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漬物グランプリ2021 受賞作品

竹内農産「クラシックスモーク野沢菜」 グランプリ(農林水産大臣賞)

クラシックスモーク野沢菜
洋酒やチーズとの相性は抜群
竹内農産「クラシックスモーク野沢菜」
株式会社竹内農産(竹内武史社長、長野県小県郡長和町)では、「クラシックスモーク野沢菜」が漬物グランプリ2021法人の部において、グランプリに輝き、農林水産大臣賞を受賞した。
同商品は、昨年10月開催の令和2年度長野県園芸特産振興展「第64回漬物品評会」においても、「いぶり菜っぱ」として農林水産大臣賞を受賞しており、半年間で二度目の大臣賞受賞となった。
「クラシックスモーク野沢菜」は、時間をかけて漬け込んだ野沢菜の本漬を、醤油ベースの調味液で味付けし、香り高い桜チップで一晩かけてじっくりと燻製にした商品。口の中に入れると燻製の香りが広がり、噛むたびに旨みが溢れ出す。ビールやワイン、ウイスキーなど洋酒との相性は抜群で、チーズの付け合せにしても良い。
同社では開発のために燻製器を新たに導入。一つ一つ手間暇をかけて作り上げており、燻製好きにはたまらない完成度の高い商品となっている。
料理素材として使用するのもオススメ。パスタやポテトサラダなどの具材として使用すれば、野沢菜のシャキシャキとした食感に加え、燻製の香りが料理の味わいをより引き立たせてくれる。内容量は50g、賞味期間は常温3カ月。希望小売価格は280円(税込)。
 

匠洛庵「京五色漬」 準GP農林水産省食料産業局長賞 浅漬・キムチ部門

京五色漬
色鮮やかで旨味を利かせた漬物
匠洛庵「京五色漬」
株式会社匠洛庵(松下正雄社長、京都市伏見区)の「京五色漬(きょうごしきづけ)」が漬物グランプリ2021の浅漬・キムチ部門で準グランプリを獲得し、農林水産省食料産業局長賞を受賞した。
「京五色漬」は、冬が旬の白菜・みぶな・大根・赤かぶら・にんじんの5種類の野菜を刻んだ、色鮮やかな漬物だ。味は、旨味を利かせた京漬物らしい味わい。同社の漬物は酸味のある味を基本形としているが、本品に関しては酸味を抑え、代わりに醤油の風味や旨味を強調した特製の調味液を使用している。開発を担当した平石隆司営業部長は「しっかりと量を食べたくなる、浅漬とドレッシングの中間の味わいをイメージした」と話す。
発売は約15年前。同シリーズには「ゆず大根」や「金ごまはくさい」、「刻み京みみぶな」などの商品がある。紫色を基調とした京都の暖簾をイメージさせるパッケージも相まって、高級感のあるシリーズとなっている。
中でも「京五色漬」と「ゆずだいこん」は人気が高い。15年と漬物としてはロングセラー商品となった今も、百貨店ブランドにも劣らない本格的な京漬物の味をリーズナブルに楽しめるとして高評価を得ている。
松下雄哉専務(天政松下社長)は「現在は東日本限定の商品となっているが、今回の受賞で西日本でも関心を持って頂く方が増えればご案内していきたい」と今後の販売拡大へ意欲を見せている。
なお同社は天政松下(大阪市西淀川区)のグループ会社。全国有数の酒処として知られる伏見の清浄な水を用いて京漬物を製造している。
 
 

新進「3種のきのこのガーリックコンフィ」準GP農水省食料産業局長賞 本漬部門

3種のきのこのガーリックコンフィ
様々なキノコの食感や風味が楽しめる
新進「3種のきのこのガーリックコンフィ」
株式会社新進(籠島正雄社長、東京都千代田区)では、漬物グランプリ2021本漬部門において、「3種のきのこのガーリックコンフィ」が準グランプリに輝き、農林水産省食料産業局長賞を受賞した。
「3種のきのこのガーリックコンフィ」は、巣ごもり消費が拡大する中、〝女性が楽しめる、オシャレで身体にも優しい家飲み用おつまみ〟をコンセプトに開発された商品。食物繊維がたっぷりと含まれており、腸活のための食材としても現在注目を集めているキノコをたっぷりと使用、ドライトマトの彩りを添え、にんにく香るほんのりピリ辛な洋風漬物に仕上げた。
主役となるキノコは、エリンギ・ブナシメジ・マッシュルームの3種で、全て国産原料を使用している。味の決め手となるのが、醤油と魚介のうま味でじっくりと熟成させ、香辛料・オリーブオイルで味付けする製法。コリコリ、プニュプニュ、様々なキノコの食感や風味が重なり合い、複雑で奥深い味わいが口の中に広がる。
そのまま食べるのも良いが、オススメは野菜や魚介を加えて加熱するアヒージョ風の食べ方。ビールやワインにピッタリな本格的なスペイン料理が出来上がる。また、パスタソースとして使用すれば、キノコたっぷりのパスタが完成。塩コショウで味わいを調整すれば自分好みの〝きのこパスタ〟が楽しめる。
内容量は100g、賞味期限は常温90日。現在は同社オンラインショップ限定で販売している。
同社では、「大根きゅうりキムチ」や「高菜チャーハンの素」も新発売。おうちご飯にピッタリな製品を拡充している。
 
 

丸越「はにぃあっぷる」 審査委員特別賞 浅漬・キムチ部門

はにいあっぷる
愛知県立愛知商業高校の生徒と共同開発
校舎の屋上で採れた「徳川はちみつ」を使用
丸越「はにぃあっぷる」
大正3年創業の株式会社丸越(野田明孝社長、本社=愛知県名古屋市天白区)は、こだわりの漬物だけではなく、新感覚自然彩果漬「ピクレッドサラダ」、「ベジリエ」、「ぴくりら」を展開するなど、新しい挑戦を続けている企業として知られている。
季節や旬の素材を生かして四季折々の売場を演出している同社では、「はにぃあっぷる」が浅漬・キムチ部門で審査委員特別賞を受賞した。
若年層の浅漬需要拡大がコンセプトで、10~20代をターゲットに商品化した「はにぃあっぷる」は、愛知県立愛知商業高校の生徒9名との共同開発商品。りんごとレモンをハチミツを使ったシロップで甘く漬けたハチミツ漬。食べやすい厚みにカットしたりんごは中までしっかりと漬かり、レモンの酸味とハチミツのまろやかな甘みがふわっと広がる。
ハチミツの一部に使用している「徳川はちみつ」は、愛知商業高の屋上で採れた濃厚な甘さのはちみつ。2011年6月より同校ユネスコクラブが名古屋市の持続可能な街づくりに貢献するため、校舎の屋上で養蜂活動を行っている。濃厚な甘さのはちみつがレモンの爽やかな酸味と良く合う。
素材は国産のりんごを使用。りんごにはクエン酸、リンゴ酸といった有機酸が多く含まれ、胃腸の働きを良くし、殺菌作用の効果もある。また、皮にはポリフェノールが多く含まれており、コレステロールを取り除いたり、活性酸素を抑える働きがある。「はにぃあっぷる」は皮ごと漬けるため、りんごの旨みも栄養も丸ごといただける。
同社と愛知商業高は2018年から漬物の共同開発を行っている。学生のフレッシュなアイデアをもとに漬物作りのプロが形にする夢のプロジェクト。第3弾となる今回は昨年7月から半年間に亘り5回の協議を重ねた。主な内容は以下の通り。①「若者が食べたい浅漬」をテーマにアイデアを考案。②学生から浅漬のアイデアを発表。③試作品の試食と意見交換。④改善した商品の試食と商品決定。⑤販売に向けたスケジュール等の確認。
開発に携わった生徒は、「アレンジの幅が無限大。簡単に本格的なスイーツが作れる」とそのままでも、スイーツやデザートの素材としても利用できることをPR。従来の漬物のイメージを覆す「はにぃあっぷる」に注目と期待が高まる。
 
食料新聞電子版<本店・催事・キャンペーン・イベント情報> 丸越 →こちらから
 

野崎漬物「黒の千本漬」 審査委員特別賞 本漬部門

黒の千本漬
芳醇な香りが特徴
野崎漬物「黒の千本漬」
野崎漬物株式会社(野﨑伸一社長、宮崎市)は沢庵をはじめとする各種漬物から、鶏の炭火焼、ひや汁、生おせちなど惣菜製品まで製造する総合食品メーカーとして著名。また九州一円から関西までカバーするメーカーベンダーとしても九州屈指の規模を誇り、業容を拡大中である。
先ごろ、チューブ入り容器でぬかが簡単に絞り出せる「漬物屋が本気でつくったぬか漬けのもと」(180g)を全国発売。子供たちでも簡単に野菜に塗ってラップに包み、寝かせるだけでぬか漬けが作れる。漬物文化の灯りを取り戻す、という思いも込めて開発した。
看板商品「千本漬」は、宮崎県産契約栽培本干しだいこんを使用し、創業以来60年以上にわたり取引先から支持を得ている。昔ながらのほんのり甘くてしょっぱい沢庵の味を再現し、その品質は「漬物グランプリ(GP)2018」の金賞受賞で証明された。
今回、漬物GP2021の本漬部門で「審査委員特別賞」を受賞したのは、その千本漬を燻製したブラック仕立ての「黒の千本漬」だ。宮崎県産干し大根を使用し、燻製による芳醇な香りをまとわせ、コクと旨みのある味付けに仕上げた。
燻製された沢庵では秋田の“いぶりがっこ”が有名だが、秋田では沢庵用の大根を漬け込む前に天日干しする際、屋外に干すと凍ってしまうため、室内に吊るして干した。それが囲炉裏の煙で自然と燻され、その大根を糠漬けしたことが、いぶりがっこの始まりと言われている。
一方、この黒の千本漬は、天日干し後の大根を糠漬けにし、旨味を凝縮して漬け上がった沢庵を燻製して香りをまとわせている。いぶりがっことは、また一味違った味わいが楽しめる一品となっている。
 
 

中田食品「梅damo no?(うめだもの)バニラ」 金賞(本漬部門)

梅damono?(うめだもの)バニラ
中田食品「梅damono?(うめだもの)バニラ」
中田食品株式会社(中田吉昭社長、和歌山県田辺市)では、昨年の金賞受賞商品「梅damono(うめだもの)もも梅12粒入り」に続いて「梅damono?(うめだもの)バニラ」が金賞を受賞。昨年と同様に本漬、浅漬・キムチの両部門において梅を素材とした商品で、金賞以上の賞を獲得したのは同社のみ。2年連続の受賞で改めて味や品質の高さが証明された。
梅干と言えば和食の代表的な存在として認知されているが、和食を食べる機会が減少し、食の多様化が進む若い世代にご飯以外のシーンで梅干を食べてもらうことをテーマに開発。国産のフルーツ果汁を使った新感覚梅干で、子供や梅干嫌いの方もおやつ感覚で手軽に食べられる。デザートやおやつになり、オシャレなお土産にもなる「梅damono」シリーズを提案している。
ネーミングは、「くだもの」という音で遊んで、親しんでいただきやすいように「~だもの」とつぶやいているようなユーモラスを含み、「梅damono」となった。
 
12粒入りでプレゼントにも
みかん、もも、いちごと、フルーツ感が際立つ同シリーズに新フレーバーとして、「バニラ」が登場。原料には最高等級A級の紀州産南高梅を使用。繊細な薄皮にとろけるほど柔らかな果肉が特徴の梅にバニラの豊かな風味をプラスし、贅沢なスイーツ梅に仕上げた。梅とバニラの個性的でリッチな味わいが楽しめる。
「梅damono?(うめだもの)バニラ」は、女性の目を引く可愛い三角型の個別包装された12粒入りで、ちょっとしたお礼やプレゼント、おもたせにピッタリ。梅干のイメージを覆すその味わいと装いはサプライズギフトとしても利用できる。内容量は144g(12粒)で賞味期間は製造日より4カ月。塩分は4%。
美味しい食べ方は、冷蔵庫で冷やして、ひんやりスイーツとして。冷凍庫で凍らせシャーベット風に。たっぷりの餡がのった小倉トーストに小さくちぎって味のアクセントに。
※黒い粒はバニラビーンズのため品質に問題はありません。
 
中田食品 HP

山豊「ぱりぱり広島菜」 金賞(本漬部門)

ぱりぱり広島菜
山豊「ぱりぱり広島菜」
株式会社山豊(山本千曲社長、広島市安佐南区)は、『廣島魁(ひろしまさきがけ)=他社に先駆けること』の精神でオリジナルの商品開発を重視する。この精神で開発した「ぱりぱり広島菜」が、漬物グランプリ2021本漬部門で金賞を受賞した。同社はこれで5年続けての受賞となる。
本品は熟成された広島菜にきゅうりを加えた、程良い歯切れとしその香りが特徴の漬物。着色料、保存料は使用せず、熟成した漬物ならではの深みのある味わいが楽しめる。
広島菜のシャキシャキとした食感、きゅうりのパリパリとした歯切れに、ほんのりしそ風味が加わり、お茶漬けやおにぎりに最適なほか、ポテトサラダ等に混ぜ込めば、深みのある味とパリパリ食感の具材兼調味料として便利だ。生野菜と違って、水分や熱にさらしても食感が変わりづらいというメリットもある。
4月から新発売したばかりの商品だが、出足は好調。
独特の歯切れと食感が楽しめる
土産売場、スーパー等を中心に販売しており、味のイメージが湧きやすいネーミングで手に取りやすい商品となっているようだ。今回の受賞によりさらなる注目度アップに期待がかかる。
漬物グランプリの受賞作品は2017年から順に、べったら漬風の大根を広島菜で巻いた「粽菜(ちまきな)はつね」、地元佃煮メーカー・ヒロツクとコラボした「こもち昆布入り広島菜」、きゅうりの漬物とチーズを広島菜で巻いたダブル発酵食品の「ちーず粽菜」、地元企業の三島食品とコラボした「広島菜 ゆかり®入り」、そして今回の「ぱりぱり広島菜」。
山本社長は「当社は広島菜漬の専門メーカーとして前例に囚われない製品開発を心がけている。今回5年連続の受賞となり、改めて広島菜漬のポテンシャルを示すことができて嬉しい」と喜びを語り、今後もさらなる新商品開発へ意欲を見せた。
 
 

菅野漬物食品「旨辛相馬きゅうり漬」 金賞(本漬部門)

旨辛相馬きゅうり漬
菅野漬物食品「旨辛相馬きゅうり漬」
株式会社菅野漬物食品(菅野行雄社長、福島県南相馬市鹿島区)は、昭和15年創業の老舗総合漬物メーカー。「タマゴヤ」と「香の蔵」のブランドで全国に名を馳せる。その商品は県内及び仙台駅に構える直売店や全国各地の量販店にて厚い支持を誇る。
創業80有余年の伝統と技術が生んだ看板商品「相馬きゅうり漬」は、全国の量販店で定番商品として販売されるなど、広く支持されている。その「相馬きゅうり漬」シリーズに新たに加わった「旨辛相馬きゅうり漬」が漬物グランプリ2021本漬部門で金賞を獲得した。
菅野社長が「素材や味にこだわって美味しいと思っていただける商品を作りました。是非、一度ご賞味いただきたい」と自信を口にする「旨辛相馬きゅうり漬」は、「うまい。辛い。また食べたい!」をコンセプトとし、すでに大手スーパーへの導入が決まるなど、発売から短い時間で評価が高まっている。
「旨辛相馬きゅうり漬」のベースとなる「相馬きゅうり漬」は、創業者・菅野菊雄氏の「きゅうりは乳酸発酵させないと美味しくない」との信念に基づき開発された商品で、その美味しさの秘密は乳酸発酵ときわ胡瓜にある。
生の胡瓜を低い塩分で長時間漬け込むと、乳酸菌のチカラで胡瓜が発酵。青臭みの少ない、旨味が引き立った胡瓜となる。胡瓜の漬物は濃い味に仕上げることが主流だが、同社では乳酸発酵胡瓜を使用し、あっさりとした、素材の旨味が活きた美味しい醤油漬に仕上げている。
ご飯と相性抜群
胡瓜を乳酸発酵させる手法は全国でも珍しく、日本有数の産地である福島県ならではのもの。本醸造醤油や鰹だしの風味が香る味は好評を博している。
新発売された「旨辛相馬きゅうり漬」は、相馬きゅうり漬の製造技術を生かし、乳酸発酵ときわ胡瓜のブルーム胡瓜を使用。ブルーム胡瓜は皮の表面に胡瓜の実を乾燥から守るために分泌される白い粉(果粉)が付いている。白い粉は皮が薄くみずみずしさを保っている証で、みずみずしい食感が楽しめる。
味付けには爽やかな風味と辛さの青唐辛子、上品に香る葉唐辛子、深い辛さの赤唐辛子と3種の唐辛子と福島県の醤油メーカーの本醸造醤油を使用。3種の唐辛子が織りなす辛味が、口当たりが良く後味の切れがスッキリとしたうま味のある醤油の風味と融合し、ご飯と一緒にまた食べたくなる味わいを作り出している。胡瓜のパリパリとした食感とみずみずしさを味わえる9㎜幅にカットし、醤油のうま味と唐辛子の風味をより感じることができる。内容量は150gで賞味期限は150日。
 
 

菱富食品工業「庄川柚子入り長いも漬」 金賞(浅漬・キムチ部門)

庄川柚子入り長いも漬
菱富食品工業「庄川柚子入り長いも漬」
菱富食品工業株式会社(頭川俊一社長、富山県高岡市)は北陸を代表する漬物メーカーベンダーであり、地域性を活かした商品開発を得意としている。漬物グランプリ2021では、甘酢漬の「庄川柚子入り長いも漬」が浅漬・キムチ部門で金賞を受賞した。
「庄川柚子」とは日本最北端の柚子産地である富山県砺波市の庄川地域で栽培される柚子。庄川嵐と呼ばれる強風や、冬の厳しい寒さに耐えて育まれる柚子は果皮が厚く、強い香りを持つようになるのが特徴。
この庄川柚子を使い、国産の長いもを甘酢漬にした。元々らっきょう漬を得意としてきたことから、甘酢漬の製造は得意分野だ。甘酢は独自の調合で甘すぎず酸っぱすぎず、柚子の香りを引き立つ味に仕上げた。長芋のサクサク食感と甘酸っぱく柚子香る味わいで、お茶請けや箸休めにピッタリの漬物だ。
お茶請けや箸休めに
商品の企画開発を担当する殿村宏一製造課長は「地元富山の柚子と、活用方法を探していた長いもを使い、試行錯誤をして生まれた商品。甘酸っぱいので嗜好品のように楽しんでほしい」と話している。
同社商品はこの他にも、福井県・三里浜の三年子らっきょうや、富山で養殖されたサクラマスのかぶら寿し、加賀太胡瓜や加賀れんこんの漬物など北陸の食材を活用し、付加価値を与えたものが多数。スーパーを中心に様々な販路に出荷している。
 
 

長久保食品「長久保のしそ巻」 金賞(本漬部門)

長久保のしそ巻ミニパック箱入
長久保食品「長久保のしそ巻きミニパック箱入」
有限会社長久保食品(篠原福一社長、福島県いわき市好間町)は「伝統と革新」をコンセプトに、看板商品「長久保のしそ巻」に代表される伝統の味と、「おここさん(OKOKO)」シリーズとして新たに展開するピクルス製品を提案。異なる販路を構築することで、新たなビジネスモデルを切り拓こうとしている。
同社では伝統の味を活かしながら近年の消費者ニーズに対応した「長久保のしそ巻きミニパック箱入」が漬物グランプリ2021本漬部門で金賞を受賞。発売から間もなく90年を迎えようとしているロングセラー商品に熱視線が注がれている。
お土産の定番として親しまれている「長久保のしそ巻」は、1934年の創業当初から作り続けている商品で、昔ながらの手造りの良さを生かした逸品。干し大根にしその葉を巻き、大根の歯ざわりとしその葉の風味が絶妙に調和した味となっている。
7センチほどにカットされた沢庵の醤油漬を一本一本しその葉で丁寧に手巻きするという大変手間が掛かる製法だが、そのやり方は今も変わっていない。大根原料は旬の国産を使用し、1年間じっくり漬け込んだ歯ざわりの良いものを厳選している。
新登場の「長久保のしそ巻ミニパック箱入」は、本格漬物を手軽に食べていただきたい、という思いから1本ずつ小分けの食べきりサイズを真空包装パックにした。
手軽に携帯でき、お皿もいらず、手も汚さずにおつまみとして簡単便利に食べることができる。規格は1本入10袋。
いわき市周辺ではお土産の定番として認知されているが、ミニパックが登場したことで従来の食べ方に加え旅行や行楽、手軽なおつまみとして幅広いシーンで食べられるようになった。懐かしい味が楽しめる「長久保のしそ巻ミニパック箱入」は、アフターコロナを見据えた商品としても注目されている。
同社ではビジネスモデルを地産地消から地産外商へと変化させるべく、昨年4月に東京都豊島区に東京営業所を開設。首都圏や関西圏をはじめ、海外展開もスタートしている。
 
 

河野食品「高菜&SOYMEATガパオ風」 金賞(本漬部門)

高菜&SOYMEAT ガパオ風
河野食品「高菜&SOYMEAT ガパオ風」
河野食品株式会社(河野安男社長、福岡県みやま市)は1914年の創業で、高菜漬一筋105年を誇る老舗企業である。高菜の里・福岡県みやま市瀬高町で、地元に伝わる塩とウコンと唐辛子で丁寧に漬込む“瀬高たかな漬”の製法を継承してきた。
漬物GP2021では、本漬部門にて「高菜&SOYMEAT ガパオ風」が金賞に輝いた。瀬高たかな漬を丁寧に炒め、「ガパオ風味」に仕上げたアジアン風高菜そぼろ。そぼろにはSOYMEAT(大豆ミート)を使用し、さわやかなガパオ風シーズニングで調味した一品である。
実際のガパオは鶏ひき肉などを使うところ、大豆ミートを使ってヘルシーに仕上げた。動物性の油脂でないため、冷めてもおいしく食べられる。
ガパオ(バジル)の香りが熱で飛びやすいので、入れるタイミングと温度調整に細心の注意を払って出来上がった、こだわりの一品である。
ガパオライスにアレンジ
同社製品では、漬物グランプリ2019で金賞を受賞した「焼き明太子入りからし高菜」に続いての受賞。また、今回の2021では「高菜&SOYMEAT ガパオ風」の他に「たかなソース ペペロンチーノ風」と「たかなソース れもん風味」の2品も1次審査を通過し、銀賞を獲得。
2018年には「昭和 高菜油いため」も銀賞を獲得しており、これで漬物GPでの受賞作品は全5品となった。この事実が、同社の製品開発力の確かさを示している。
同社は食料新聞電子版の登録サイト「九州うまかモン」でのページ開設の他、自社ホームページ「高菜専門店 河野食品」と、インスタグラムでも公式ページを開設。高菜漬を使ったアレンジレシピ写真を豊富に掲載している。
「高菜&SOYMEAT」も、ご飯の上に目玉焼きと共に乗せれば、簡単にガパオライスが楽しめる。加工食品分野で大豆ミートを使用した製品が注目を浴びる中、同社の「高菜&SOYMEAT」も、今回の金賞受賞でブレイク間違いなしだ。
 
 

アキモ「プチカップ パリパリ醤油だいこん」 金賞(浅漬・キムチ部門)

プチカップ パリパリ醤油だいこん
アキモ「プチカップ パリパリ醤油だいこん」
株式会社アキモ(秋本薫社長、栃木県宇都宮市)の「プチカップ パリパリ醤油だいこん」が漬物グランプリ2021の浅漬・キムチ部門において金賞を受賞した。
「プチカップ パリパリ醤油だいこん」は、国産大根をこだわりの醤油と2種類のかつおエキスで美味しく漬け込んだ。うまみと甘みがたっぷり染み込み、素材の鮮度と風味を生かしたパリパリとした食感がクセになる美味しい大根の浅漬に仕上げた。内容量は80gと便利な食べ切りサイズとなっている。賞味期限はD+10。
「プチカップ パリパリ醤油だいこん」は2018年秋の発売以来、80gの内容量で食べ切りサイズの個食タイプ「プチカップシリーズ」のラインナップのひとつとして、ご飯のおかずや箸休め、お酒のおつまみにと様々なシーンで利用できる便利な漬物として多くの消費者に支持されているロングセラー商品。
同社では漬物グランプリ2021金賞受賞の「プチカップ パリパリ醤油だいこん」をはじめとした、人気の食べ切りサイズ浅漬け「プチカップシリーズ」を取りそろえたギフトセットをオンラインショップで販売。旬の野菜を素材とした見た目も可愛らしい手のひらサイズの食べきり浅漬で、少しずつ6種類を食べくらべても、日替わりでも、いつもの食卓で旬の味を楽しめる。
 
 
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