味の素株式会社（藤江太郎社長、東京都中央区）は、キューブタイプの小分け鍋つゆ「鍋キューブⓇ」＜鶏だしコク醤油＞を８月５日より全国で発売開始する。
　家庭での調理時間が減少し、食卓の献立品数が減少する中、短時間で調理可能かつ栄養バランスの良い鍋は、平日・休日を問わず夕食メニューとして食卓に定着しており、特に秋冬には生活者の約６割が２週間に１回以上喫食している。
　このような背景のもと、鍋つゆ市場は拡大を続け、中でも小分け鍋つゆ市場は軽量・小型・経済性といった利用しやすい特長が評価され、「鍋キューブⓇ」が発売を開始した２０１２年度以降、２０２２年度までの１１年間で１３２億円にまで拡大した（以上同社調べ）。
　一方、生活者に好まれる鍋の味付けについては、２００１年からの２０年間でかなり変化している。調理時間減少に伴って使用される具材の種類が減り、主流となる鍋は、多数の具材から出るだしを楽しむ寄せ鍋から、鍋つゆ自体にもしっかりとコクのある鶏だしベースの鍋にシフト。特に、鶏だし系の調味料に醤油や液体だしを組み合わせるなど、食べやすい味わいの手作り鍋が人気を集めている。
　そこで、国産の上質な鶏だしをベースにした小分け鍋つゆ「鍋キューブⓇ」＜鶏だしコク醤油＞を発売。独自技術を活用して鶏のうま味を最大限抽出し、そのうま味を強化して、鶏の豊かな味わいを丸ごとキューブに閉じ込めた。さらに、肉や油の風味、先味・中味・後味の異なる９種類の鶏原料に加え、隠し味にかつお、いりこを使用。どんな具材とも合わせやすく、家庭では出せない鶏だしと醤油の味わいが際立つ、鍋の季節の新定番となる鍋つゆの素を完成させた。キューブ１個で１人前なので、入れる個数によって作る量を自由に調節する事ができる。容量は７１ｇで賞味期間は１７カ月。
　同時に、初めておでんを作る人でも、おでんを１人前から簡単に調理することのできる「鍋キューブⓇ」＜簡単おでん　あごだし醤油＞を新発売する。２，３種類の具材でも、だしのきいたおいしいおでんが楽しめるので、夕食のおかずにちょっと一皿プラスしたいときなどにも活用できる。容量は５０ｇで賞味期間は１４カ月。
　さらに「鍋キューブⓇ」＜鯛と帆立の極みだし＞を、和食の職人の技にならって香ばしく焼いた鯛を原料に加えることによって、一段と豊かな味わいにリニューアルする。容量は６８ｇで賞味期間は26カ月。
【2023（令和5）年7月11日第5134号7面】

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