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Web展示会 樽の味「おばあちゃんの味 熟成ぬか床スタンドパック」

旨味調味料や保存料を使わない「時代遅れの漬物屋」

 有限会社樽の味(細田幸治社長、和歌山県御坊市島)はぬか床や甘酒などの発酵食品を得意としている。キャッチコピーは「時代遅れの漬物屋」。全商品において旨味調味料や保存料は使わない昔ながらの製法を守り続けている。

たくあんを漬けたぬか床をそのまま

おばあちゃんの味 熟成ぬか床スタンドパック
おばあちゃんの味 熟成ぬか床1kg
ぬか漬け革命
いなか漬
 そんな同社で一番の売れ筋となっているのが「漬けもん屋のぬか床」、「おばあちゃんの味 熟成ぬか床スタンドパック」だ。同社が創業当時から作っている干し沢庵「いなか漬け」を漬けたぬかをそのまま詰めたところ、プロの味を家庭で再現できると大ヒット商品となった。
 スーパーや道の駅、通販といった幅広い売場で好評を得ている。最近では高品質商品に特化したセレクトショップのPB品販売もスタートするなど順調な広がりを見せている。
細田幸治社長㊧と細田幸平企画営業部部長
 細田社長は「以前は料理人として働いていて、当時既に希少になりつつあったすっぱい沢庵を自分で作り始めたのが創業のきっかけ。会社の柱となるほどに成長した。発酵食品ブームは今後も拡大していきそうだ」と語る。
 そのすっぱい沢庵自体も「いなか漬」として人気商品になっている。甘口の漬物が大半となった今、発酵の風味がしっかりと生きた漬物は強固なファンを獲得する存在となっている。
浅漬け革命㊧とキムチ革命
手軽な「浅漬け革命」や「キムチ革命」も
 漬物の素ではこの他、「浅漬け革命」や「キムチ革命」も人気だ。「浅漬け革命」は液体タイプで、地元特産の南高梅の梅酢がさっぱりした口当たりを生み、隠し味に白菜の漬け汁を加えた複雑な旨味が特徴。
 「キムチ革命」は粉末タイプで旨味のある韓国産唐辛子をベースに、乾燥野菜、麹などを組み合わせた。生野菜に揉み込んで冷蔵庫で置いておくだけで、本格的なキムチが出来上がる。

アレルギー対応の糀製品や無添加梅干しも

糀の甘酒
牛乳も小麦も使用しないのに とってもおいしいホワイトソース
麹の鍋つゆ 塩
麹の鍋つゆ 味噌
発酵の技術を活かし、米糀だけで作った「糀の甘酒」も人気商品だ。砂糖不使用で、糀の自然な甘みが感じられる。
さらに、糀が生み出す甘味とコクを活かし、アレルギー特定7品目不使用の「ホワイトソース」や、特定28品目不使用の「糀の鍋つゆ」といった独自性の高い商品も開発している。

樽の味ホームページ https://www.tarunoaji.com/

【2023(令和5)年2月11日第5119号17面】
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