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新店・催事・キャンペーン・セミナー・イベント・コラボ2024

一般社団法人微生物制御技術機構 設立記念講演会を開催

一般社団法人微生物制御技術機構では、下記の通り設立記念講演会を開催いたします。ぜひ、奮ってご参加ください。

【一般社団法人微生物制御技術機構 設立記念講演会】
◎日時:2024年5月23日(木)13時~16時
◎実施形式:オンライン(zoom)
◎参加費:無料

【プログラム】
・代表理事 中山 素一 ご挨拶

・基調講演「食品の微生物学的安全性に関する未来展望、課題とアプローチ」
 九州大学大学院 特任教授(九州大学名誉教授) 宮本 敬久 先生

・MALDI-TOF MS 活用事例 紹介
 演題1「清涼飲料製造におけるMALDI-TOF-MSを利用した微生物迅速同定について」
  アサヒ飲料株式会社 研究開発本部 技術研究所
  品質技術グループ チーフプロデュ―サー 青山 冬樹 様
 演題2「MALDI-TOF MSによる微生物毒素の迅速検出
  ~セレウス菌嘔吐毒直接検出法の活用~」
  株式会社 明治 研究本部
  衛生微生物研究ユニット 専任課長 高橋 尚美 様

・技術部会のご紹介(微生物制御部会、カビ部会、微生物検査部会)
・連絡事項など

【申し込み】下記のURLから申し込みをお願い致します。
https://www.microbialcontrol.org/news

【締 切】
募集の締め切り日は特に定めておりませんが、前日までに配信URLを送付いたしますので、2日前までにご連絡ください。

【お問合せ】e-mail:support(アット)microbialcontrol.org
お手数ですが(アット)を@に変更してご連絡ください

【主 催】 一般社団法人微生物制御技術機構
      Microbial Control Tech Organization(MCTO)
【協 力】 MALDI-TOF MS微生物同定コンソーシアム

<フードレーベル>牛角キムチ新生活応援キャンペーン

牛角韓国直送キムチ330g
両名屋 匠の一本 きまぐれカット
フードレーベルの公式インスタグラム
株式会社ピックルスホールディングス(影山直司社長、埼玉県所沢市)の連結子会社である株式会社フードレーベル(鈴木五生社長、埼玉県所沢市)は、人気焼肉店牛角監修「牛角韓国直送キムチ330g」を対象としたプレゼントキャンペーンを4月1日から実施している。
【商品・キャンペーン概要】
 ▼商品概要:キムチの本場、韓国から直輸入しており、辛さと酸味の中にも甘味のある濃厚な味に仕上げている。
 0℃以下の凍らない氷温域で貯蔵熟成することで鮮度を保ったまま素材の美味しさを引き出した。
 ▼キャンペーンタイトル=『#牛角キムチでハピネス 新生活応援キャンペーン』
 ▼対象商品=牛角韓国直送キムチ330g
 ▼応募期間=2024年4月1日~4月30日
 ▼応募方法=お気軽コース:(1)フードレーベル公式インスタグラムをフォロー、(2)対象商品についてコメントを記載して投稿
 撮影コース:(1)フードレーベル公式インスタグラムをフォロー、(2)対象商品(商品パッケージ)と料理や人物を撮影、(3)『♯牛角キムチでハピネス』を付けて投稿
 ▼賞品=お気軽コース:牛角監修商品詰合せ10名 撮影コース:BRUNOブレンダーセット3名
 ※キャンペーン詳細は、フードレーベル公式インスタグラムを確認。
 また、同社では「両名屋 匠の一本 きまぐれカット」を4月1日より発売。同商品は、一本一本丁寧に皮をむいて漬け込んだ糖絞り大根を食感の良い乱切り状にカットした。
 長時間漬け込んだ甘みと、歯切れの良い食感が楽しめる。ご飯のお供やお茶請けにオススメの一品だ。内容量は330gで賞味期限は製造日+29日。
【2024(令和6)年4月11日第5159号2面】

<味の素> 出張!極麻辣麻婆豆腐飯店 限定のワンコイン麻婆豆腐定食

極麻辣麻婆豆腐飯店
極麻辣麻婆豆腐定食
 味の素株式会社(藤江太郎社長、東京都中央区)は3月14~20日、JR大阪駅前のヨドバシ梅田店入口で「極麻辣麻婆豆腐飯店」を1週間限定でオープンさせ、多くの来店者で賑わった。昨年、東京・新宿で実施したイベントが好評で、大阪でも開催されることになった。
 味の素が昨年8月に発売した「Cook DoⓇ<極(プレミアム)麻辣麻婆豆腐>」を使用した定食メニューをワンコイン(税込500円)で提供するイベントで、麻婆豆腐に加え、ライス、ザーサイも付いてくる。極麻辣麻婆豆腐を口に入れると、ピリッと刺激的なラー油の辛さと、複雑なスパイスの味(花椒油など)を楽しむことができる。ひき肉は今回、東大阪の「なにわポーク」を使用し、良質な脂の甘味と柔らかい肉質にこだわった。
 極麻辣麻婆豆腐は、Cook DoⓇシリーズの麻婆豆腐より約2倍の価格でありながら、発売から6週間で累計100万食&発売初月までの累積出荷金額が過去5年間のCook DoⓇ新品種の中で、№1を記録するヒットを遂げた実績を持つ。シリーズ中最も辛い「レベル7」で、まさに「極」の名にふさわしい麻婆豆腐である。
 開催期間のランチタイムは、SNSで本イベントを知った人で、長蛇の列ができた。1日10食限定(来店して抽選)で、同麻婆豆腐に金箔をまぶし、金の有田焼の器に盛りつけたバージョンの提供も行ったほか、来店後の感想をSNSに投稿すると大阪名物・千成屋珈琲が監修のミックスジュースがプレゼントされた。
【2024(令和6)年4月1日第5158号5面】

味の素 HP
www.ajinomoto.co.jp

東海漬物 春休み親子ぬか漬教室

春休み親子ぬか漬教室
「熟ぬか床」をかき混ぜる子ども
梅谷主任
4組10名の親子が体験
 【大阪支社】東海漬物株式会社(永井英朗社長、愛知県豊橋市)は3月26日、愛知県豊橋市の「こども未来館ここにこキッチン工房」で「春休み親子ぬか漬教室」を開催した。講師は、営業企画部情報解析課の梅谷靖子主任が務めた。
 初めに梅谷氏が「皆さんぬか漬を知っていますか、食べたことはありますか?」と子どもたちに質問すると、数人の手が挙がり、また他の種類の漬物の名前も出て、自社商品のきゅうりのキューちゃんを知っている人もいた。
 次に、梅谷氏が用意した玄米、乾いたぬかに、親子で鼻を近づけてから触ると、子どもたちからは「ちょっと臭う」「砂みたいな手触り」と感想が聞こえた。梅谷氏は、ぬかとは玄米を白米にする時に取れるもので、ビタミンB群やミネラルが豊富で、摂取すると元気になれると説明した。
 続いてぬか漬体験に移り、同社の「熟成ぬか床」を親子でかき混ぜた。「触るとひんやりしている」「粘土遊びみたい」と笑顔で楽しく取り組んだ。
 梅谷氏は、ぬか床をかき混ぜるのは、上方の酵母と下方の乳酸菌のバランスを整えるためで、かき混ぜないと酵母が増えすぎてしまい、風味が劣化したり嫌な臭いが発生したりすると説明した。
 一同、きゅうりを半分に折ってから、かき混ぜたぬか床に入れ、漬け込んだ。自宅に持ち帰り、半日ほど経れば、きゅうりのぬか漬けが完成する。最後に、梅谷氏が事前に用意していたきゅうりのぬか漬が振舞われ、ぬか漬の味を楽しんだ。
 体験教室が終わって参加者に感想を聞くと、子どもたちは「ぬか床に野菜を入れるだけで簡単にできる。明日からいろんな野菜を漬けたい」と話した。保護者は「この体験教室は人気と評判で、参加を楽しみにしていた。良い春休みの体験になってくれて良かった。今後アボカドを漬けてみたい」と語った。
 梅谷氏は「ぬか漬教室の参加をきっかけに、少しでも家庭で漬物と親しんでほしいと願っている。自分で漬けるとよりおいしく感じ、マイぬか床に愛着が湧くはず」とコメントした。
【2024(令和6)年4月1日第5158号6面】

東海漬物

東海漬物 「塩きゃべつ」期間限定発売

くらこんとのコラボ商品「塩きゃべつ」
くらこんとコラボ
東海漬物は、昨年発売して大好評だった株式会社くらこんとのコラボレーション商品「塩きゃべつ」をリニューアルし、5月~6月の期間限定で発売する。
 同商品は株式会社くらこんの昆布を使用したきゃべつの浅漬。きゃべつと相性の良い昆布の旨味と程よい塩味が特徴になっている。
 昆布の使用量を増やすことで、より旨味たっぷり食欲そそる味わいにリニューアル。国産きゃべつ、国産人参、国産昆布を使用。パッケージにはくらこんの「塩こん部長」を使用している。内容量は120gで賞味期限は8日。
【2024(令和6)年4月1日第5158号6面】  

片山食品 新商品「葉唐きゅうり」

葉唐きゅうり
 片山食品株式会社(杉林正木社長、新潟県新発田市藤塚浜)は、全国トップシェアのにんにく漬を主力に、農産物と海産物を組み合わせた惣菜漬物など、数々のヒット商品を生み出している有力メーカーとして知られている。
 同社では4月1日より新商品として「75gDC葉唐きゅうり」を発売する。同商品はきゅうり、青とうがらし、葉とうがらしを醤油ベースの調味液にじっくりと漬け込んだ。青とうがらしと葉とうがらしの辛味がアクセントになっている。
ご飯との相性が良く、お茶漬や弁当の付け合わせにオススメ。また、お酒のおつまみとしても良く合う。内容量は75gで賞味期限はD+44。
【2024(令和6)年3月21日第5157号7面】 

片山食品

備後漬物 もずく入りキムチ新発売

もずく入りキムチ
和風キムチ
プレミアム和風キムチ
めかぶとこんぶ入り白菜漬
中華くらげ入りキムチ
旨さやみつきキムチ80g
 備後漬物株式会社(佐藤豊太郎社長、広島県福山市)は3月1日より、つるっとしたもずくと辛さ控えめなキムチがマッチした、新食感『もずく入りキムチ』を全国にて発売した。
 また、3月より順次『和風キムチ』、『めかぶとこんぶ入り白菜漬』、『中華くらげ入りキムチ』、『旨さやみつきキムチ80g』、『プレミアム和風キムチ』の5品をリニューアル発売する。
【新商品】
 『もずく入りキムチ』
 新発売の本商品は、健康志向のニーズに応えるため、キムチに腸内環境の改善や保湿・美肌・美髪効果が期待できるもずくと、程良い酸味が特徴の黒酢を加えた。辛さ控えめでさっぱりとした味わいを楽しめる。
 内容量は180g、賞味期限は製造日+35日、希望小売価格は248円(税抜)。
【リニューアル】
 『和風キムチ』
 生姜やにんにくの配合量を減らし、まろやかなかつお節と昆布の旨みを感じられるキムチに仕上げた。また、北海道産のカット昆布を配合することで、だしの風味と食感も楽しめる。さらに商品の特徴がよりわかりやすいようパッケージデザインも変更する。
 『めかぶとこんぶ入り白菜漬』
 「旨とろ浅漬」を、商品の特徴がよりわかりやすいよう、商品名を「めかぶとこんぶ入り白菜漬」へ変更し、デザインも変更する。三陸産の細切りめかぶと、粘りが特徴の北海道産あつばこんぶを白菜漬に加えており海藻の粘り気ある食感と、白菜漬のシャキシャキ感が楽しめる。広島県産かきエキスを使用した「かきだし醤油」を配合し、食欲をそそる味付けになっている。
 『中華くらげ入りキムチ』
 「ぷるコリ旨キムチ 中華クラゲ」は、商品の特徴がよりわかりやすいよう、商品名を「中華くらげ入りキムチ」へ変更する。中華くらげの特徴的な食感と香ばしいごま油の風味で、お酒の進むやみつきな味。発売開始と同時に+20g増量キャンペーンを実施する(終了時期未定)。
 『旨さやみつきキムチ80g』
 パッケージ一面にキムチの画像を大きくあしらい、シズル感をアップさせることで視覚的に美味しさを感じられるようデザインを刷新。3種類の唐辛子の辛みと、3種魚介(えび・かに・かつお)の旨味のバランスが取れた、ご飯がやみつきになるキムチ。
 『プレミアム和風キムチ』
 容器形態を丸型から四角型に変更する。かつお節から抽出したかつおだしと昆布・シイタケから抽出した和風だし、広島県産かきエキスを使用した「かきだし醤油」の旨みが効いた、上品でまろやかな味わいのキムチ。
【2024(令和6)年3月21日第5157号7面】

備後漬物

<日本アクセス> 「新商品GP2024」を開催

グランプリを受賞した真誠の冨田社長(右)と佐々木会長
冷蔵食品部門2位に入賞した新進の千本木部長(中)
服部社長
新進が冷蔵食品部門の2位入賞
 株式会社日本アクセス(服部真也社長、東京都品川区)は12日、「新商品グランプリ」2024年春夏発表会を同社本社にて開催した。
 本グランプリは、同社が年2回開催する展示会で新商品を紹介し、購買につなげる販促企画。2024年春夏に発売される新商品69商品を一般消費者が試食し、価格帯や味はもちろん、使い勝手の良さ、トレンドなど多角的な視点から採点して決定した。
 開会にあたり挨拶した服部社長は「当グランプリは今年で30回目という長い歴史がある。現在はコロナ収束後、人流回復という追い風は吹いているが、コスト上昇、高齢化、人口減少という環境の中で若年者の開拓、高齢者への提案という商品開発が不可欠となっている」と説明。
 その上で、「当グランプリは、メーカーが開発した商品を小売りに提案し、消費者に届けるために実施している。今回は販促強化策としてウェブやTikTok動画、LINEを使ったPRが功を奏した。業界をリードする当社の企画としてこれからもご支援いただきたい」と語った。
 当グランプリの概要と食品市場のトレンドについて、同社マーケティング部の今津達也部長が説明した後、表彰式に移った。
 部門別に①加工食品(10品)②冷蔵食品(5品)③冷凍食品(5品)④アイス(5品)と、トレンド賞(各部門から1品)が発表された。
【各部門1位】
 ①加工食品=「無添加ふりかける胡麻おかか味」(真誠)②冷蔵食品=「ソイーネ 豆腐サラダの素 柚子醤油味」(ハウス食品)③冷凍食品=「大阪王将 羽付き円盤餃子 PREMIUM」(イートアンドフーズ)④アイス=「クーリッシュ Green ストロベリー」(ロッテ)
【トレンド賞】
 ①加工食品=「『ブレンディⓇ』マイボトルスティック 華やかに香るジャスミンティー6本」(味の素AGF)②冷蔵食品=「睡眠ラボ」(ファーマーズ)③冷凍食品=「完全メシ ぶたいか玉お好み焼き」(日清食品冷凍)④アイス=「Soyマルチ バニラ」(クラシエフーズ)
 各部門1位から選出されるグランプリには、加工食品部門から真誠(冨田博之社長、愛知県北名古屋市)の「無添加ふりかける胡麻おかか味」が選ばれた。同品は甘辛おかか味を付けた味ごま。優しい味わいなので子どもにもオススメで、カルシウムたっぷりの商品。プレゼンターの佐々木淳一代表取締役会長から、冨田社長へ賞状とトロフィーが贈呈された。
 なお、本紙関連では冷蔵食品部門の2位に、新進の「まるでカレーになる漬物 カレー甘辛漬[CoCo壱番屋監修]」が入賞。同社を代表して、上席執行役員家庭用営業本部副本部長兼食品部部長の千本木秀道氏が賞状を受け取った。
 「日本アクセス新商品グランプリ」の模様は、3月13日に放送された「ノンストップ!」(フジテレビ系列)でも紹介、番組内では新進のカレー甘辛漬[CoCo壱番屋監修]など受賞商品の試食が行われ、その味わいが好評を博した。
【2024(令和6)年3月21日第5157号11面】

日本アクセス 新商品グランプリ
https://newgp.nippon-access.co.jp/

<荒井商事> 「チョル麺ソース」新発売

「まぜそば用」辛旨ソース3種
韓国で大人気「まぜそば用」辛旨ソース
 荒井商事株式会社(荒井亮三社長、神奈川県平塚市)の子会社である輸入食材やPB商品を取扱うオンガネジャパン株式会社(宮崎恵美社長、山口県下関市)は、韓国で大人気の「まぜそば用」辛旨ソースである「チョル麺ソース」「チョル麺激辛ソース」「ジャジャンソース」3種を15日に新発売した。
【商品概要】
 本場韓国の味を家庭でも手軽に楽しめる万能麺ソースシリーズ3種。茹でた韓国サリ麺、ラーメン、うどん、そうめん等と和えて楽しめる。
▼チョル麺ソース
 コチュジャンベースの甘酸っぱさのあるピリ辛「チョル麺」。きゅうりやゆで卵を添えて食べるのがオススメ。 
https://ongane.co.jp/product/16998
▼チョル麺激辛ソース
 ガツンとした辛みと甘酸っぱさも感じられる「激辛チョル麺」コチュジャンベースの辛酸ソース(激辛)。 
https://ongane.co.jp/product/17001
▼ジャジャンソース 
 味噌風味でコクのある「ジャジャン麺」用。野菜の旨みと甘みがギュッと詰まった濃厚ソース。
https://ongane.co.jp/product/17051
【2024(令和6)年3月21日第5157号11面】

オンガネジャパン HP
https://ongane.co.jp/

<フードレーベル> 両名屋 匠の一本 技ものキムチ

手作業でヤンニョム塗り込む
 株式会社ピックルスホールディングス(影山直司社長、埼玉県所沢市)の連結子会社である株式会社フードレーベル(鈴木五生社長、埼玉県所沢市)は、「両名屋 匠の一本 技ものキムチ」を3月1日より発売した。
 同商品はしっかりとした辛みと旨みの中に、りんご果汁の甘味も効いた濃厚な味わいが楽しめるキムチ。白菜の下漬けを2回行うことにより、味の深みを増した。
 白菜の葉一枚一枚に手作業でヤンニョム(キムチのたれ)を塗り込んだ本格仕立て。
 独自の加熱殺菌仕上げにより、キムチの一番美味しい瞬間を閉じ込めている。
 内容量は300gで賞味期限は製造日+75日。
【2024(令和6)年3月11日第5156号10面】

フードレーベル
https://foodlabel.co.jp/

<山形県漬物協同組合> 漬物オリンピックで伝統継承 第15回山形県漬物展示品評会

農水大臣賞を受賞した三奥屋の近社長
三奥屋「晩菊」が農水大臣賞
 山形県漬物協同組合(鈴木尚彦理事長)は2月24日、山形県山形市のホテルメトロポリタン山形にて4年に一度開催する「第15回山形県漬物展示品評会」の表彰式及びレセプションを開催。コロナで2年延期となっていたため、実に6年ぶりの開催となった。
 総出品数は154品(おき漬・あさ漬)で、東京家政大学大学院客員教授の宮尾茂雄氏を審査委員長、高崎健康福祉大学農学部生物生産学科教授の松岡寛樹氏を副審査委員長に計5人の審査委員が2月22日に山形市の山形県観光物産会館「ぐっと山形」にて審査会を行った結果、株式会社三奥屋(近清剛社長、山形県東置賜郡高畠町)の「晩菊」が農林水産大臣賞を受賞。その他、農林水産省大臣官房長賞、東北農政局長賞、山形県知事賞、山形県議会議長賞、全日本漬物協同組合連合会会長賞、東北漬物協会会長賞、株式会社山形県観光物産会館社長賞、山形県中小企業団体中央会長賞、山形県食品産業協議会長賞、株式会社食料新聞社社長賞の各受賞者も発表された。
晩菊(中央)を中心に上位入賞作品が並ぶ
 昭和40年(1965年)にスタートした同品評会は、県内漬物業者が県産漬物の品質の向上と流通、消費拡大を意図し、同県漬物業振興発展に寄与することを目指すべく、組合員が総力を挙げて開催。4年に一度の開催で「漬物オリンピック」とも呼ばれている。
 6年ぶりの開催となった山形県漬物展示品評会は着実に進化していた。準備期間も長かったこともあり、昨年5月から毎月集まって打合せを行った。昨年10月25日と26日には長野県漬物品評会の審査会を視察し、長野県漬物協同組合の古越三幸理事長らと情報交換を行った。
 これまでの審査会ではテレビや新聞各社の取材を断っていたが、今回は取材をOKにしたことで審査会の模様がテレビなどのメディアで紹介されるなど、高いPR効果があった。
 今回は以前に行っていたテレビCMでの告知を止めて近隣の4市を対象に、新聞の折り込みを40万部入れて即売会の情報を発信。また、山形市立商業高等学校の産業調査部がインスタグラムで品評会及び即売会のチラシを紹介した。
 即売会の会場は山形市の大沼デパートから同市の山形県観光物産会館「ぐっと山形」に移し、2月24日と25日に販売を行った。
 販売価格は同品評会で各賞を受賞した商品、参加商品の全商品が200円均一の大特価で販売。収益性よりも山形県漬物協同組合の取組や漬物の魅力を業界外へ広く発信する意味を込めた価格設定とした。
 もともと集客力のある売場ではあるものの、反響は予想以上となり、2日間とも早い時間帯で完売した。鈴木理事長が先導する山形漬協は、伝統を継承しながら時代に合わせて少しずつ変化している。
佐藤実行委員長
河田副理事長
佐藤課長
庄司大石田町長
厳粛な雰囲気の中で行われた表彰式
安全で美味しい山形の漬物を全国に
 各賞受賞者に表彰状授与
「第15回山形県漬物展示品評会」の表彰式及びレセプションは、渡辺真一専務理事の司会進行で、佐藤裕宣実行委員長が開会の辞を述べてスタート。鈴木理事長が挨拶(挨拶と祝辞は別掲)を行い、来賓をはじめ業界各位、出席者に謝意を表して品評会の意義や今後の活動について抱負を語った。
 続いて表彰状伝達式に移り、農林水産大臣賞をはじめとする各賞受賞者に、行政関係各位、関連業界の代表から表彰状が授与された。食料新聞社社長賞は、本紙編集部部長の千葉友寛が授与した。
 受賞者謝辞は、農林水産大臣賞を受賞した山形漬協前理事長で三奥屋の近清剛社長が「晩菊」や山形の風土で培われた漬物の魅力を語り、感謝の意を示した。
 来賓祝辞では、山形県知事の吉村美栄子氏、東北農政局地方参事官の佐々木春幸氏、衆議院議員の遠藤利明氏(横澤直美氏代理出席)、衆議院議員の鈴木憲和氏(東井上明氏代理出席)、山形議会議長の森田廣氏より、お祝いの賛辞と激励の言葉が贈られた。
 来賓紹介に続いて高崎健康福祉大学農学部生物生産学科教授で副審査委員長の松岡寛樹氏が講評を行った。その後、表彰式は河田吉助副理事長による閉会の言葉にて終了となった。
 会場設営でしばし休憩となった後、本間光太郎青年会会長が司会を務めてレセプションがスタート。佐藤実行委員長による開会の言葉に続いて挨拶を行った鈴木理事長は、「本日は第15回山形県漬物展示品評会の祝賀会に出席いただき、厚く御礼を申し上げる。来賓の方々をはじめ、2月22日に開催した審査会で154品の漬物を一品一品丁寧に審査していただいた審査委員の皆様にも厚く御礼を申し上げる。この祝賀会は農林水産大臣賞を受賞した三奥屋様を祝福する会でもあり、また出席された皆様の交流や情報交換、会社と自分の研鑽の場でもある。多くの方との会話の中から次の一歩のヒントや気づきを得られる場となれば幸いだ」と述べた。
 山形県議会議員の奥山誠司氏が来賓祝辞を述べた後、山形県農林水産部の地主徹部長の代理で出席した同部県産米・農産物ブランド推進課の佐藤真二課長が挨拶を行い、「漬物は私たちの文化遺産だと思っている。その価値を次世代に伝えていくことが私たちの責務でもある。本日は漬物の文化や技術を守り、発展させていくことの重要性を再認識した。受賞された皆様、ご出席された皆様のご健勝とご多幸を祈念して乾杯したい」と乾杯の音頭を取って、開宴となった。
 各テーブルに提供された上位7賞の受賞品を賞味しながら、6年ぶりの開催となった品評会の歴史や今後の在り方、新しい需要の創造など将来について意見交換を行った。歓談の時間を過ごした後、大石田町長の庄司中氏による中締め、本間青年会会長による閉会挨拶にてお開きとなった。
【審査方法】
 審査方法は5名の審査員が企業名と商品名が分からない出品財を実食で審査。1次審査(各1~5点)は食風味と商品性を評価。1次審査を通過した出品財は2次審査(各1~5点)に進み、食風味と商品性に加えて色沢と肉質も審査され、上位から順位が決定する。
【審査委員】
 ▼審査委員長:宮尾茂雄氏(東京家政大学大学院客員教授)▼副審査委員長:松岡寛樹氏(高崎健康福祉大学農学部生物生産学科教授)▼審査委員:齋藤寛子氏(山形県立米沢栄養大学健康栄養学部)、眞島彰子氏(株式会社清川屋商品開発部兼商品管理部部長)、半田周平氏(リンベル株式会社執行役員商品本部長)
山形県漬物展示品評会の審査委員と組合員
全154品を審査する審査委員

山形県漬物協同組合 理事長 鈴木尚彦氏

時代に合わせて変化していく
 第15回山形県漬物展示品評会の表彰式並びに祝賀会に出席いただき、組合員一同心より感謝を申し上げる。本日、お忙しい中ご出席を賜った当組合の名誉顧問で漬物をこよなく愛されている吉村美栄子様、東北農政局地方参事官の佐々木春幸様をはじめ、多くの来賓の方にお越しいただき、感謝している。
 コロナ禍で2年の延期を余儀なくされたが、2月22日に品評会の審査会を開催し、本日の表彰式並びに祝賀会を迎えることができた。また、昨年まで当組合を22年の長きに亘って守り、また私たちに山形県の漬物の伝統と文化を教えていただき、組合活動を活性化された近前理事長様、渡辺前専務理事様、諸先輩の皆様には心より感謝している。
 品評会は先輩たちから伝統を受け継ぎ、60年続いている。受け継いで初めて会を運営する私たちは、日々組合を支えてくれている事務局と力を合わせ、運営のやり方も時代に合うように変化していかなければならない。これからも意見を出し合い、前に進んでいきたいと思っている。祖父の代も父の代も山形県の漬物文化への愛、情熱、探求心は変わらない。安全で美味しい漬物を山形の県民、東北、日本中に届けていきたい。
 そのための漬物製造の技術の研鑽の場として品評会は60年続いてきた。組合員同士の切磋琢磨の場でもあり、これからも必要な取組。昨年5月から毎月実行委員会を重ね、自由な発言とそれをお互いに受け入れる心、とても大切な仲間ができた時間となった。
 私たちは漬物を通して山形の文化、四季、観光、おもてなしの心を県民、東北、日本中の皆様、外国人の皆様に自信を持って発信し続けていきたいと思っている。本日ご臨席を賜った来賓の方々、当組合賛助会員の皆様、当品評会に協賛いただいた各企業の皆様、心から御礼を申し上げる。
 今回、農林水産大臣賞を受賞された三奥屋様の晩菊は発売から67年目を迎えた商品と聞き、改めて漬物の伝統や文化の継承が大切だということを教えていただいた。
 結びに元日の能登半島地震で亡くなられた方々に哀悼の念といまも避難されている多くの方々への思いを忘れず、また長年に亘り品評会の審査委員を務めていただき昨年12月にご逝去された前田安彦先生への感謝も忘れてはなりません。
 普段の生活、日々の漬物製造、商売ができることへの感謝の気持ちを大切にして、これからも組合員一同励んでいく。

[講評] 副審査委員長 松岡寛樹氏

松岡副審査委員長
山形の食文化は安泰
 私がいる高崎健康福祉大学では、恐らく日本で唯一の漬物の研究室がある。昨年逝去されたが、宇都宮大学名誉教授の前田安彦先生から漬物を研究するようにずっと言われていて、立場が人を作るという言葉にあるように、色々な場で話す機会を作っていただき、徐々に漬物業界に入り込むようになっていった。
 私は大学生を教育している立場で、先ほどからも指摘されているように若い人にどのようにして漬物を受け入れてもらうか、影響力を持たせられるのか、ということはいつも考えているのだが、なかなか決め手がない、というのが正直なところだ。
 そんな中でもメディアの力は大きく、山形で開催されている国民スポーツ大会で沢庵を食べるシーンが流れると影響が出てくると思っている。本日は欠席となった宮尾審査委員長より預かっている講評を代読させていただく。
 6年ぶりに開催された品評会は、全体的に見てレベルの高さがうかがえた。山形県らしく山形青菜、外内島きゅうり、あつみかぶ、晩菊と地元の特産伝統野菜をふんだんに使った漬物が多く出品され、山形らしさが色濃く表れた品評会だったと思う。
 新開発された漬物が出されるのも、山形の品評会の楽しみでもある。さくらんぼの漬物の他、牛肉や豚肉を加えた漬物など、魅力的な漬物も多く出品されていた。
 山形のだしもダイスカットのような工夫が見られ、和風洋食や介護食など様々な食シーンに対応できるような製品開発がされていてこれからの動きが期待される。
 また、塩度が高いものなども散見されたが、漬物王国である山形の食文化は今後も安泰だと確信している。
三奥屋「晩菊」 農林水産大臣賞
 農林水産大臣賞を受賞した株式会社三奥屋(近清剛社長、山形県東置賜郡高畠町)の「晩菊」は、昭和36年に発売を開始。同社の看板商品として広く知られている。
 東北の漬物を代表する逸品として長く愛されている「晩菊」は、10種類にのぼる山形の代表的な山菜と野菜を刻んで漬込み、およそ2年の歳月をかけて仕上げている。
 春の山菜から晩秋の香り高い菊、野菜を素材別に丁寧に下漬け。熟成させた素材を合わせ、梅酢を用いて独自の本漬に仕上げた。
 晩菊の落ち着いたべっ甲色は漬け込んだ歳月の証。落ち着いた彩りで食卓に花を添える。
 規格は100gで賞味期限はD+179。
本長「外内島きゅうり味噌漬」 農林水産省大臣官房長賞(おき漬部門)
 農林水産省大臣官房長賞(おき漬部門)受賞の株式会社本長(本間光太郎社長、山形県鶴岡市)の「外内島きゅうり味噌漬」は、山形県鶴岡市外内島地区で栽培されている在来野菜の外内島きゅうりを使用。文献には170年前より栽培されているとの記載があり、歴史や風土を感じさせる逸品だ。
 希少な原料である外内島きゅうりを同社独自の味噌床に数回の漬け替えを行った特製の味噌漬で、コクのある旨味、ほど良い甘さと塩味、奥深い風味がご飯と良く合う。手間を惜しまない熟成した深い味わいが楽しめる。内容量は140gで賞味期限は120日。
マルハチ「焼畑あつみかぶ」 農林水産省大臣官房長賞(あさ漬部門)
 農林水産省大臣官房長賞(あさ漬部門)を受賞した株式会社マルハチ(阿部武秀社長、山形県東田川郡)の「焼畑あつみかぶ」は、400年の歴史がある山形県の特産品として愛されている。
 あつみかぶ発祥の地である山形県鶴岡市温海地区に伝わる昔ながらの焼畑農法は真夏に山の急斜面を焼き、焼き終わった後、まだ熱い灰の中に種を蒔く栽培方法。あつみかぶの表皮は濃紫色だが中は真っ白な果肉で、甘酢漬にすることで鮮やかなピンク色に漬け上がる。また、キュッと締まった果肉のカリッとした食感も楽しめる。内容量は150gで賞味期限は30日。

[謝辞] 三奥屋 代表取締役社長 近清剛氏

近社長
山形の漬物を全国に伝える
 本日はこのような栄えある賞をいただき、厚く御礼を申し上げる。三奥屋を創業した父は、全国の漬物を知っていて加工された和食の分析については私たち子供も恐れを感じる程だった。そのような父に育てられたので、味覚をはじめ、行儀作法は徹底して厳しく教えられた。本当に良い両親に育てていただいたと思っている。本日、皆様の前でこのような話をすることができて感謝するとともに、帰宅したら仏壇の前で父に報告させていただきたいと思っている。
 私たちは山形の漬物にどのように価値を付けていくのか、また日本全国に山形の漬物は素晴らしいものである、ということを伝えていく方法を考えていきたいと思っている。「西の京都、東の山形」と評されるように山形の漬物のポジションをもっと高めていきながら、山形の食は質が高い、ということをしっかりと伝えて価値作りを行っていきたいと考えている。今後も賞に甘えることなく、さらに研鑽を積んでいきたい。

[祝辞] 山形県知事 吉村美栄子氏

吉村知事
食料供給源山形として発展
 本日出席されている皆様には日頃より、本県の農林水産業はもちろん、県の取組に対してご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げる。第15回山形県漬物展示品評会の各賞受賞者の方には心からお祝いを申し上げる。
 高い製造技術や素材を生かした商品開発が評価されたものであり、これまでの努力に対し深く敬意を表する。貴組合の皆様には日頃より県産農産物の活用の他、本県の伝統野菜を原料とした漬物の開発を行うなど、守るべき伝統を継承しつつ、時代の変化を的確にとらえながら商品を開発され、山形の食と農の魅力を国内外に発信されている。
 さらに、沢庵禅師の遺徳を偲び長年に亘って香の物祭を開催して食文化の継承にも取り組まれるなど、改めて敬意を表する。沢庵漬を知らない人はほとんどいないと思うが、沢庵漬は山形が発祥だと話をすると多くの人がびっくりする。
 品評会はコロナの影響で2年延期され、6年ぶりの開催となる。品評会は品質向上に向けて組合員同士が切磋琢磨する意義深いもの。西の京都、東の山形と評されるなど、本県の漬物が全国から高く評価されているのは、偏に貴組合と組合員の皆様のご尽力の賜物。改めて感謝を申し上げる。
 さて、農業は本県の地域経済の活力の源となる基盤産業。この農業を将来に亘って発展させていくため、県では気候変動に対応した足腰の強い産地作りや県産農林水産物を起点とした食産業の振興など、様々な施策を展開している。
 特にこの4月には優れた技術と経営力、国際競争力を身に付け、農林業のリーダーとなる人材の育成する東北農林専門職大学が開学する。この開学を機に県民や国民の命をつなぐ食料供給源山形の更なる発展を目指していくので、引き続き格別のご理解とご協力を賜りたい。
 若い人に漬物の美味しさや良さをどのようにして伝えていくかということは大きな課題。ご飯のお供はもちろん、酒のつまみとしても食べられる。
 誇るべき食文化を次世代につないでいっていただきたいと思っている。何かお手伝いできることがあれば県に案を出していただきたい

[祝辞] 東北農政局長 前島明成氏

代読の佐々木氏
和食文化を未来につなぐ
 本品評会を主催されている山形県漬物協同組合は長きに亘り、山形県の漬物産業の発展に大きく貢献されてきた。その功績に謝意を表する。この度、農林水産大臣賞をはじめ各賞を受賞された皆様には、心からお祝いを申し上げる。これらの受賞は年々と受け継がれた伝統と技を生かしつつ、漬物の品質向上や新製品の開発等に真摯に取り組んできた成果が結実したものと考えている。今後ますますの活躍を期待している。
 漬物は古くから日本人に愛されてきた和食文化を象徴する食品の一つ。また山形県は全国でも有数の漬物産地で、山形県の多種多様な漬物は地域農産物の消費拡大、地域食品産業の発展、そして私たちの豊かな食生活の実現に貢献している。
 和食は日本人の伝統的な食文化として、平成25年にユネスコの無形文化遺産に登録され、昨年10周年を迎えた。また和食文化は日本食とともに農業、食、地域の食産業を支える基盤であり、多用な価値を国内外で創造する可能性を持っている。我が国の食文化をめぐる社会情勢や消費者の志向は大きく変化している。次世代へ和食文化を発信していくことが重要な課題だと受け止めている。農林水産省では食育の推進、日本食文化の海外発信、国産農産物の需要拡大等の施策を一体的に推進し、和食文化を未来につないでいく。そして和食文化を守る、つなぐ、広めることが漬物業界の更なる発展の一助になると考えている。今後もご支援とご協力をお願い申し上げる。
(代読:東北農政局地方参事官の佐々木春幸氏)

[祝辞] 衆議院議員 遠藤利明氏

代読の横澤氏
現代人の志向をとらえる
 第15回山形県漬物展示品評会表彰式の開催、お慶び申し上げる。
 本日、栄えある賞を受賞された皆様には心よりお祝いを申し上げる。山形が誇る漬物文化を支え、更なる発展に向けて尽力されている皆様に心より敬意を表する。
 漬物の素材の豊富さや研究を重ねた経験により、4年に一度、60年続けてこられた品評会を契機として、山形から全国へ漬物の新しい魅力が発信されることを期待している。
 若い方からインバウンドまで現代人の志向をとらえ、今後ますます発展されることをご期待申し上げ、お祝いの言葉とさせていただく。
 (代読:秘書の横澤直美氏)

[祝辞] 山形県議会議長 森田廣氏

森田議長
漬物は重要な食文化
 現在、第78回国民スポーツ大会冬季大会が山形で開催されているが、スキージャンプで有名な高梨沙羅選手は、朝はいつもおにぎりと漬物を食べて会場に行くそうだ。またお昼用におにぎりを作ってもらって漬物も食べながら競技に臨んでいると聞いている。非常にありがたいことだと感じている。
 協賛企業各社の協力があって開催される第15回山形県漬物展示品評会表彰式において、県議会を代表してお祝いの言葉を申し上げる。
 山形県漬物協同組合の皆様には本県漬物産業の振興、発展に多大なるご尽力を賜り、深く敬意を表するとともに感謝を申し上げる。また、本日農林水産大臣賞をはじめ各賞を受賞された皆様にお祝いを申し上げる。皆様の漬物作りに対する熱意と優れた技術、アイデアが高く評価されたものであり、心からお祝いを申し上げる。
 県内では古くから保存食や副食として、各地域の特色のある食材を用いた数多くの種類の漬物が作られてきている。これらは地域の食文化として大切に育まれ、また受け継がれてきており、西の京都、東の山形と評される漬物処として、全国から高い評価を得ている。
 近年、食育や地産地消を通した地域の伝統的な食文化を守る取組が広がりを見せているが、本県の漬物は大切に守り、受け継いでいくべき重要な食文化の一つであると認識している。県議会においても山形県の伝統的な食文化の継承と発展、食産業の振興に向けて引き続き力を注いでいく所存だ。皆様方におかれても更なるご尽力とご協力を賜りたく、お願い申し上げる。

[祝辞] 山形県議会議員 奥山誠治氏

奥山議員
漬物王国山形をPR
 品評会は6年ぶりの開催ということで、本日は楽しみにしていた。この度は三奥屋様をはじめ各賞を受賞された各企業の皆様にお祝いの言葉を申し上げる。引き続き研鑽を積まれ、更に飛躍されることを祈念している。山形の漬物は西の京都、東の山形と評されているが、山形では王国という言葉を用いることが多く、果樹王国、ラーメン県そば王国などと呼ばれている。そのような流れで『漬物王国山形』と呼び、何とかPRできないかと思っている。
 山形県はようやくコロナ前の来県者数に戻ってきて、今後はそれ以上に増えると予想されている。来県者は食べ物が美味しいということで来られる方が多く、初めて来た方も美味しいものを食べてリピーターになっている。漬物組合の皆様方には、更なる研鑽を積んで山形の美味しい漬物を国内外に発信していただきたいと思っている。

[祝辞] 衆議院議員 鈴木憲和氏

代読の東井上氏
食卓を彩る地域の宝
 日本の食文化は世界で注目を浴びており、特に今年オリンピックが開催されるパリでは日本食がブームになっている。
 農林水産省のデータによると、世界で日本食を提供する店舗は10数年前の3万店舗と比べると、現在は20万店舗まで増えている。日本食はご飯、漬物、汁物、おかずで構成され、漬物があって完結すると言われている。諸説はあるが、それだけ日本食には漬物が大事だということだ。
 パリではおにぎりがブームとなっていて、おにぎりの店舗がある。最初は日本人が現地で普及させたのだが、ヨーロッパの人が色々とアレンジして漬物などを入れるおにぎりの文化が広がっており、逆輸入されるとも言われている。
 日頃より県産漬物の需要拡大と技術の向上に尽力されている皆様に深く敬意を表する。4年に一度開催される品評会を機に古くからの伝統食品である漬物という食文化が食卓を彩る地域の宝として継承され、山形県の漬物の名声が全国にさらに広まり、消費拡大につながるよう期待している。
 (代読:代理秘書の東井上明氏)
三奥屋
本長
マルハチ
渡辺近七商店
三和漬物食品
ジェイエイあぐりんやまがた
後藤商店
河田醤油醸造場
菅野行雄副会長(左)から全漬連会長賞を授与される佐徳
内藤醸造
壽屋漬物道場
大石田漬物組合

ぐっと山形で販売会 大好評のうちに完売、終了

 第15回山形県漬物展示品評会受賞商品の販売会「山形漬けもの市」が2月24、25日の2日間、山形県観光物産会館「ぐっと山形」で開催された。
 受賞商品の農林水産大臣賞(1本)、農林水産大臣官房長賞(2本)、東北農政局長賞(同)、山形県知事賞(同)、山形県議会議長賞(10本)、全漬連会長賞(同)、東北漬物協会長賞(同)の計37本は金ラベルで表示。
 山形県物産会館社長賞、山形県中小企業団体中央会長賞、山形県食品産業協議会長賞、食料新聞社長賞(各5本)の計20本は銀ラベルの表示、その他はラベルなしで約150アイテム、計約3000パックを一律200円で販売した。
「山形漬けもの市」の会場
多くの来場者が詰めかけた
歴代農林水産大臣賞受賞作品

表彰式・レセプション 盛大かつ華やかに挙行

 鈴木理事長は「とにかく漬物を食べて、美味しさを知ってもらうため、一律200円で販売する」と語り、その効果もあってか午前9時のオープン時から多くの客が詰めかけた。
 来場者数を予測し、農林水産大臣賞から県知事賞までの各商品は一人2個までの購入制限を設けたが、中には1時間ほどで売り切れる商品もあるほどの人気ぶり。2日間でも早々に用意した商品を完売し、大好評のうちに終了した。
【2024(令和6)年3月11日第5156号1~4面】

<山形漬協> 三奥屋「晩菊」が農水大臣賞 6年ぶり漬物展示品評会

鈴木理事長
 山形県漬物協同組合(鈴木尚彦理事長)は2月24日、山形県山形市のホテルメトロポリタン山形にて4年に一度開催する「第15回山形県漬物展示品評会」の表彰式及びレセプションを開催。コロナで2年延期となっていたため、実に6年ぶりの開催となった。
 後援は山形県、全日本漬物協同組合連合会、東北漬物協会、山形県中小企業団体中央会、山形県食品産業協議会、やまがた食産業クラスター協議会、山形県観光物産協会など。
 昭和40年(1965年)にスタートした同品評会は、県内漬物業者が県産漬物の品質の向上と流通、消費拡大を意図し、同県漬物業振興発展に寄与することを目指すべく、組合員が総力を挙げて開催している。
 総出品数は154品で、東京家政大学大学院客員教授の宮尾茂雄氏を審査委員長、高崎健康福祉大学農学部生物生産学科教授の松岡寛樹氏を副審査委員長に、計5人の審査委員が2月22日に山形市の山形県観光物産会館「ぐっと山形」にて審査会を実施。1次と2次を分けて厳正な審査を行った結果、株式会社三奥屋(近清剛社長、山形県東置賜郡高畠町)の「晩菊」が農林水産大臣賞を受賞した。
華やかに開催された表彰式及びレセプション
 続いて株式会社本長(本間光太郎社長、山形県鶴岡市)の「外内島きゅうり味噌漬」(おき漬部門)と株式会社マルハチ(阿部武秀社長、山形県東田川郡)の「焼畑あつみかぶ」(あさ漬部門)が農林水産省大臣官房長賞、株式会社渡辺近七商店(渡辺勉社長、山形県山形市大字常明寺)の「蔵王胡瓜」(おき漬部門)と三和漬物食品株式会社(鈴木尚彦社長、山形県東置賜郡高畠町)の「わさび昆布」(あさ漬部門)が東北農政局長賞、株式会社ジェイエイあぐりんやまがた(奥山浩幸社長、山形県山形市)の「青菜漬」(おき漬部門)と有限会社後藤商店(後藤喜彦社長、山形県米沢市窪田町窪田)の「さっぱり柚子だいこん」(あさ漬部門)が山形県知事賞を受賞。その他、山形県議会議長賞、全日本漬物協同組合連合会会長賞、東北漬物協会会長賞、株式会社山形県観光物産会館社長賞、山形県中小企業団体中央会長賞、山形県食品産業協議会長賞、株式会社食料新聞社社長賞の各受賞者も発表された。
 表彰式及びレセプションには同組合名誉顧問でもある吉村美栄子山形県知事や東北農政局地方参事官の佐々木春幸氏、東北漬物協会の菅野行雄会長ら多数の来賓が出席。鈴木理事長は「三奥屋様の晩菊は発売から67年目という伝統と歴史のある商品で、文化の大切さを教えていただいた。心よりお祝いを申し上げる。私たちは商売ができることに感謝し、これからも事業に励んでいきたいと思っているので引き続きご理解とご協力をお願いしたい」と述べた。
 各賞を受賞した商品や参加商品を販売する即売会が2月24日と25日に「ぐっと山形」で開催され、「収益性よりも、まず食べて興味を持ってもらうこと」(鈴木理事長)を目的に200円均一で販売したところ、2日間ともすぐに完売。予想を上回る盛況ぶりとなった。
【詳細次号】
【2024(令和6)年3月1日第5155号1面】

山形県漬物協同組合
https://www.tsukemono-japan.org/yamagata/kumiai/index.htm

<ピックルスHD>「OH!!!」敷地内にベーカリー 自家製酵母や発酵技術にこだわり

影山社長と並ぶ新井市長(中央)武井社長(右)
飯能ベーカリー POCO‐POCO
 株式会社ピックルスホールディングス(影山直司社長、埼玉県所沢市)の連結子会社である株式会社OH(武井秀樹社長)は3月1日、埼玉県飯能市にある発酵の複合施設「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」の敷地内に「飯能ベーカリー POCO‐POCO」をオープンする。
 オープンに先駆け、2月24日にプレオープンイベントが行われ、飯能市の新井重治市長を始めとした関係者ら約100名が来店した。
 同店のコンセプトは「日常の食卓にささやかな贅沢と華やかさを」。発酵の複合施設に相応しく、低温長時間発酵などの発酵技術を生かしたパン作りを行う。 ルヴァン種・レーズン種・ヨーグルト種など数種類の自家製酵母や糀、小麦粉も商品ごとの独自ブレンドを施し、地元野菜など四季が織りなす厳選された旬の食材を使用。今後はグループ会社である株式会社ピックルスファームが栽培した小麦や野菜を使用することも計画している。
 店名の「POCO‐POCO」は、パン生地の発酵により気泡が浮かび上がる音などをイメージして名付けられた。
 パンの種類は60種類前後になる予定。店名を冠した看板商品「POCO‐POCOクリームパン」は、くちどけの良いブリオッシュ生地に自家製パティシエールをたっぷり包んだ自信の一品となっている。
 プレオープンイベントで、ピックルスホールディングスの影山社長は「職人が自家製酵母など食材にこだわり抜いて作ったパン、食べて頂ければその美味しさが分かって頂けると思う。うまくいけば、今後の他店舗展開も検討していきたい」とコメント。
 OHの武井社長は「発酵技術を使った食品として、ベーカリーを通して発酵文化を広めていきたい。自家製酵母を使うことで、発酵した旨味をしっかり打ち出しいく。ベーカリー事業をグループの柱にできるよう育てていきたい」と今後の展望を語った。
【2024(令和6)年3月1日第5155号6面】

OH!!! ~発酵、健康、食の魔法!!!~
https://oh-hanno.jp/

<東海漬物>2月12日からキューちゃん新TVCM

きゅうりのキューちゃん新TVCMのポスター
東海漬物株式会社は、2月12日より清野菜名さんを起用した「きゅうりのキューちゃん」の新TVCM「キューちゃん日和ごはん」篇「キューちゃん日和しらすおにぎり」篇を放映している。
 【広告放映計画の概要】
 ◆実施期間:2024年2月12日~
 ◆実施地域:全国
 ◆CMタイトル:「キューちゃん日和ごはん」篇 「キューちゃん日和しらすおにぎり」篇
 【CMのみどころ】
 ■幸せを噛み締める清野さんのほっこりした表情にも注目!
 古民家の温かな雰囲気とほかほかご飯にのせられたキューちゃんが食欲をそそる新TVCM。
 今回の「きゅうりのキューちゃん」の新TVCMは、風情ある古民家での調理風景を通じて、おうちでほっこりとご飯が食べたくなるようなCMとなっている。
 「キューちゃん日和ごはん」篇では、白いほかほかご飯にキューちゃんをのせ、みそ汁や焼き魚と食べる〝キューちゃん定食〟と心地よい古民家で流れる時間を通じて視聴者の食欲を刺激。
 ご飯の準備をする清野さんがキューちゃんを手に取り嬉しそうな表情を浮かべ、キューちゃんをつまみ食いする、表情に注目。
 「キューちゃん日和しらすおにぎり」篇では、鼻歌を口ずさみながら楽しそうに「しらすとキューちゃんの混ぜまぜおにぎり」を握る清野さんの姿と、美味しさとぬくもり溢れる空気感が楽しめる。
 鼻歌を口ずさみながら、楽しそうにキューちゃんおにぎりを握る清野さんに注目。
 【清野菜名さんインタビュー】
 Q:今回の撮影では、しらすとキューちゃん混ぜまぜおにぎりを食べていただきましたが、いかがでしたか?
 A:しらすとキューちゃん混ぜまぜおにぎりは、しらすの香りと、キューちゃんの歯ごたえの相性が抜群で、すごく美味しかったです。食感も香りも楽しめるので、いろんな楽しみがありました。
 Q:昨年に引き続き、キューちゃんを〝幸せ〟いっぱいの表情で食べていただきましたが、清野さんが最近〝幸せ〟を感じた瞬間を教えてください。
 A:最近、韓国のアイドルの方の動画を観ることが多いのですが、キラキラ輝きながら一生懸命パフォーマンスをしている姿を見て、なんかいいなって(笑)すごく元気とパワーと幸せをもらっています。
【2024(令和6)年2月21日第5154号4面】  

<練馬漬物事業組合> ねりま漬物物産展開催 金額ベースで過去最高の売上

ねりま漬物物産展
大人気のねりま本干沢庵
 練馬漬物事業組合(小澤優貴組合長)は「第36回ねりま漬物物産展」を9~10日の2日間、練馬区立区民・産業プラザ(ココネリ)の「産業イベントコーナー」で開催した。
 会場には、毎年行列ができるほど人気の看板商品「ねりま本干沢庵」を始め、べったら漬、白菜、大根、長芋の浅漬、キムチなど、加盟企業のうち8社が製造する自慢の漬物が売場に勢揃いした。
 コロナ禍中ではオンラインのみで販売したこともあったが、今年も無事にリアル販売とオンライン販売(1月13日~31日まで)を同時開催することができた。
 小澤組合長は「昨年は練馬大根が不作だったが、今年のねりま本干沢庵は昨年より数量を確保できた。全体的に客数は例年と変わらないが、各社製品の値上げが進行したこともあり、客単価が上がっている。物産展の金額ベースでは、過去最高の売上を記録した」と語った。
 会場には10時開始前から入口に多くの客が集まり、オープン後もレジ待ちの行列が途切れなかった。
 2日目は、開始からわずか1時間ほどで「ねりま本干沢庵の購入は一人1本まで」の購入制限が実施されるなど、終始賑わいを見せた。
【2024(令和6)年2月21日第5154号3面】

小学館 「めしのせ食堂」

めしのせ食堂
山口恵以子、長船クニヒコ共著
 食堂と酒をテーマにした「食堂のおばちゃん」「婚活食堂」「ゆうれい居酒屋」シリーズが累計で100万部を突破した小説家の山口恵以子氏が、このたび「ご飯のおとも」が登場する10編の新作を書き上げた。
 また、小説に登場する「ご飯のおとも」は、ご飯のお供専門家である長船クニヒコ氏(おかわりJAPAN株式会社代表取締役、福岡県福岡市)が監修し、共著として出版した。
 著書の内容は、山口氏による「ご飯のおとも」をキーワードにした10編の小説を収録。それぞれのストーリーに登場する「ご飯のおとも」は全て実在する商品で、長船氏がセレクトした40品の「めしのせ案内」を8つのカテゴリに分け、取り寄せ方法も明記して紹介している。
 登場する40品は、▼大西食品(香川県)「しょうゆ豆」▼佃食品(石川県)「磯くるみ」▼小倉屋山本(大阪府)「えびすめ」▼丸越(愛知県)「ピリ辛大豆ミンチ」▼ハコショウ食品工業(岩手県)「呑んべえ漬」▼伊勢岩尾食品(三重県)「伊勢たくあん」▼安藤醸造(秋田県)「いぶり麹たくあん」▼マルハチ(山形県)「山形のだし」▼丸長食品(滋賀県)「まぜちゃい菜」▼ヤマモト食品(青森県)「ねぶた漬」―など。
 長船氏は出版にあたって「念願だった“ご飯のお供本”をこうして出版することができたのは、皆様の支えがあったおかげ」とコメントしている。
 【2024(令和6)年2月11日第5153号2面】
 
めしのせ食堂

おにぎりサミット 中田食品「バレンタインおにぎり」提案

「バレンタインおにぎり」を試食する本間日陽さん(右)と中田執行役(中央)、竹内氏
武井壮さん(右)と餅田コシヒカリさん(左)が中村祐介代表とおにぎりの魅力を語った
おにぎりサミットでおにぎりの魅力と可能性を語り合った
みなべ町など7自治体参加
 一般社団法人おにぎり協会(中村祐介代表、神奈川県鎌倉市)は2日、都内でおにぎりと関わりが深い具材等を持つ新潟県村上市、新潟県南魚沼市、富山県魚津市、埼玉県深谷市、和歌山県みなべ町、愛媛県今治市、福岡県柳川市の7自治体と共に「おにぎりサミット」を開催した。
 世界初の開催となるサミットでは、2024年のおにぎりのトレンド予測や各自治体が持ち寄った珠玉の食材を使用して作った究極のおにぎりを発表。その他、女性セッション、グリーンセッション、スポーツ・教育セッションなど、各ジャンルの視点からおにぎりについて語るイベントを実施し、おにぎりと社会の繋がりについて議論を行った。
 メーンイベントにはタレントの武井壮さん、お笑い芸人の餅田コシヒカリさんがスペシャルゲストとして登場し、究極のおにぎりを試食しながらおにぎりの魅力と可能性を語った。
 本紙関連では、和歌山県みなべ町が梅干し、愛媛県今治市が「伯方の塩」をPRした他、梅干しのトップメーカーである中田食品株式会社(中田吉昭社長、和歌山県田辺市)と「立ち喰い梅干し屋」などを運営する株式会社バンブーカット(竹内順平社長、東京都台東区)がおにぎりサミットコラボ企画として新しい発想の「バレンタインおにぎり」を発表。
 新潟県村上市のスペシャルアンバサダーとして参加していたアイドルグループ・NGT48の本間日陽さんに「バレンタインおにぎり」の試食をお願いしたところ快く了承してもらい、アイドルと梅干しという異色のコラボが実現して会場を盛り上げた。(関連記事4面)
【2024(令和6年)2月11日第5153号1、4面】

フジッコ ‟黒”福豆まきイベント

「‟黒” 福豆まき」の会場
豆まきを行う宇賀神アナ
 黒豆奉納実行委員会(主催:小田垣商店、丹波篠山市観光協会、フジッコ)は3日、上野東照宮・神楽殿(東京都台東区)において、「令和六年 上野東照宮 節分祭 “黒”福豆まき」を開催した。
 同委員会では昨年12月13日、江戸幕府に献上していた黒豆を将軍家と縁の深い上野東照宮にて、「黒豆奉納式」として160年ぶりに復活。今回は節分を通して黒豆を啓発するべく、黄色い大豆の代わりに黒豆を福豆として、「黒福豆まき」イベントを実施した。
 イベントでは、TBSテレビの宇賀神メグアナウンサーが巫女姿で登壇。地元の小中学生と共に「黒豆つかみゲーム」に挑戦し、つかんだ黒豆に願いを込めて豆まきを行った。イベントには100人超の一般参加者が来場し、ふるまいセットとして丹波黒の煮豆と黒豆お守りが配られた。
 なお、フジッコは「デリカテッセン・トレードショー2024」に出展し、日本の食生活で不足しがちなタンパク質や食物繊維を「豆のチカラ」で向き合い、朝昼晩に豆を食べられる商品やそのアレンジレシピを紹介する。
 「丹波黒黒豆」は黒豆ココアや、同社の「SOYヨーグルト」にトッピングして提供。おせち料理の一品や、和食の添え物といった立ち位置だけでなく、和風スイーツとしての食シーンを提案する。また大豆をお米感覚で食べられる次世代食品「ダイズライス」も試食提供する予定だ。
【2024(令和6)年2月11日第5153号4面】

フジッコ

丸越 3月催事情報

◆星ヶ丘三越 (愛知県名古屋市)
【販売ブランド】 ピクレッドサラダ
【販売期間】 3月15日(金) ~3月19日(火)

丸越チェーン会 年末売上は103%に

加藤会長
創業110年で記念企画発表 
 【大阪支社】株式会社丸越(野田明孝社長、愛知県名古屋市)のフランチャイズ部門で組織する丸越チェーン会(加藤典行会長)は1月25日、名古屋市のANAクラウンプラザホテル・グランコート名古屋にて新年会を開催。FCオーナー、丸越社員ら38名が出席し、更なる繁栄を誓い合った。
 加藤会長は冒頭、能登半島地震、日航機事故、そして新年会前日から全国で災害レベルの大雪となったことに言及し「被災者の方々へ心よりお見舞い申し上げる。こうして例年通り会を開催できるのは有り難いことと実感する」と話し、出席者の無事に安堵した表情を見せた。
 また「物価が高くなり、モノを売る難しさを改めて感じている。皆様は丁寧に接客されているからこそ肌で感じる部分も多いと思う。大変な時代だが生活に運動を取り入れて、元気に笑顔で過ごしましょう」と日頃の苦労を労い挨拶とした。
野田社長
 次に来賓として出席した野田社長は「当社が丹精込めて作った漬物を売っていただき感謝している。おかげで当社は創業110年を迎えることができた」と感謝の言葉を述べた。
 昨年の市場動向については「コロナが5類に移行して年配者の来店が増えたが、夏は原料不足に悩まされた。10月には第二次値上げを実施したが、皆様の尽力のおかげでFC部門の販売数量は落ちず、年末商戦の売上は関東が106・1%、中京が101・1%、関西が102・3%、静岡が99・0%、合計103%と伸長した。当社の商品は嗜好性が強く、決して安くはないと思うが、美味しさで選んでもらえると自負している。これからも販売にお力添えいただきたい」と振り返った。
 創業110周年を記念した企画としては①過去の人気商品を復刻して再発売②110周年記念プリント入の前掛けを各店に配布、③110周年ロゴラベルを発行‐を実施する。
丸越チェーン会の新年会
 また昨年から毎月、月替り商品を発売しており、その中で特に好評だった『七味大根』を4月から定番化するなどヒット商品が生まれていることも報告した。
 新年会を終え懇親会へ移ると、安藤成三副会長は「先日、丸越の工場見学をして商品にかける情熱を目の当たりにした。我々はその良さを伝えていけるように頑張ろう」と乾杯の音頭を取った。
 懇親会中は歓談、情報交換が行われ、途中にはビンゴゲーム大会が開かれるなど和やかな時間を過ごした。最後は熊澤登巳朗副会長による中締めで、盛会裏に幕を閉じた。
【2024(令和6)年2月1日第5152号3面】

丸越
 

<東海漬物>「どん辛」などリニューアル 「ごはんに逸品シリーズ」に

どん辛
旨辛きゅうり
青しその実
 東海漬物株式会社(永井英朗社長、愛知県豊橋市)は、3月より順次、30年以上のロングセラー商品である、「どん辛」、「旨辛きゅうり(元商品名:男の味)」、「青しその実」の3品を、「ごはんに逸品シリーズ」としてリニューアル発売する。
 「ごはんに逸品シリーズ」とは、消費者に愛され続けて30年以上。やみつきになる素材でごはんをもっと美味しくする、漬物シリーズ。おいしさの特徴を分かりやすく伝えられる商品名とパッケージにリニューアルした。
 「どん辛」は、6種類の細かく刻んだ野菜を旨辛く漬け込んだ、ごはんによく合う漬物。コク深い味噌と青唐辛子の辛さ、青しその香りがやみつきになる味わいとなっている。
 内容量は90gで賞味期間は120日。
 「旨辛きゅうり」は、歯ざわりの良い胡瓜を、しそと一緒に旨辛く漬け込んだごはんによく合う一品。ガツンとくる旨味と青唐辛子の辛さ、赤しそと青しその爽やかな香りがやみつきになる味わい。内容量は90gで賞味期間は120日。
 「青しその実」は、食感の良いしその実、刻んだ大根、胡瓜、生姜を漬け込んだ、ごはんによく合う漬物。プチッとした食感と香りの良いしその実、生姜の後味がやみつきになる味わいが楽しめる。
 内容量は80gで賞味期限は120日。
【2024(令和6)年2月1日第5152号6面】

東海漬物
https://www.kyuchan.co.jp/index.html

<ピックルス> 「ご飯がススム」キャンペーン 増量とLINEマイレージ企画

ご飯がススムキムチ
ご飯がススム辛口キムチ
ご飯がススムカクテキ
 株式会社ピックルスホールディングス(影山直司社長、埼玉県所沢市)の連結子会社である株式会社ピックルスコーポレーション(影山直司社長、埼玉県所沢市)は、「ご飯がススムキムチ」シリーズ3品について「20g増量」及び「デジタルギフトが当たるLINEを活用したマイレージ企画」の2つのキャンペーンを開催する。
【①「ご飯がススムキムチ」シリーズ3品20g増量キャンペーン】
 日頃からのご愛顧に感謝し、生活応援の意味を込めて本キャンペーンを開催。増量パッケージでは、ススムファミリーが鉢巻き姿で消費者の生活を応援する。「ご飯がススムキムチ」シリーズ3品の20g増量キャンペーンで、さらに多くの消費者に満足してもらうことを願っている。
 甘っ辛っうまっ!!な「ご飯がススムキムチ」シリーズの美味しさそのままで、20g増量。「ご飯がススムキムチ」は、かつお節などの魚介のうま味が、具沢山ヤンニョムによってご飯とよく絡み、ついついおかわりしたくなるこってりとした味わい。
 一般的なキムチに比べ辛さ控えめなので、辛いものが苦手な子供もおいしく食べられる。また、独自の植物性乳酸菌Pne‐12(ピーネ12)を配合している。
 そのままはもちろんのこと、料理に使ってもおいしいと評判のキムチで、ピックルスコーポレーションのホームページでは本商品を使用したレシピを紹介している(下記参照)。
 「ご飯がススムキムチ」と「ご飯がススム辛口キムチ」の内容量は220g(200g+20g、※一部エリアでは異なる仕様の場合がある)で、「ご飯がススムカクテキ」は170g(150g+20g)。賞味期限は全て製造日+20日。販売期間は2024年2月5日~2024年3月17日(※天候不順などによる原料不良などやむを得ない事由により、販売期間を変更する可能性がある)。
【②デジタルギフトが当たるLINEを活用したマイレージ企画】
 対象商品の購入レシートをLINEで読込み、獲得したポイントに応じてデジタルギフトが当たるキャンペーンを実施する。商品パッケージのQRコードを読込み、LINEから購入レシートをアップロードし、ポイントをためて応募、その場で当たりがわかるキャンペーン。合計で2260名にプレゼント。
【キャンペーン概要】
 ●キャンペーンタイトル:「ご飯がススムキムチ LINEを活用したマイレージキャンペーン」
 ●応募期間:2024年1月29日~2024年3月24日23時59分
 ●賞品:5ptコース=5000円分のデジタルギフト 226名。3ptコース=2000円分のデジタルギフト 600名。1ptコース=500円分のデジタルギフト 1434名。合計2260名にプレゼント
 ●応募方法(お一人で何口でも応募可能)
 ①LINEの友だち追加:ご飯がススムの【ピックルス公式】LINE 公式アカウントを友だち追加。
 ②LINEの「応募はこちら」ボタンをタップ:トークルームのリッチメニューで「応募はこちら」を選択
 ③ポイントをためる:「ポイントをためる」ボタンを選択。初回応募時に限り、アンケート画面に遷移するので、アンケートに回答。撮影した対象商品の購入レシート画像をアップロードすると、ポイントが貯まる。
 ④ポイントで応募:「ポイントで応募」を選択し、賞品に応募。
 ⑤その場で当たる:当選された方には、当選画面が表示される。「ギフトを受け取る」を選択して賞品を受け取る。
 ●対象商品:ご飯がススムキムチ、ご飯がススム辛口キムチ、ご飯がススムカクテキ。どの商品でも1pt 獲得できる。
 ※通常パッケージ、20g 増量キャンペーン、いずれも対象となる。詳細は、キャンペーンサイト(下記参照)を確認。
 キャンペーンに関する問い合わせ先:キャンペーン事務局 TEL:0120‐234‐868(平日10時~17時/土日祝日除く)
【2024(令和6)年2月1日第5152号6面】

レシピ:https://www.pickles.co.jp/recipe/

<ピックルス> 「ご飯がススム辛口キムチ」リニューアル

ご飯がススム辛口キムチ(リニューアルパッケージ)
 ピックルスコーポレーションは、「ご飯がススムキムチ辛口」を1月下旬よりリニューアル発売した。
 好評となっている濃厚さはそのままに、しっかりとした辛さと程よい酸味、奥深い魚介のうま味のバランスが絶妙な辛口タイプのキムチに仕上げた。バランスの良い味わいなので、ご飯のおかずやお酒のおつまみとしてはもちろん、料理に使用しても美味しく食べられる。また、独自の植物性乳酸菌Pne‐12(ピーネ12)を配合している。
 内容量は200g(一部エリアでは異なる仕様の場合がある)で賞味期限は製造日+20日。
 ※3月末まではリニューアルパッケージでの販売となる。(2月4日~3月16日を除く)
【2024(令和6)年2月1日第5152号6面】

ピックルスコーポレーション

<片山食品> 「お!得だね」シリーズ発売 大容量サイズの茄子・胡瓜製品

240gお!得だねピリ辛茄子
230gお!得だねピリ辛胡瓜
230gお!得だね赤しば胡瓜
 片山食品株式会社(杉林正木社長、新潟県新発田市藤塚浜)は、全国トップシェアのにんにく漬を主力に、農産物と海産物を組み合わせた惣菜漬物など、数々のヒット商品を生み出している有力メーカーとして知られている。
 同社では2月26日(出荷)より期間限定で「お!得だね」シリーズ3品を発売する。同シリーズはレギュラー商品よりもお買い得でボリューム感のある特別大容量サイズの茄子・胡瓜製品で、売場で存在感を発揮するトレー形態品。縦横兼用ラベルで、売場に適した陳列が可能となっている。販売期間は5月31日(出荷)まで。
 「240gお!得だねピリ辛茄子」は、姿物の茄子をピリッと辛味の効いた醤油ベースの調味液に漬け込み、食べ応えのあるジューシーな味に仕上げた。旨味に「焼あごエキス」を使用して、食べやすさにこだわった。酒のつまみやごはんの友としてオススメだ。内容量は240gで賞味期間はD+44。
 「230gお!得だねピリ辛胡瓜」は、大ぶりにカットした胡瓜を、辛味とにんにくの効いた醤油ベースの調味液にじっくり漬込み、食べ応えのあるジューシーな味に仕上げている。こちらも旨味に「焼あごエキス」を使用して、食べやすさにこだわった。内容量は230gで賞味期間はD+44。
 「230gお!得だね赤しば胡瓜」は、大ぶりにカットした胡瓜を、黒酢のさっぱりとした酸味の効いた醤油ベースの調味液にじっくり漬込み、食べ応えのあるジューシーな味に仕上げた。
 トッピングに大ぶりの生姜を使用し、見た目にも鮮やかな商品となっている。ごはんはもちろん、お茶漬やおかゆ、お酒のおつまみにも利用できる。内容量は230gで賞味期間はD+44。
【2024(令和6)年2月1日第5152号7面】

片山食品 HP
http://www.powerkun.co.jp/

西利 かっぱ寿司とコラボ 『京漬物を使った寿司』販売

千枚漬の京漬物寿司
あさりの京漬物和え包み
~西利 山里の香り使用~
とろ〆鯖と京漬物の特製押し寿司
~西利 山里の香り使用~
“ゆかりむらさき”の特製いなり
活〆真鯛の食べ比べ
“ゆかりむらさき”仕立て
 京漬物二種盛り(千枚漬・ゆかりむらさき)
京漬物二種盛り(千枚漬・山里の香り)
かっぱ寿司と西利がコラボ
【大阪支社】コロワイドグループのかっぱ寿司(カッパ・クリエイト株式会社、山角豪社長、横浜市)は、1月11日~2月7日の期間、京都漬物の老舗・京つけもの 西利(株式会社西利、平井誠一社長、京都市下京区)監修『京漬物を使った寿司』5品他を販売する。
 かっぱ寿司では、寿司の名店とされる鮨職人などに監修を受けた「名店レシピ」をはじめ、さまざまなコラボ商品を期間限定で提供してきた。
 今回は、昭和15(1940)年に創業した京都漬物の老舗「京つけもの 西利」の協力を得た。“旬 おいしく、やさしく。”のテーマのもと、京の風土に育まれた自然の恵みのおいしさをそのまま届ける伝統の漬物と、かっぱ寿司の舎利とネタで織りなす寿司全5品と、京漬物二種盛りを販売する。
 かっぱ寿司が漬物に焦点を当てたコラボ商品を展開するのは今回が初めて。老舗の伝統を守りつつ、常に新しいものを提案する西利とコラボすることにより、新たな美味しさを提供できると考え、2023年夏頃から試作を重ね、この度の企画に至った。
 【京漬物を使った寿司概要(税込)】
 ▼『千枚漬の京漬物寿司』一貫187円=かっぱ寿司こだわりの舎利を、きめ細かな食感とみずみずしい風味の千枚漬(1/2枚)でくるみ、柚子をあしらった。
 ▼『あさりの京漬物和え包み~西利 山里の香り使用~』一貫110円=刻んだ山ごぼう、胡瓜などを醤油床で漬けあげた西利の漬物“山里の香り”を、ボイルしたあさりと和えて、いりごまをトッピングした。
 ▼『とろ〆鯖と京漬物の特製押し寿司~西利 山里の香り使用~』二貫363円=かっぱ寿司の人気ネタである脂ののったとろ〆鯖を使った店舗で仕込む押し寿司に、京都の伝統漬物“山里の香り”を掛け合わせて作り上げた押し寿司。
 ▼『“ゆかりむらさき”の特製いなり』一貫110円=刻んだ胡瓜を赤しそ、生姜、茗荷と共に漬け込んだ西利の漬物“ゆかりむらさき”を使用した特製いなり。
▼活〆真鯛の食べ比べ“ゆかりむらさき”仕立て 二貫297円=かっぱ寿司の人気ネタ「活〆真鯛」と西利の漬物“ゆかりむらさき”を使用した食べ比べの商品。
 【京漬物二種盛り概要(税込)】
 ▼『京つけもの西利 京漬物二種盛り(千枚漬・山里の香り)』297円
 ▼『京つけもの西利 京漬物二種盛り(千枚漬・ゆかりむらさき)』297円
【2024(令和6)年2月1日第5152号7面】

かっぱ寿司(キャンペーン詳細)https://www.kappasushi.jp/cp/2024/nishiri

<東海漬物(愛知県)>春季キューちゃんプロモーション

きゅうりのキューちゃん90g+10g
胡瓜のキューちゃん140g+10g
旬の春きゃべつ
東海漬物株式会社(永井英朗社長、愛知県豊橋市)は、3月より2024年春季キューちゃんプロモーションを展開する。
 「きゅうりのキューちゃん」、「きゅうりのキューちゃん内容量1・5倍」を対象に、「+10g増量セール」を期間限定、数量限定にて実施し、店頭の活性化を図り、キューちゃんの魅力を広く発信する。
 【+10g増量セールの概要】
 ◆実施期間:2024年3月‐4月下旬
 ◆実施地域:全国
 ◆生産期間:2024年2月上旬~3月下旬(予定)(対象商品の販売計画数量を達成次第生産終了)
 ◆対象商品:「きゅうりのキューちゃん」、「きゅうりのキューちゃん内容量1・5倍」(計2品)
 ◆セール内容+10gの内容量増量
 また、同社では2月~4月の期間限定で「旬の春きゃべつ」をリニューアル発売する。同商品は柔らかい春きゃべつと生姜を使用した浅漬。生姜の使用量を増やすことで、より食べやすく食欲そそる味わいにリニューアルした。
 国産きゃべつ、国産人参、国産生姜を使用。桜の花びらを使用したピンク色を基調としたパッケージで、春らしさを感じられる一品となっている。内容量は130gで賞味期間は8日。
【2024(令和6)年1月21日第5151号3面】 

東海漬物

<岩下食品(栃木県)> バレンタインイベント開催 Love & New Ginger2024

 岩下食品株式会社(岩下和了社長、栃木県栃木市)は岩下の新生姜のスライス2枚でハート形を表現した「岩下の新生姜ハート」やハートのバルーン、ピンク色のモチーフがいっぱいのバレンタインイベント「Love & New Ginger 2024」を17日から2月12日まで開催する。
 「岩下の新生姜ハート」やハートのバルーンでデコレーションした館内はフォトスポットも充実。人気のプロジェクションマッピングや「イワシカちゃんグリーティング(土日祝開催)」もバレンタイン仕様になる。
 館内のカフェでは、期間限定メニューと定番メニューに「岩下の新生姜ハート」をトッピング。イベント期間中は、カフェメニューの注文で「ピンクジンジャーチョコファウンテン」が無料サービスとなる。
 さらに、単日のスペシャルイベントも決定。1月20日にイワシカちゃんが4人登場するスペシャルグリーティングのアンコール開催、1月28日には大食い女王として多彩に活躍中の「もえのあずき」さんによるソロ2ndシングル『にゃんにゃんにゃん』リリースイベント&コラボカフェを開催する。
【2024(令和6)年1月21日第5151号3面】

岩下食品
https://shinshoga-museum.com/news/love-new-ginger2024

加藤産業 春夏の新製品発表会 トレンドは食感・マイルド・旨味

中村専務
 【大阪支社】加藤産業株式会社(加藤和弥社長、兵庫県西宮市)は、18~19日の2日間にわたり「第49回2024春&夏の新製品発表会」を神戸国際展示場にて開催した。
 出展メーカー数は「常温・菓子」が378、「チルド日配冷凍食品」が73、「酒類」が135で、新商品の出品数は合計1700品。
 アフターコロナとなったことで出展意欲が高まり、前回よりも約50社、新商品約300品増となった。事前登録者数は、全国の主要得意先を中心に、約4200名。
新製品のトレンドを発表
今回の出品物の傾向や市場動向から割り出した新製品トレンドは次の3点。
 ①ザクザク、もちもちなど食感を楽しむ製品
 ②力強さよりもまろやかな味や、微炭酸、微カフェインなどのマイルド系製品
 ③昆布、鰹節など複数素材の旨味に着目した製品ーとしている。
 また酒類で大阪もん酒提案コーナーを設けるなど、2025年の大阪・関西万博を見据えた提案も行った。
 記者会見では、中村考直専務らが登壇した。中村専務は自社の直近の動向について「値上げは落ち着いたが、販売点数が減っており売上の伸びが鈍化している。物流の2024年問題などでコストは上がり続けるため危機感を持っている」と報告した。
 こうした厳しい商環境に対し、自社ブランド「カンピー」でプレミアムラインの商品を強化していくことなどに触れながら「低価格商品と高価格の二極化が進んでいる。嗜好品価値が理解されている、付加価値ある商品は顕著に伸びている。商品価値を伝えて、何故その商品を置くべきなのか理解してもらう努力を続けていく」と提案力による差別化を図っていく方針を示した。
【2024(令和6)年1月21日第5151号4面】

<SM・中外食> 各社の「恵方巻」商戦 季節イベントへニーズ高まる

イオン「船盛セット」
京樽「幸運巻」
サミット「活〆穴子とふっくら玉子の和風巻」
平禄寿司「いわし梅煮ハーフ巻」
イトーヨーカドー「よくばり五種の恵方巻」
 2月3日の節分に合わせたスーパー、中外食の「恵方巻」商戦が今年も活発だ。
 今年の節分は5年ぶりに週末にあたることから、家族や友人と集まり、豆まきや恵方巻とともに、節分パーティーを楽しむ消費者が増えると予想される。
 また、恵方巻市場は年々拡大しており、恵方に向かって丸ごとかぶりついて縁起を担ぐ本来の食べ方だけでなく、様々な食材が使われた豪華な太巻や、バラエティーあふれるセット商品を楽しむ傾向が高まり、季節イベントとしてのニーズが高まっている。
 イオンでは、食べやすくカットした巻き寿司や、蟹やいくらなどの贅沢食材を縦48㎝×横20㎝の特大容器に盛り付けた大迫力の“船盛”など、大人数での節分パーティーに最適なファミリーセットを2品目、初展開する。▼みんなで楽しむバラエティー船盛セット(予約限定)、価格:本体1万800円(税込、以下同じ)▼こだわりの食べ方でかにを楽しむ太巻セット(予約限定)価格:本体1万800円
 セブン&アイ・ホールディングスのイトーヨーカドー(123店舗)では昨年、食べきり1/3サイズのセット商品が好評で、過去最高の売上を達成。今年も、「よくばり五種の恵方巻セット」「海鮮三種ベストセレクト」など、セットメニューの予約商品を前年よりも増やして展開する。▼よくばり五種の恵方巻セット、価格:2268円▼海鮮三種ベストセレクト、価格:1922円
 持ち帰り鮨専門店・京樽では、伝統の「幸運巻」を複数展開。“幸せを運ぶ”という願いを込めて20年以上販売されている人気商品。定番の「幸運巻」はおぼろ、高野豆腐、かんぴょうなどを用いたオーソドックスな味に定評。「特上海鮮幸運巻」は、こだわりの海鮮をふんだんに使った味も見た目も“特上”な一品だ。▼幸運巻、価格:720円▼特上海鮮幸運巻、価格:1980円、小1050円
 サミットでは、定番の「太巻」だけでなく、要望の多い「中巻」や「セット商品」の品揃えを充実させた。「活〆穴子とふっくら玉子の和風巻」は、脂がのり、ふっくらと仕上げた「活〆穴子」を1本まるごと盛り込み、「高野豆腐」や優しい味わいの「厚焼玉子」、食感と風味にこだわった「椎茸」等を盛り込んだ、優しい味付けの和風巻。▼活〆穴子とふっくら玉子の和風巻、価格:1166円、ハーフ602円▼6色開運中巻セット、価格:1パック1382円
 仙台発祥の平禄寿司では、東北の食材や名物を一度に味わえる「東北恵方ハーフ巻」や、宮城県で獲れたいわしを使用した「いわし梅煮ハーフ巻」などを取り揃えている。▼東北恵方ハーフ巻(数量限定)、予約特別価格:745円▼いわし梅煮ハーフ巻、約特別価格:410円
【2024(令和6)年1月21日第5151号5面】

<すが野(栃木県)>漬物を使用したレシピを募集

ごはんにかけるごぼうと昆布
ごぼうと昆布のうまみたっぷり巾着煮
用途と需要の拡大目指す
国産楽京漬のトップメーカーとして知られている株式会社すが野(菅野弘社長、栃木県下都賀郡壬生町)は、漬物の用途と需要の拡大を目指し、楽京、生姜、ごぼうを主力とする同社商品を素材として使用したレシピを消費者から募集している。
 採用されたレシピは同社のオリジナルレシピとともに同社ホームページに掲載。また、レシピの投稿者の中から毎月1名に抽選で同社商品詰め合わせセットがプレゼントされる。同じ投稿者でも応募は何度でも可能で、同社のお問い合わせフォームより必要事項を入力して応募することができる。
 消費者より投稿され当選したレシピは、和食だけではなく洋食や中華のメニューも掲載されている。漬物は生野菜よりも日持ちが長く、常備菜として、また下処理の必要もなく刻むだけで野菜のちょい足しにも使用できる。そのまま食べる、という従来の食べ方以外にも幅広く利用できることをホームページやインスタグラムなどを活用してPRしている。
 ▼【2023年3月のご当選レシピ:あさごぼうおむすび】(使用商品=あさごぼう)
 ▼【2023年5月のご当選レシピ:塩らっきょうでピザトースト】(使用商品=国内産塩らっきょう)
 ▼【2023年6月のご当選レシピ:ごぼうと昆布のうまみたっぷり巾着煮】(使用商品=ごはんにかけるごぼうと昆布)
【2024(令和6)年1月21日第5151号6面】 

すが野

丸越 2月催事情報

小田急百貨店町田店 (東京都町田市)
【販売ブランド】 ベジリエ
【販売期間】 215(220() 

<林原> 3月19日にセミナー開催 アンチエイジングがテーマ

 【大阪支社】株式会社林原(安場直樹社長、岡山市北区)は、3月19日に「林原ライフセミナー」を岡山で開催する。6回目となる今回は、「アンチエイジング医学と老化時計」をテーマに、近畿大学アンチエイジングセンター教授の山田秀和氏が講演する。
 講演タイトルは『「老化」も予防と治療が可能になる時代がやってくる! 老化時計を遅らせて健康長寿を目指す!!』。「健康寿命延伸」と、生物学的年齢を計測する「DNA年齢」、さらには老化を治療して“若返り”が可能になるという、最新の研究に基づいた画期的な取組を紹介する。
【講演概要】
 ▼日時 3月19日13:30~15:20▼場所/定員 岡山・山陽新聞社「さん太ホール」/250名(先着)▼締切 3月12日(定員になり次第締め切り)▼対象 一般、医療関係者、管理栄養士・栄養士、企業の製品担当の方など▼聴講料 無料
【参加申込み方法】
 ▼会場参加の申込方法:申込専用サイト(下記参照)にアクセスし、必要事項を記入の上、申込む。なお、講演内容は録画編集し、YouTubeの林原公式チャンネルにて後日配信する。会場参加者にも、登録メールアドレスに後日オンライン配信のURLを連絡する
 ▼問合せ先:TEL086‐224‐4315(平日10時~17時)
 ▼申込専用サイト
 https://48auto.biz/hayashibara/registp/entryform44.htm
【2024(令和6)年1月11日第5150号12面】

林原 HP

<行田市> 「三方領知替」講演会 山本食品工業が特別協力

三方領知替200年記念講演会・トークショー
左から行田市長、山本社長、春風亭昇太氏、千田嘉博氏、山本会長
 埼玉県行田市では昨年、「三方領知替」から200年を迎えるにあたり記念事業を実施。昨年12月24日には、三方領知替200年記念講演会・トークショー(主催:行田市、行田市教育委員会、特別協力:山本食品工業株式会社、株式会社ファイブイズホーム)が、行田市の行田市産業文化会館ホールにて開催された。
 当日は、行田市郷土博物館館長の鈴木紀三雄氏の基調講演、落語家の春風亭昇太氏、城郭考古学者・博士の千田嘉博氏によるトークショーが行われ、会場が満席となる約1000名が来場するなど盛況を博した。
 冒頭、行田市の行田邦子市長が挨拶。「三方領知替200年を機に、行田の歴史を市民の皆様と再認識していきたい。行田の未来を考える時に、まず行田の歴史を学ぶことが大切。過去、現在、未来へと行田を一つの線で結び、皆様と一緒に、未来に希望が持てる新しい行田を作っていけると考えている」と述べた。
 続いて、同講演会・トークショーを始めとした三方領知替200年記念事業に対して寄付を行った山本食品工業株式会社(山本正憲社長、行田市埼玉)の山本正幸会長、株式会社ファイブイズホーム(行田市持田)の細井保雄社長が紹介され、記念事業への協力に御礼が述べられた。
 講演会では鈴木館長が「文政6年の三方領地替について」というテーマで三方領知替について説明した。三方領知替とは、江戸時代に幕府の命令で三つの大名家が同時に玉突き状態でお互いの領地を同時に交換させる(転封する)こと。文政6年(1823年)、忍藩主阿部正権が白河へ、白河藩主松平定永が桑名へ、桑名藩主松平忠堯が忍へ転封となる三方領知替が行われた。鈴木氏はその経緯や各藩の事情、転封の結果などについて解説した。
 続いて春風亭昇太氏と千田嘉博氏によるトークショー「忍城・桑名城・小峰城~三方領知替の城~」が行われた。トークショーでは、三方領知替の舞台となった忍城、桑名城、小峰城の特徴を春風亭昇太氏と千田嘉博氏が軽快なトークを交えて紹介。石田三成の水攻めに耐え、映画「のぼうの城」のモデルにもなった〝浮き城〟として知られる行田市の忍城について、「湿地帯である地域の地形を生かした素晴らしいお城。鉄壁の防御力を誇っている」とその魅力を伝えた。
 なお同事業に寄付を行った山本食品工業では、行田市社会福祉協議会へのらっきょう製品の継続的な寄贈や、昨年11月に150周年を迎えた地元の埼玉(さきたま)小学校への寄付など、地元企業として様々な地域貢献事業を行っている。
【2024(令和6)年1月11日第5150号14面】

行田市 特設サイトは→こちら「行田市三方領知替200年記念事業」

<片山食品> 「2月29日にんにくの日」キャンペーン

190gお!得だねみそかつおにんにく
190gお!得だねしそかつおにんにく
2月29日にんにくの日キャンペーン
受験生応援パッケージも
 片山食品株式会社(杉林正木社長、新潟県新発田市藤塚浜)は、全国トップシェアのにんにく漬を主力に、農産物と海産物を組み合わせた惣菜漬物など、数々のヒット商品を生み出している有力メーカーとして知られている。
 同社では、昨年12月18日(出荷)より、「お!得だねにんにくシリーズ」を今年2月29日(出荷)の期間限定で発売。
 同期間内の1月22日~2月20日の包装・出荷分の製品ラベルをキャンペーンラベルに置き換え、4年に一度しかない「2月29日にんにくの日」に合わせた消費者プレゼントキャンペーンを実施する。
 ▼対象商品:「190gお!得だねみそかつおにんにく」、「190gお!得だねしそかつおにんにく」
 ▼応募期間:2024年2月1日~2024年4月15日 ※当日消印有効
 ▼賞品:新潟産新之助5kg
 ▼当選者数:229名
 ▼応募方法:ラベルの「2月29日にんにくの日」を切り取り、2枚一口として、郵便ハガキに貼り付け郵便番号、住所、氏名、電話番号、性別、購入店名を明記の上、「〒957‐0293 新潟県新発田市藤塚浜3310‐3 片山食品株式会社」まで送る。※応募専用はがきはない。
 「お!得だね」シリーズは、下段・平台展開で見栄えが良く、ボリューム感とお得感のあるトレー形態商品。縦横兼用ラベルで売場に適した陳列が可能となっている。また、今回のお得だね期間は厳選した大粒のにんにくを使用し、歯ざわりの良い食感に仕上げて提供する。
 「190gお!得だねみそかつおにんにく」は、越後味噌のまろやかな味わいと、かつお節をふんだんに使用した自然で上品な旨味の強さが自慢の一品。賞味期間はD+44。
 「190gお!得だねしそかつおにんにく」は、しその葉の自然な風味と、かつお節をふんだんに使用した自然で上品な旨味の強さが特徴。「みそかつおにんにく」と同様に、ご飯やおにぎりのおかず、お茶漬け、酒の肴としてオススメだ。賞味期間はD+44。
 また、受験シーズン本番となる1月、2月の受験生応援企画として期間限定で受験生応援パッケージのにんにく製品を販売する。「みそかつお」と「しそかつお」の『かつ』と、受験に『勝つ』をかけた受験生応援パッケージで、販売期間は12月18日包装出荷~1月31日包装出荷。健康イメージのあるにんにく漬で、「受験生の夜食に」、「風邪の季節に」、「インフルエンザ対策」等の企画に適した商品となっている。
 「頑張れ受験生!75gDCみそかつおにんにく」、と「頑張れ受験生!75gDCしそかつおにんにく」は、小サイズのデリカ容器形態商品。「頑張れ受験生!105gトレーみそかつおにんにく」と「頑張れ受験生!105gトレーしそかつおにんにく」は、売場で存在感を発揮するトレー形態商品。賞味期間は全てD+44。
【2024(令和6)年1月11日第5150号14面】

片山食品
http://www.powerkun.co.jp/

<練馬漬物事業組合> 第36回「ねりま漬物物産展」 2月9日、10日に産業プラザで

「ねりま漬物物産展」告知のチラシ
 練馬漬物事業組合(小澤優貴組合長)は、第36回「ねりま漬物物産展」(後援:練馬区、一般社団法人練馬区産業振興公社、一般社団法人練馬産業連合会)を2月9日と10日に、練馬区立区民・産業プラザ「産業イベントコーナー」(Coconeri3階)にて開催する。
 また昨年同様にオンライン開催も実施。1月13日~1月31日まで、同組合HP「ねり漬.com」からリンクするオンラインサイトでねりま本干沢庵など、区内事業者の自慢の漬物を購入することができる。
 注文はFAX・郵送でも受け付け、送り先1件につき、送料1000円分を同組合が負担する。発送日は2月16日前後を予定している。
 同組合HP「ねり漬.com」は、通年で情報発信できる仕様となっており、物産展の告知はもちろん、練馬大根の収穫や干し風景の動画、練馬漬物の歴史、練馬大根と漬物を使った料理レシピなどを掲載している。
【2024(令和6)年1月11日第5150号14面】

ねり漬.com
https://neritsuke.com/

やまう SDGsコーナー開設 公式HPで5つの取組紹介

太陽光発電システムを導入
子ども食堂への寄贈を実施
摘果桃を使用した漬物
堆肥化された残渣
商品の包装を小型・軽量化
 やまう株式会社(梅澤綱祐社長、東京都目黒区)は、『「食卓に、もっと漬物を」明日への取り組み』と題し、公式ホームページ上にSDGsコーナーを開設した。同コーナーでは、同社のSDGsの取組を5項目に分けて紹介している。
【①太陽光発電システム導入によるCO2削減】
 ▽やまうグループ各工場(群馬、岡山、中国天津)に太陽光パネルを順次設置。これによりグループ各工場で使用する電力の約15%を再生可能エネルギーに代替し、CO2排出量の約10%に相当する年間約375tのCO2削減を見込んでいる。
【②ワーク・ライフ・バランスの実現と、社員ひとりひとりの職務・職場環境の改善に努める】
 ▽厚労省の調査では2021年の国内企業の有休取得率は58・3%。やまうグループでは年次有給休暇取得率70%を目指している。
【③フードバンクへの寄贈や規格外野菜の有効活用でフードロスの問題に取り組んでいる】
 ▽品質にまったく問題がないにもかかわらず、出荷許容日数を超えるなどして一般流通されない製品を社内販売やフードバンク団体に寄贈することで食品ロスをほぼゼロにしている。これまで、東京都目黒区、群馬県館林市、岡山県総社市のフードバンクや子ども食堂に寄贈している。
 ▽味や品質に問題がないにもかかわらず、スーパーなどで販売できない野菜が数多くある。そのような野菜を加工し漬物とすることで有効利用している。高級果実の清水白桃は、良質の桃を収穫するために幼いうちに間引く摘果作業がある。これまで廃棄処分されていた摘果桃を上質な漬物に作り変えて銀座やまうで販売している。またサイズや形状が規格外のためスーパーなどで販売できない野菜を漬物として有効利用している。
 ▽「野菜供養塔」を建立し、社員ひとりひとりが自然の恵みに感謝しつつ日々生産を続けている。
【④工場からの排水を浄化し、廃棄物はほぼすべてリサイクル処理している】
 ▽工場から排出される野菜の切れかすや塩分を含んだ水は、排水処理施設を通して有機物を取り除き、残った残渣は堆肥に変えてすべてリサイクルしている。
 ▽原料輸送などに使用された木箱やプラスチック容器のうち、木箱は破砕して燃料チップに、廃棄が難しい廃プラスチック類は焼却排熱を発電に利用するサーマルリサイクルを行っている。
【⑤プラスチックの削減とバイオマスインキの使用でCO2削減に取り組んでいる】
 ▽商品の包装を小型・軽量化してプラスチックの使用量と廃棄量を削減している。2023年9月以降、一部商品のパッケージを約13%小型化。これにより年間約12tのCO2排出削減が見込まれる。
 ▽パッケージの印刷に使用するインキには、植物由来原料を一部使用したバイオマスインキを使用することで、従来のインキに比べて年間5%~10%のCO2排出削減が見込まれる。
 また同コーナーにおいては、「漬物の可能性を広げる」「漬物の魅力を伝える」「漬物を極める」という3つのテーマで、同社の近年の取組について掲載している。
 ライフスタイルの変化に合わせた商品開発や株式会社新進と共同制作した小学生向けの家庭科用副教材「日本の伝統的な食について」、日本各地の優れた漬物を作り手の物語と共に提供する「銀座やまう」の取組などについて紹介している。
【2024(令和6)年1月1日第5149号14面】

やまうHP

農林水産省 野菜を食べようプロジェクト『漬物で野菜を食べよう!』

野菜摂取量の評価と改善策の説明を受ける武村副大臣(左)
農水省職員も野菜摂取量を測定(左)
昨年4月に農水省が作成した「漬物で野菜を食べよう!」のチラシ
野菜摂取量見える化の取組
武村副大臣が漬物を推奨

 農林水産省は昨年12月21日、同省正面玄関にて武村展英農林水産副大臣が野菜摂取量を見える化する測定機器(ベジメータ)を使用し、野菜摂取状況を測定。健康維持のための野菜摂取の必要性などを説明した他、野菜摂取の手段として同省が取り組んでいる漬物による摂取を推奨した。
 ベジメータで測定した武村副大臣の数値は319(0~1200)。AからEまでの5段階判定でC判定となり、「日本人の平均値だが、まだ少し不足気味」という評価となった。今後の改善策としては、小鉢やサラダなど野菜料理をもう一品、緑黄色野菜を今食べている量の2倍摂ることが推奨された。
 武村副大臣は、「これまであまり野菜摂取を心がけていなかったが、数値になると分かりやすいのでもっと野菜を食べようという気持ちになる。議員の中にもA判定が出る方がいるのだが、そのような方は日頃から意識して野菜を摂っている。農水省としては健康維持のために1日350gの野菜摂取を強く推奨している。私もクリアできるように頑張りたい」と前向きな姿勢を示した。
 農水省が全日本漬物協同組合連合会(中園雅治会長)の協力でチラシを作成した「漬物で野菜を食べよう!」の取組については、「野菜摂取を補う手段として漬物は発酵食品でもあるので非常に良い。乳酸菌も摂取できるので免疫力も上がる。私は滋賀県出身ということもあり、京都のしば漬や千枚漬が好きで高菜も好んで食べる。農水省としても漬物を推していきたい」と力強く語った。
 野菜の摂取目標量は、第4次食育推進基本計画において、健康寿命の延伸を目指す「健康日本21(第二次)」の趣旨を踏まえ、2025年度までに1日当たりの野菜摂取量の平均値を350g以上としている。
 しかし、現状は平均280g程度となっており、約7割の人が目標量に達していない。これは健康維持のために1日350gの野菜摂取が必要なことが認知されていないことや、日頃の食生活において、自分自身が摂取している野菜の量や不足している野菜の量を正しく把握できていないことが原因と考えられている。
 そこで、同省では日頃の野菜摂取状況が把握できる測定機器を省内に設置し、主に同省職員を対象に野菜摂取量を見える化する取組を行うことで、日頃の食生活に適量の野菜を取り入れることが習慣となるような機会を作った。
 同省では一昨年8月~9月にも正面玄関にベジメータを設置し、同省職員が測定。1回目は8月18日~9月2日、2回目は9月5日~9月30日の期間で実施され、1回目の測定を行った1200名の内、約280名が2回目の測定を行った。1回目と2回目のスコアを見ると平均約40ポイント(野菜35gに相当)上昇し、「野菜摂取量の見える化」によって行動変容が起こったものと推察されている。本年度は規模が拡大し、約2800名が1回目の測定を行っており、今後データを集計・分析の上、3月頃に取組結果を公表する予定。
 ベジメータは、人の体内で合成できず、野菜と果物からの摂取が多いカロテノイドに着目してLED白色を指先に照射し、皮膚カロテノイドのみを測定する装置。2016年に米国LLC社から発売され、全世界で80以上の研究機関において、主に栄養・疫学、公衆衛生学、医学などの分野で利用されている。
 2019年から日本でも発売され、国立健康・栄養研究所、医療機関、健診機関、自治体、健康経営企業、生命保険、飲料・食品・サプリメント・製薬企業、スーパーマーケット、青果企業、ドラッグストア、調剤薬局等で利用されている。
 結果は「ベジスコア」と呼ばれる0~1200の数値で野菜摂取状況が表示される。測定方法は中指に光を当てるだけで、測定時間は10秒。野菜不足とその改善を数値化することで「見える化」し、食事に対する行動変容を促すことができる。
 スーパーマーケットなどの小売店では、ベジメータを導入した店舗において野菜の売上が2倍に増えた実績もある。漬物企業では東海漬物株式会社が導入し、本社玄関に設置している。
野菜摂取量の平均値(20歳以上、性・年齢階級別)
資料:厚生労働省「国民健康・栄養調査」(令和元年)
昨年8月に開催されたWebシンポジウム
農水省 Webシンポジウムも開催 漬物の魅力を広く深く発信
 農林水産省は「野菜を食べようプロジェクト」の一環で、野菜の目標摂取量を補う一つの手段として、「漬物で野菜を食べよう!」の取組をスタート。昨年4月26日に同省HPで概要を発表し、チラシ(別掲)を作成した。
 また、「野菜の日」である同年8月31日には、『~「漬物」から野菜の消費拡大を考える~』をテーマとしたWebシンポジウムを開催し、一般の生活者も合わせて約350名が参加した。
 一般社団法人全国漬物検査協会会長で東京家政大学大学院客員教授の宮尾茂雄氏が「つけもの‐その魅力と健康力‐」の演題で基調講演を行うとともに、『野菜の日に、改めて「漬物」から野菜の消費拡大を考える』をテーマにしたパネルディスカッションでは、栃木県漬物工業協同組合理事長で株式会社アキモ社長の秋本薫氏、日本漬物産業同友会副会長で赤城フーズ株式会社社長の遠山昌子氏らが登壇。それぞれの活動や取組などを紹介するなど、漬物の魅力を広く深く発信した。
【2024(令和6)年1月1日第5149号15面】
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