆俊理事長)加盟企業の漬物メーカー3社からベトナム人女性5名、インドネシア人女性2名の計7名が受験した。
 当日は山田謹一会長、野田明孝副会長(主席試験委員)、岩田孝逸副会長、栗田和典副会長、曽我公彦専務理事の5名が試験委員を務め、株式会社扶桑守口食品の田中美加氏が補佐にあたった。試験は学科試験、判断等試験、実技(作業)試験が実施され、滞りなく進行した。
【2022(令和4)年8月11日第5102号10面】

全日本漬物協同組合連合会 HP

全漬連 梅分科会 コロナ対策でWeb会議 23名が参加

Web会議の参加者
産地 品種で異なる状況に
 全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は10日、梅分科会(中田吉昭会長)をWeb会議(Zoom)で2年ぶりに開催。日本漬物産業同友会(遠藤栄一会長)の会員も含めて23名が参加した。今年の作柄や在庫状況は産地や品種によって大きく異なり、売場で主力となる紀州南高梅の作柄は昨年の豊作に続いて平年作となり、原料在庫は安定している。製造コストの上昇は共通の課題だが、当面の製品価格は据え置きとなる見通しだ。だが、群馬や中国のカリカリ梅は天候の影響などで大幅な減産となり、原料価格が高騰。収穫量が減少傾向にある山梨の小梅も含めて数量の確保は大きな課題で、農家の生産意欲を維持することも合わせて、持続可能な市場を守っていく上でも価格改定が必要不可欠な状況となっている。今年は産地や品種によって梅干し業者の足並みが揃わないため、紀州南高梅を除く梅製品の価格改定は一筋縄ではいかない状況となることが予想され、梅干し市場にとって大きな課題となっている。

 司会進行を務めた中田会長は、「昨年は梅の会議を開催することができなかったが、本日は2年ぶりにWeb環境で開催させていただく。各産地の作柄状況や販売状況をお聞きして情報を共有させていただきたい」と開会の挨拶を述べ、議事を進行した。
 【①製品(国内産及び海外産)の販売状況について】
 《東京》国産製品の売れ行きは一昨年の値上げから下降線を辿っていた。中国産は国産製品に近い品質で買い求めやすい価格のため売れ行きは良かった。昨年の実績は96~98%だった。全体的な視点で見ると今年度はコロナが落ち着き、外食や居酒屋などの飲食店の売上も回復してきた。だが、7月から第7波が到来し、再び売れ行きは悪くなっている。
 ただ、梅干しについては6月下旬に梅雨明けして猛暑が続いていることもあって売れ行きは好調。今年度は4月が前年同月比で90%、5月が101%、6月が98%、7月が106%と夏の漬物の売上に貢献している。8月に入っても追加注文が増えており、対応に追われている。
 《和歌山》昨年から春先にはかけては活発な動きではなかったが、気温が上昇した6月下旬から商品が動き出した。ここ2年はコロナで巣ごもり消費が増加し、梅干し以外の漬物が順調に売れた。梅干しは割高感が出てしまったことで、ブレーキがかかってしまった。6月までは前年割れが続いていたが、夏の暑さとともに売れ始めた。7月はようやく昨対越えの数字を見ることができた。
 ネット通販はコロナ下で少し伸長したが、その後は落ち着いた。現在は維持している状況。今年の夏は例年以上に暑く、残暑も厳しいという予報なので上手く販売につなげたい。
 《山梨》6月と7月の売れ行きは良かった。小梅は1年間売る原料がない状況。値上げを実施し、大事に販売している。売れ行きは一昨年と同程度。
 《群馬》国産のカリカリ梅の売れ行きには大きな変化はない。6月と7月は気温が上昇したことで、各社売上につながった。お盆前も順調に動いているが、中国産のヒネ在庫が少ないので、どう対応していくかが課題。
 《神奈川》地元のA級品は観光地で販売しているのだが、観光地の売上は減少している。B級品は地元SMを中心に販売し、昨対で1・7倍伸長した。中国産はSM向けと業務筋で落ち込んでおり、トータルでは前年の約95%。
天日干しされる紀州南高梅
カリカリ梅が国内外で減産 紀州産は販売に注力
 【②国内産の作柄と漬込状況について、国内産原料の在庫状況と見通しについて】
 《山梨》当初、作柄は良いと見られていたが、小粒傾向で重量が増えず数量としては前年の5~10%減となった。そのため、昨年の同時期と比べると昨年の方が在庫はあった。漬け込みが終わった時点で1年前と比べると、10%くらい少ない。各社とも1年販売する量としては少し足りない見通しで、山梨ではこの状況が3年続いている。
 《群馬》群馬も当初は良好な作柄と見られていたが、5月27日に箕郷、6月2日に榛名全域で降雹があり、ほとんどの産地で被害が発生した。カリカリ用の最盛期の時期だったため、梅が全て叩き落とされてしまった。手もぎの産地のため、落ちた梅は使用できない。そのため、農家も収穫する意欲を失い、降雹を機に量が集まらなくなった。小梅は降雹前の収穫だったのである程度は収穫することができたが、農家の減少などもあって収穫量は平年の7割に留まった。加工用のカリカリ梅は降雹前に収穫したものと、中熟する前の南高梅をカリカリ用として収穫したものを合わせても平年の3割減、豊作年の半分となった。
 市場の価格も昨年と同様に高値水準で推移し、後半も維持された。それに伴って加工用の価格も大幅に上昇した。梅干し用の梅は大半が傷ついてしまっており、ほとんど出てきていない。昨年は平年作だったが、一昨年は不作、その前は雹害があった。売れ行きは比較的好調となっているが、量の確保が難しい状況が続いており、原料が今年1年分足りるのか不安で、買い付けにはかなり苦労した。
 カリカリ梅は他の梅干しの価格に引っ張られることが多く、小売店にカリカリ梅の値上げを案内して理解してもらえるか懸念している。
 JAはぐくみ管轄では、生産者が4年前と比べて1割以上減っている。産地を維持するためには価格も維持しなければならない。カリカリ梅は梅干し用の梅と比べて等級の幅が狭く、産地と価格を守りながら商売を続けていくやり方を考える必要がある。
 《神奈川》今年は平年作より少し良い作柄で、収穫量は豊作となった昨年の8割程度。黒星病が多く、品質はあまり良くない。例年よりB級、C級の比率が高くなっている。ただ販売についてはスーパーでB級、C級が好調に動いている。
 《和歌山》JA紀南の発表によると、収穫時期は10日前後遅れてスタートした。塩の出荷量が1万1000tあり、漬け込み量は250~270万樽と平年並みとなっている。豊作となった前年比では10%減で、サイズは2L、3Lが主体でやや小粒傾向。秀品率は高い。原料は繰り越し分があり、今年の漬け込みと合わせると産地には十分な在庫があるため、これからの販売に力を入れていきたい。
 【③海外産の作柄と漬込状況について、海外産原料の在庫状況と見通しについて】
 《中国》今年は開花、着果状況が良くなかった。収穫は1週間早いスタートとなったが、全般的に天候不順で、前年が豊作傾向だったこともあり、前年比で3割の減産となった。サイズはL主体で例年並み。2L、3Lは昨年より多い。2022年産の原料価格は昨年より2割高い1㎏3・6元(工場着値)。漬け込み量は約8万tで、平年の11万tの約3割減となっている。
 為替は昨年より少し円安元高となっているが、フレート代や様々なコストが上がっているため、各社の価格はまだ出揃っていない状況。本来であれば青梅価格が高かった分、原料価格も上げたいところだが、紀州南高梅やマーケットの動きなども考慮して昨年並みの価格になると予想。
 以前の中国産の梅は日本向けの方が圧倒的に多かったが、現在は日本向けが4割で内販向けが6割となっている。中国において数万tを買い付ける以前のようなことはなくなっているが、青梅を使った製品が広がってきており、今後も増加すると見られている。
 カリカリ梅は大幅な減産となった。品質は悪くないが、製造コストが2・5倍上がっていることもあり、価格は1㎏11・6元と高騰している。
 昨年の中国側のオファーは2000ドルだったが、今年は原料の高騰も重なって2倍の4000ドルとなっている。これに円安の影響も受けるため、原料コストは大幅に上昇している。
 早めに予約しないと原料を確保できない状況となっている。製品価格への転嫁は急務だが、大幅な値上げは現実的に難しいため、販売価格の設定に頭を悩ませている。
 【その他】
 ▼梅干しに限らず、値上げの案内は全体の3割程度に留まっており、出揃っていない状況。案内のある企業から10月を目途に価格改定の実施を目指している。これだけのコストが上がっている中で価格に転嫁できないと、経営が立ち行かなくなるケースが出てくることも想定され、価格改定を進めていく必要がある。
 ▼価格改定については、1社が動いても実施することは難しい。資材関係では間もなく第3弾の値上げが実施されるが、今後も続く見通しとなっている。海外産は円安の影響も大きく、全漬連を通じて漬物振興議員連盟に働きかけて円安基調に歯止めをかけてほしい。置かれている状況は各社同じなので、共通理解のもと業界を挙げて行動していくことが重要。
 ▼紀州産は一昨年が平年の6割作だったので値上げを実施した。昨年は豊作となったが価格が下がらなかったため、増量セールなどで対応し、販売価格を維持した。様々な製造コストが上がっているので将来的には値上げの方向になる見通しだが、昨年から今年の原料相場は下がり基調のため、値上げの機運は高まっていない。
 ▼カリカリ梅は国産も中国産も厳しい状況。大事な原料をどのように付加価値を付けて販売していくかが課題。梅干しと言っても産地や品種によって状況が異なり、カリカリ梅だけ値上げすることは難しい。
 ▼今年は各産地で状況が異なる。梅は1年一作なので、豊作でも不作でも秋口に価格改定の話をしましょう、という流れが作ることが重要だと思っている。
【2022(令和4)年8月11日第5102号1、17面】

全日本漬物協同組合連合会 HP

全漬連 漬物製造管理士・技能評価試験 9月25日に関東ブロックで実施

全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は11日、9月25日に関東ブロックで2級及び3級試験を対象とした漬物製造管理士・技能評価試験を実施することを発表した。
関東ブロックでの試験は3年ぶりで、会場はホテルラングウッド5Fルーチェ(東京都荒川区東日暮里5―50―5)。受付期間は8月26日(必着)までで、合格発表は10月21日(予定)に行われる。
従来の試験内容は実技試験(技能要素試験:記述試験)と学科試験を行っているが、コロナの影響等による試験会場の確保並びに試験委員確保が困難な状況等を踏まえ、2級並びに3級に限り、実技試験は取り止めることとし、学科試験並びに技能要素試験(筆記)のみにより検定試験を実施する。ただし、1級については、最上位の資格であることを鑑み、従来通りの学科試験、技能要素試験並びに実技試験により検定試験を実施するが、今回は会場の都合により、2級、3級のみの開催となる。
午前の部と午後の部はそれぞれ定員72名で、午前と午後のどちらかを選択できるが、定員に達した場合は変更又は断られる場合もある。
問合せ先は全漬連(03―5875―8094、https://www.tsukemono-japan.org/tmqp/index.html)。
全漬連会員の受検料は2級が2万円(再受検手数料学科1万円、再受検手数料実技1万円)。3級が1万5000円(再受検手数料学科5000円、再受検手数料実技1万円)。全漬連会員以外の受検料は、2級が4万円(再受検手数料学科2万円、再受検手数料実技2万円)。3級が3万5000円(再受検手数料学科1万5000円、再受検手数料実技1万5000円)。
【午前の部】▼受付9時~、▼試験開始9時30分~、▼試験終了11時45分(予定)
【午後の部】▼受付12時30分~、▼試験開始13時~、▼試験終了15時15分予定
また、漬物製造管理士技能評価試験テキスト(1~3級共通)の改訂版は、1冊5000円(税別、送料別)で販売している。希望部数、送付先住所、会社名、担当者名、連絡先を明記の上、全漬連にFAX(03―5875―8095)で連絡。
【食料新聞「デジタル30」2022年7月30日号】


全漬連 九州で外国人試験

鹿児島県での実技試験
宮崎県での実技試験
鹿児島、熊本、宮崎で
 全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は6月、九州地区3カ所で外国人技能実習生を対象とした、農産物漬物製造業技能実習評価試験(専門級)を実施した。
日付・会場、受験者、試験委員の詳細は次の通り。
 ▼18日=谷山市民会館(鹿児島県鹿児島市)、たくあん漬メーカー1社より、女性10名(ベトナム人4名、インドネシア人6名)、主席試験委員=中園雅治氏、試験委員=堂園健二氏、堂園春樹氏
 ▼24日=阿蘇市農村環境改善センター(熊本県阿蘇市)、調味漬メーカー2社より、女性7名(全てベトナム人)、主席試験委員=中山達也氏、試験委員=右田起啓氏、吉原憲幸氏
 ▼25日=宮崎中央公民館(宮崎県宮崎市)、たくあん漬メーカー3社より、女性15名(インドネシア人3名、ベトナム人12名)、主席試験委員=大久保次郎氏、試験委員=佐藤茂廣氏、佐藤仁氏、梅元寿敏氏
【2022(令和4)年7月11日第5099号2面】


青年部会全国大会広島大会 開催まで3か月 申込締切せまる

登録申込締切りは7月31日
第40回全日本漬物協同組合連合会青年部会全国大会 広島大会(佐藤豊太郎大会会長、藤井緑生実行委員長)が10月14日に開催される。
全漬連はその登録申込用紙を、各都道府県青年部会長へEメールにて配布している。提出期日は7月31日。なお登録申込用紙は青年部会ホームページ(https://seinenbu.tsukemono-japan.org/)からもダウンロードできる。
広島大会は10月14日、広島駅直結のホテルグランヴィア広島にて開催する。
大会前には、全漬連青年部会全国ブロック幹事会議並びに全国部長会議を実施する。
また翌日15日は、広島漬協青年部(加藤周一部長)の案内で、呉市の名所を巡る旅が企画されている。
<10月14日タイムテーブル>
【大会前】
◇11:00~11:45 全日本漬物協同組合連合会青年部会 全国ブロック幹事会議
◇12:00~13:30 全日本漬物協同組合連合会青年部会 全国部会長会議
◇13:00~ 式典受付開始
【第一部】
◇14:00~14:45 大会式典
【第二部】
◇15 : 00~17: 50 ①講演会(ゲスト:オタフクホールディングス株式会社 代表取締役社長 佐々木茂喜氏「広島発・・世界へ」~日本的経営を目指して~)②伝統芸能 神楽(かぐら)、③コンテスト 各地域の漬物を使った料理レシピ
【第三部】
◇18:00~19:30交流会(余興 ドラゴンフライズチアリーダー、料理レシピコンテスト表彰)
広島大会会長 佐藤 豊太郎氏
第40回の節目となる大会を、広島県で開催させていただくことを大変光栄に思います。広島県の大会テーマは、毛利元就の「3本の矢」にちなんで、「平和と革新と伝統継承」としました。広島には、世界遺 産にも登録されている原爆ドームが有り、世界中に平和の尊さを訴え ています、また、神楽などの伝統芸能やソウルフードのお好み焼きな どが有ります。オタフクソース様の同族経営における長期事業継承の 仕組みや、お好み焼き文化を世界に広める戦略などは、我々の業界や 企業にも大いに参考になるものと考えています。 広島大会が皆様の心に残る大会となりますよう、組合員一同こころからのおもてなしをさせていただきますので、皆様のご参加をお待ち申し上げます。
広島大会 実行委員長 藤井 緑生氏
開催地である広島は、瀬戸内の海の幸、中国山地が育んだ山の幸に恵まれ多くの郷土料理があります。この伝統的な食文化は、宝として継承されるべきものであります。また、新しい時代にあった創造性溢れる革新も必要と考えられます。国際平和都市「ひろしま」として世界に知られている、この広島での大会を機に、平和について、また、伝統継承について考える意義のある大会になるように励んで参ります。皆さま、万障お繰り合わせの上広島大会にご参加頂けますよう、広島県青年部一同心よりお待ち申し上げます。

青年部会ホームページ https://seinenbu.tsukemono-japan.org/

全漬連 外国人技能評価試験

主席試験委員の長島理事長(左)と試験委員の石丸副理事長
茨城県で2名が受験
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は8日、関東ブロックの茨城県で外国人技能実習生を対象とした農産物漬物製造業技能実習評価試験(初級)を実施した。
 試験は実習生を受け入れている茨城県漬物工業協同組(長島久理事長)の加盟企業の漬物メーカー1社からベトナム人の男性2名が受験した。
 長島理事長が主席試験委員、石丸弾副理事長が試験委員を務め、同組合事務局の前島京子氏が補佐にあたった。
 試験は学科試験、判断等試験、実技(作業)試験は通訳を介して手順の説明が行われ、滞りなく進行した。
【2022(令和4)年6月11日第5096号2面】

全日本漬物協同組合連合会 令和4年度通常総会

野﨑会長
高市議員
甘利議員
武井議員
近氏(前列左から2人目)を祝福する全漬連の役員

議連と連携強化 新たな販路模索
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は5月30日、東京都港区の明治記念館にて令和4年度通常総会を開催。3年ぶりに対面での開催となった総会には来賓も含めて全国から約50名が出席し、ウィズコロナやウクライナ情勢など、先行きが不透明な課題が山積する中、業界を先導すべく上程された各議案を審議した。総会及び懇親会には自由民主党漬物振興議員連盟(森山会長)の高市早苗幹事長、武井俊輔事務局長、甘利明衆議院議員が出席し、森山会長から祝辞を寄せられるなど、地域性や健康機能性を有する伝統食品として輸出支援等を後押しする考えが示された。また、総会後に開催された組合功労者表彰では、令和4年春の叙勲で旭日小綬章を受章した前全漬連会長の近清剛氏(三奥屋社長)の功績が称えられた。
功労者表彰を受けた近氏(左)
全漬連の総会
 総会は真野康彦専務理事の司会進行で菅野行雄副会長による開会の辞に続いて挨拶に立った野﨑会長は、「我々はアフターコロナのことを考えていれば良かったのだが、ロシアのウクライナ侵攻による資源やエネルギー価格の高騰、資材関係の値上がりにより厳しい価格競争が続き、先が見えない状況となっている。全漬連としては業界が安定的で持続可能な成長のために一致団結してその役目を果たしていきたい」と結束を呼び掛けた。
 また、「全漬連は2年前に創立50周年を迎えたが、コロナの影響で記念式典を開催することができなかった。だが、記念史誌編集委員会と食料新聞の尽力によって立派な記念史誌ができたことを報告し、挨拶とさせていただく」と記念史誌の発刊を報告した。
 続いて漬物議連の高市幹事長と甘利議員が挨拶を行い、高市幹事長は、「物価高騰の流れでパンの値段が上がっているが、米は余っていて下がっている。それでは、米を食べましょう、という話もあり、漬物は米と合わせて攻めていく時期だと思う。地理的表示制度も応援しているのだが、秋田のいぶりがっこや長野のすんきが登録されている。私の地元である奈良では、どこでも作れるものということで奈良漬の登録ができなかったが、知的財産を守り、特別なものとして攻めていけるので活用していただきたい。奈良漬は味が濃いので好みが分かれると思うが、フランス人はクセがあって香りが強いものを好むので、色々なところに展開できると考えている。政府も高い目標を掲げているので、輸出展開に向けて漬物議連も力を合わせて取り組んでいく」と輸出促進を掲げた。
 甘利議員は、「伝統的な市場に売り込んでいくよりも、新しい市場にどう売り込んでいくか、ということが大事だと考えている。色々な梅干を試している中で、減塩でだしを効かせた梅干を食べている。はちみつ味はフランス料理にも合うと思う。市場は創るもので新しい課題を解決するとそこに新しい市場が生まれる。難題が出てきたら逆にチャンスと捉えた方が良い、というのが新しい資本主義の一つの考え方でもある。市場の開発については各省から色々な補助金が出ているので、ご相談いただきたい」と新しい市場の創造を支援する方針を示した。
 出席状況報告で総会が成立したことが発表され、中園雅治副会長が議長を務めて議事を進行。第1号議案の令和3年度事業報告、決算報告承認の件、第2号議案の令和4年度事業計画、収支予算並びに経費の賦課及び徴収方法決定の件、第3号議案の令和4年度における借入金額の最高限度決定の件、第4号議案の使用料又は手数料の最高限度決定の件、第5号議案の役員報酬決定の件、第6号議案の役員補欠選挙の件は、全て満場一致で可決された。
 第2号議案の令和4年度事業計画では、①表示等の適正化の推進。②衛生管理対策の推進。③品質管理の高度化の推進。④漬物技能評価制度。⑤原料安定確保対策等の強化。⑥消費拡大に向けた取り組みの強化。⑦品質・衛生管理対策並びに人材育成活動の強化。⑧教育情報活動の強化。⑨委員会・部会の活動強化。⑩その他、関係省庁・関係団体の連携強化が明示。現在の会員数は744社で、令和4年度の予算は4473万6500円。
 第6号議案の役員補欠選挙の件では、新潟県漬物工業協同組合の新理事長に就任した佐久間大輔氏が推薦され、理事就任が承認された。任期は来年度総会までの1年。
【2022(令和4)年 食料新聞デジタル5月30日号、6月1日号併載】

木内氏
峯村氏
西村氏
泰地武監事
田辺氏
宮尾氏
宮尾氏の発声で乾杯
魅力溢れる漬物を国内外へ発信 
旭日小綬章受章の近清剛氏称える
(1面より続く)総会後、組合功労表彰が開催され、令和4年春の叙勲で旭日小綬章を受章した前全漬連会長の近清剛氏(三奥屋社長)が表彰された。近氏は、「漬物産業が少しでも伸びていくように、貢献したいとの思いで自分なりに考えて活動してきた。地元の山形は田舎だが、これからも漬物産業をしっかりやっていきたいと考えている。本日はこのような表彰をしていただき、心より御礼を申し上げる」と述べた。
 平成25年5月に全漬連会長に就任した近氏は、漬物技能評価試験の試行試験を実施するなど、短期的に集中的な取組を行い、現在の漬物製造管理士・技能評価試験の礎を固めて平成26年3月に第1回目の漬物製造管理士・技能評価試験(本試験)を実施。同試験は漬物事業者が活用している外国人技能実習制度の基礎となる制度で、業界にとって重要な事業と位置付けられている。
 来賓紹介に続いて農林水産省大臣官房新事業・食品産業部食品製造課長の峯村英児氏、独立行政法人農林水産消費安全技術センター理事長の木内岳志氏、一般社団法人全国漬物検査協会会長の西村信作氏が来賓祝辞を述べ、峯村氏は「農水省では輸入小麦等食品原材料価格高騰緊急事業として100億円の予算を用意している。多年度と比較して価格が高騰している原材料、半製品について、輸入品から国産に切り換える際に最大2分の1の費用を補助するもの。公募の開始は6月下旬予定で、幅広い分野が支援対象となる。また、輸出促進については、韓国のキムチでできたことは日本の漬物でもできると考えている。新しいマーケットを開拓していくことが重要で、農水省としても皆さんと一緒に考えていきたい」と事業の活用を促した。
 森山会長の祝辞を真野専務が代読し、「我が国の食文化を支える漬物は、食物繊維をはじめ、ビタミン類、ミネラル、ポリフェノールなどの機能性成分を多く含まれると聞きます。また、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響もあり、健康への関心から、発酵食品への関心は国内外で高まっているとも聞きます。全国の様々な素材から作られる我が国古来の伝統食品である漬物の魅力を、国内はもとより、海外にも是非発信していただきたいと考えております。今国会においても、輸出に取り組む事業者への支援を強化するため、輸出促進法の改正が行われるところであり、皆様方の取組を強く後押しして参ります」と輸出の支援について言及。最後に平井達雄副会長による閉会の辞にて終了となった。
 休憩を挟み、別室にて懇親会が開催され、挨拶に立った野﨑会長は、「本日は皆さんの顔が見られて良かった。本日は私の誕生日だが、来年は卒業祝いになる。時間の限り、ご歓談いただきたい」と開会を宣言。続いて一般財団法人食品産業センター専務理事の田辺義貴氏、武井事務局長、日本食糧新聞副社長の平山勝己氏が挨拶を行い、武井事務局長は、「岸田政権の支持率は堅調にいただいているが、その中でも国民の皆様から物価高や原油高に対して厳しい意見をいただいている。ウクライナの情勢以降、これまでにない値上がりとなっており、買い控えにつながると危惧している。今後もどのようなところに影響が出てくるか予見できないが、参院選が終わったら議連を開催させていただき、様々なことを発信していきたい。議連の森山会長は党の食料安全保障に関する検討委員会の委員長に就任されている。我々もしっかりと役割を果たし、漬物を通じて企業様、消費者の皆様を元気にするお手伝いをさせていただきたい」と今後も議連の役割を果たしていくことを強調した。
 全漬連常任顧問で東京家政大学大学院客員教授の宮尾茂雄氏が乾杯発声を務めて開宴。3年ぶりとなる対面での懇親会で有意義な情報交換が行われた後、泰地武幹事による中締め、秋本大典副会長による閉会挨拶にて終了となった。
【2022(令和4)年6月1日第5095号2面】

全漬連 外国人技能評価試験を実施

試験委員と鎌田事務局長(右)(栃木)
判断等試験(和歌山)
 栃木と和歌山で20名受験
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は11日、関東ブロックの栃木県で外国人技能実習生を対象とした農産物漬物製造業技能実習評価試験(専門級)を実施。栃木県では初の専門級試験となった。
 栃木市の吹上公民館で行われた試験には、実習生を受け入れている栃木県漬物工業協同組合(秋本薫理事長)の加盟企業の漬物メーカー3社からベトナム人の女性6名、中国人の女性3名、タイ人の女性3名の計12名が受験。佐藤洋介氏と大橋正樹氏が主席試験委員、大村欣正氏と加藤康宏氏が試験委員を務め、全漬連の鎌田洋行事務局長がサポート。2グループに分かれて実技試験、判断等試験、学科試験を実施した。
 鎌田事務局長は、「専門級の試験は問題が日本語表記となり、読み上げもないので読解力も含めた理解力が求められる。苦労していた様子も見受けられたが、真剣に取り組んでいた。また、実技に関しては全く問題がなかった」と感想を述べた。
 また15日には、みなべ町生涯学習センター(和歌山県日高郡みなべ町)で、外国人技能実習生を対象とした農産物漬物製造業技能実習評価試験(専門級)を実施した。
今回はメーカー2社から、ベトナム人6名、中国人2名の実習生が受験。当日の試験委員は、和歌山県漬物組合連合会の中田吉昭理事長、関本武生理事、泰地政宏理事が務め、大阪府漬物事業協同組合から辻博文副理事長が来訪し補佐に回った。主席試験委員は中田理事長が担当した。
 最初に実技試験が行われ、無事終了。判断等試験は、受験生自らが問題を黙読する方式で行い、日本語の読解力が要求されるが、滞りなく終えた。その後中国人実習生2名だけが残り学科試験を受験し、試験はすべて終了した。
 中田吉昭主席試験委員は「誰1人怪我することなく、無事に試験を終えることができて良かった。次回からは本県の試験委員だけで行う。より気を引き締めて取り組んでいきたい」とコメントした。
【2022(令和4)年5月21日第5094号3面】

全漬連 外国人試験を実施

中園理事長(右から2人目)と試験委員
鹿児島での実技試験
鹿児島と宮崎から12名が受験
 全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は7日13時半より、鹿児島県鹿児島市の谷山市民会館で外国人技能実習生を対象とした農産物漬物製造業技能実習評価試験(専門級)を実施した。
 鹿児島県漬物商工業協同組合(中園雅治理事長)の加盟企業1社から10名、宮崎県漬物協同組合(大久保次郎理事長)の加盟企業1社から2名、計12名(全員ベトナム人女性)が受験した。
 主席試験委員を中園理事長が務め、試験委員を堂園健二氏、堂園春樹氏、小川裕次氏の3名が担当し、実施した。
 試験は他地区と同様に学科・判断等試験と実技(作業)試験が実施され、いずれの試験についても予定通り終了した。主席試験委員の中園理事長は、「滞りなく実施できて何よりだった」と語っている。
【2022(令和4)年5月16日第5093号9面】

全漬連 広島で技能実習評価試験

(左から)楠原氏、山本理事長、沖本氏
製作等作業試験
浅漬2社の6名が専門級で
【大阪支社】全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は4月24日、農産物漬物製造業技能実習評価試験の専門級試験を広島県広島市の留学生会館で実施。浅漬メーカーの2社から実習生6名(ベトナム出身3名、フィリピン出身3名)が受験した。
 主席試験委員は広島県漬物製造業協同組合の山本千曲理事長が務め、試験委員を楠原幹生氏、沖本克也氏が務めた。山本理事長は「技能実習生のレベルが高く、受け入れ企業の指導が行き届いていることが見て取れた。コロナで停滞していた出入国も再開され、受験者は増えていくと思うので、試験実施体制をしっかり整えたい」と話した。  
 試験は学科試験、実技試験(判断等試験、製作等作業試験)が実施。専門級試験では問題文を読み上げないため、日本語の読解力も問われるようになる。
【2022(令和4)年5月6日第5092号4面】

<群馬県漬物工業協同組合> 漬物PR動画を制作

制作した動画のワンシーン
YouTubeチャンネルも開設
 群馬県漬物工業協同組合(武井均理事長)は漬物文化の訴求や食育を目的としたPR動画を制作、組合ホームページと新たに開設したYouTubeチャンネルで配信をスタートした。
 動画は①『お漬物工場に行ってみた!群馬の漬物の秘密とは!?』、②『お漬物がある幸せ~漬物で繋がる「幸せの輪」』の2本。
 ①は食育をテーマに、小学生の「うめちゃん」と「たくわんちゃん」が、新進利根川工場の見学を通して漬物への理解を深める内容。動画時間は約4分。
 ②は、群馬県の豊かな農産物から生まれた群馬の漬物の魅力を紹介する動画。全国有数の生産量を誇る大根、胡瓜、茄子、白菜といった野菜の他、東日本一の生産量を誇る梅など群馬特産の漬物原料を紹介。組合員や組合員が製造する製品も登場し、日々の食卓に漬物がある幸せを表現している。動画時間は約3分(30秒バージョンも配信している)。
 なお動画の制作にあたっては、群馬県中小企業団体中央会の組合支援事業による補助金を活用した。
<群馬県漬物工業協同組合YouTubeチャンネル>

全漬連 漬物グランプリ2022最終審査

野﨑会長
応募総数106作品
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は3月28日、東京都中央区で「漬物グランプリ2022」の法人の部と個人の部の2次審査(決勝審査)を実施した。法人の部は東京家政大学院客員教授の宮尾茂雄氏を審査委員長とした6人の審査委員で審査を実施。個人の部では、全漬連の野﨑会長を含めた7人が審査委員を務めた。
審査前に挨拶を行った野﨑会長は、「漬物グランプリを通して漬物の消費拡大に、結び付けたいと考えている。そういった意味では、審査員の方には市場性も考慮して審査をお願いしたい。味の嗜好や量目、価格帯などをトータルで見ていただき、グランプリを受賞した作品が市場をけん引していくような形になることを望んでいる」と語った。
法人部門は「本漬部門」と「浅漬・キムチ部門」の2部門で、応募総数は106作品。3月上旬に全国5ブロックによる1次審査を通過した本漬部門29品、浅漬・キムチ部門19品の計48品が審査された。
審査方法は審査委員による書類・実食による審査。テーブルや椅子のアルコール消毒、手指消毒、検温、マスク着用などの新型コロナウイルス感染予防対策がとられた中、①彩り(見た目・ネーミング・考え方)、②素材の性質(機能性・地域性・時代性)、③味覚(味・香り・食感)、④安全性(生産・製造工程)、⑤販売価格(コストパフォーマンス)の5項目を各10点満点で採点。得点数を集計した後、審査委員による合議を行い、各賞を選出した。
宮尾審査委員長は、「各社とも機能性や地域性を考慮した漬物を作っていて、時代のニーズに応じた工夫をしていると感じた。皆さんはプロなので、味については甲乙つけがたいものがあったが、関東や中部の漬物が目立っていた印象だ」と感想を語った。
金賞以上の結果は4月13日~15日に東京ビッグサイトで開催されるファベックス2022で発表され、各賞の結果は4月29日に東京ビッグサイトで開催される第15回ホビークッキングフェア2022内で行われる「漬物グランプリ2022」特設ステージでの表彰式にて発表される。
法人の部の贈賞はグランプリ1作品(農林水産大臣賞)、準グランプリ各部門より1作品(農林水産省大臣官房長賞)、地域特産品特別賞(1作品)。金賞は最終審査に選出され、上記3賞を受賞していない作品の中より10品程度(各部門5作品以内)。1次審査通過作品は「銀賞」以上が確定し、「銀賞受賞シンボルマークデータ」が授与される。

【法人の部・最終審査委員】(敬称略)
▼審査委員長:宮尾茂雄▼審査委員:桶谷茂守(有限会社セレンディブ)、原田ひ香(小説家)、松岡寛樹(高崎健康福祉大学)、武藤麻実子(日本食糧新聞社新製品事業部月間食品新製品トレンド編集長)、堺谷徹宏(グルマン・ゴーズ・トゥ・トウキョウ株式会社代表取締役)
※個人の部の審査委員は上記の6人に野﨑会長を加えた7人で構成
【2022(令和4)年食料新聞デジタル3月30日号、4月1日号併載】

全日本漬物協同組合連合会 HP
漬物グランプリ2022の審査委員
実食審査を行う審査委員

漬物グランプリ2022 金賞・銀賞受賞者一覧

【金賞受賞者】(各賞は4月29日に発表)
【銀賞受賞者】(金賞受賞者含む。各賞は4月29日に発表)

全漬連 漬物製造管理士試験

試験委員(中央㊧が林野理事長)
学科試験
関西で2・3級の28名が受験
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は13日、漬物製造管理士試験の関西ブロックを大阪市中央卸売市場本場管理棟(大阪市福島区)で実施した。2級は7社の11名、3級は11社の17名が受験し、学科試験は2級・3級合わせて27名、技能要素試験(記述試験)は23名が受験した。
試験委員は、大阪府漬物事業協同組合の林野雅史理事長、俣野貴彦副理事長、吉川孝浩副理事長、芦谷光一副理事長が務め、関西漬物協会の平井達雄会長と河島歳明相談役は応援に駆け付けた。
本試験は、コロナ禍により試験会場と試験委員の確保が困難であったため、実技試験を取りやめ、学科試験と技能要素試験のみで実施した。試験の合否結果は、3月31日に本人へ郵送で通知する。
【2022(令和4)年3月21日第5088号12面】


全漬連 厚生労働省が試験を初視察

右から真野専務理事、関口理事長、鎌田氏、小林氏
実技試験について説明を行う中村専務理事(中央)
外国人技能評価試験で14名受験
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は2日、東京都江東区の男女共同参画推進センターで外国人技能実習生を対象とした農産物漬物製造業技能実習評価試験(専門級)を実施。東京では3回目の専門級試験となった。
当日は厚生労働省海外人材育成担当参事官室室長補佐の奥野正和氏が試験の視察に訪れた。同省は3年に一度、各業種の試験を視察しているが、漬物製造業についてはコロナの影響でスケジュールが合わず、今回が初の視察となった。
試験は実習生を受け入れている関東の全漬連加盟企業の漬物メーカー5社からベトナム人の女性7名、男性3名、中国人の女性4名の計14名が受験。東京都漬物事業協同組合の関口悟理事長が主席試験委員、中村秀一郎専務理事と事務局の小林秀氏が試験委員、全漬連の真野康彦専務理事と鎌田洋行氏がサポート役を務めた。
試験は2グループに分かれて実技試験、判断等試験、学科試験が実施され、滞りなく行われた。
試験を視察した奥野氏は、「初めて漬物製造業の試験を視察したが、スムーズに進行されていた。実技試験は30分もかからずに終わるなど、日頃からしっかり取り組んでいると感じた。引き続き公正な試験を実施していただきたい」と話した。
関口理事長は、「専門級の試験を受ける実習生は普段から仕事で慣れていることもあり、手際が良くて日本語も理解している。衛生面の指導についても各企業でしっかりやられているという印象だった」と目を細めた。
【2022(令和4)年3月11日第5087号1面】

全日本漬物協同組合連合会 HP



全漬連 愛知で技能実習評価試験

学科試験
実技試験
山田会長
外国人実習生5名受験
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は6日、愛知県丹羽郡扶桑町の株式会社扶桑守口食品で外国人技能実習生を対象とした農産物漬物製造業技能実習評価試験(専門級)を実施。
今回は浅漬メーカー2社からベトナム人3名、中国人2名の実習生が受験した。当日の試験委員は愛知県漬物協会の山田謹一会長、野田明孝副会長、栗田和典副会長、曾我公彦専務理事の4名が務めた。主席試験委員は、野田明孝氏が担当した。
実技試験(判断等試験、制作等作業試験)が先に行われ、5名全員が受験。学科試験は3名のみが受験した。学科、判断等試験は受験生自らが問題を黙読する方式で行うため、日本語の読解力が要求される。
野田主席試験委員は「コロナ禍でも無事に試験を開催できて良かった。実習生は実技も学科もスムーズにこなし、日頃しっかり学んでいることが伝わってきた」とコメントした。
【2022(令和4)年3月11日第5087号2面】

全日本漬物協同組合連合会 HP

令和3年度原料総合対策委員会 国内外の原料事情を共有

オンライン開催された全漬連原料総合対策委員会
農家へ分配できる適正価格を
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は17日、令和3年度原料総合対策委員会(秋本薫委員長)を開催した。オンライン会議システムZoomを利用して全国各地の委員が集い、意見交換をしたところ、様々な品目に共通する課題として浮き彫りとなったのが原料生産農家の高齢化や減少だった。物流費や副資材等諸コストの上昇を製品価格へ転嫁して利益を確保し、原料買取価格を改善することが必要との意見が多く挙がった。

全漬連原料対策委
秋本委員長が議長を務めた委員会は宮前有一郎副委員長の司会進行で開始。初めに野﨑会長が「従来は品目ごとに委員会を設置していたが、本年度から本委員会に一本化した。会員への共有をスムーズにすることが狙いだ。積極的な参加をお願いしたい」と挨拶。菅野行雄担当副会長は「あらゆるモノが値上がりしている中、ある商社から『漬物は値上げしないのですか』と心配された。情報共有をすることで、適正価格の判断材料としてほしい」と呼びかけた。
情報交換へ移ると、最初にゲスト参加した東海澱粉株式会社営業第1部農産グループの土野仁氏が輸入原料を取り巻く状況について発表。続いて各委員がそれぞれの主力製品の原料状況について発表した(詳細別掲)。
原料以外では、SDGs関連の話題として、巾着包装を廃止し平袋に統一する取組が紹介。量販店で巾着包装を実験的に廃止したところ、売上は維持されたこと、また袋を縛るクリップを削減できることや、袋の損傷によるロスが大幅に減ったことが報告された。
最後は関口悟担当副会長が「最終的には漬物の良さを理解してもらい地位を上げることが単価向上にもつながる。委員会は今後もオンラインを活用しながら開催頻度を上げていきたい」と話し、閉会となった。
東海澱粉の土野氏による中国産農産物の情報提供と、各委員の発表の要旨は次の通り。
▼ザーサイ=栽培面積は維持されているが、2021年は水害により高騰。本年産は3月頃から新物が出始めるが、2020年並の価格に落ち着くと予想。
▼らっきょう=中国産は2021年に収量が5割減となり、価格は3割以上上昇。本年は栽培面積が20%増える見込み価格はある程度落ち着く予想だが、中国国内や韓国での需要が高まっていること、収穫・根切に手作業が必要で農家の高齢化が著しいことから、今後の価格水準は上がる見込み。
▼胡瓜=中国産は2021年産が大雨で減収し、価格が3割以上上昇した。本年の栽培は増える予想だが、長期的には高齢化により減少する見込み。国産は1月の低温で生育が鈍化。

中国21年産の大半が高騰 生姜は栽培意欲減退で価格上昇か

▼にんにく=中国産は2020年産が安く、21年産は倍以上に上昇し平年を上回った。本年産も栽培面積は維持されているが、投機が入りやすく価格予測は困難となっている。
▼生姜=中国産は高値だった2020年と比べると、21年産は10%程下がった。本年産は種代が下がったため栽培意欲が高まらず、栽培面積は大幅に減少する見込みで価格は高まる予想。タイ産も21年産は20%価格がダウンし、種代が安く栽培意欲は減退。
▼大根=中国産2021年産は水害で収量2~3割減、価格は2割上昇。春作も増えていない。関東産、新潟産は長雨でA品率が低下。九州産は順調で量、価格とも前年並だった。
▼白菜=関東へ台風が来ず収量安定。国産が鍋需要減で安値で推移している。
▼にんじん=国産は年末年始に平年並価格で推移したが、年明けから業務用需要が鈍り2割安に。
▼梅=中国産2021年産は小粒傾向で中粒以上が欠品した。中国国内の需要が鈍り、相場は安定している。紀州産の21年産は3年ぶりに豊作だったが、価格は不作だった前年からほとんど下がらなかった。本年産は着果が少なく、中玉~大玉傾向を予想。甲州産小梅は3年連続凶作で、原料価格の上昇を製品価格に転嫁している業者が大半。
▼ウリ(奈良漬用)=15年程前から国産回帰が強まる。21年産が不作で在庫が不足。生産農家にとって外国人技能実習生が実質的な労働力となっているがコロナにより入国できず、人手不足で作付が減っている。
▼高菜=熊本県は生産農家が15年前の3分の1に減っていて、価格は5割上昇している。業務筋は国産志向が強く、中国産と価格面で棲み分けができている。
▼野沢菜=国内流通の大半が国産。主産地の長野県の農家は平均年齢70歳で、10年後には生産量の半減が危惧される。買取価格を上げ就農支援することが必須。加工業者による収穫支援も行われている。
▼副資材=塩が10円/kg、その他調味料全般が10%以上の値上げ。グリシンは2倍になっている。
【2022(令和4)年2月21日第5085号1、2面】

全日本漬物協同組合連合会 HP

全漬連 大阪で技能実習評価試験

林野理事長
制作等作業試験
2社10名が専門級で
全日本漬物協同組合連合会が行う農産物漬物製造業技能実習評価試験の専門級試験が6日、大阪市中央卸売市場本場業務管理棟で実施された。浅漬メーカー、調味漬メーカーの2社から実習生10名(ベトナム出身6名、中国出身4名)が受験した。
大阪府漬物事業協同組合の林野雅史理事長が主席試験委員を、辻博文副理事長、俣野貴彦副理事長、阪本俊治氏が試験委員を務めた。
阪本氏は漬物製造管理士1級の資格を持ち、今回初めて試験委員を務め「しっかり指導を受けていることが分かる動きで、評価をする側として身が引き締まる思いだった」と話した。
試験は学科試験、実技試験(判断等試験、制作等作業試験)が行われた。専門級試験では問題文の読み上げをせずに行うため日本語の読解力も問われるようになる。
【2022(令和4)年2月11日第5084号14面】

全日本漬物協同組合連合会 HP

全漬連 京都で技能実習評価試験 

森理事長(前列左から2人目)と試験委員
実技試験
外国人実習生10名受験
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は1月30日、京の食文化ミュージアムあじわい館で、外国人技能実習生を対象とした農産物漬物製造業技能実習評価試験(専門級)を実施した。
今回はメーカー3社から、カンボジア人7名、ベトナム人3名の実習生が受験した。当日の試験委員は京都府漬物協同組合の森義治理事長、土井健資副理事長、大庭真一専務理事、富川恭裕会計理事の4名が務めた。また大阪府漬物事業協同組合の林野雅史理事長、辻博文副理事長が来訪し、補佐に回った。関西漬物協会の平井達雄会長も応援に駆け付けた。
学科試験は、カンボジア人留学生3名が受験。その後、他メーカーの実習生7名が入室し、実技試験(判断等試験、制作等作業試験)が行われた。学科、判断等試験は受験生自らが問題を黙読する方式で行うため、日本語の読解力が要求される。試験は滞りなく終了した。
森理事長は「誰1人怪我することなく、無事に試験を終えることができて良かった。次回も運営に協力をいただきたい」と話した。
【2022(令和4)年2月1日第5083号2面】

全日本漬物協同組合連合会 HP

燦然と輝く全漬連50年のあゆみ 全漬連創立50周年記念史誌発刊

野﨑会長

大羽記念史誌編集委員会委員長
籠島記念式典委員会委員長
全漬連創立50周年記念史誌『あゆみ』
60周年に向けた道しるべに
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は、一昨年(2020年)に創立50周年を迎えた。
同年11月に予定されていた記念式典(籠島正直委員長)は新型コロナウイルスの影響で昨年(2021年)5月に延期となり、またその式典も残念ながら実施できず中止となった。
しかし、創立50周年記念史誌「あゆみ」(大羽恭史編集委員長、食料新聞=制作・印刷)については、昨年12月に無事発刊することができました。ご協力いただきました関係者の皆様には、改めまして深く感謝申し上げます。
「あゆみ」に記録されているこの10年を振り返ると、業界を挙げて難局を乗り切ってきた姿が見て取れます。この10年に限って言えば漬物業界の最大の危機は、2012年に北海道で起こったO157による食中毒事件だった。組合員以外の企業が起こした事件ではあるが、その影響は会員企業の業績にも大きく影響した。
傷ましい出来事に見舞われた漬物業界も、故秋本幸男元会長の下、漬物に起因した食中毒再発防止のため衛生管理の徹底を図り、威信の回復に努めた。その結果、他業界に先駆け、2018年に野﨑会長の下で小規模事業者向け衛生管理の手引書である「漬物製造におけるHACCPの考え方を取り入れた安全・安心なものづくり」を完成させている。
また、近清剛前会長は、在任中に地域特産品の振興に情熱を注ぎ、地方に活力を与えた。後に全漬連が「農産物漬物製造業技能実習評価試験実施機関」に認定される前提条件となる、漬物製造管理士・技能評価試験制度の導入にも貢献。そして、野﨑会長の尽力で実現した自由民主党漬物振興議員連盟の設立で、業界は大きな浮力を得た。
記念史誌に収録されている「将来展望座談会」(司会・宮前有一郎副編集委員長)での、「選ばれし12人のプレゼンター」(大羽委員長)による将来への展望は、先が見えない企業経営にあって、明るい大きな指標となっている。
過去の周年事業を掲載させていただいてきた弊紙では、この10年間の全日本漬物協同組合連合会の歩みとその功労者を称えるべく、また次代の60周年に向けた道しるべとして、本特別号を企画させていただいた。
本号では全漬連の現役員を始め、過去の役職ご経験者にも「10年を振り返る」をテーマに特別寄稿をいただいた。
それらの内容を紙面での特集と共に本紙電子版にも転載し、本紙関連の和日配業界全体にも、その内容を広くご紹介させていただく予定である。
【2022(令和4)年1月31日第5082号】

全日本漬物協同組合連合会 HP
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