漬物研究同志会(近清剛会長)は11月25日、都内会議室にて研修会を開催した。
研修会では、一般社団法人全国漬物検査協会会長、東京家政大学大学院客員教授で同会名誉会長でもある宮尾茂雄氏による講演や、宮尾氏の教え子である東京家政大学卒論生OGと共に会員各社の漬物を試食し、意見を交わし合う座談会「漬物談義」が2019年以来4年ぶりに実施された。会員23名の他、東京家政大学OG7名、宮尾氏の後任である東京家政大学栄養学部教授の鍋谷浩志氏も参加、総勢31名が出席し、漬物について幅広く学ぶ機会となった。
開会挨拶で近会長は、研修会への参加に御礼を述べた上で、「我々にとって大変大切な存在である宮尾先生の下で、こうして勉強会ができることに感謝したい。本日は日本各地からご参加頂いているので、活発な情報交換を行いながら勉強することで、産業力を高められるよう頑張っていきたい」と話した。
参加者紹介では、今回初参加となった東京中央漬物株式会社代表取締役社長の齋藤正久氏の他、株式会社やまじょう営業部兼企画部部長の辰己大輔氏が挨拶した。事業報告では、小林登事務局長より、8月の研修会、9月の女子会スタディツアー「群馬視察研修会」について実施報告があり、インターンシップ活動において引き続き会員企業の参加(ジョイント)を募集していることが発表された。また萩原友美氏が群馬視察研修会の詳細を報告した。 連絡事項では、総会や視察研修など令和6年度事業計画の方向性が示された他、新会員として埼玉県の株式会社酒井甚四郎商店が入会したことが発表された。
研修会では、一般社団法人全国漬物検査協会会長、東京家政大学大学院客員教授で同会名誉会長でもある宮尾茂雄氏による講演や、宮尾氏の教え子である東京家政大学卒論生OGと共に会員各社の漬物を試食し、意見を交わし合う座談会「漬物談義」が2019年以来4年ぶりに実施された。会員23名の他、東京家政大学OG7名、宮尾氏の後任である東京家政大学栄養学部教授の鍋谷浩志氏も参加、総勢31名が出席し、漬物について幅広く学ぶ機会となった。
開会挨拶で近会長は、研修会への参加に御礼を述べた上で、「我々にとって大変大切な存在である宮尾先生の下で、こうして勉強会ができることに感謝したい。本日は日本各地からご参加頂いているので、活発な情報交換を行いながら勉強することで、産業力を高められるよう頑張っていきたい」と話した。
参加者紹介では、今回初参加となった東京中央漬物株式会社代表取締役社長の齋藤正久氏の他、株式会社やまじょう営業部兼企画部部長の辰己大輔氏が挨拶した。事業報告では、小林登事務局長より、8月の研修会、9月の女子会スタディツアー「群馬視察研修会」について実施報告があり、インターンシップ活動において引き続き会員企業の参加(ジョイント)を募集していることが発表された。また萩原友美氏が群馬視察研修会の詳細を報告した。 連絡事項では、総会や視察研修など令和6年度事業計画の方向性が示された他、新会員として埼玉県の株式会社酒井甚四郎商店が入会したことが発表された。
続いて宮尾氏が『漬物との正しい付き合い方~「塩分は漬物から」の固定観念を払拭する~』という演題で講演した。宮尾氏は冒頭、8月に開催された農林水産省主催の「野菜の日」WEBシンポジウムにて講演後に、視聴者から「漬物が健康的なイメージに変わり、最近の夜ご飯は、ご飯と漬物、味噌汁の和食メニューを楽しんでいる」というメールが送られてきたことを報告。漬物と塩分の正しい知識を普及することで、漬物の需要を拡大できる可能性に触れた。
また「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されてから今年で10周年を迎え、現在「和食展」が開催されていることを紹介。平安時代や鎌倉時代などの食事を例に、和食の変遷について説明した。
宮尾氏は漬物の食塩濃度は年々低下しており、漬物から摂取する塩は1日0・4g(1日の塩分摂取量の4%)程しかないことを指摘。「日本人は1日に野菜摂取量が70g不足している。漬物にして食べると生野菜の2倍量を食べることができるので、漬物を35g食べることで、不足分を摂取できる。カリウムや食物繊維も摂取できるので、漬物で効率的に野菜を食べられることをアピールしていきたい」と話した。
その後行われた座談会「漬物談義」では、会員14社28アイテムの漬物を東京家政大学卒論生OGと参加者が3グループに分かれて試食し、意見を交わした。
出品者から漬物のコンセプトや特徴についての発表もあり、その解説を聞きながら参加者とOGが28アイテムの漬物を吟味した。それぞれのグループで、参加者とOGが購入基準や好みの味わいなどを忌憚なく語り合い、一般消費者から見た漬物のリアルを学ぶ場となった。
また、野沢菜、高菜、柴漬け、沢庵などを使用したOGによる漬物レシピ3種類(巻き寿司、とろろ丼、春巻き)が披露され、その味わいに舌鼓を打った。なお、OGによる試食アンケート調査の結果は後日、出品した会員のもとへ送られる。
懇親会は新宿の飲食店にて開催され、柴垣勝巳幹事の乾杯発声で開宴。宴たけなわの中、前田節明副会長の中締めで閉会となった。
【2023(令和5)年12月1日第5147号13面】
また「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されてから今年で10周年を迎え、現在「和食展」が開催されていることを紹介。平安時代や鎌倉時代などの食事を例に、和食の変遷について説明した。
宮尾氏は漬物の食塩濃度は年々低下しており、漬物から摂取する塩は1日0・4g(1日の塩分摂取量の4%)程しかないことを指摘。「日本人は1日に野菜摂取量が70g不足している。漬物にして食べると生野菜の2倍量を食べることができるので、漬物を35g食べることで、不足分を摂取できる。カリウムや食物繊維も摂取できるので、漬物で効率的に野菜を食べられることをアピールしていきたい」と話した。
その後行われた座談会「漬物談義」では、会員14社28アイテムの漬物を東京家政大学卒論生OGと参加者が3グループに分かれて試食し、意見を交わした。
出品者から漬物のコンセプトや特徴についての発表もあり、その解説を聞きながら参加者とOGが28アイテムの漬物を吟味した。それぞれのグループで、参加者とOGが購入基準や好みの味わいなどを忌憚なく語り合い、一般消費者から見た漬物のリアルを学ぶ場となった。
また、野沢菜、高菜、柴漬け、沢庵などを使用したOGによる漬物レシピ3種類(巻き寿司、とろろ丼、春巻き)が披露され、その味わいに舌鼓を打った。なお、OGによる試食アンケート調査の結果は後日、出品した会員のもとへ送られる。
懇親会は新宿の飲食店にて開催され、柴垣勝巳幹事の乾杯発声で開宴。宴たけなわの中、前田節明副会長の中締めで閉会となった。
【2023(令和5)年12月1日第5147号13面】
女子会スタディツアー 群馬視察研修会を開催
漬物研究同志会(近清剛会長)は9月20日、女子会主催のスタディツアー「群馬視察研修会」を開催した。
スタディツアーには10名が参加。赤城フーズ、職人醤油、道の駅まえばし赤城、新進利根川工場など群馬県内の漬物メーカーや注目スポットを回る充実した内容で、漬物製造からブランディングまで幅広く学ぶ機会となった。
前橋駅に9時半に集合した一行は、駅構内にある「ヴェントまえばし」へ。「ヴェントまえばし」は、女子会メンバーの遠山昌子氏が理事長を務める一般社団法人前橋市物産振興協会が運営する物産館で、梅や漬物を始めとした前橋の特産品を豊富に扱っている。
前橋駅からバスに乗り込んだ一行は赤城フーズ株式会社(遠山昌子社長、前橋市上大島町)へ向かった。バス内では小林登事務局長が当日のスケジュールを説明した。
赤城フーズでは、カリカリ梅や群馬の梅の紹介ビデオを視聴。同社は明治26年創業、今年11月に130周年を迎える。カリカリ梅を世界で初めて開発した元祖メーカーとして知られ、通常のカリカリ梅より塩分を高めて塩分8%と設定した「熱中カリカリ梅」や濃厚な甘さの「梅ジェンヌ」などのヒット商品を揃える。
最近では、熱中症対策アイテムとして「飲む氷 Umeアイススラリー」がメディアに取り上げられ人気を集めている。一行は、遠山社長の説明を受けながら本社工場併設の直売所を見学した。
続いて、株式会社伝統デザイン工房(高橋万太郎社長、前橋市西片貝町)が運営する「職人醤油 前橋本店」へ。高橋社長から同社の取組についてレクチャーを受けた。職人醤油は、日本各地の400以上の醤油蔵を訪問してセレクトした醤油を100mlの小瓶で統一して販売する醤油専門店。同社では熟成期間によって醤油を6種類に分類、それぞれの醤油の種類や特徴を分かりやすくまとめることで、合わせる料理に応じた醤油の使い分けを提案している。
高橋社長は、全国の醤油蔵が共同で木桶を修復するプロジェクトや、木桶醤油の蔵元26社によるフーデックスへの共同出展など、醤油業界の新しい取組についても説明。醤油と漬物の共通点にも触れ、伝統食の魅力を発信していく上で、個性を生かした提案を行っていくことが大切ではないかと話した。
「道の駅まえばし赤城」では、株式会社新進(籠島正雄社長、東京都千代田区)の子会社である新進物産株式会社(金児正成社長、前橋市高井町)が運営するバームクーヘン専門店「The Butter Baum」を視察。金児社長の出迎えを受け、バームクーヘンにソフトクリームを添えた「バー厶ソフト」に舌鼓を打った。同店は、店内からバームクーヘンの製造工程が見える設計となっており、目の前で焼き上がるバームクーヘンを眺めながら食べられる、焼き方にこだわった上質なバームクーヘンの味わいが人気を呼んでいる。
続いて訪れた新進利根川工場(前橋市新堀町)では、常務取締役生産本部本部長の小林昌美氏と生産本部利根川工場工場長の髙橋淳氏の出迎えを受け、工場概要や同社の取組について説明を受けた後、漬物の製造工程を見学した。
利根川工場では、福神漬を始めとした約130種類の漬物や惣菜を製造。製造量は、一日約27万袋、約38トンに及ぶ。最先端設備を完備し、衛生面では自動化に加えホコリを寄せつけない全館無窓構造を採用。2018年に食品安全の国際規格「FSSC22000」認証を取得するなど万全の衛生管理体制を整えている。
一行は福神漬を始めとした漬物の製造工程を見学。ムダを徹底的に省くNPSの導入によって高効率生産を実現した自動化ラインを熱心に見学した。
漬物研究同志会幹事で女子会担当を務める吉川絵美子氏は「今回のスタディツアーは女子会メンバーでのミーティングで何をしたいか事前に話し合い、みんなで構成した要素が強い。生産とブランディングの勉強をしたいという二つの意見があり、その両方のニーズを満たすことができたのではないか。訪問先の方々に手厚くおもてなし頂き、お手本とすべき企業精神を学ぶ機会にもなった。今回の訪問先の皆様へ心から感謝を申し上げたい」とコメントした。
【スタディツアー参加者】吉川絵美子(吉岡屋)、近聡子(三奥屋)、山田摩耶(若菜)、萩原友美(萩原食品)、遠山昌子(赤城フーズ)、腰塚美帆子(秋本食品)、宮城恵美子(宮城商店)、小林登(事務局)、他報道2社※敬称略、順不同。
【2023(令和5)年10月1日第5141号2面】
宮尾氏「ボツリヌス問題」で講演
漬物研究同志会(近清剛会長)は8月28日、東京都千代田区のAP東京丸の内にて研修会を開催した。
研修会には20名が出席、現状の課題について情報交換が行われた他、一般社団法人全国漬物検査協会会長、東京家政大学大学院客員教授で、同会名誉会長の宮尾茂雄氏が「ボツリヌス問題」という演題で講演した。
開会挨拶で近会長は「世の中の変化が激しく、漬物もどのような価値を持って作っていけばいいのか、時代に合わせた変化が求められている。価値を作るため、古くからある地域の漬物が逆に必要になっているのではないだろうか。是非、それぞれの地域の価値を高め、地域の食材を大切にして、漬物の発展に繋げていければと考えている。地域ごとの食文化を大切に、漬物がもっと地域に根差していけるよう皆様で取り組んでいきましょう」と話した。
漬物研究同志会(近清剛会長)は8月28日、東京都千代田区のAP東京丸の内にて研修会を開催した。
研修会には20名が出席、現状の課題について情報交換が行われた他、一般社団法人全国漬物検査協会会長、東京家政大学大学院客員教授で、同会名誉会長の宮尾茂雄氏が「ボツリヌス問題」という演題で講演した。
開会挨拶で近会長は「世の中の変化が激しく、漬物もどのような価値を持って作っていけばいいのか、時代に合わせた変化が求められている。価値を作るため、古くからある地域の漬物が逆に必要になっているのではないだろうか。是非、それぞれの地域の価値を高め、地域の食材を大切にして、漬物の発展に繋げていければと考えている。地域ごとの食文化を大切に、漬物がもっと地域に根差していけるよう皆様で取り組んでいきましょう」と話した。
議事に入り、小林登事務局長より事業報告が行われた。事業報告では、7月の視察研修会の中止、4年ぶりに4月、7月に開催された女子会ミーティング、9月20日に実施予定の女子会スタディツアー、8月31日(野菜の日)のWebシンポジウムについて説明がなされた。
女子会スタディツアーでは群馬県前橋市を訪れ、赤城フーズや新進利根川工場、道の駅まえばし赤城などを視察すること、野菜の日のWebシンポジウムでは宮尾名誉会長が基調講演を行うことが報告された。
続いて、5月に秋本食品の代表取締役社長に就任した秋本善明氏が挨拶。「環境が厳しく非常に難しい世の中だが、逆にこういうタイミングだからこそ新しいことにチャレンジできるのではないかと思っている。皆様と様々な情報交換を行いながら勉強させて頂きたい」と話した。
今後の活動予定では、吉川絵美子幹事より女子会のインターンシップ活動について説明が行われた。
インターンシップ活動は、これまで吉川幹事が代表を務める吉岡屋において研修が行われてきたが、今後は他の会員企業も参加(ジョイント)することにより活動拡大を図っていく。その例として、今夏実施されているインターンシップ研修において、豊洲市場見学の際に、東京中央漬物の女性社員2名による市場物流の説明会が行われたことが報告された。
また小林事務局長より、次回11月の研修会において、東京家政大学卒論生OGとの漬物談義を再開する案が出され、今後実施を検討していくことになった。 情報交換会では、会員が近況を報告。食品添加物を一切使用せずに常温90日を実現した漬物製品や、手軽に燻製風の香りづけができるビネガーの紹介が行われた。また、4年ぶりの出席となった会員の劉暁邦氏が挨拶、久しぶりに会員と再会した喜びを語った。
研修会では、宮尾名誉会長が「ボツリヌス問題」という演題で講演。消費者庁がボツリヌス食中毒の注意喚起を促していることを受け、ボツリヌス対策や水分活性について詳説した。
宮尾名誉会長は、pHや水分活性の数値により常温流通できない容器包装漬物があることを指摘。ボツリヌス菌の性質や食中毒発生状況を説明し、その対策についてレクチャーした。
研修会後、丸ビルの「御影蔵」にて懇親会が開催され、皆川昭弘幹事による乾杯発声で開宴。宴たけなわの中、前田節明副会長の中締めで閉会となった。
【2023(令和5)年9月11日第5139号3面】
女子会スタディツアーでは群馬県前橋市を訪れ、赤城フーズや新進利根川工場、道の駅まえばし赤城などを視察すること、野菜の日のWebシンポジウムでは宮尾名誉会長が基調講演を行うことが報告された。
続いて、5月に秋本食品の代表取締役社長に就任した秋本善明氏が挨拶。「環境が厳しく非常に難しい世の中だが、逆にこういうタイミングだからこそ新しいことにチャレンジできるのではないかと思っている。皆様と様々な情報交換を行いながら勉強させて頂きたい」と話した。
今後の活動予定では、吉川絵美子幹事より女子会のインターンシップ活動について説明が行われた。
インターンシップ活動は、これまで吉川幹事が代表を務める吉岡屋において研修が行われてきたが、今後は他の会員企業も参加(ジョイント)することにより活動拡大を図っていく。その例として、今夏実施されているインターンシップ研修において、豊洲市場見学の際に、東京中央漬物の女性社員2名による市場物流の説明会が行われたことが報告された。
また小林事務局長より、次回11月の研修会において、東京家政大学卒論生OGとの漬物談義を再開する案が出され、今後実施を検討していくことになった。 情報交換会では、会員が近況を報告。食品添加物を一切使用せずに常温90日を実現した漬物製品や、手軽に燻製風の香りづけができるビネガーの紹介が行われた。また、4年ぶりの出席となった会員の劉暁邦氏が挨拶、久しぶりに会員と再会した喜びを語った。
研修会では、宮尾名誉会長が「ボツリヌス問題」という演題で講演。消費者庁がボツリヌス食中毒の注意喚起を促していることを受け、ボツリヌス対策や水分活性について詳説した。
宮尾名誉会長は、pHや水分活性の数値により常温流通できない容器包装漬物があることを指摘。ボツリヌス菌の性質や食中毒発生状況を説明し、その対策についてレクチャーした。
研修会後、丸ビルの「御影蔵」にて懇親会が開催され、皆川昭弘幹事による乾杯発声で開宴。宴たけなわの中、前田節明副会長の中締めで閉会となった。
【2023(令和5)年9月11日第5139号3面】
女子会ミーティング開催 9月にスタディーツアー実施予定
漬物研究同志会(近清剛会長)は4月13日、株式会社吉岡屋(吉川絵美子社長、東京都中央区)の会議室にて女子会ミーティングを開催した。ミーティングでは、令和5年度事業計画や今後の活動などの情報交換が行われた。
開会に際して小林登事務局長が挨拶。「女子会発足後、当会の名誉会長で東京家政大学大学院客員教授の宮尾茂雄氏の勉強会やスタディーツアーの開催を行ってきたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2020年3月以降は活動を自粛してきた。本日は活動再開に向けて、どのようなことをしていくか、皆様の希望を出していただき、それを実現していきたい」と話した。
その後、吉川絵美子理事の進行により、出席者から現状の課題や今後の活動内容、方向性などが報告された。漬物の価値づくり、若年層・主婦層に向けての漬物のイメージ戦略と発信、食の楽しさの追求、商品開発、食育、ブランディング、異業種との交流、インターンシップでのジョイントなどの幅広いテーマで意見交換がなされた。
本年度の活動としては、9月にスタディーツアーを実施する予定となった。
ミーティング終了後には、グランドオープンしたばかりの東京會舘Drape(日比谷)にて懇親会が開催され、会員が様々な情報交換を行いながら懇親を深めた。
【参加者(順不同・敬称略)】吉川絵美子(吉岡屋)、染谷静香(河村屋)、藤原静子(東京中央漬物)、山田摩耶(若菜)、萩原友美(萩原食品)、遠山昌子(赤城フーズ)、腰塚美帆子(秋本食品)、宮城恵美子(宮城商店)、松宮由美(山豊、リモート参加)、小林登(事務局)
【2023(令和5)年5月1日第5127号2面】
開会に際して小林登事務局長が挨拶。「女子会発足後、当会の名誉会長で東京家政大学大学院客員教授の宮尾茂雄氏の勉強会やスタディーツアーの開催を行ってきたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2020年3月以降は活動を自粛してきた。本日は活動再開に向けて、どのようなことをしていくか、皆様の希望を出していただき、それを実現していきたい」と話した。
その後、吉川絵美子理事の進行により、出席者から現状の課題や今後の活動内容、方向性などが報告された。漬物の価値づくり、若年層・主婦層に向けての漬物のイメージ戦略と発信、食の楽しさの追求、商品開発、食育、ブランディング、異業種との交流、インターンシップでのジョイントなどの幅広いテーマで意見交換がなされた。
本年度の活動としては、9月にスタディーツアーを実施する予定となった。
ミーティング終了後には、グランドオープンしたばかりの東京會舘Drape(日比谷)にて懇親会が開催され、会員が様々な情報交換を行いながら懇親を深めた。
【参加者(順不同・敬称略)】吉川絵美子(吉岡屋)、染谷静香(河村屋)、藤原静子(東京中央漬物)、山田摩耶(若菜)、萩原友美(萩原食品)、遠山昌子(赤城フーズ)、腰塚美帆子(秋本食品)、宮城恵美子(宮城商店)、松宮由美(山豊、リモート参加)、小林登(事務局)
【2023(令和5)年5月1日第5127号2面】
漬物研究同志会(近清剛会長)は2月20日、東京都千代田区のAP東京丸の内にて、第43回総会及び東京家政大学栄養学科学生による「株式会社吉岡屋でのインターンシップ」活動報告、同大学大学院客員教授で一般社団法人全国漬物検査協会会長の宮尾茂雄名誉会長による講演会を開催した。
総会は事務局長の小林登氏が司会を務めて近会長が開会の挨拶を行い、「本日は多くの方に参加していただき感謝している。毎回、宮尾先生にご講演していただいているが、私もまだまだ勉強しないといけないと思っている。全国の誰とでも話し合えるネットワークを構築し、各社の事業に活用できるように親交を深めていきたい」とつながりの重要性を強調した。
令和4年度事業報告及び収支報告、令和4年度監査報告、令和5年度事業計画は原案通り承認、可決。事業計画ではコロナで延期となっていた九州視察研修会を7月に実施する予定で、コロナの影響で活動ができていなかった女子会についても4月にミーティングを実施し、今後の活動を協議することとなった。
その他、吉川絵美子幹事がインバウンド需要に対応する新しい取組として「築地とコラボ」(仮称)を提案。会員企業が築地にある同社の店舗を利用し、漬物の試食などを行って販促につなげる、という内容で、「築地には若い人から年配の方、外国人も含めて幅広い人が訪れる。インバウンド需要や若い人へのPRを考える必要があり、発売前のモニターとしても利用できる」と説明した。
東京家政大学栄養学科学生による「株式会社吉岡屋でのインターンシップ」活動報告では、3年生の小宮李佳さんと古郡麻帆さんが昨年8月~9月に実施した実習報告を行い、漬物の商品知識、アレンジレシピ・フードメニュー試作、POP作成、SNSでの情報発信、豊洲・築地場外市場見学、漬物切り方動画撮影などについて紹介した。
インターンシップの取組について小宮さんは、「インターンシップに参加するまで漬物はあまり身近な存在でないと感じていたが、機能性や種類、レシピへの活用方法など様々なことを学び、今後はより気軽に漬物を食べて新たな魅力を発見し、消費拡大に貢献したい」、古郡さんは、「実習全体を通して学んだことは思いやりと気遣いを忘れないこと。豊洲市場の見学会で一人一人の関りの深さを感じた。お客様と関わる方を大切にすることで信頼関係が生まれる」とそれぞれ感想を述べた。
活動を支援した吉川幹事は「漬物に馴染みがなかった2人が作った発表内容は大変素晴らしいものだった。インターンシップを通じて漬物を食べる人を増やしたいと思っているので、興味のある企業は活用してほしい」と呼びかけ、インターンシップの修了証を授与した。
今年1月から代表取締役社長に就任した株式会社河村屋の染谷静香氏と初参加の株式会社三奥屋営業部広域営業部課長の伊東満博氏が挨拶を行った後、宮尾名誉会長が「世界の発酵漬物」の演題で講演を行い、欧米のピクルスやザワークラウト、韓国のキムチ、中国の泡菜、タイのパカドン、ミャンマーのラペソ、ネパールのグンドルックなどを紹介。
続いて乳酸発酵のメカニズムや乳酸菌の特徴、発酵漬物に出現する主な乳酸菌などについて解説した。乳酸菌は死菌でも免疫調節作用があり、生菌は整腸作用と免疫調節作用の両方の機能がある。
植物(漬物)由来の乳酸菌は生きたまま腸に届くため、整腸作用の効果もある。その他、便通改善作用、感染防御作用、発がんリスク低減作用などの機能性があることも紹介した。
講演会後、別室で懇親会が開催され、皆川昭弘幹事による乾杯発声で開宴。親睦を深めながら情報交換を行った後、前田節明副会長の中締めで閉会となった。
【2023(令和5)年3月1日第5121号3面】
総会は事務局長の小林登氏が司会を務めて近会長が開会の挨拶を行い、「本日は多くの方に参加していただき感謝している。毎回、宮尾先生にご講演していただいているが、私もまだまだ勉強しないといけないと思っている。全国の誰とでも話し合えるネットワークを構築し、各社の事業に活用できるように親交を深めていきたい」とつながりの重要性を強調した。
令和4年度事業報告及び収支報告、令和4年度監査報告、令和5年度事業計画は原案通り承認、可決。事業計画ではコロナで延期となっていた九州視察研修会を7月に実施する予定で、コロナの影響で活動ができていなかった女子会についても4月にミーティングを実施し、今後の活動を協議することとなった。
その他、吉川絵美子幹事がインバウンド需要に対応する新しい取組として「築地とコラボ」(仮称)を提案。会員企業が築地にある同社の店舗を利用し、漬物の試食などを行って販促につなげる、という内容で、「築地には若い人から年配の方、外国人も含めて幅広い人が訪れる。インバウンド需要や若い人へのPRを考える必要があり、発売前のモニターとしても利用できる」と説明した。
東京家政大学栄養学科学生による「株式会社吉岡屋でのインターンシップ」活動報告では、3年生の小宮李佳さんと古郡麻帆さんが昨年8月~9月に実施した実習報告を行い、漬物の商品知識、アレンジレシピ・フードメニュー試作、POP作成、SNSでの情報発信、豊洲・築地場外市場見学、漬物切り方動画撮影などについて紹介した。
インターンシップの取組について小宮さんは、「インターンシップに参加するまで漬物はあまり身近な存在でないと感じていたが、機能性や種類、レシピへの活用方法など様々なことを学び、今後はより気軽に漬物を食べて新たな魅力を発見し、消費拡大に貢献したい」、古郡さんは、「実習全体を通して学んだことは思いやりと気遣いを忘れないこと。豊洲市場の見学会で一人一人の関りの深さを感じた。お客様と関わる方を大切にすることで信頼関係が生まれる」とそれぞれ感想を述べた。
活動を支援した吉川幹事は「漬物に馴染みがなかった2人が作った発表内容は大変素晴らしいものだった。インターンシップを通じて漬物を食べる人を増やしたいと思っているので、興味のある企業は活用してほしい」と呼びかけ、インターンシップの修了証を授与した。
今年1月から代表取締役社長に就任した株式会社河村屋の染谷静香氏と初参加の株式会社三奥屋営業部広域営業部課長の伊東満博氏が挨拶を行った後、宮尾名誉会長が「世界の発酵漬物」の演題で講演を行い、欧米のピクルスやザワークラウト、韓国のキムチ、中国の泡菜、タイのパカドン、ミャンマーのラペソ、ネパールのグンドルックなどを紹介。
続いて乳酸発酵のメカニズムや乳酸菌の特徴、発酵漬物に出現する主な乳酸菌などについて解説した。乳酸菌は死菌でも免疫調節作用があり、生菌は整腸作用と免疫調節作用の両方の機能がある。
植物(漬物)由来の乳酸菌は生きたまま腸に届くため、整腸作用の効果もある。その他、便通改善作用、感染防御作用、発がんリスク低減作用などの機能性があることも紹介した。
講演会後、別室で懇親会が開催され、皆川昭弘幹事による乾杯発声で開宴。親睦を深めながら情報交換を行った後、前田節明副会長の中締めで閉会となった。
【2023(令和5)年3月1日第5121号3面】