<企業紹介> オギハラ食品株式会社
「明太子高菜」は量販店バイヤーからも「注目の売れ筋商品」との声が高い。明太子の含有量が多く、その旨味をいかんなく発揮しているのが強みだ。
見た目でもツブツブ感が分かり、九州産の高菜を原料とするなど消費者へダイレクトにこだわりが伝わっている。汎用品・明太バラ子ではなく高菜漬にベストマッチする専用の明太子を独自に研究開発するほどのこだわりようである。豚骨ラーメンのトッピングにもピッタリ。内容量80g、賞味期限は常温120日。
見た目でもツブツブ感が分かり、九州産の高菜を原料とするなど消費者へダイレクトにこだわりが伝わっている。汎用品・明太バラ子ではなく高菜漬にベストマッチする専用の明太子を独自に研究開発するほどのこだわりようである。豚骨ラーメンのトッピングにもピッタリ。内容量80g、賞味期限は常温120日。
JFSグランプリ受賞
この「明太子高菜」がこのほど、ジャパンフードセレクション(JFS)の第70回グランプリを受賞した。JFSとは、フードアナリストによる商品評価システムで、日本人の繊細な味覚・嗜好性・感性・食文化に配慮した評価を特徴としている。
評価コメントでは「後からくるピリッと感と、たっぷり入った明太子のプチプチ感が素晴らしい」「高菜と明太子の組み合わせが九州らしく、2つを同時に楽しめるところが良い」「トレーサビリティや農薬検査などが行われ、食品として安心感が高い」など、味わいから商品背景までが高い評価を受けた。
また「ごまたかな」は、日本経済新聞が実施している「日経POSセレクション」で、2017年から2019年まで3年連続でセレクションに選ばれている。
※「日経POSセレクション」とは?
日経新聞社によると、これは同社が独自に集計するPOSデータベースサービス「日経POS情報」を基に選定されるもの。1年間に来店客千人当たり販売金額の伸び率が前年度比20%以上と人気が急上昇した商品で、なおかつ店舗カバー率や日経商品分類の小分類(2000分類)内の順位、メーカー別シェア伸び率など4つの指標で一定基準を満たしたものが選ばれる。伸び率の高さなどに応じ「プレミアム賞」「ゴールド賞」「セレクション賞」の3賞に分かれる。
日経新聞社によると、これは同社が独自に集計するPOSデータベースサービス「日経POS情報」を基に選定されるもの。1年間に来店客千人当たり販売金額の伸び率が前年度比20%以上と人気が急上昇した商品で、なおかつ店舗カバー率や日経商品分類の小分類(2000分類)内の順位、メーカー別シェア伸び率など4つの指標で一定基準を満たしたものが選ばれる。伸び率の高さなどに応じ「プレミアム賞」「ゴールド賞」「セレクション賞」の3賞に分かれる。
「日経POSセレクション2019」では、加工食品・飲料・酒類など約200万点の中から選定された。
「日経POSセレクション」特設サイト→ http://nkpos.nikkei.co.jp/posselection_2019
オギハラ食品 アレンジレシピ集 →こちらから
記者のココがイチ押し!
大ヒット商品である「ごまたかな」は刻み醤油漬だが、同社が実は、業界内で早い時期から「油炒め」を始めた企業であることはあまり知られていない。長く培ってきたその技術力が、ごまたかな以後も「明太子高菜」などのヒット商品を生み出す原動力となっている。(担当記者:菰田隆行)
オギハラ食品 プロモーションビデオ
ラーメンにこだわる人のための高菜 特別MOVIE!
こだわりぬいたスープにマッチした高菜をセレクトして頂くために、ラインナップを充実!
高菜の初漬け式
オギハラ食品 インスタグラム →こちらから
<企業情報>
会社 | オギハラ食品株式会社 |
代表 |
代表取締役 荻原 浩幸
|
創業 | 大正5年4月 |
業務内容 | 高菜漬の製造及び販売 |
住所(本社) | 〒836-0026 福岡県大牟田市浜田町20-7 |
電話(代表) |
0944-52-3003
|
FAX | 0944-51-3003 |
HP | www.ogihara-foods.co.jp/ |
メール |
紙面アーカイブ
高菜収穫機を開発 手押し式の簡単操作で好評
【大阪支社】高菜漬専門メーカーのオギハラ食品株式会社(荻原浩幸社長、福岡県大牟田市)と、農機具開発の株式会社たなか(田中久敬社長、福岡県久留米市)は高菜収穫機を開発し、大牟田で実用化して成果を上げている。
今冬から、その高菜収穫機が、長崎県五島市の福江島で導入されることが決まった。6日にはその試運転が行われ、生産者らが見学した。
機械下部に取り付けたV字型の刃を地中に潜らせ、高速振動しながら根を切っていく仕組みだ。機械が通った後ろに残る高菜は地中数cmの部分で根が切られ、簡単に拾い上げられるようになっている。
これまで高菜の収穫は人が腰をかがめて手探りで生え際を探り、力を込めて刈り取っていた。収穫機に任せられるようになれば安全で、大幅な高速化、体力的負担の軽減につながる。
手押し式で、数分間説明を受けただけでも使いこなせる簡単な使用感となっており、生産者らは「これは良い。とても楽になる」と喜んだ。
開発を担当した田中社長は「長い実績のあるほうれん草の堀取機をベースに開発しているので、操作性や堅牢性の良さは実証済み。作付けする風土によって畝の高さや高菜の葉の広がり方が違うため、オーダーメイドで調整できる」と自信を見せる。手押し式であるため低コストで、狭小な圃場でも利用しやすい点も強みだ。
本機はオギハラ食品の地元大牟田ではすでに実用を開始しており、収穫の負担が軽減された分、作付け面積を広げる動きも出てきているとのことだ。
荻原社長は「以前から高菜を作って頂く生産者から収穫時の大変さを聞かされていたし、自らも経験上かがみながらの作業は体への負担が大きいと感じていた、また一方で高齢化や人出不足の問題も懸念だった。そこで社内プロジェクトチームで収穫機の開発に着手し、数年かけて様々な圃場試験を何度も繰り返し、完成した」と明かす。
また、今回の五島での実機納品を機に、広く販売も始める。生産者の負担を軽減し高菜文化が伝承、発展されることへ貢献する。
高菜収穫機 取扱説明書 (2023-12-25 ・ 2284KB) 【2023(令和5)年12月21日第5148号1面】 |
高菜漬特集 トップに聞く(2023年4月1日号7面)
4年連続不作で原料不足 付加価値ある商品作り重要
大正5年創業、オギハラ食品株式会社(荻原浩幸社長、福岡県大牟田市)は、創業100年を超える高菜漬の老舗メーカー。荻原社長は、九州産高菜原料が不足する中、付加価値のある商品作りに取り組むことが重要だと強調する。
(小林悟空)
◇ ◇
‐高菜の原料状況は。
「収穫は4月上旬に終わる予定で、今のペースのままなら4年連続の減収になりそうだ。1月25日に『最強寒波』が日本を襲い、九州でも氷点下になり降雪があった。高菜の外葉が霜焼けになり生育も悪く、全体的に小株傾向。厳しい作柄が続いているため、大切に売っていく一年間となっていきそうだ」
‐対応は。
「原料価格を上げ、儲かる農業を実現してもらうのが最も根本的な解決方法であり、そのためには付加価値のある商品を作り、我々メーカーから生産者へ還元を図っていかなければいけない。付加価値とは何かを考える良い例となるのがごま高菜。当社は約30年前に『元祖三池ごまたかな』をいち早く商品化したが、その背景には当時は姿物が主流であったため、刻んでごまをまぶすことで差別化する狙いがあったようだ。発売当初は苦労があったようだが、今では刻み高菜の方が主流となるほど定着している。流行を捉えることは重要だが、時には自ら革新を生み出そうとする気概も必要という好例だ」
‐販促活動について。
「原料の不足傾向が続いているので、積極的な販路拡大には踏み切れない。コロナで減っていた商談も再開してきたので、歯がゆい思いをしている。その分、消費者向けの発信や、社内体制の整備に力を入れている。消費者へ向けて力を入れているのがSNS。宣伝ではなく、まずは高菜や当社に興味を持ってもらうためのレシピ提案や、製造風景の公開を行っている。一気に話題にならなくても、コツコツと蓄積していけば会社の財産になると考えている」
‐社内体制の整備は。
「働く目的はお金や向上心などそれぞれだが、一言でまとめると幸せになることに行き着く。社長就任して5年目の年にコロナ禍となって以来このことを意識するようになり、業績第一の姿勢から『志』の経営へシフトしている。その指針となるのが経営理念『伝統を守り、革新を続け、食文化に貢献する。高菜漬の可能性を追求し、さらにおいしく、食生活をもっと豊かに』。3月25日に社内で経営方針発表を行い、組織として目指すべき姿を共有した」
‐高菜漬への思い。
「高菜漬作りは決して楽な仕事ではなく、機械やマニュアルがあっても、それ任せではなく高菜に対して理解を持って現場で判断していかなければ完璧な仕事は出来ない。今期の全社目標は『スマイル』。高菜漬に対し誇りと喜びを持って笑顔で働ける職場を作れば、自然とパフォーマンスが上がり、結果として業績にも繋がると信じている。当社の頑張りが原料生産者や関連する全ての人々も笑顔に繋がることを胸に、努力していく」
【2023(令和5)年4月1日第5124号7面】
電子版「九州うまかモン」
https://www.syokuryou-shinbun.com/pages/254/
大正5年創業、オギハラ食品株式会社(荻原浩幸社長、福岡県大牟田市)は、創業100年を超える高菜漬の老舗メーカー。荻原社長は、九州産高菜原料が不足する中、付加価値のある商品作りに取り組むことが重要だと強調する。
(小林悟空)
◇ ◇
‐高菜の原料状況は。
「収穫は4月上旬に終わる予定で、今のペースのままなら4年連続の減収になりそうだ。1月25日に『最強寒波』が日本を襲い、九州でも氷点下になり降雪があった。高菜の外葉が霜焼けになり生育も悪く、全体的に小株傾向。厳しい作柄が続いているため、大切に売っていく一年間となっていきそうだ」
‐対応は。
「原料価格を上げ、儲かる農業を実現してもらうのが最も根本的な解決方法であり、そのためには付加価値のある商品を作り、我々メーカーから生産者へ還元を図っていかなければいけない。付加価値とは何かを考える良い例となるのがごま高菜。当社は約30年前に『元祖三池ごまたかな』をいち早く商品化したが、その背景には当時は姿物が主流であったため、刻んでごまをまぶすことで差別化する狙いがあったようだ。発売当初は苦労があったようだが、今では刻み高菜の方が主流となるほど定着している。流行を捉えることは重要だが、時には自ら革新を生み出そうとする気概も必要という好例だ」
‐販促活動について。
「原料の不足傾向が続いているので、積極的な販路拡大には踏み切れない。コロナで減っていた商談も再開してきたので、歯がゆい思いをしている。その分、消費者向けの発信や、社内体制の整備に力を入れている。消費者へ向けて力を入れているのがSNS。宣伝ではなく、まずは高菜や当社に興味を持ってもらうためのレシピ提案や、製造風景の公開を行っている。一気に話題にならなくても、コツコツと蓄積していけば会社の財産になると考えている」
‐社内体制の整備は。
「働く目的はお金や向上心などそれぞれだが、一言でまとめると幸せになることに行き着く。社長就任して5年目の年にコロナ禍となって以来このことを意識するようになり、業績第一の姿勢から『志』の経営へシフトしている。その指針となるのが経営理念『伝統を守り、革新を続け、食文化に貢献する。高菜漬の可能性を追求し、さらにおいしく、食生活をもっと豊かに』。3月25日に社内で経営方針発表を行い、組織として目指すべき姿を共有した」
‐高菜漬への思い。
「高菜漬作りは決して楽な仕事ではなく、機械やマニュアルがあっても、それ任せではなく高菜に対して理解を持って現場で判断していかなければ完璧な仕事は出来ない。今期の全社目標は『スマイル』。高菜漬に対し誇りと喜びを持って笑顔で働ける職場を作れば、自然とパフォーマンスが上がり、結果として業績にも繋がると信じている。当社の頑張りが原料生産者や関連する全ての人々も笑顔に繋がることを胸に、努力していく」
【2023(令和5)年4月1日第5124号7面】
電子版「九州うまかモン」
https://www.syokuryou-shinbun.com/pages/254/