全国水産加工たべもの展2022
大阪府知事賞「小倉屋山本」
嘉永元年創業で170年以上の歴史を誇る株式会社小倉屋山本(山本博史社長、大阪市中央区)の「薄塩えびすめ」が大阪府知事賞を受賞した。
同社の塩ふき昆布「えびすめ」は、昭和24年に発売開始、5年後に農林大臣賞を受賞した看板商品である。長年愛されてきたが、顧客の中からは「塩分を気にし始めて手を伸ばしづらくなった」という声も聞こえる。
同社では、そのような健康を意識し、塩分を気にする人にも「えびすめ」を食べてほしいという思いを込めて、6年前に本商品の販売を開始した。従来の「えびすめ」と比較して、醤油の使用量を抑えることで、1食中のナトリウムを25%減らしている。塩ふきの乾燥具合は、固くなりすぎないよう、口当たりを良くするために絶妙に調整を行っている。
減塩でもおいしさを損なわないのは、昆布のうまみのおかげ。そのおいしさには、年配層だけでなく、幅広い世代に訴求できる商品価値がある。
同社は老舗企業でありながらも、チャレンジし続けている。昨年12月には、本店裏に「だし処 船場山本」をオープンした。同社初の飲食店事業となり、「だしの魅力を知ってもらう」をコンセプトに、「だし巻き」「真鯛の昆布締め」などの逸品を楽しむことができる。
【2022(令和4)年5月16日第5093号】
同社の塩ふき昆布「えびすめ」は、昭和24年に発売開始、5年後に農林大臣賞を受賞した看板商品である。長年愛されてきたが、顧客の中からは「塩分を気にし始めて手を伸ばしづらくなった」という声も聞こえる。
同社では、そのような健康を意識し、塩分を気にする人にも「えびすめ」を食べてほしいという思いを込めて、6年前に本商品の販売を開始した。従来の「えびすめ」と比較して、醤油の使用量を抑えることで、1食中のナトリウムを25%減らしている。塩ふきの乾燥具合は、固くなりすぎないよう、口当たりを良くするために絶妙に調整を行っている。
減塩でもおいしさを損なわないのは、昆布のうまみのおかげ。そのおいしさには、年配層だけでなく、幅広い世代に訴求できる商品価値がある。
同社は老舗企業でありながらも、チャレンジし続けている。昨年12月には、本店裏に「だし処 船場山本」をオープンした。同社初の飲食店事業となり、「だしの魅力を知ってもらう」をコンセプトに、「だし巻き」「真鯛の昆布締め」などの逸品を楽しむことができる。
【2022(令和4)年5月16日第5093号】