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「梅」業界活動2022

紀州田辺梅干組合 梅供養と情報交換会

梅供養に参列した一同
梅と先人に感謝を捧げた
情報交換会の様子
南高梅は平年並みの収穫量
【大阪支社】紀州田辺梅干協同組合(大谷喜則理事長)は7月21日、和歌山県田辺市下三栖の報恩寺(通称善光寺)で第57回梅供養を実施。合わせて情報交換会も開催した。
 梅供養では、組合員が参列し、一同は丹精込めて仕上げた梅干しを仏前に備えるとともに、梅への感謝を捧げ、また物故者供養並びに梅産業の一層の発展を祈願した。順次、焼香を回していき、1人1人が手を合わせ、深くお辞儀をし、心を込めて供養した。
 梅供養の後は、「紀南文化会館」に場所を移し、情報交換会を開催。初めに昼食として鰻弁当が振舞われた。
 大谷理事長は「今年は梅雨の時期が短く、6・7月が例年より暑く感じる。記録的猛暑を観測した日もある。土用の丑の日の前に、暑さを乗り切るため、今日はみんなで鰻弁当を食べて精を付けましょう」と挨拶した。
 食後は、JA紀南加工部より今年度の梅の収穫状況が報告された。「今年の塩の出荷量は1万1080tと、平年の目安である1万tを超えた。昨年は豊作だったため、今年の青梅は昨年の80%~90%の収穫量、平年並みと言える。サイズはやや若もぎ傾向で、Lから下が40%、小粒傾向で推移している。
 漬け梅については、去年の90%の収穫量だ。サイズは、2L、3Lが目立ち、雨が少なかったため値段が高く推移した。農家の高齢化で、作付面積が年々減少傾向である。農家によっては、自家苗を作ろうとしているところもあり、改植が進んでいくだろう。手入れできない苗は廃棄されている。質は良く、すすがなく、実はやわらかすぎない」と説明した。
 JA紀南の説明後、梅干しメーカーの情報交換に移った。梅農家の収穫作業は、同JAの指導成果もあり、効率が良い。一方で、高齢化と人手不足で、選別時間の短縮が課題だ。メーカー各社は、昨年の豊作で梅の在庫が十分にある状況。資材価格などの値上がりで漬物業界でも価格改訂の動きが進んでいるものの、南高梅については各社慎重な姿勢だ。
 一方で、円安の影響もあり、中国梅の価格上昇を警戒しているとの声が多く出た。今年の中国梅は平均して平年の7割と凶作となった。サイズはLが多く小玉傾向、さらなる価格上昇は不可避という声も挙がった。
 その他、群馬の梅が雹(ひょう)による凶作で、和歌山に新規取引の商談があったこと、売上におけるECサイト販売の割合は足踏みしている、コロナの感染拡大で土産需要は依然として停滞しているが、旅館での需要は戻ってきたことなどが報告された。
 最後に、今年10月の「梅干で元気キャンペーン!!」で、県内の学校へ訪問予定の組合員は、絵本を使って出前授業を行うことを確認し、会は終了となった。
【2022(令和4)年8月11日第5102号1面】

紀州梅の会 首相官邸を表敬訪問

 首相官邸で「梅の日」をPRする「紀州梅の会」一行
岸田首相「日本一の梅に感謝」
 和歌山県の梅産地の行政、JA、梅干組合、生産者団体等でつくる「紀州梅の会」は7日、首相官邸を表敬訪問し、岸田文雄首相に旬となった紀州の青梅をはじめ、梅干し、梅加工品などを贈り、本場の梅をPRした。
 同会は五穀豊穣祈願として、梅が京都・賀茂神社に献上されたとの故事にちなみ、平成18年に6月6日を「梅の日」と制定。以来毎年、梅の日を中心に東京、京都、地元和歌山でPRイベントや記念行事を行い、紀州梅を全国に発信している。
 首相への表敬訪問もこの一環で、コロナ禍により3年ぶりに実施。同会会長の真砂充敏田辺市長、副会長の山本治夫JA紀南組合長と梅娘2人が首相官邸を訪れ、「夏本番を迎えるにあたって、熱中症や夏バテ対策に効果のある梅を食べていただき、皆様がご健康でお元気に夏を乗り切られるように」と梅を贈呈。自由民主党の二階俊博衆議院議員とJA全中の中家徹会長も同席した。
 岸田首相は、「日本一の梅をお届けしていただき心から感謝する。長年にわたり産地を維持され、山里を守り、歴史文化を守るためにご努力されていることは素晴らしい」と話し、産地から持参された梅干しを2粒食べた。総理大臣表敬訪問は15回目で、令和2年、3年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため訪問を中止した。
【2022(令和4)年6月11日第5096号1面】


紀州梅の会 6月6日は「梅の日」

梅漬神事を行う大谷理事長
漬込まれた梅
梅の豊作と業界発展を祈願 熊野本宮大社で漬込み神事
【大阪支社】紀州梅の会(会長=真砂充敏田辺市長)は6月6日の「梅の日」に、各地で記念行事を開催した。梅干部会の紀州田辺梅干協同組合(大谷吉則理事長)は熊野本宮大社(田辺市)、紀州みなべ梅干協同組合(殿畑雅敏理事長)は須賀大社(日高郡みなべ町)で記念式典を開催。梅を奉納し、豊作と業界発展を祈願した。
 昨年は新型コロナウイルス感染予防のために規模を縮小したが、今年は例年通り行われた。梅の日制定から17年目を迎え、JA職員、梅干加工業者、関連業者、行政の関係者らが参列し、梅の恵みに感謝するとともに梅産業の発展やコロナの収束を願った。
 熊野本宮大社の式典では、九鬼家隆宮司による祈祷、梅漬神事、神楽奉納、玉串奉奠、九鬼宮司の挨拶、大谷理事長の挨拶、直会(なおらい)の順に進んだ。
 九鬼宮司は「今日は小雨だが神事に支障がなく安心した。梅は和歌山にとって大切な産業であって文化だ。昨年は式典の参加者を絞って開催したが、今年は皆様と祈願できて幸甚だ」と話した。
 続いて主催者代表の大谷理事長は、梅の日制定は五穀豊穣と健康を願い賀茂神社へ梅を奉納した故事に由来すると説明し、「昨今、梅酢のポリフェノールと、梅干の抽出物がコロナの感染予防に効くという研究結果が発表された。梅業界にとっては非常に喜ばしく、組合としても梅の健康性をよりPRしていきたい」と語った。
 なお直会とは、神事の最後に神饌(しんせん)や神酒(みき)のおろし物を参加者が分かち飲食すること。今回は梅ジュースが関係者に提供され、紀州田辺梅干協同組合の前田雅雄副理事長の掛け声の下、一同楽しんだ。
 一般参拝者には、記念として大谷屋の梅干が配布された。

「梅の日」の由来となった下鴨神社へ梅を奉納
梅干し部会の濱田団長(㊧から2人目)らが参拝

京都、みなべでも神事 梅奉納し豊作と発展願う
 京都市の上賀茂・下鴨神社では紀州梅の会梅干部会の濱田洋部会長が団長を務める代表5人による京都の『献梅の儀』が執り行われた。
 恒例の梅行列は中止となり、下鴨神社では宮司の先導で本殿に拝し、新物の青梅10㎏と同神社象徴のカンアオイの植栽を献納。濱田団長を始め、梅産地にゆかりある本誓寺(みなべ町)の梅赤松宗典和尚、田上雅春献梅司、安達克典田辺市議、JA紀南の2名を合わせて7名が参拝した。
 献梅の儀は紀州梅業界並びに関連産業の平穏無事、繁栄を祈願。「梅の日」が同神社で雨乞いを行った故事を思い起こさせるような雨の中、厳かな雰囲気で進行した。
 参拝後、濱田団長は「梅の恵みへ感謝し、梅産業のさらなる発展をお祈りした。今年の作柄は悪くないと思う。梅干し用はこれからが本番なので期待している。先日、梅酢ポリフェノールがコロナに効くとする発表があった。私たちも梅干しで人々の健康に貢献できるよう頑張っていきたい」と今年のシーズンにかける思いを語った。
 和歌山県みなべ町(小谷芳正町長)の須賀神社では、小谷芳正みなべ町長や、梅干部会の紀州みなべ梅干協同組合(殿畑雅敏理事長)の組合員、生産者、来賓、行政、関連資材関係者ら約15名が参列した。
 太鼓の音を合図に神事が開始されると、厳粛な空気に包まれた。一同がお祓いを受けた後、祝詞が奏上され「梅への感謝の誠と南高梅の名声の維持と普及」を祈願した。その後は梅の漬込神事、玉串を殿畑理事長らが行い、一連の神事を終了した。
 小谷町長は「梅産業はみなべの基幹産業。さらなる産地活性化へ向けサポートしていきたい」と意欲を示した。
 殿畑理事長は「今年の梅の豊作と消費拡大を祈念した。梅を食べることは健康につながるので、ぜひ多くの方に手に取ってもらえるような商品作りをしていきたい」と話した。
【2022(令和4)年6月11日第5096号2面】
 
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