自社農場の「菊芋」を漬物に
看板商品となっているのが「菊芋漬(みそ/しょうゆ/しそ)」だ。
菊芋の風味はゴボウなどにも似た”土臭さ”が程よくある。この菊芋を、高山の漬物名人「たあちゃん」直伝の自家製調味液で漬け込むことで、どこか懐かしさを感じさせる優しい美味しさを生み出している。 カリコリッとした独特の歯切れ良さが楽しい漬物だ。
「生き生き漬物by飛騨あさひ」のある飛騨市朝日町周辺では高齢化・人口減少が進んでいるため、その耕作放棄地を買い取り農業を拡大している。菊芋以外では赤かぶ、白かぶや大根を栽培しており、青果としての出荷も広げている。
目標は朝日町を再び、人が集まる場所へと甦らせること。営業部の木村さんは、以前は東京や大阪の会社に勤めていたが、飛騨の自然に惹かれて移住を決意した。地方移住において重要な問題となるのが、安心して働ける場所があること。その先陣を切るべく、自ら農業に取り組み、オリジナルの漬物を県外にも販売していく「地産他消」を実践していく。
【2023(令和5)年2月11日第5119号8面】