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ぬか・漬物の素 商材・企業紹介2022

5月16日号 伊勢惣(東京都)

発酵ぬかみそ 漬けるだけ!
仕上りぬかみそ1kg
みやここうじ四角型200g
「発酵ぬかみそ 漬けるだけ!」
  株式会社伊勢惣(足立功社長、東京都板橋区)は、全国に幅広く流通する乾燥こうじ「みやここうじ」の製造元として知られている。
 また、自然発酵技術を生かし「熟成ぬか床」を1980年代に発売。現在のぬか床ブームの火付け役となった。その後も時代のニーズに合った新商品開発を積極的に行っている。
 2020年から新型コロナウイルスの影響で巣ごもり消費が増加し、健康志向が高まったことや家庭で楽しみながらできるぬか床製品への関心が高まり、同製品の売れ行きも好調に推移している。
 同社のぬか床の特徴は、乳酸菌と酵母が生きている製品であること。生きている乳酸菌と酵母の活動によって栄養が野菜に染み込むとともに発酵を促す。植物性乳酸菌が豊富に摂れる他、漬けて水分が抜けた分だけビタミンや食物繊維、カルシウム、カリウムなどの栄養素が凝縮され、栄養成分たっぷりの「ぬか漬」を手軽に摂取することができる。
 乳酸菌と酵母が生きているからこそなせる〝業〟。乳酸菌と酵母が生きているとガスが発生するため、同社ではガス抜き穴を設けた包材を採用し、袋が膨らまないようにしている。乳酸菌と酵母が生きているといないとでは野菜の漬かり方と味が大きく変わってくる。同社の「ぬか床」と他社製品の違いはここにある。
 「発酵ぬかみそ漬けるだけ!」は、「ぬか漬を作りたいけど、大きいぬか床の購入はためらう」といったぬか床初心者にオススメの一品だ。同商品の内容量は350gとぬか床最小タイプで、9~10回の使い切りタイプ。冷蔵庫保管で場所を取らず、野菜を漬けるだけで誰でも簡単に美味しいぬか漬を作ることができる。
 『余った野菜、ぬか漬けにしてみませんか?』をコンセプトとしており、家庭での食品ロス削減にも貢献できる。世帯人数の減少や個食化など現代のニーズにマッチした商品として裾野を広げている。
 ぬか床初心者の他、ぬか漬を少しだけ食べたい消費者(高齢世帯、単独世帯、少数世帯)をターゲットとしている。売場は青果、日配、ドライと多様で、ぬか床初心者専用コーナーの提案など、まだまだ伸び代がある商材として注目されている。賞味期限は180日で保存方法は常温。
 主力商品の「仕上りぬかみそ」(1㎏、1・2㎏)は、パックがそのまま漬け容器になり、チャック開封タイプのため匂いが外に漏れないよう設計。手軽に本格的なぬか漬ができるアイテムとして定番となっている。
 その他、タル詰め(2・3㎏、熟成済ねりぬか1・8㎏+補充用味付椎茸ぬか500g)、つかっ樽(2㎏、熟成済ねりぬか1・5㎏+補充用味付椎茸ぬか500g)、ぬか漬け達人(1㎏)など、豊富なぬか床製品をラインナップしている。
 最もブランド力のある麹製品として認知されている「みやここうじ」は、引き続き好調だ。2012年の塩麹ブーム、2016年の甘酒ブーム、2018年のこうじ水ブーム…。数年に一度の周期で麹を利用して作られたものが注目を浴びて大ヒット。
 その度に麹の需要が急激に高まるが、その勢いは落ちることなく高止まりした状態で推移。ここ1、2年は砂糖不使用でできる「発酵あんこ」がクローズアップされ、ブーム到来の予感を漂わせている。
 同商品の規格は200gタイプに加え、500gパックや業務用1㎏もラインナップしている。
【2022(令和4)年5月16日第5093号4面】
 

5月16日号 チヨダ(埼玉県)

和からし
からし漬の素
手軽に楽しむ「からし漬けの素」 
 チヨダ株式会社(抱井麻理社長、埼玉県戸田市)は、1917年にからし粉を中心とした穀粉の製造業をスタートし、2017年に創業100周年を迎えた。
 からしメーカーとして長年、多くの商品を送り出してきたが、中でも「チヨダからし」ブランドの「和からし」は、おでん・とんかつ等の料理だけではなく、からし漬の材料としても親しまれてきた。
 夏場は特に需要が高まるシーズンで、胡瓜や茄子などの夏野菜をからし漬にして楽しむ愛用者は多い。
 漬け方は簡単。「胡瓜のからし漬」の場合、水洗いした胡瓜を拭き取り、切らずにそのままポリ袋に入れ、和からし、砂糖、塩をよく混ぜ合わせ、きゅうりにまぶすようにして入れる。袋の上から調味料を胡瓜によくもみ込み、袋の空気を抜き、輪ゴムで密封し、室温で一晩漬ければ、美味しいからし漬が出来上がる。
 「和からし」を使用したからし漬は、使用する調味料の種類や分量を変えることにより自分好みの味わいにアレンジすることも可能だ。さらに手軽にからし漬が楽しめるのが同社の「からし漬の素」。切った野菜にまぶし、60分で手間なくスピード調理ができる。国産ゆずや昆布を使用、旨味、風味、辛味のバランスが絶妙で、赤穂の天塩を使用することでまろやかな漬け上がりを実現している。
 からし漬は、ご飯のおかずやビールとの相性が抜群。胡瓜や茄子の他、下茹でしたアスパラをからし漬にするのもオススメで、様々な食材のからし漬が手軽に楽しめる商品となっている。
 また同社では、煎りぬか「熟成ぬか蔵」、ウエットぬか床「もみーな」「もみーな+(プラス)」、ぬか床のメンテナンスのために使用する「ぬかみそからし」など、ぬか漬け関連アイテムも豊富に揃えている。
 SDGsの推進にも力を入れており、主要商品のパッケージに使用するインクを、環境に配慮した再生可能な植物由来の原料を用いたバイオマスインキに順次切り替えていく予定だ。
【2022(令和4)年5月16日第5093号4面】
 

5月16号 樽の味(和歌山県)

ぬか床スタンドパック
 
ぬか漬け革命
浅漬け革命
キムチ革命
干し沢庵のぬか床をそのまま
 有限会社樽の味(細田幸治社長、和歌山県御坊市島)は平成11年に創業。すっぱい沢庵「いなか漬け」を始めとして『昔ながら』『手作り』『無添加』をキーワードに、ニッチ市場を開拓する商品開発で急成長してきた漬物・漬物の素メーカーである。
 そんな同社で一番の売れ筋となっているのが「漬けもん屋のぬか床」、「熟成ぬか床スタンドパック」だ。「いなか漬け」を作る最中に出るぬか床をそのまま詰めたところ、プロの味を家庭で再現できるぬか床として大ヒット。今では沢庵を上回る商品に成長した。熟成発酵タイプのため、下漬や味付けなどは不要ですぐに漬け始められる。
 これを使いやすいチューブ状にした「ぬか漬け革命」も発売した。野菜や肉、魚などに塗り広げてラップでくるむだけでぬか漬けができあがる。管理の手間なく衛生的に使えるので、ぬか漬初心者やライトユーザーの間で徐々に認知度が高まっている。
 2020年の巣ごもり生活以降、ぬか床市場は発酵による健康性や家庭でできる趣味のイメージが定着し、好調に推移している。中野了輔常務は「当社ブランドの取扱、OEM製造ともに現在も多数問い合わせを頂いており、ぬか床ブームはまだまだ続くと感じている。他の品目と比べてもぬか床の伸び幅は大きい」と話している。
 またサラダ感覚であっさりと漬物を楽しむなら「浅漬革命」と「キムチ革命」がおすすめだ。「浅漬け革命」は地元特産の南高梅の梅酢がさっぱりした口当たりを生み、隠し味に白菜の漬け汁を加えた複雑な旨味のある、液体タイプの商品。
 「キムチ革命」は粉末タイプで旨味のある韓国産唐辛子をベースに、乾燥野菜、麹などを組み合わせた。生野菜に揉み込んで冷蔵庫で置いておくだけで、本格的なキムチができあがる。昨夏、青果売場で販売したところリピーターが続出し、発売から短い期間で人気商品となっている。
 米糀だけで作った「糀の甘酒」も人気商品となっている他、米由来グルコシルセラミドを機能性関与成分とし〝肌の潤いを守る〟機能で機能性表示食品となった「お肌うるうる甘酒パウチタイプ」を発売するなど、積極的な商品開発を行っている。
 さらに、甘酒の甘味とコクを活かして作った、アレルギー特定7品目不使用の「ホワイトソース」、特定27品目不使用の「糀の鍋つゆ」など独自性の強い商品も多数開発している。
 チヨダ株式会社(抱井麻理社長、埼玉県戸田市)は、1917年にからし粉を中心とした穀粉の製造業をスタートし、2017年に創業100周年を迎えた。
 からしメーカーとして長年、多くの商品を送り出してきたが、中でも「チヨダからし」ブランドの「和からし」は、おでん・とんかつ等の料理だけではなく、からし漬の材料としても親しまれてきた。
 夏場は特に需要が高まるシーズンで、胡瓜や茄子などの夏野菜をからし漬にして楽しむ愛用者は多い。
 漬け方は簡単。「胡瓜のからし漬」の場合、水洗いした胡瓜を拭き取り、切らずにそのままポリ袋に入れ、和からし、砂糖、塩をよく混ぜ合わせ、きゅうりにまぶすようにして入れる。袋の上から調味料を胡瓜によくもみ込み、袋の空気を抜き、輪ゴムで密封し、室温で一晩漬ければ、美味しいからし漬が出来上がる。
 「和からし」を使用したからし漬は、使用する調味料の種類や分量を変えることにより自分好みの味わいにアレンジすることも可能だ。さらに手軽にからし漬が楽しめるのが同社の「からし漬の素」。切った野菜にまぶし、60分で手間なくスピード調理ができる。国産ゆずや昆布を使用、旨味、風味、辛味のバランスが絶妙で、赤穂の天塩を使用することでまろやかな漬け上がりを実現している。
 からし漬は、ご飯のおかずやビールとの相性が抜群。胡瓜や茄子の他、下茹でしたアスパラをからし漬にするのもオススメで、様々な食材のからし漬が手軽に楽しめる商品となっている。
 また同社では、煎りぬか「熟成ぬか蔵」、ウエットぬか床「もみーな」「もみーな+(プラス)」、ぬか床のメンテナンスのために使用する「ぬかみそからし」など、ぬか漬け関連アイテムも豊富に揃えている。
 SDGsの推進にも力を入れており、主要商品のパッケージに使用するインクを、環境に配慮した再生可能な植物由来の原料を用いたバイオマスインキに順次切り替えていく予定だ。
【2022(令和4)年5月16日第5093号4面】
 
 

5月16日号 コーセーフーズ(岐阜県)

和えても漬けても麹チューブ

おうちdeかんたんキムチ用チューブ
ラップdeカンタンぬかチューブ
「ぬかチューブ」85万本達成 
 厚生産業株式会社の関連会社である株式会社コーセーフーズ(里村大像社長、岐阜県揖斐郡大野町)が2020年3月に発売した「ラップdeカンタンぬかチューブ」が、ヒット商品となっている。
 「ぬかチューブ」はラップに絞って塗りひろげ、野菜や肉・魚を包み込むだけでぬか漬が完成する。ぬか漬初心者でも食べやすいよう、リンゴ酢を加えたフルーティな味わいが特徴。
 管理不要、手を汚さずに漬けられる簡単さと、コロナの流行下で発酵食品を取り入れ免疫力を高めたいという時流に乗り、量販店・ドラックストアで導入され、現在までに85万本以上を売り上げた。その好評ぶりがマスメディアにも度々取り上げられ、さらに売上を伸ばす循環を生んでいる。
 ぬか床の管理は難しいという先入観が根強いため、同商品が誕生したことでぬか漬に初挑戦して美味しさを知る人は確実に増えている。より本格的にぬか漬作りを始めたいと、スタンドパック入の「熟成ぬか床」も大きく伸長している。
 2021年の同社ぬか床製品の売上を見ると、コロナ禍前の2019年比でスタンドパック(熟成タイプ)が209%、乾燥粉末タイプが160%となった。「ぬかチューブ」やスタンドパックから始め、乾燥粉末タイプで足しぬかをしながら継続する人が多数いることを示すデータである。また高単価なものほど伸びが良い傾向があり、これはぬか漬が趣味や健康食品の立ち位置を獲得しているためと考えられる。チューブ入商品はシリーズ展開による相乗効果を見込み、「おうちdeかんたんキムチ用チューブ」や「和えても漬けても麹チューブ」も発売中だ。
 また甘酒の技術を用いて開発した、植物性ミルクの「濃縮オートミルク」にも注目。栄養価の高いオーツ麦を酵素糖化することで砂糖不使用なのにBrix34を達成した濃厚な甘さが特徴だ。飲料だけでなく、製菓・製パンへの食品原料として、様々な企業様から引き合いを得ている。
【2022(令和4)年5月16日第5093号5面】

5月16日号 国城産業(東京都)

ぬか漬け体験
「ぜいたく三昧」が伸長
 いりぬかと漬物用塩の元祖として知られる国城産業株式会社(山﨑理香子社長、東京都板橋区)では、体験型ぬか床キット「ぬか漬け体験」が人気を集めている。
 「ぬか漬け体験」は、食塩、各種のダシが配合済みなので水を入れ、塩もみした野菜を漬け込むだけで本格的なぬか漬が完成する商品。他社製品が発酵済みのぬかを使用している中、同社ではあえて発酵前のいりぬかを使用。別添のたねぬかを加え、ぬかを発酵させる過程を経て「ぬか床」作りを体験してもらうことを重視した。
 これまでは、ぬか漬ビギナーが通販で買い求めるケースや、小学校で食育の教材として使用されることが多かったが、コロナ禍の巣ごもりにより、家庭内で親子揃って楽しめるアイテムとして需要が拡大した。最近では、スーパーマーケットの他、ホームセンターにも売場が広がり、ワンシーズンだけぬか漬を楽しみたいというユーザーからも支持を集めている。
 
ニューぬか漬けの素 ぜいたく三昧
 また、同社のロングセラー商品が、水を加えるだけで簡単にぬか床ができあがる「ニューぬか漬の素 ぜいたく三昧」。30年以上前から発売している定番商品であるが、近年のぬか漬ブームの影響もあり人気が再燃している。
 化学調味料を一切使用せず、48時間以内に精米された米ぬかだけを使用する新鮮な味わいが人気の秘訣で、乳酸発酵による自然な酸味と後味の良さも特長。繰り返し食べても飽きることがなく、「同製品でなければダメ」というリピーターが数多く存在する。
【2022(令和4)年5月16日第5093号5面】
 
 

5月16日号 つけもと(奈良県)

大寒仕込ぬか床
おいしいぬか床 スタンドパック
熟成ぬか床 スタンドパック
ゆっくり熟成「大寒仕込」
 漬物の素専門メーカー、つけもと株式会社(松井義明社長、奈良県北葛城郡河合町)は創業90周年を迎えた今年、「大寒仕込ぬか床」を発売。ギフトや、初めてのぬか床挑戦にぴったりなぬか床として提案している。
 ぬか床は古来より、寒い時期に仕込むと良いぬか床になるとされてきた。松井社長はその理由について、「気温が低いと雑菌が繁殖しづらく、発酵はゆっくり進むので味に深みが出る。また米や大豆が収穫してから乾燥が終わる時期とも重なることから、ぬか床だけでなく日本酒や味噌といった発酵食品では1~3月の『寒仕込み』が良いとされてきた」と話す。
 こうした背景から、全国ぬかづけのもと工業会では毎年大寒の日を「ぬか床の日」に制定している。
 この度発売した「大寒仕込ぬか床」は、その大寒の日から、同社独自の技術で熟成発酵を開始したものである。美味しいぬか床作りへの探究心、そして「ぬか床の日」を周知し、ぬか床文化を盛り上げていこうという思いが込められている。
 量販店では、スタンドパックタイプのぬか床が好評だ。中でも「おいしいぬか床」は、発売から4年で、同社のスタンドバック売上トップに躍り出た注目商品となっている。
 かき混ぜを敢えて行わず、パン酵母を用いてじっくりと〝リラックス発酵〟させて作っている。寒仕込みをするのと同様で、時間をかけて熟成させ味に深みを出すための工夫だ。
 隠し味にレモン酢と米麹も配合したことで、すっきりした酸味とまろやかな旨みを持つ、他のぬか床とは一線を画す味わいが特徴のぬか床となっている。パッケージデザインもおしゃれで、若年層からの反応も良く、ぬか漬ブームの拡大に一役買っている。足しぬかに便利な粉末タイプもある。
 この他ロングセラーとなっているのは「熟成ぬか床パック」で、「おいしいぬか床」と比べて酸味が控えめなことや、パッケージでの訴求ポイントを差別化していることなどから、それぞれにリピーターが付いている。
 同社のぬか床でもう一つ特徴的なのが、過熱水蒸気(OSR)で殺菌していること。超高温になった水蒸気により、細かなぬかの一粒一粒まで熱が行き渡りムラなく殺菌、乾燥、焙煎できる。食品基準を満たしているため、これを用いた調味料や菓子の開発を進めるメーカーも出ている。
 ぬか床の他にも、同社ではあらゆる漬物の素を製造している。昨夏発売した「辛口キムチの素」は、天鷹唐辛子・花椒・生姜の3種類の辛さをミックス。市販のキムチ漬にはないしびれる辛さで、クセになる人が続出している。
【2022(令和4)年5月16日第5093号6面】
 

5月16日号 長﨑産業(石川県)

煎りぬか
煎りぬか製造を強化
 長﨑産業株式会社(長崎成任衛社長、石川県金沢市)は、北陸3県を中心に全国から米、ぬかの集荷を行う。
 ぬかの取扱高では有数の規模を誇り、米油・漬物用からきのこ床向けまで広く扱っている。漬物用のぬかについては、これまで製造してきた唐辛子や昆布等をミックスしたぬかの製造を中止し、「煎りぬか」製造に絞った。
 しかし、これはぬか事業の縮小を意味しているわけではなく、むしろ、煎りぬかに集中することで、品質向上や生産効率のさらなる向上をさせる狙いがある。長崎社長は「ここ数年は煎りぬかの設備に最も投資した」と明かす。
 白山市の製造工場には、煎りぬか製造に特化した焙煎機や充填機を導入した。また、複数品目を扱うことで複雑になっていた製造ラインを直線的に組み換え、生産効率を大きく改善。一日の生産能力が向上し、製造コストを抑えている。
 自社ブランドの「煎ぬか」と、OEM製造の2本柱で製造する。長崎社長は「OEM製造の強化を徹底することにより、ぬか製造業の土台を支え、ぬか漬文化の維持に貢献したい」と想いを語っている。
 一方、ぬかの原料状況としては、全国的に在庫状況がタイトとなってきており、価格は一昨年から右肩上がりに上昇を続け4割程も高騰している。
 背景には米の消費減による原料生糠の発生減に加え、他の肥料・飼料粕類(菜種油粕、大豆粕等)の高騰の影響がある。
 そんな中、同社では 米処である北陸で、取引先との連携を深め、トレースが正確に採取できるぬかを安定的に集荷し在庫確保に努める。
 また米の集出荷にも力を入れ、経営のバランス化を図っているところだ。
【2022(令和4)年5月16日第5093号6面】
 
 

5月16日号 東海漬物(愛知県)

熟ぬか床1.2kg(袋入)
W発酵調味料配合「熟ぬか床」
  東海漬物株式会社(永井英朗社長、愛知県豊橋市)は、手軽に美味しいぬか漬けができる「熟ぬか床」を今年も販促提案している。
同商品は製法特許取得の「W発酵調味料」を配合した風味豊かなぬか床。「W発酵調味料」は、同社の漬物機能研究所が多数の乳酸菌の中から選び抜いた2種類の乳酸菌と一種の酵母を増殖させた調味料で、発酵によって醸し出された豊かな風味が楽しめる。
 原料の米ぬかは、食品基準を満たした玄米から得られる国産米の米ぬかを厳選して使用。国内の工場で製造している。原料の米ぬかを丁寧にふるいにかけて異物を取り除き、米ぬかと塩・水・とうがらしを混ぜ、「W発酵調味料」を配合して袋詰め。袋詰め後、加熱殺菌し、「熟ぬか床」が完成する。
 別売りの「補充用ぬか床」は、異物を取り除いた工程の後、米ぬかを加熱殺菌し、米ぬかと塩のみを混ぜ合わせた。同商品を使用すればぬか床の水分量や風味の調整が簡単にできる。
 冷蔵庫の隙間に入るコンパクトな袋タイプで、ぬか漬けをおいしく漬けられるぬか床の作り方を解説した「取扱説明書」入りで失敗なし。洗練したデザインで売場を演出する。内容量は1・2㎏で賞味期間は360日。
【2022(令和4)年5月16日第5093号6面】
 
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