株式会社シジシージャパン(松本偉社長、東京都新宿区)は、「CGC昆布佃煮シリーズ」全6SKUを8月20日にリニューアル発売した。
内容量はそのままに包装資材を25%縮小し、プラスチック使用量を年間14・5トン削減することができる。商品を梱包する段ボールサイズも15%縮小し、年間22トンの削減につなげる。また賞味期限も従来の60日から90日へ、30日延長した(今年2月に先行実施)。
同商品は1996年の発売以来、支持を集めているロングセラー商品で、全国約4000店舗のCGCグループ加盟店で年間1300万パックを販売している。
シジシージャパンは2010年にISO14001認証を取得し、環境配慮型商品の開発・販売に力を入れている。さらに、生産性の向上や地球環境の保全に対応するため、製造、配送、販売の各段階で無駄をなくす「スカスカ撲滅運動」にも取り組んでいる。商品の過剰な包装を省くことは、省資源化、ゴミの削減、配送効率の向上につながる。
また、空間容積率が20%以下、パレット物流対応などの独自基準を満たした商品には、パッケージに「ECOマーク」を記載する取り組みも進めており、来店客が環境にやさしい商品を選ぶ際の目印となっている。
この度、「CGC昆布佃煮」の製造委託先であるマルヤナギ小倉屋(兵庫県神戸市)がこの運動に賛同し、製造ラインを改修したことで包材縮小が実現。佃煮の販売指数が年間で最大となる9月に向けてリニューアルし、下期には3回の大型販促を実施してCGCグループを挙げて販売を強化する。
【CGC昆布佃煮シリーズ】「CGCごま昆布」「CGCしそ昆布」「CGCしいたけ昆布」「CGCこもち昆布」「CGCしょうが昆布」「CGCおにぎりおかか昆布」
【2024(令和6)年8月21日第5171号4面】
シジシージャパン
https://www.cgcjapan.co.jp/
内容量はそのままに包装資材を25%縮小し、プラスチック使用量を年間14・5トン削減することができる。商品を梱包する段ボールサイズも15%縮小し、年間22トンの削減につなげる。また賞味期限も従来の60日から90日へ、30日延長した(今年2月に先行実施)。
同商品は1996年の発売以来、支持を集めているロングセラー商品で、全国約4000店舗のCGCグループ加盟店で年間1300万パックを販売している。
シジシージャパンは2010年にISO14001認証を取得し、環境配慮型商品の開発・販売に力を入れている。さらに、生産性の向上や地球環境の保全に対応するため、製造、配送、販売の各段階で無駄をなくす「スカスカ撲滅運動」にも取り組んでいる。商品の過剰な包装を省くことは、省資源化、ゴミの削減、配送効率の向上につながる。
また、空間容積率が20%以下、パレット物流対応などの独自基準を満たした商品には、パッケージに「ECOマーク」を記載する取り組みも進めており、来店客が環境にやさしい商品を選ぶ際の目印となっている。
この度、「CGC昆布佃煮」の製造委託先であるマルヤナギ小倉屋(兵庫県神戸市)がこの運動に賛同し、製造ラインを改修したことで包材縮小が実現。佃煮の販売指数が年間で最大となる9月に向けてリニューアルし、下期には3回の大型販促を実施してCGCグループを挙げて販売を強化する。
【CGC昆布佃煮シリーズ】「CGCごま昆布」「CGCしそ昆布」「CGCしいたけ昆布」「CGCこもち昆布」「CGCしょうが昆布」「CGCおにぎりおかか昆布」
【2024(令和6)年8月21日第5171号4面】
シジシージャパン
https://www.cgcjapan.co.jp/
株式会社シジシージャパン(堀内淳弘CGCグループ代表、堀内要助社長)は10日と11日、「2024CGC合同商談会」を東京ビッグサイトで開催、2日間合計で8414名(うち加盟企業4109名)が来場した。
会場内政策コーナーでは、CGCグループの今年度の活動計画メッセージである「地域と未来を笑顔に」をテーマに、グループ活動計画を商品・備災・販売・環境・物流・CSV・教育・インフラの分野に分けてポイントを説明した。
また今回の商談会で強く打ち出されたのが「BIG対策」「輸入品」「環境対応」の3つ。BIGの低価格商品に対応するPBの開発強化、新規調達先の開拓による輸入品の差別化、また地球環境への負荷軽減と共に、取組先・加盟企業・消費者の全方位にメリットがある対応を行っていく方針が示された。
日配エリアの目玉となったのが、「昆布佃煮」のリニューアル。今年8月より、内容量はそのままに、包材を小型化して売場効率改善につなげる。段ボールサイズも縮小することで、配送時の積載効率も上がる。プラスチック使用量は現行品と比べて約25%削減できる。和日配ユニットユニットリーダーの長野星児氏は「包材縮小によって小型店でも昆布佃煮の全6SKU全てを品揃えしやすくなる。お弁当やおにぎりの需要も増えてきているので、販売を強化していきたい」と話した。
漬物コーナーにおいても昨年パッケージを小型化し、環境対応を進めている「昔の大地 国産がりしょうが」が展示され、ドレッシング代わりにガリを液ごと使用したサラダの試食が好評を博した。キムチコーナーでは韓国直輸入の白菜キムチ、カクテキのパウチタイプの新商品をPRした。また梅干しコーナーでは、「しそ漬梅干」の20g増量品を展開。「サラダチキンと揚げナスの梅和え」の試食を実施し、料理素材として梅を使用してもらう提案にも力が注がれた。
日配事業部和日配チーム和日配ユニット担当の武田大二朗氏は、「漬物製品では包材の小型化など積極的に環境対応を進めている。中身は変わらずに包材を縮小したということをPOPで訴求するなど、お客様の認知度も高めていく」と述べた。
惣菜デリカコーナーでは、重点商品として、バターシュリンプやフライドチキンなど海老や鶏を使用した惣菜、かに玉・春巻きなど中華惣菜にスポットが当てられた。名物商品や映える商品の提案も積極的に行った。生鮮事業部惣菜デリカチームチームリーダーの和田久幸氏は「今年は我々からの提案と自助努力してもらえる部分を両立して展開している。生産性が良く、美味しい素材を提案しているが、それだけでは競合に勝てない。加盟店がそれぞれのアイデアにより、インストアで手を加え、名物商品を作ってもらいたい」とコメントした。
なお4月1日時点で、CGCグループの加盟企業は206社、加盟店舗数は4436店舗、グループ総年商は5兆540億円となっている。
会場内政策コーナーでは、CGCグループの今年度の活動計画メッセージである「地域と未来を笑顔に」をテーマに、グループ活動計画を商品・備災・販売・環境・物流・CSV・教育・インフラの分野に分けてポイントを説明した。
また今回の商談会で強く打ち出されたのが「BIG対策」「輸入品」「環境対応」の3つ。BIGの低価格商品に対応するPBの開発強化、新規調達先の開拓による輸入品の差別化、また地球環境への負荷軽減と共に、取組先・加盟企業・消費者の全方位にメリットがある対応を行っていく方針が示された。
日配エリアの目玉となったのが、「昆布佃煮」のリニューアル。今年8月より、内容量はそのままに、包材を小型化して売場効率改善につなげる。段ボールサイズも縮小することで、配送時の積載効率も上がる。プラスチック使用量は現行品と比べて約25%削減できる。和日配ユニットユニットリーダーの長野星児氏は「包材縮小によって小型店でも昆布佃煮の全6SKU全てを品揃えしやすくなる。お弁当やおにぎりの需要も増えてきているので、販売を強化していきたい」と話した。
漬物コーナーにおいても昨年パッケージを小型化し、環境対応を進めている「昔の大地 国産がりしょうが」が展示され、ドレッシング代わりにガリを液ごと使用したサラダの試食が好評を博した。キムチコーナーでは韓国直輸入の白菜キムチ、カクテキのパウチタイプの新商品をPRした。また梅干しコーナーでは、「しそ漬梅干」の20g増量品を展開。「サラダチキンと揚げナスの梅和え」の試食を実施し、料理素材として梅を使用してもらう提案にも力が注がれた。
日配事業部和日配チーム和日配ユニット担当の武田大二朗氏は、「漬物製品では包材の小型化など積極的に環境対応を進めている。中身は変わらずに包材を縮小したということをPOPで訴求するなど、お客様の認知度も高めていく」と述べた。
惣菜デリカコーナーでは、重点商品として、バターシュリンプやフライドチキンなど海老や鶏を使用した惣菜、かに玉・春巻きなど中華惣菜にスポットが当てられた。名物商品や映える商品の提案も積極的に行った。生鮮事業部惣菜デリカチームチームリーダーの和田久幸氏は「今年は我々からの提案と自助努力してもらえる部分を両立して展開している。生産性が良く、美味しい素材を提案しているが、それだけでは競合に勝てない。加盟店がそれぞれのアイデアにより、インストアで手を加え、名物商品を作ってもらいたい」とコメントした。
なお4月1日時点で、CGCグループの加盟企業は206社、加盟店舗数は4436店舗、グループ総年商は5兆540億円となっている。
【2024(令和6)年4月21日第5160号3面】
CGCグループ・アソシエイツ会 新春合同総会
昨年創立50周年を迎えたCGCグループでは2024年度活動スローガンを「地域と未来を笑顔に」とした。加盟企業の協業活動により、地域と未来に笑顔の花を咲かせていくことを目指す。
2024年度商品活動計画の軸となるのが、「BIG対策」と「商品こそすべて」。価格と品位の2軸で加盟企業の営業をサポートする。
「BIG対策」では、BIGの低価格商品に対応。「ショッパーズプライス」と「断然お得」の2ブランドを強化。ショッパーズプライスは「いつも使うもの、安心価格。」、断然お得は「大容量だから、お得で便利。」というタグラインを定め、その魅力を訴求していく。
「商品こそすべて」では、品位訴求のための「5つのコア」を追求。環境、安心安全、おいしさ、健康、料理応援といった切り口で、商品力をさらに磨いていく。
環境分野においては、開発PB商品の約8割について環境対応を実施している。和日配カテゴリーでは「CGC昆布佃煮」を今年8月にリニューアル。内容量はそのままに、包材・段ボールの縮小で年間33トンの包材削減に繋げる。
また、「CGC紅しょうが」「CGC甘酢しょうが」についても賞味期限延長を実施するなど幅広い環境対応を行っている。
CGC基幹ブランドの再定義も実施。「CGCブランド」はグループを代表する高品位を保証する商品。「CGCプライム」は「素材」「製法」など日本の伝統を守り本物の味わいを追求したブランド。「CGCオーガニック」は、「JAS有機」認証を受けた「有機食品」と位置付ける。
2024年販促計画としては、「今月のスペシャル」「店長のおすすめ品」に加えて、環境への取組をアピールするため、「CGC環境商品フェア」を初開催、環境対応商品を提案する。
なお2024年1月1日時点のCGCグループ規模は、加盟企業数が208社、加盟店舗数が4442店舗、グループ総年商は5兆635億円となっている。
2024年度商品活動計画の軸となるのが、「BIG対策」と「商品こそすべて」。価格と品位の2軸で加盟企業の営業をサポートする。
「BIG対策」では、BIGの低価格商品に対応。「ショッパーズプライス」と「断然お得」の2ブランドを強化。ショッパーズプライスは「いつも使うもの、安心価格。」、断然お得は「大容量だから、お得で便利。」というタグラインを定め、その魅力を訴求していく。
「商品こそすべて」では、品位訴求のための「5つのコア」を追求。環境、安心安全、おいしさ、健康、料理応援といった切り口で、商品力をさらに磨いていく。
環境分野においては、開発PB商品の約8割について環境対応を実施している。和日配カテゴリーでは「CGC昆布佃煮」を今年8月にリニューアル。内容量はそのままに、包材・段ボールの縮小で年間33トンの包材削減に繋げる。
また、「CGC紅しょうが」「CGC甘酢しょうが」についても賞味期限延長を実施するなど幅広い環境対応を行っている。
CGC基幹ブランドの再定義も実施。「CGCブランド」はグループを代表する高品位を保証する商品。「CGCプライム」は「素材」「製法」など日本の伝統を守り本物の味わいを追求したブランド。「CGCオーガニック」は、「JAS有機」認証を受けた「有機食品」と位置付ける。
2024年販促計画としては、「今月のスペシャル」「店長のおすすめ品」に加えて、環境への取組をアピールするため、「CGC環境商品フェア」を初開催、環境対応商品を提案する。
なお2024年1月1日時点のCGCグループ規模は、加盟企業数が208社、加盟店舗数が4442店舗、グループ総年商は5兆635億円となっている。
シジシージャパングループ代表 堀内淳弘氏
良い世の中にできるよう全力で
元旦に能登半島で大地震が起きた。50周年を機に今までの災害対策の集大成として昨年発刊した『CGCグループ備災マニュアル』が役に立ったと多くの方から感謝された。
1946年以降、震度7以上の地震は、1995年の阪神淡路大震災から今回の能登半島地震まで7回起きている。その全てが日本の「失われた30年」の時期で、国の勢いが無くなるのと重なるかのように地震が起きている。
今回もシジシージャパンは緊急対策本部をすぐに立ち上げ、緊急支援物資を迅速に届けることができた。 地震はいつ来るか分からない。いざという時に備え、準備をしていかなければならない。
CGCグループは50周年を迎えたが、日本はこれからどうなっていくのか。日本経済はCGC創業から20年は勢いがあったが、その後30年は何もかもが停滞してしまった。私たちも皆様も、おかしいと思うことがあっても、世の中を変えられなかった。
賞味期限に関していえば、技術が進歩しているのに、50年前の基準のまま短すぎる期間で設定されている商品が多い。スカスカ商品や効率の悪い物流も問題だ。
少しでも生産性を上げて利益が出る小売業にならなければ生き残っていけない。CGCグループも創業から51年目を迎え、世の中を少しでも良くしていけるよう、全力を尽くしていく。
1946年以降、震度7以上の地震は、1995年の阪神淡路大震災から今回の能登半島地震まで7回起きている。その全てが日本の「失われた30年」の時期で、国の勢いが無くなるのと重なるかのように地震が起きている。
今回もシジシージャパンは緊急対策本部をすぐに立ち上げ、緊急支援物資を迅速に届けることができた。 地震はいつ来るか分からない。いざという時に備え、準備をしていかなければならない。
CGCグループは50周年を迎えたが、日本はこれからどうなっていくのか。日本経済はCGC創業から20年は勢いがあったが、その後30年は何もかもが停滞してしまった。私たちも皆様も、おかしいと思うことがあっても、世の中を変えられなかった。
賞味期限に関していえば、技術が進歩しているのに、50年前の基準のまま短すぎる期間で設定されている商品が多い。スカスカ商品や効率の悪い物流も問題だ。
少しでも生産性を上げて利益が出る小売業にならなければ生き残っていけない。CGCグループも創業から51年目を迎え、世の中を少しでも良くしていけるよう、全力を尽くしていく。
シジシージャパン社長 堀内要助氏
「BIG対策」テーマに
来期のグループ活動計画のスローガンを「地域と未来を笑顔に」とした。2019年から2023年まで「変える」を幹にしたスローガンで活動してきたが、創業51年目を迎える来期より一新した。
昨年、CGCグループは50周年を迎え、「人と地域と地球の未来を想い、食分野を軸に貢献する」ことを宣言した。実現のため、来期の協業活動の指針を組織や商品など7項目で定めた。
まず活動計画について。食品スーパーの経営環境はさらに厳しさを増している。水道光熱費、人件費の高騰、人手不足、商圏内の人口減少もお店の経営に影響を与えるようになってきている。大手は儲からなければ、すぐに撤退すれば良いが、地域に根を張る我々CGC加盟企業はそうはいかない。何とかして利益を出しながら、お店が存続できるようにしなければならない。
深刻な人手不足により会議への出欠や商談に支障をきたす企業も出てきている。CGCの会議を集約するとともに、WEBを活用するなどさらに参加しやすくする。数社分をまとめて商談し販売ボリュームを集約する代表バイヤー制も再構築していくので、取引先様のご協力をお願いしたい。
商品活動のテーマは「BIG対策」と「商品こそすべて」。ビッグ対策ではビッグに対抗できる価格訴求商品を強化。ショッパーズプライスと断然お得ブランドのお客様向けタグラインとバイヤー向けの定義を定めた。これまでよりスピーディーに商品開発を進めるため若手社員による対策プロジェクトを立ち上げ、開発を強化する。
「商品こそすべて」では、CGC商品の品位を保つために「5つのコア」を大切にしている。一つ目は環境。スカスカ撲滅運動や賞味期限延長の取組に加え、開発する商品は他社製品に比べてゴミの量が圧倒的に少なくなるようにしている。二つ目は安心安全。第三者認証を取得している工場でしか製造を委託しないことで、より安全性を高めている。また製造委託企業様同士の協業活動による安心部会を継続して行っている。
三つ目は美味しさ。世界中から生鮮原料を調達し、その原料と開発する加工食品を連動させ、美味しさを実現している。
四つ目が健康。これまでは、スーパーマーケットで販売する健康系の販売食品は減塩や減糖などが中心だったが、これからはたんぱく質や食物繊維などを摂取できる新たな商品提案が重要となってくる。この分野では「気づかうカラダ」シリーズの開発に力を入れていく。
五つ目は料理応援。家庭での料理のお手伝いを、『ふれ愛交差点』のレシピ提案を通して行っていく。
物流では今年、物流2024年問題の年を迎えた。その対応として、中継拠点設置やモーダルシフト推進、車両回転の改善などを行う。CGCグループが数年前から取り組むスカスカ物流の撲滅や全国最適物流の構築にも力を入れていく。
システムでは、全体最適を考えたシンプルな仕組みで標準化を推進し、加盟企業のコストを下げていく。 教育では、階層別セミナーを充実させ、加盟企業の人材づくりをサポートしていく。セミナーに参加できなくても好きな時に動画が視聴できる動画商材の提供を始める。
最後に地域社会への貢献活動。児童画コンクールは店舗と地域がつながる企画。少子化の環境だが、この活動が縮小することがないように続けていきたいと思う。「ご当地!絶品うまいもん甲子園」の参加校応援、「日本のおかず」の本作りの応援も行っていく。「CGCグループ備災マニュアル」は、50周年を機に発刊し、大変ご好評頂いている。是非ご活用頂きたい。今年も皆様と力を合わせていきたい。
昨年、CGCグループは50周年を迎え、「人と地域と地球の未来を想い、食分野を軸に貢献する」ことを宣言した。実現のため、来期の協業活動の指針を組織や商品など7項目で定めた。
まず活動計画について。食品スーパーの経営環境はさらに厳しさを増している。水道光熱費、人件費の高騰、人手不足、商圏内の人口減少もお店の経営に影響を与えるようになってきている。大手は儲からなければ、すぐに撤退すれば良いが、地域に根を張る我々CGC加盟企業はそうはいかない。何とかして利益を出しながら、お店が存続できるようにしなければならない。
深刻な人手不足により会議への出欠や商談に支障をきたす企業も出てきている。CGCの会議を集約するとともに、WEBを活用するなどさらに参加しやすくする。数社分をまとめて商談し販売ボリュームを集約する代表バイヤー制も再構築していくので、取引先様のご協力をお願いしたい。
商品活動のテーマは「BIG対策」と「商品こそすべて」。ビッグ対策ではビッグに対抗できる価格訴求商品を強化。ショッパーズプライスと断然お得ブランドのお客様向けタグラインとバイヤー向けの定義を定めた。これまでよりスピーディーに商品開発を進めるため若手社員による対策プロジェクトを立ち上げ、開発を強化する。
「商品こそすべて」では、CGC商品の品位を保つために「5つのコア」を大切にしている。一つ目は環境。スカスカ撲滅運動や賞味期限延長の取組に加え、開発する商品は他社製品に比べてゴミの量が圧倒的に少なくなるようにしている。二つ目は安心安全。第三者認証を取得している工場でしか製造を委託しないことで、より安全性を高めている。また製造委託企業様同士の協業活動による安心部会を継続して行っている。
三つ目は美味しさ。世界中から生鮮原料を調達し、その原料と開発する加工食品を連動させ、美味しさを実現している。
四つ目が健康。これまでは、スーパーマーケットで販売する健康系の販売食品は減塩や減糖などが中心だったが、これからはたんぱく質や食物繊維などを摂取できる新たな商品提案が重要となってくる。この分野では「気づかうカラダ」シリーズの開発に力を入れていく。
五つ目は料理応援。家庭での料理のお手伝いを、『ふれ愛交差点』のレシピ提案を通して行っていく。
物流では今年、物流2024年問題の年を迎えた。その対応として、中継拠点設置やモーダルシフト推進、車両回転の改善などを行う。CGCグループが数年前から取り組むスカスカ物流の撲滅や全国最適物流の構築にも力を入れていく。
システムでは、全体最適を考えたシンプルな仕組みで標準化を推進し、加盟企業のコストを下げていく。 教育では、階層別セミナーを充実させ、加盟企業の人材づくりをサポートしていく。セミナーに参加できなくても好きな時に動画が視聴できる動画商材の提供を始める。
最後に地域社会への貢献活動。児童画コンクールは店舗と地域がつながる企画。少子化の環境だが、この活動が縮小することがないように続けていきたいと思う。「ご当地!絶品うまいもん甲子園」の参加校応援、「日本のおかず」の本作りの応援も行っていく。「CGCグループ備災マニュアル」は、50周年を機に発刊し、大変ご好評頂いている。是非ご活用頂きたい。今年も皆様と力を合わせていきたい。
シジシージャパン会長 岩崎裕文氏
「蛻変」し次の50年で羽ばたく
まずは今回被災された皆様にお見舞いを申し上げる。また災害が起こる度に地域のために尽力されている加盟企業の皆様に感謝申し上げる。
CGCは50周年を迎え、今年新たに次の50周年のための一歩を踏み出した。今までの50年、本当に色々なことがあったと思うが、これからの50年間はそれにも増して激動の変化があるのではないかと思う。AI導入、少子高齢化、人口減少など、様々な要因により大きく環境が変わっていく。
「蛻変(ぜいへん)」という言葉がある。昆虫が幼虫から蛹(さなぎ)になり、そこから成虫になる。その過程を経て全く形を変え、大きく成長し羽ばたいていくことを表す言葉。これからの50年はこの蛻変という言葉そのものを形にしていく必要があるのではないか。是非、CGCも蛻変できるように皆様の厚いご支援をお願いしたい。
今年はインフレが続いていくかどうかの重要な年になる。インフレになるか、ならないかという話の中で一番重要なのが、国民の思惑だと言われる。値上げと賃上げがうまくリンクしていけば消費マインドは冷え込まない。3年間でインフレ基調に乗れれば、うまくいくのではないだろうか。 現在、小売業にとって人材不足が非常に深刻な問題になっている。今、若い人で、この会社で一生添い遂げたいと思っている人は非常に少ない。自分で起業したり、やりたいことをやったり、給与や福利厚生は当然のことだが、会社側がどうやって個人の能力を高められるか、従業員にとっては、自分を成長させてくれる会社が選ばれる会社なのではないか。
そういう意味では、これからは良いチャンス。個人の能力を高められる企業になれれば、世界と戦えるのではないか。能力の高い良い経営者が数多く日本の会社から出てくれば、世界との差を少しずつ縮められると思う。少しでも明るい未来を描けるよう、皆様とともに頑張っていきたい。
CGCは50周年を迎え、今年新たに次の50周年のための一歩を踏み出した。今までの50年、本当に色々なことがあったと思うが、これからの50年間はそれにも増して激動の変化があるのではないかと思う。AI導入、少子高齢化、人口減少など、様々な要因により大きく環境が変わっていく。
「蛻変(ぜいへん)」という言葉がある。昆虫が幼虫から蛹(さなぎ)になり、そこから成虫になる。その過程を経て全く形を変え、大きく成長し羽ばたいていくことを表す言葉。これからの50年はこの蛻変という言葉そのものを形にしていく必要があるのではないか。是非、CGCも蛻変できるように皆様の厚いご支援をお願いしたい。
今年はインフレが続いていくかどうかの重要な年になる。インフレになるか、ならないかという話の中で一番重要なのが、国民の思惑だと言われる。値上げと賃上げがうまくリンクしていけば消費マインドは冷え込まない。3年間でインフレ基調に乗れれば、うまくいくのではないだろうか。 現在、小売業にとって人材不足が非常に深刻な問題になっている。今、若い人で、この会社で一生添い遂げたいと思っている人は非常に少ない。自分で起業したり、やりたいことをやったり、給与や福利厚生は当然のことだが、会社側がどうやって個人の能力を高められるか、従業員にとっては、自分を成長させてくれる会社が選ばれる会社なのではないか。
そういう意味では、これからは良いチャンス。個人の能力を高められる企業になれれば、世界と戦えるのではないか。能力の高い良い経営者が数多く日本の会社から出てくれば、世界との差を少しずつ縮められると思う。少しでも明るい未来を描けるよう、皆様とともに頑張っていきたい。
CGCアソシエイツ会会長 京谷裕氏
「異体同心」の精神でチャレンジ
昨年を振り返ると新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、人流は本格的に回復し、国内外の社会経済活動が新たなステージへようやく動き出している。 食品は引き続き、多くの品目で値上げが行われ、生活者は実質賃金が伸び悩む中、将来不安からまだまだ消費意欲が力強く復活するまでには至っていないように感じている。中長期的に見ても、人口減少と超高齢化の進行トレンドに大きな変化は見られず、残念ながら今後、国内需要の量的縮小が加速することも直視しなければならない現実がある。
国外に目を向けると、ロシアによるウクライナ侵攻はまだ収束の気配がなく、イスラエルとハマスの衝突が発生するなど、残念ながら我々の足元の地政学リスクも高まるばかりだと思う。
さらに今年は選挙イヤーと言われ、地政学リスクを左右する各国指導者の選挙が目白押しだ。台湾、インドネシア、ロシア、韓国、インド、EU、メキシコと続き、11月の米国大統領選は今後の国際情勢を占う意味でも最も影響力を及ぼすと考えられる。
日本市場は、加速する人口減少に加え、地政学リスクや気候変動などのかく乱要因も多数顕在化しており、我々は過去に例を見ない程、未来を正確に予測することが極めて難しい時代に直面している。
3年近く続いたコロナ禍は消費者市場においても、様々な社会変化を加速させた。今後もますます世の中が、多様化、複雑化していく中で、食のサプライチェーンを持続可能な形で維持していく難易度が明らかに上がってきている。
こうした厳しい事業環境の中だからこそ、CGCグループの基本理念の重要性が増してきている。ピーター・ドラッカーは、「未来を予測することは非常に難しい。未来を予測する最大の方法は、未来を自分たちで作ってしまうこと」と言っている。
このような時代だからこそ、一人ひとりの力は小さくても、未来を同じ気持ちで、事に当たれば、大きな力が発揮できるという「異体同心」の精神と、変え続ける、挑み続ける、強い意志、つまり「WiLL」を持ち続けて、失敗を恐れず、社会の変化に合わせたチャレンジをCGCグループの皆様と、着実に計画していくことで、我々が望む未来を創ることができると確信している。
CGCグループは昨年、創立50周年という大きな節目を迎えられた。半世紀もの間、日本各地の生活者に寄り添い、その生活を支えてこられた。岩崎会長からも話があったが、今年からの新たな50年、100年は、過去の50年以上に、スケールの大きい変化が数多く、我々を待っている。それを覚悟して、これまで以上にスピードを上げて新たなチャレンジを実行していきたい。
我々アソシエイト会会員一同も、CGCグループの様々な挑戦をご支援していけるよう、引き続き全力を尽くしていきたい。
国外に目を向けると、ロシアによるウクライナ侵攻はまだ収束の気配がなく、イスラエルとハマスの衝突が発生するなど、残念ながら我々の足元の地政学リスクも高まるばかりだと思う。
さらに今年は選挙イヤーと言われ、地政学リスクを左右する各国指導者の選挙が目白押しだ。台湾、インドネシア、ロシア、韓国、インド、EU、メキシコと続き、11月の米国大統領選は今後の国際情勢を占う意味でも最も影響力を及ぼすと考えられる。
日本市場は、加速する人口減少に加え、地政学リスクや気候変動などのかく乱要因も多数顕在化しており、我々は過去に例を見ない程、未来を正確に予測することが極めて難しい時代に直面している。
3年近く続いたコロナ禍は消費者市場においても、様々な社会変化を加速させた。今後もますます世の中が、多様化、複雑化していく中で、食のサプライチェーンを持続可能な形で維持していく難易度が明らかに上がってきている。
こうした厳しい事業環境の中だからこそ、CGCグループの基本理念の重要性が増してきている。ピーター・ドラッカーは、「未来を予測することは非常に難しい。未来を予測する最大の方法は、未来を自分たちで作ってしまうこと」と言っている。
このような時代だからこそ、一人ひとりの力は小さくても、未来を同じ気持ちで、事に当たれば、大きな力が発揮できるという「異体同心」の精神と、変え続ける、挑み続ける、強い意志、つまり「WiLL」を持ち続けて、失敗を恐れず、社会の変化に合わせたチャレンジをCGCグループの皆様と、着実に計画していくことで、我々が望む未来を創ることができると確信している。
CGCグループは昨年、創立50周年という大きな節目を迎えられた。半世紀もの間、日本各地の生活者に寄り添い、その生活を支えてこられた。岩崎会長からも話があったが、今年からの新たな50年、100年は、過去の50年以上に、スケールの大きい変化が数多く、我々を待っている。それを覚悟して、これまで以上にスピードを上げて新たなチャレンジを実行していきたい。
我々アソシエイト会会員一同も、CGCグループの様々な挑戦をご支援していけるよう、引き続き全力を尽くしていきたい。
【2024(令和6年)2月11日第5153号3面】
「グリーン物流」特別賞 CO2排出量削減に貢献
株式会社シジシージャパン(堀内淳弘CGCグループ代表、堀内要助社長)は、株式会社ラルズ、株式会社フレスタ、原信ナルスオペレーションサービス株式会社、日本貨物鉄道株式会社、全国通運株式会社と共に「令和5年度グリーン物流パートナーシップ会議 特別賞」を受賞した。
「グリーン物流パートナーシップ会議 物流パートナーシップ優良事業者表彰」は、環境負荷の低減、持続可能な物流システム構築に向けた荷主と物流事業者のパートナーシップを普及促進することを目的とした表彰制度。今回、「農林水産物・食品等における持続可能な物流システム構築モデル」として、物流2024年問題への対応やCO2排出量削減に大きく貢献したことが受賞につながった。
野菜や果物は、天候不順などの理由により産地の変更が発生しやすく、これまで加盟企業各社がそれぞれ異なる産地からトラック輸送で仕入れていた。
鉄道での輸送が困難な品目・輸送区間であったが、CGCと加盟企業、運送会社が連携して、調達先集約とモノの流れの可視化、物流ネットワークの構築をしたことで、鉄道コンテナ輸送にシフト(モーダルシフト)を実現した。
効果として、CO2削減量は年間841・6t‐CO2(78%)、トラックでの輸送距離削減量は年間78万9822㎞(92%)が挙げられる。
昨年12月18日に東京・永田町で開催された表彰式で、上記の6社に表彰状が授与された。
シジシージャパンでは、今後、この取組に賛同する加盟企業をさらに増やしていく予定だ。
「グリーン物流パートナーシップ会議 物流パートナーシップ優良事業者表彰」は、環境負荷の低減、持続可能な物流システム構築に向けた荷主と物流事業者のパートナーシップを普及促進することを目的とした表彰制度。今回、「農林水産物・食品等における持続可能な物流システム構築モデル」として、物流2024年問題への対応やCO2排出量削減に大きく貢献したことが受賞につながった。
野菜や果物は、天候不順などの理由により産地の変更が発生しやすく、これまで加盟企業各社がそれぞれ異なる産地からトラック輸送で仕入れていた。
鉄道での輸送が困難な品目・輸送区間であったが、CGCと加盟企業、運送会社が連携して、調達先集約とモノの流れの可視化、物流ネットワークの構築をしたことで、鉄道コンテナ輸送にシフト(モーダルシフト)を実現した。
効果として、CO2削減量は年間841・6t‐CO2(78%)、トラックでの輸送距離削減量は年間78万9822㎞(92%)が挙げられる。
昨年12月18日に東京・永田町で開催された表彰式で、上記の6社に表彰状が授与された。
シジシージャパンでは、今後、この取組に賛同する加盟企業をさらに増やしていく予定だ。
【2024(令和6)年1月11日第5150号14面】