第2部の活動報告では、吉岡屋でインターンシップ実習を行った東京家政大学管理栄養学科の飯塚日菜乃さんが内容を報告。漬物が好きでよく食べていることや吉岡屋の漬物を使ったアレンジレシピ実習に興味を持ち、インターンシップに参加した。
実習内容は漬物の効果・歴史、アレンジレシピ開発・試作・試食、SNSの投稿、漬物の販売など。アレンジレシピでは、漬物に苦手意識を持った子供をターゲットにした「ちくわごぼうの肉巻き」とお酒好きの大人にオススメの「奈良漬マリネ」を考案。ポイントを捉えたPOPも作成した。
昨年8月から9月にかけて計7回のインターンシップ実習を通して学んだことについては飯塚さんは、「漬物は乳酸菌を豊富に摂取でき、美肌や腸活、肥満防止にも貢献できる。ただ美味しいというだけでなく、体へのメリットが多いということが分かった。1日1回は取り入れることを心がけている」と理解を深めたことを明かし、「若い人にも漬物の魅力を知ってもらい、効果やアレンジ方法を発信できたらいい」とまとめた。最後に吉岡屋の社長でもある吉川絵美子幹事より修了証が授与された。
続いて令和5年秋の叙勲・褒章で前田食品工業有限会社の前田節明会長が黄綬褒章を受章したことが報告され、前田会長は「天皇陛下に手が届くところで私の話を聞いていただいたことは宝物」と皇居で天皇陛下に拝謁した時のエピソードを披露し、謝意を示した。
講演会は宮尾名誉会長が「香辛料」の演題で講演。本題に入る前に年代別1人1日当たり漬物消費量、1人1年当たりの漬物購入額の推移、人口減少と産業の衰退、世界で人気の高い日本食について解説。漬物需要の促進として、「和食文化をPRする場合は米食を増やすことで伝統的な食文化のプラスになる。また、塩との関係についても漬物に含まれる塩分量は他の食品と比べても高くはない。それよりも野菜に含まれるカリウムが大事なので、そのPRが必要。塩分(ナトリウム)と野菜等(カリウム)の摂取バランスを表すナトカリ比の概念を普及させることが重要だ」と指摘した。
香辛料のテーマでは、分類や基本作用、加工食品における位置付けなどについて、「香辛料の主な作用として矯臭や賦香、辛味、着色がある。その他、防腐、抗菌、抗酸化作用もある。漬物と香辛料は遠い位置にいるかもしれないが、若い人に受けるものが生まれる可能性もあるので本日の資料を取っておいて、活用していただきたい」と話し、各スパイスの特徴を説明した。
【2024(令和6)年3月11日第5156号5面】
実習内容は漬物の効果・歴史、アレンジレシピ開発・試作・試食、SNSの投稿、漬物の販売など。アレンジレシピでは、漬物に苦手意識を持った子供をターゲットにした「ちくわごぼうの肉巻き」とお酒好きの大人にオススメの「奈良漬マリネ」を考案。ポイントを捉えたPOPも作成した。
昨年8月から9月にかけて計7回のインターンシップ実習を通して学んだことについては飯塚さんは、「漬物は乳酸菌を豊富に摂取でき、美肌や腸活、肥満防止にも貢献できる。ただ美味しいというだけでなく、体へのメリットが多いということが分かった。1日1回は取り入れることを心がけている」と理解を深めたことを明かし、「若い人にも漬物の魅力を知ってもらい、効果やアレンジ方法を発信できたらいい」とまとめた。最後に吉岡屋の社長でもある吉川絵美子幹事より修了証が授与された。
続いて令和5年秋の叙勲・褒章で前田食品工業有限会社の前田節明会長が黄綬褒章を受章したことが報告され、前田会長は「天皇陛下に手が届くところで私の話を聞いていただいたことは宝物」と皇居で天皇陛下に拝謁した時のエピソードを披露し、謝意を示した。
講演会は宮尾名誉会長が「香辛料」の演題で講演。本題に入る前に年代別1人1日当たり漬物消費量、1人1年当たりの漬物購入額の推移、人口減少と産業の衰退、世界で人気の高い日本食について解説。漬物需要の促進として、「和食文化をPRする場合は米食を増やすことで伝統的な食文化のプラスになる。また、塩との関係についても漬物に含まれる塩分量は他の食品と比べても高くはない。それよりも野菜に含まれるカリウムが大事なので、そのPRが必要。塩分(ナトリウム)と野菜等(カリウム)の摂取バランスを表すナトカリ比の概念を普及させることが重要だ」と指摘した。
香辛料のテーマでは、分類や基本作用、加工食品における位置付けなどについて、「香辛料の主な作用として矯臭や賦香、辛味、着色がある。その他、防腐、抗菌、抗酸化作用もある。漬物と香辛料は遠い位置にいるかもしれないが、若い人に受けるものが生まれる可能性もあるので本日の資料を取っておいて、活用していただきたい」と話し、各スパイスの特徴を説明した。
【2024(令和6)年3月11日第5156号5面】