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塩 企業・団体紹介2024

<伯方塩業>コンセプトショップ開店 

with salt 伯方の塩
伯方の塩ソフトクリーム
ロゴ入りオリジナル巾着バッグ
塩の魅力出会える場が松山に
 伯方塩業株式会社(石丸一三社長、愛媛県松山市)初のコンセプトショップ「with salt 伯方の塩」が9月29日にオープンした。場所は、JR松山駅直結の商業施設「JR松山駅だんだん通り」の中に位置する。
 同店舗では、県内外の素敵なショップとのコラボレーション商品を提供しており、パンや焼き菓子などの、日替わりラインアップがそろう。美味しさを“引き立てる”、美味しさと“調和”する、美味しさの“アクセント”になる、塩の魅力と新しく出会える商品が勢ぞろいしている。
 グルメでは特に、絶妙な塩加減ですっきりとした味わいが特徴である「伯方の塩ソフトクリーム」や、塩コーヒーなどの「ソルティドリンク」を楽しめる。
 ソフトクリームのトッピングは、大粒の美しい結晶とカリッとした食感が楽しめる塩「フルール・ド・セル」、爽やかな香りがほんのり漂う「ブラッドオレンジソルト」から選ぶことができる。今まで、同社の大三島工場でしか食べられなかったこだわりのソフトクリームが、ついに松山でも堪能できる場所が生まれた。
 またオープン記念としては、ショップで購入した人の中から先着2000名に、ロゴ入りオリジナル巾着バッグをプレゼントする企画も用意している。※(ノベルティはなくなり次第終了。1回の購入で1点のプレゼント)

【2024(令和6)年10月11日第5176号7面】

伯方塩業

<塩事業センター> 食塩50周年記念イベント クイズに答えてプレゼントをGET

QUOカード
もらって安心、防災グッズ
 公益財団法人塩事業センター(斎藤恭一理事長)は、「食塩」の50周年を記念したアニバーサリーイベント「食塩50周年記念クイズ」を、10月15日から来年1月6日まで実施する。
 本企画は、塩事業センターのロングセラー商品「食塩」が、昭和49(1974)年の「食塩5㎏」の発売から、今年で50周年を迎えたことを記念し、長年のご愛顧に感謝の気持ちを込めて行うクイズイベント。
 専用サイトにて、「食塩」及び塩事業センターに関する計3問のクイズに回答する。
 全問正解者の中から抽選でそれぞれ50名に、QUOカード5000円分または防災グッズのセット「もらって安心、防災グッズ」をプレゼントする。
 「食塩」は、日本国内の海水からつくられる商品で、昭和49年発売の「食塩5㎏」、昭和52(1977)年発売の「食塩1㎏」を中心に、長年にわたって日本の台所を支えてきたロングセラー商品。
 今回、「食塩」が50周年を迎えるにあたり記念ロゴを設定するとともに、「食塩50周年記念クイズ」を行うこととした。
 「食塩」発売後50年のあゆみや、塩事業センターが「食塩」などを通じて担っている公益的役割について知ってもらい、「食塩シリーズ」に改めて思いを寄せてもらうとともに、暮らしに欠かせない「塩」というものを振り返ってもらうことを期待している。
【イベント概要】
▼名称:食塩50周年記念クイズ
▼実施期間:令和6年10月15日~令和7年1月6日
▼プレゼント:全問正解者の中から計100名に、以下のいずれか(※応募時に希望を選択)
・QUOカード5000円分(50名)
・もらって安心、防災グッズ(防災グッズセット)(50名)
▼応募方法:専用サイトにて、計3問のクイズに答えて応募(※①~③はいずれも3択)
Q1 塩事業センターの「食塩」は、全国(①)か所でつくられています。
Q2 塩事業センターの「食塩シリーズ」のパッケージは、日本の海のどこかにあるお城で暮らしている(②)が目印です。
Q3 塩事業センターの(③)は、災害時などに国内の塩が不足することのないよう、全国各地に備蓄されています。
▼当選発表等:応募締切後、厳正な抽選により、当選者を決定する。当選の発表はプレゼントの発送をもって代える。
【2024(令和6)年10月11日第5176号7面】

専用サイト

<塩事業センター> 海水総合研究所が講演会 12月6日に対面形式で開催

 公益財団法人塩事業センター(斎藤恭一理事長)の海水総合研究所(吉川直人所長)は、12月6日に公開講演会「Salt & Seawater Science Seminar 2024」を開催する。
 同研究所では研究成果について広く情報発信を行うため、例年公開講演会を開催してきた。今年度は「海水から未来を創る~製塩工程溶液からのマグネシウム回収と利用~」をテーマに開催する。
▼日時:12月6日 13時~16時
▼会場:塩事業センター海水総合研究所 
神奈川県小田原市酒匂4‐13‐20
▼参加費:無料
▼申込方法:以下のURLの申込フォームで登録
https://www.shiojigyo.com/institute/event/ssss/
※登録したメールアドレスに参加の案内が届く
▼申込締め切り(予定):11月15日
▼テーマ:海水から未来を創る~製塩工程溶液からのマグネシウム回収と利用
▼講演内容
・講演1 マグネシウム産業の現状と展望(一般社団法人日本マグネシウム協会顧問 小原久氏)
・講演2 カーナライト晶析を利用した高純度塩化マグネシウム回収技術(公益財団法人塩事業センター海水総合研究所研究員 邑上泰平氏)
・講演3 製塩苦汁から得られる水酸化マグネシウムの高純度化に関する検討(公益財団法人塩事業センター海水総合研究所主任研究員 峯尾隼人氏)
・講演4 製塩工程溶液等を原料とするマグネシウム金属製造技術に関する基礎研究(関西大学教授 竹中俊英氏)
【公開講演会に関する問合せ先】
公益財団法人塩事業センター 海水総合研究所
(電話0465‐47‐3161、Email:kouenkai@shiojigyo.or.jp)
【2024(令和6)年10月11日第5176号7面】

塩事業センター
https://www.shiojigyo.com/

<日本塩協会> イオン交換膜製塩4社が連携

(前列左から)西田代表理事副会長、野田代表理事会長、野﨑理事、(後列左から)寺下専務理事、熊野理事、安藝理事、石井監事
 一般社団法人日本塩協会(野田毅会長)は、イオン交換膜製塩4社(日本海水、ダイヤソルト、ナイカイ塩業、鳴門塩業)により、一般社団法人日本塩工業会を発展させる形として、今年4月1日に設立された。代表理事会長には野田毅氏(前衆議院議員)、代表理事副会長には西田直裕氏(日本海水代表取締役社長)が就任した。
 前身となる日本塩工業会は日本の塩産業の健全な発展に寄与することを目的として1972年に設立。今年3月時点において、ダイヤソルト、ナイカイ塩業、鳴門塩業の会員3社体制で活動を行っていた。
 日本塩協会は、従来の会員3社と国内塩シェア4割を超える最大手の日本海水が共に設立、イオン交換膜製塩4社が連携することで、これまでの取組をさらに加速させる。 
 主な活動内容は、次の通り。
 ①カーボンニュートラルを始めとする塩業界に係る諸課題への対応
 ②国産塩の安全性・優位性・必要性についての広報活動の2点。政府の進めるカーボンニュートラル2050年達成に向け、燃料転換をはじめとする各種活動に積極的に取り組む。
 また地政学リスクが高まるなか一般消費者に対し、世界最高品質の国産塩の安定供給の重要性の理解を求めると共に、塩の正しい知識の普及に努めていく。
【会員(五十音順】
 ダイヤソルト(福岡県博多市)、ナイカイ塩業(岡山県玉野市)、鳴門塩業(徳島県鳴門市)、日本海水(東京都千代田区)
【日本塩協会役員】
 代表理事会長:野田毅氏(前衆議院議員)、代表理事副会長:西田直裕氏(日本海水代表取締役社長)、専務理事:寺下聡、理事:熊野直敏(ダイヤソルト代表取締役社長)、野﨑泰彦(ナイカイ塩業代表取締役社長)、安藝順(鳴門塩業代表取締役社長)、監事:石井英年(鳴門塩業専務取締役)※敬称略

事務所を移転

 一般社団法人日本塩協会は7月1日、事務所を移転した。
 新事務所の住所、連絡先は次の通り。
<新住所>〒101ー0062 東京都千代田区神田駿河台四丁目二番五号 トライエッジ御茶ノ水 四階
<電話>03ー3525ー7210
<FAX>03ー3525ー7216
【2024(令和6)年7月21日第5168号10面】

日本塩協会

<くらしお> 熱中症予防キャンペーン2024 QUOカードをプレゼント

くらしお熱中症予防キャンペーン2024
オリジナルQUOカード
 塩業界(塩の製造、輸入、流通に携わる業界)及び塩のユーザー等の関係業界(食品製造業や小売店の業界など)で構成する「塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会」が、2017年にスタートさせた「塩と暮らしを結ぶ運動(略称:くらしお)」は、7月3日(塩と暮らしの日)より、X(旧Twitter)上で「くらしお 熱中症予防キャンペーン2024」を開催している。
 「くらしお熱中症予防キャンペーン2024」では、公式Xをフォロー&リポストした人の中から抽選でオリジナルQUOカードをプレゼントする。
 現在くらしお公式Xでは、熱中症予防の1つの指標となる、全国各地の暑さ指数(WBGT)を発信しており、今回のキャンペーンは、この情報をより多くの人に見てもらい、熱中症症予防に役立ててもらうことを目指している。
 くらしおは「ひとりひとりにちょうどよく たのしくかしこく “塩を知り塩と暮らす”」をキャッチフレーズに、暮らしに欠かせない塩について、消費者に理解を深めてもらうための活動。塩業界及び関係業界で構成する「塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会」が実施している。
 同運動では、塩に対する理解を通じて、普段あまり考えることのない塩の良さ、大切さにあらためて気付いてもらうことを目指している。
 熱中症の予防には塩が欠かせないことから、特に夏場には、熱中症の予防や対策に関する情報発信に注力している。
【キャンペーン概要】
 ▼キャンペーン名:くらしお熱中症予防キャンペーン2024
 ▼実施期間:2024年7月3日(水)~2024年7月31日(水)23時59分 まで
 ▼賞品:くらしお公式キャラクター「塩イルカ」オリジナルQUOカード 5000円分 30名
 ▼応募方法:X上で、くらしお(塩と暮らしを結ぶ運動)の公式Xアカウント「@shiotokurashi」をフォローしたのち、キャンペーンポストをリ ポスト
 ▼当選通知:7月31日(水)23時59分を締切とし、応募者の中から厳正な抽選のうえ、当選候補者へ、くらしおの公式Xよりダイレクトメッセージにて連絡する
【2024(令和6)年7月21日第5168号10面】

くらしお
https://www.shiotokurashi.com

<日本海水>「瀬戸内の結晶 藻塩」新発売

瀬戸内の結晶 藻塩
さらさらお料理Salt250g
さらさらお料理Salt110g
 株式会社日本海水(西田直裕社長、東京都千代田区)は国内塩のシェア4割を超える塩作りのリーディングカンパニー。家庭用商品は様々な用途に応じた幅広い商品を揃えているが、このほど2024年秋期発売の新商品並びにリニューアル商品を発表した。
 新商品は「瀬戸内の結晶 藻塩」。2019年を100とした場合、塩市場全体と同様に「食塩」「にがり塩」等は減少傾向にあるが、藻塩について販売金額を伸ばしている。
 藻塩は全体の構成比は少ないものの、「少量でもこだわった美味しいものを使用したい」層の需要を取り込んで増加している数少ないカテゴリーだ。
 同社では原料や味わいにこだわったプレミムラインを「瀬戸内の結晶」ブランドとして開発・展開していく予定で、その第一弾として、「瀬戸内の結晶 藻塩」を発売する。結晶という言葉には塩の結晶と生産者の努力の結晶の2つの意味を込めて命名。ロゴは瀬戸内の穏やかな海と塩の結晶のアイコンで表現している。
 原料へのこだわりは次の2点。①瀬戸内海産香川県坂出市あらじおを100%使用。同社独自の平釜で丹念に煮詰めた味わいまろやかなあらじおは、素材への付着性に優れており、肉・魚・野菜とどんな食材にもよくなじむ。また、あらじおは、かさ高のため通常の塩と同様の使い方で使用量が抑えられる。
 ②磯の香りの良いアカモクと、旨みのあるメカブの2種類の海藻エキスを使用。兵庫県坊勢漁業協同組合の協力を得て、坊勢島産アカモク、淡路島産メカブを限定使用する。
 同社消費者調査(20代~60代各60名、計300名)で、藻塩ユーザーの商品購入理由の多くは「まろやかでおいしい」と味わいの点で評価されており、味覚面での評価があると考えられる。
 その一方で、単価が高く、購入をためらうケースが考えられた。本製品はそのようなニーズに応えられるよう同社のスケールメリットを活かし、本格的でおいしく、味にこだわりながらも値頃感のある価格帯を実現した。内容量:100g、希望小売価格:350円(税別)、発売日:10月1日。
 リニューアル商品は「さらさらお料理Salt」。同社消費者調査(同)では、①価格志向の強まり②国産・産地が安心なのは当たり前③ミネラル・にがりに関するこだわりは減少④さらさらしている物性など、使い勝手に価値を求める方向に意識が変化‐といった傾向が見られた。
 そのニーズに応えるため、瀬戸内讃岐の海水塩を使いやすいサラサラタイプにした。ワンタッチで開封できるボトル入りで、卓上にピッタリの110gと250gのボトルキャップがリニューアルし、さらに使いやすくなった。
 競合品は輸入塩を国内で再加工(精製)した商品がほとんどだが、さらさらシリーズは瀬戸内讃岐の海水を100%使用している。内容量・希望小売価格:250g・220円(税別)、110g・120円(同)、発売日:10月1日。
【2024(令和6)年7月21日第5168号10面】

日本海水

<天塩>「天塩やきしお」人気高まる

天塩やきしお100gビン
天塩やきしお350gスタンドパック
赤穂の天塩(1kg)
 株式会社天塩の看板商品「赤穂の天塩」は、江戸時代から守られてきた、赤穂伝統の味わいを現代に継承したこだわりの塩として知られる。
 世界自然遺産であるオーストラリア・シャークベイの海水からできた天日塩とにがりを原料に、江戸時代から赤穂に伝わる差塩製法を継承、海水中に含まれるにがり(主成分マグネシウム)を含むまろやかな味わいの粗塩に仕上げている。 料理に使用すると食材のうまみ成分を引き出し、奥深い味わいが楽しめる。また食材への浸透性や付着性が高く、料理への馴染みが良いため発酵を促進しうま味を増す効果もある。
 近年、人気が高まっているのが赤穂の天塩を焼いた「天塩やきしお」。天塩の成分を生かして焼くことにより、サラサラとして使いやすい塩に仕上がっている。
 天ぷら、ゆで卵、ステーキ、炒め物、焼き魚、枝豆など様々な料理に使用すれば、まろやかなでコク深い味わいが楽しめる。
 スイーツへの使用もオススメ。チーズケーキやクッキー、和菓子などに使用することで、上品でまろやかな味わいのスイーツに仕上がる。
 「天塩やきしお」は、42gビン、100gビン、入替用100gポリ袋、160gスタンドパック、350gスタンドパック、1kgお徳用など用途に応じて幅広い規格をラインナップしており、食卓や調理用として使いわけが可能となっている。
 ”赤穂の塩作り”は2019年に、文化庁より「『日本第一』の塩を産したまち播州赤穂」として、その歴史文化が日本遺産に認定された。2026年は赤穂で塩田が開墾されてから400年のメモリアルイヤーとなる。
 同社では2026年に向けて、赤穂の塩作りやその歴史についての啓蒙活動に力を注いでいる。
【2024(令和6)年7月21日第5168号10面】

天塩

<伯方塩業>「味香塩」や業務筋を強化

伯方の塩 焼塩
味香塩 柚子塩
味香塩 抹茶塩
味香塩 生姜塩
味香塩 梅塩
伯方の塩® 1㎏
 伯方塩業株式会社(石丸一三社長、愛媛県松山市)は看板商品「伯方の塩」を中心に製造・販売している。海水中の成分であるにがり(苦汁)をほどよく残し、ほんのりと甘みを感じられる「伯方の塩」はその品質と、圧倒的な知名度によりコンシューマー向けの販売では業界トップクラスを走る。日経POSセレクション2023年「食塩カテゴリ」では「伯方の塩1㎏」が1位で、5年連続の獲得となった。
 今夏は枝豆やとうもろこし等の塩ゆでをフックに、夏野菜との関連陳列提案を強化しているほか、スポットのテレビCMや、Webでのターゲティング広告も全国展開している。
 また業務筋への提案も強化していく。品質とブランド力を活かして食品メーカー向けに提案していくほか、中外食向けのポーションタイプも強化する。
 サラサラで使い勝手の良い「伯方の塩 焼塩(1g、2g)」や、“厳選素材でつくる贅沢な香りと彩り”をコンセプトとした「味香塩(あじかおるしお)シリーズ」を揃える。
 「味香塩シリーズ」は①有機JAS認証宇治抹茶使用の「抹茶塩」②有機JAS認証四国産柚子使用の「柚子塩」③紀州産南高梅使用の「梅塩」、④高知県産黄金(こがね)生姜使用の「生姜塩」の4種類。「伯方の塩」と厳選素材以外何も足さないからこそ生まれる美味しさから、テイクアウトやデリバリーへの添付用に導入が拡大中だ。
 同社は2023年度に創業50周年を迎えた。
 直近5年間は、コロナ禍で積極的な営業活動が制限されていた中で、50周年に向けてブランディング活動を強化してきた。
 対外的にはSNSを活用し、塩を使った手仕事=塩仕事(同社オリジナルワード)を発信するためのプレゼントキャンペーンを強化してきた。また創業50周年記念イベントとして「伯方の塩まつり」を開催し、2000人を超える来場者を集めるなど、Web・対面ともにファンと交流する機会づくりを大切にしている。
 インナーブランディングにも取り組んできた。松山本社と工場社員がイベントや懇親会、サークル活動、全社横断的プロジェクトを通じて交流を図り、目標に向かって一丸となって取り組む体制が整った。
 今年度から始まる第3次中期経営計画は「シン・伯方塩業」~画期的変革への挑戦~を標語にスタートした。シンには新、進、信、真、伸、深などの意味を込めており、全部門、全社員がそれぞれのシンに焦点を当てて取り組む。
営業方面では、業務用や海外の売上拡大に向け、重点的に注力する。
 工場では地理的要因から今後、労働力不足が懸念されるため、採用・人材育成の強化や、ロボット・AI導入による省人化とコストダウンも図っていく方針だ。

初のコンセプトショップ

コンセプトショップイメージ
 9月29日、コンセプトショップ「with salt 伯方の塩」を開店する。立地は、JR松山駅高架下に開業する新たな商業エリア「JR松山駅だんだん通り」の一角。大三島工場で人気の「伯方の塩ソフトクリーム」をはじめ、県内のショップとコラボした限定商品などを展開予定だ。
 出店するJR松山駅は、通勤・通学だけでなく観光での利用も多く、様々な人が訪れる場所。ショップのキャッチコピーである「ちょっとおもしろいかも、塩。」と感じられる瞬間がたくさんの人々に広がることを目指している。
 内装はホワイトとブルーを基調としたデザインで、落ち着きのあるスタイリッシュな空間となる。これまでの同社のイメージとは一線を画した、新しいステージに進む第一歩となる店舗となる予定だ。
【2024(令和6)年7月21日第5168号11面】

伯方塩業

<九州ソルト> 家庭塩から工業用まで

九州のあら塩
塩屋 天日結晶塩
海水にがり
 株式会社九州ソルト(髙本公利社長、福岡市東区)は、社名の通り塩をメインに家庭用から業務用(食品・工業用)と幅広く取り扱いながらもオリジナル商品の企画・開発にも力を入れ、今では塩以外の商品に力を注いでいる。
 同社の沿革は平成8年2月、九州塩業協業組合設立。同13年10月には株式会社九州ソルトへ組織変更し、福岡・佐賀・長崎・熊本・宮崎に8か所の事業所で九州全域をカバー。塩事業センター、国内製塩メーカー、特殊製法塩メーカーの国産塩をはじめ、世界各地で生産された岩塩・天日塩などの製品を小売店や外食産業、食品加工用(漬物・水産加工・味噌・醤油・調味料・パン・菓子など)に、輸入天日塩を食品加工・工業用の原料として販売している。
 食品用としては多様化するニーズに応えるため「産地」や「粒度・粒形」「ドライ・ウェット」など多種取り揃え、用途や暮らしに合わせた様々な塩を提供。
家庭用では調理から卓上まで使い方に合ったパウダータイプ・粗塩タイプ、食塩・天日塩・岩塩・シーズニングやフレーバーをブレンドした塩など取り扱う。
 同社のオリジナル商品は、「九州のあら塩」(1㎏)は長崎県西海市のきれいな海水からとれた国産のあら塩タイプでしっとりまろやかな味が特徴。「塩屋天日結晶塩」(500g)はメキシコ産天日塩を丁寧に洗浄・乾燥加工を行った少し粗目のサラサラタイプ。2種類ともお好みによって漬物から調理、惣菜の味付け等、幅広く使用できる。
 「塩屋が造った海水にがり」(170ml)は、長崎県崎戸島の清澄な海水から生まれた国産にがり。豆腐作りや、野菜の煮くずれ防止、漬物ではカリカリ梅などの需要もある。他にも「おにぎりの塩シリーズ(プレーン・梅・明太子)」などの企画販売も手掛ける。
 工業用では、融氷雪用をはじめ、軟水処理用、家畜飼料(配合飼料)、皮革等の用途も幅広い。また、塩以外でも、塩化物(塩カル・塩カリ・塩マグなど)をはじめ糖類や食品添加物、一般食品、食品原料、化薬品などの実績も付いてきている。
【2024(令和6)年7月21日第5168号11面】

九州ソルト

<ソルト関西> 塩や調味料をワンストップで

山本社長
 株式会社ソルト関西(山本博社長、大阪市中央区)は平成13年に関西域内の卸売会社6社が事業統合して設立された塩の元売企業であり様々な塩を扱う。近年では砂糖やグルソーも扱い、取引企業の仕入れ業務効率化をサポートしている。
 山本社長によれば、日本の食用塩の使用量は大局的に見て減少傾向にあるという。減塩志向の強まりに加え、フードロスの削減意識の高まりも影響している。
 こうした状況下で、同社が取る戦略が塩以外の商材を扱うことだ。塩はあらゆる事業者が利用するため、それと合わせて様々な商材をワンストップで納入できるようになれば取引企業は仕入れに関わる負担を削減することができる。今後も扱う品目は拡大していく予定だ。
 また、山本社長は現在、全国塩元売協会会長、塩元売協同組合理事長、そして昨年設立された全国塩業懇話会初代会長の要職も務めている。
 全国塩業懇話会は、塩事業に関わる5団体が参画し、分野横断的に連携する団体。現在は『適塩の呼び掛け』や『物流共同化』、『名称・規格の統一』、『災害時の被災工場への応援、サポートの体制作り』、『脱炭素』といった課題について、委員会を立ち上げ議論している。
【2024(令和6)年7月21日第5168号11面】

ソルト関西

<ダイヤソルト> 長崎県五島灘からの贈り物

精選特級塩
並塩
五島灘の塩
 ダイヤソルト株式会社は、食品加工はもとより化学、医療、工業等の様々な分野でなくてはならない存在である「塩」を、安全・安心・最高品質で安定して届けることが使命と考え、長崎県西方の五島灘に面した西海市崎戸町の工場で、海からの尊い贈り物「塩」を生産している。
 メーンの塩事業では、調味料・食品加工から医療原料用・工業用まで様々な塩を生産。食用塩に関連する法令並びに各種規格を遵守して、製造工程を厳しくチェックし、安全と安心を提供している。
 食品衛生法で義務化されているHACCPを初め、国際規格である、ISO9001及び14001の認証取得により品質・環境のマネジメントシステムを確立。更に、業界独自の基準である食用塩安全衛生基準の遵守、また日本ハラール協会よりハラール認証を受けており、同社工場で製造される塩についてはハラール商品の原料としても安心して使用できる。
 業務用製品として、「乾燥塩タイプ」(精選特級塩・精選特級塩微粒・特級塩・食塩)は、調味料や食品加工全般の用途に提供。「湿塩タイプ」(並塩・造粒塩・白塩大粒・白塩中粒・白塩ワイド)は、漬物・味噌・醤油の原料、水産加工用、ボイラー用、融氷雪用など幅広い用途に対応できる製品を取り揃えている。
 家庭用では、崎戸町の透き通るような海水が原料の「五島灘の塩」シリーズがある。海の恵み“にがり”を程よく含み、まろやかで深い味わいの食用塩。本にがり仕立て、まろやか仕立て、塩分上手(塩分30%カット)など、バリエーションも豊富である。
 化成品事業では製塩工程からとれる「にがり」を濃縮した塩化マグネシウム含有物(にがり)、更に、にがり原料を濃縮冷却し、「食添規格をクリアした海水原料の精製塩化カリウム」、更にはこれら化成品製造技術を活用して製造する「高純度塩化カリウム」などを製造。清涼飲料水、加工食品、食塩代替物(減塩食品)、園芸用(肥料用・液肥用)、飼料用、医薬原料用、工業用、豆腐用凝固剤、マグネシア産業用など幅広い用途に使用されている。
【2024(令和6)年7月21日第5168号11面】

ダイヤソルト

<マルニ>「エンリッチ塩」10月刷新

エンリッチ塩470g(リニューアル後デザイン)
エンリッチ塩 平袋 1㎏(リニューアル後デザイン)
抹茶塩 小袋
ゆず塩 小袋
 マルニ株式会社(脇田慎一社長、大阪府八尾市)は1962年に発売して以来看板製品となっている「エンリッチ塩」のリニューアルを行い、10月1日より全国にて順次発売する(現行品は9月で販売終了)。
 「エンリッチ塩」は国産海水塩をベースにグルタミン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、クエン酸ナトリウムを配合した食用塩。これにより塩がいつまでもさらさらとして使いやすく、まろやかな旨味も感じられる。
 この度のリニューアルでは主に包装形態を変更する。
 「エンリッチ塩450g」は新たに470gに増量し、希望小売価格は据え置きとなる。包装形態は角底袋を採用してしっかりと自立し、店頭での陳列が容易となる。
 内容量増の一方で、包装容器の体積は38・4%減、高さは11㎜小さくなりプラスチック使用量が27・5%減(現行品比)となる。また出荷時のボール包装の廃止を合わせ、年間で約4300㎏(2023年度 現行品製造実績比)ものプラスチック削減が見込める。
 「エンリッチ塩 平袋 1㎏」は背貼り平袋を採用し店頭での陳列が容易になる。プラスチック使用量は7・8%削減できる。
 今回のリニューアルについて常務取締役の関眞典氏は「製造ライン入れ替えにより大幅なプラスチック使用量削減と製造効率向上が図れた。そこで、長年愛顧いただいているお客様に還元しようと内容量を20g増量してリニューアルすることを決めた。値上げラッシュが続いているが、少しでも家計の助けになれれば」と話す。
 同社は2021年12月に、大阪市北区にあった本社を移転、八尾工場と統合すると同時に生産ラインも増設し、小袋製品の生産能力を大幅に拡大した。
 その小袋製品も、中外食業界から引き合いが増えている。エンリッチ塩で培ってきたブレンド技術を活かし様々なフレーバーやスパイスを加えた塩を提供している。
 愛知県西尾産の石臼挽き抹茶「抹茶塩」や、フリーズドライ梅肉を加えた「梅塩」、痺れる辛さでブーム到来中の花椒を使用した「花椒塩」などがある。
 顧客の要望に応じたOEMも可能であり「小回りが利く点が大手にはない強み」と脇田社長は話す。
 これら小袋製品を惣菜や弁当に一つ添付するだけで、料理に風味を加え美味しさを何倍にも引き立て、売上げアップに貢献してくれる。
 最近ではスーパーの惣菜や、飲食店のテイクアウトが拡大していることから注目度が高まっている。
【2024(令和6)年7月21日第5168号12面】

マルニ

<多田フィロソフィ> プロに支持される「淡路島の藻塩」

淡路島の藻塩PREMIUM(500g)
淡路島の藻塩Ver3(1kg)
淡路島の藻塩PREMIUM(1g)
 株式会社多田フィロソフィ(多田佳嗣社長、兵庫県南あわじ市)は海藻の旨味を感じられる「淡路島の藻塩」を製造。中外食企業から有名料理店まで、業務用の藻塩として高いシェアを誇っている。
 「淡路島の藻塩」の特徴は、海藻の旨味を含み料理の味を引き立てること。多田社長は「旨味は強すぎてもダメ。美味しいと感じられる調整を、科学的に追求している。ブラインドテストにまで漕ぎ着けられれば、ほぼ確実に導入が決まる」と自信を持つ。
 その製法は、最高級品の「淡路島の藻塩PREMIUM」を例に取ると、職人が4日間もの間付きっきりで作業する手間暇をかけたもの。
 鳴門海峡で組み上げた海水を濾過・加熱で濃縮させたところへ、海藻(ホンダワラ・アカモク)を投入して一晩寝かせる。そうして浮いてきた藻塩の結晶を掬い上げたら、さらに平釜でゆっくりと水分を飛ばし(焼成)、ふるいにかけて粒度を合わせている。
 他の製品においても、製法は簡略化しているものの味わいは劣らない。中でも、業務用中核製品として発売開始している「淡路島の藻塩Ver3」は藻塩らしい味わいとリーズナブルな価格を両立させており、提案強化中だ。
 業務用で高いシェアを持つのは、同社の成り立ちと営業戦略に理由がある。
 同社は1673年に創業し、昨年で350周年を迎えた淡路島最古の企業である。
 祖業は綿屋業であるが時代の流れとともに、飼料や米穀といった食品へと軸を移していった。そんな中、百人一首でも歌われた「淡路の藻塩」の文化を伝える存在がいないことに危機感を覚え、1998年に藻塩事業に着手。
 塩メーカーとしては新参であっただけに、徹底的に業務筋へ営業をかけていった。特にコンビニ等のおむすび用ではトップクラスのシェアを持つ他、回転すし、水産加工品、畜肉加工品(ハム・ソーセージ)といった数多くの企業からその品質が認められている。
 昨今の物価上昇についても、多田社長はチャンスと捉える。「食品の二極化が強まっている。高付加価値化には味や物語性が重要。当社はそれを最大限活かすマーケティング力も自信がある」としている。
 製造ラインの増設を検討中であるように、今後もさらなる販売拡大を目指していく。
 海外進出にも積極的に取り組んでいる。海外では和食ブームが広がりつつあることから、手軽にだしが取れる個包装タイプのだしパック「かつおだし『金の極味』」を展開。米国やシンガポールで高い評価を得ている。
【2024(令和6)年7月21日第5168号12面】

多田フィロソフィ

<らしお> 2024年度活動計画を策定 運動の認知度向上へ

 塩業界(塩の製造、輸入、流通に携わる業界)及び塩のユーザー等の関係業界(食品製造業や小売店の業界など)で構成する「塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会」が2017年にスタートさせた「塩と暮らしを結ぶ運動(略称:くらしお)」は5月13日、全体会議を開催。運動の2023年度の活動報告と2024年度の活動計画を確定した。
 2023年度は、活動計画に従い、公式サイトの拡充、公式Xの活用、運動を挙げての熱中症対策啓発、熱中症予防声掛けプロジェクトと連携しての熱中症対策啓発を実施した他、周辺情勢の変化を受けて外部イベントへの参加を復活。これらにより、運動及び熱中症対策をはじめとする塩の大切さの周知を行った。
 主な活動としては、全体会議1回(対面・Web併用)、運営会議4回(書面2回、対面2回)を開催。7月に公式X上で「くらしお熱中症予防キャンペーン2023」を、1~2月に公式サイト上で「くらしおクイズキャンペーン2024冬」を実施した。
 会員の状況(2024年3月末時点)は、正会員:6団体(構成員70社)、賛助会員:3団体、協力団体・協力会社等:34団体・社、会員の異動:協力団体1団体増。
【2024年度活動計画】
 ◆①基本方針
 ①引き続き、以下の活動目標の達成を目指す。
 (1)塩が生きていく上で欠かせないものであることの啓発の推進
 (2)運動の認知度の向上
 ②2023年度に引き続き、外部の大規模イベントヘの参加を行う。
 ○基本方針に基づく年間のスケジュール
 ・5月~ 運動を挙げての熱中症対策啓発 会員による塩タブレット、ウチワ、ポスター等の設置・掲示。公式XでのWBGTの配信
 ・6月 塩と暮らしの日に向け食品業界紙に広告出稿
 ・7月 公式Xでの熱中症予防キャンペーン
 ・1~2月 公式サイトでのくらしおクイズキャンペーン
 ◆②公式サイトの拡充
 ①既存コンテンツの拡充
 ・「くらしお古今東西」「くらしお・de・ワールド」「塩味はおいしい!」について、専門家からの寄稿により、定期的な更新を継続 
 ②Xの活用
 ・既存のサイトコンテンツの紹介、サイトの更新情報の紹介を継続する。
 ・熱中症対策のため、 WBGT(暑さ指数)の発信を実施する(4月~10月予定)。
 ・夏季にキャンペーンを実施する(7月3日~7月31日予定予定)。
 ◆③効果的な広告等の実施
 ①新聞広告
 7月3日の「塩と暮らしの日」に向けて、食品業界紙(協力会社5紙※本紙含む)への広告の出稿を継続
 ②熱中症予防声かけプロジェクトとのコラボによる自治体へのウチワ等の配布・ウチワ、ポスター等の提供を継続する(5月以降予定)。
 ③Xキャンペーン
 ・公式Xでのキャンペーンを夏季に実施する(7月3日~7月31日予定)。
 ④クイズキャンペーン
 ・公式サイトでのクイズキャンペーンを冬季に実施する(1月~2月予定)。
 ⑤運動を挙げての熱中症対策啓発
 ・会員各団体・各社のオフィス等での熱中症対策啓発ポスターの掲示、塩タブレット・ウチワの設置を実施する(5月に案内開始予定)。
 ◆④イベント等における周知
 ○大規模イベントでの周知活動を実施する。
 ◆⑤ツール・グッズ
 ○熱中症対策啓発ポスター を増刷する。
 ○塩飴については塩タブレットに変更する。
 ◆⑥他団体との協力の推進
 ○自治体等については、塩タブレットの提供用による連携・協力を継続する
 ○熱中症予防声かけプロジェクトとのコラボを継続し、引き続き「ひと涼みアワード」での受賞を目指す。
 ◆⑦メディア広報
 ○食品業界紙等への情報提供を継続し、記事化による運動の周知の促進を図る。
 ◆⑧塩の価値向上策
 ○塩の価値向上策について、引き続き検討を継続
 塩と暮らしを結ぶ運動では、2024年度の活動計画に基づき、既に公式XでのWBGTの配信や、会員今年度も、運動を挙げての、熱中症対策をはじめとする活発な活動が期待される。
【2024(令和6)年6月11日第5165号2面】

塩と暮らしを結ぶ運動

<天塩> 小学校で味噌作り教室 小学3年生の児童64名を対象に

松ノ木小学校での味噌作り教室
味噌作りセット
前原氏
 株式会社天塩(鈴木恵社長、東京都新宿区)は6日、杉並区立松ノ木小学校(笠原秀浩校長)で味噌作り教室を開催した。
 小学3年生の児童64名を対象に、営業本部天塩スタジオの前原淑子氏が講師を務め、味噌の作り方をレクチャーした。
 味噌作り教室は、まずクイズ形式で進行。味噌は全国各地で特徴があり、米や麦、豆など様々な原料で作られていることや、枝豆が成熟して大豆になることなどを紹介。児童はクイズに回答しながら、興味深く説明を聞いた。
 続いて米麹、煮大豆と天塩、味噌を入れる保存容器が配布され、味噌作りがスタート。児童は、袋の中で天塩と米糀を混ぜ合わせたものと、つぶした煮大豆を混ぜ合わせた後、だんご状にして保存容器にすき間なく詰め込んだ。
 最後にラップをかけ、閉めたフタに自分の名前を書き込んで完成。味噌は別室の冷暗所で約6カ月間保存され、12月頃にまた「味噌開き教室」が予定されている。児童たちは「食べるのが楽しみ」と目を輝かせていた。
 笠原校長は「私も味噌を手作りするが、去年の3年生が作った味噌は自分のより美味しかった。子ども達にとっては、普段食べている調味料がどんな風にできているか分かる、貴重な体験になる」と語った。
 また、前年に味噌を作った4年生も会場を見学に来て「自分で作った味噌は美味しくて、今も家で食べている」と語っていた。
 なお、味噌づくり教室に先立って、7月7日「乾ししいたけの日」に合わせ、乾し椎茸についてのレクチャーも行われた。
【2024(令和6)年6月11日第5165号7面】

天塩
https://www.amashio.co.jp/

<塩事業センター> レシピ提案で食塩の需要喚起

「旬の山菜をおいしく いつもの食塩」ポスター
「食塩でつくる美味しい梅漬け」ポスター
食塩を使ったおいしいつけものレシピ
 公益財団塩事業センター(津田健理事長、東京都品川区)は、生活用塩の安定供給事業の一環として、漬物需要が高まる時期に各地の塩元売会社と連携し、店頭で原料野菜などと共に塩の大量陳列を行う需要喚起策に取り組んでおり、山菜や梅のシーズンである4~6月は全国的に「食塩5㎏」を中心に今年も積極的な売場提案を実施している。
 販促ツールとしては、「食塩でつくる美味しい梅漬け」と「旬の山菜をおいしく いつもの食塩」の2種類のポスターとパネルを用意。アイキャッチによる販売促進を実施する。
 また、同センターでは店頭配布用のミニレシピも制作しており、今年は「食塩を使ったおいしいレシピ」として、定番の「梅干し」のほか、「アスパラからし漬けとろろ昆布のせ」を掲載。
 「アスパラからし漬けとろろ昆布のせ」は、「日本料理 秋水」店主の田安透氏考案のレシピ。芯のあたりを切り落としたアスパラ(100g)を食べやすい長さに切り、耐熱皿に乗せてラップをし、レンジ600wで約1分加熱する。
 食塩(約2・5g)、和風だし(約2g)、砂糖(約3g)、水(70~80ml)、からし(約3g:お好み)を合わせたものに漬けて、30分~1時間寝かせる。器に盛って、適量のとろろ昆布を添えて完成。
 定番の「梅干し」は、チャック付きビニール袋を使って簡単に梅干しを作れる内容となっている。
 同センターでは、「食塩」を利用した漬物や美味しい料理の作り方を公式サイトやSNSも使って広く発信することで、食塩の需要喚起を促している。
【2024(令和6)年5月21日第5163号7面】

<塩事業センター> 市販食用塩データブック2024

市販食用塩データブック2024年版の表紙
商品データ例
塩170商品の分析データが1冊に
 公益財団法人塩事業センター(津田健理事長、東京都品川区)は、日本国内で流通する170の塩商品の分析データをまとめた『市販食用塩データブック2024年版』を3月に発売した。
 塩事業センターでは、日本国内で市販されている食用塩の品質、特徴を把握することを目的として、1997年より市販食用塩の品質調査を実施しており、調査結果については、書籍(『市販食用塩データブック2019年版』)や学会での発表、論文投稿により公開してきた。
 このたび、商品ラインナップを一新し、新たに『市販食用塩データブック2024年版』を発売。本書では、2019年版に引き続き、商品の特徴がわかりやすいように、商品を原材料や製造方法別にまとめ、主成分の分析データをレーダーチャートで表した。また、塩の品質やつくり方について詳しくまとめた「解説編」も掲載している。
 現在、塩は多種多様な商品が販売されているが、この書籍ではそれぞれの商品について、パッケージや粒の形がわかる拡大写真や成分の分析データもあわせて掲載しており、塩を選ぶとき、塩を使うときなどに役立つ内容となっている。研究者や食品・飲料業界関係者だけでなく、塩に興味がある全ての人にお勧めする一冊。
▼価格:税込6600円(本体6000円)、▼寸法:B5判、本文197頁、重さ約680g、▼編者:公益財団法人塩事業センター、▼発行所:株式会社成山堂書店、▼購入先:塩事業センターのWebサイトより
https://www.shiojigyo.com/study/publication/
【2024(令和6)年5月21日第5163号11面】

天塩 「塩むすび教室」開催  4月6日「塩むすびの日」に

イベント参加者で
塩むすびを握る参加者
鈴木社長
 株式会社天塩(鈴木恵社長、東京都新宿区)は4月6日の「天塩 塩むすびの日」に、服部栄養専門学校(東京渋谷区)にて親子参加型イベント「プロが教える 塩むすび教室」を開催した。
 当日は11組27名の親子が参加。服部栄養専門学校の一枚田清行氏による塩むすび教室の他、土鍋を使用し海水から塩を作るデモンストレーション、塩づくりの歴史や塩の効能をテーマとした講習などが実施され、親子で楽しみながら塩について学ぶ機会となった。
 塩むすび教室は営業本部天塩スタジオ次長の前原淑子氏の司会により進行。同社が、昨年50周年を迎えたことに触れ、もっと塩のことを知ってほしいという思いから2016年に4月6日を〝塩むすびの日〟として制定したことなどを紹介した。
 続いて鈴木社長が開会挨拶。50周年記念事業として塩むすび教室を開催したことを説明し、「赤穂の塩づくりの歴史は、2年後に400年を迎える。我々はそれを引き継いでいる企業の一つであり、赤穂で塩づくりの工場見学も実施しているので、機会があれば是非訪れてほしい」と呼びかけた。
 また服部学園の服部津貴子会長は「本日はミネラルがたくさん入った美味しいお塩でおむずびを握ってもらう。ミネラルを摂るととっても元気になるので、頑張っておむすびを握って欲しい」と挨拶した。
 会場では、営業本部食材営業部の河本裕氏が「塩づくりの歴史」、NPO日本食育インストラクター協会の増子雅代氏が「基本の調味料〝塩〟について」というテーマで講演。赤穂の天塩が生まれたきっかけや、上手な塩分のとり方などをレクチャーした。
 続いて一枚田氏による塩むすび教室が行われた。一枚田氏は、おむすびとおにぎりの違いや、美味しい塩にぎりの作り方などについて説明。塩釜豚、サツキマスの照り焼き、けんちん汁などのレシピも披露し、各テーブルでは、参加者親子が協力して、塩にぎりを始めとしたメニューを調理した。
 料理が完成したところで、「いただきます」の掛け声と共に各グループが実食。親子が笑顔で塩むすびや各料理を楽しんだ。
 最後に、参加者へ『「天塩」塩むすびジュニアマイスター』の称号と共に表彰状が授与され、塩むすび教室は終了。営業本部取締役執行役員の天野俊健氏の挨拶で閉会となった。
【2024(令和6)年4月11日第5159号1面】

天塩 HP

<天塩> 「塩あめ レモン&カシス」新発売

天塩の塩あめ レモン&カシス
塩タブレット ラムネ味 大容量
瀬戸内塩レモン
 株式会社天塩では、3月1日より「天塩の塩あめ レモン&カシス」と「塩タブレット ラムネ味 大容量」を新発売した。
 「天塩の塩あめ レモン&カシス」は、近年、夏場の猛暑により熱中症で搬送される人が増加する中、暑さ対策をサポートするため”塩メーカーが作る塩メーカーにしかできない塩あめ”をコンセプトに開発された商品。
 飴を舐めると塩の粒感が感じられるように「塩あめ専用の塩」を開発し、配合している。使用している大粒天日塩は、舐めると塩味を強く感じるため、変化する甘さと塩味のグラデーションが楽しめる。
 また発汗時に失われる塩分以外のミネラルを汗の成分に合わせて配合し、汗に近いイオンバランスを実現。水分補給だけでは補えない体に必要な成分を摂取できる。
 レモンとカシスのアソートで、2種類の味わいが楽しめる他、個包装で必要な分だけ持ち歩くことができるため、手軽に熱中症対策が可能になる。
 「塩タブレット ラムネ味 大容量」も夏場の塩分補給に効果的な商品。「赤穂の天塩」を使用した夏にピッタリな爽やかなラムネ味の塩タブレットで、クエン酸やぶどう糖を配合。汗に近いイオンバランスで暑さから体を守る。
 外出時、スポーツ、仕事中などに、噛むと素早く塩分補給ができる塩タブレットとなっており、こちらも個包装タイプなので、大人数でシェアしやすい。
 新発売した大容量タイプはたっぷり使用できる240g入。携帯に便利な24g入もラインナップしている。
 また同社では、従来品「まろやか塩レモン」を「瀬戸内塩レモン」としてリニューアルした。原材料のレモンピールと塩について、これまでの国産から、100%瀬戸内産に産地を限定することで、より安全安心でプレミアム感の強い商品に生まれ変わった。
 瀬戸内レモンは、ワックスや防腐剤を使用せず、皮まで美味しく食べられるのが特長。一瓶あたり、レモン1・5個分相当の瀬戸内産レモンピールを使用することで香り高いレモンの風味を実現している。
 塩には、瀬戸内赤穂の海水をくみ上げ、赤穂伝統の平釜でじっくり焚き詰めたこだわりの「瀬戸内(赤穂)産平釜塩」を使用、塩分10%でまろやかな味わいに仕上げている。
 パスタ、肉・魚料理、ドレッシングなどに加えることで、芳醇な塩レモンの風味が、料理の味わいをさらに引き立ててくれる。
【2024(令和6)年3月21日第5157号8面】

天塩 HP

<日本海水> 「和の豊塩」発売20周年キャンペーン

和の豊塩
日本海水食塩
さらさらお料理salt(270g)
 株式会社日本海水(西田直裕社長、東京都千代田区)は国内塩のシェア4割を超える塩作りのリーディングカンパニーである。
 年間約40万tの生産規模を誇り、兵庫県の赤穂と香川県の讃岐の2工場を持つ。各工場の相互補完や迅速な配送システムなど安定供給の体制作りを確立している。それだけに留まらず、バラエティーに富んだ商品群で、プレミアム塩、定番塩、機能性塩、ご当地塩など様々な製品を提案している。
 一方で塩作りの技術や海水資源を基にグループ会社と協同し、環境・電力・食品・農業・水事業など多彩な事業へも展開している。
 家庭用商品については様々な用途に応じた幅広い商品を揃えている。首都圏エリアの主要スーパーで定番化している「和の豊塩(てしお)」は、このほど発売20周年を迎え、消費者へ感謝を伝えるキャンペーンを実施している。
 和の豊塩を含む500円以上のレシートで応募できるため、販売店での売上のアップも図る。合わせて、20周年を迎える同商品の歴史と実績を消費者に感じてもらい、ブランドの理解、認知を促し、より一層ファンになってもらうことを目指す。
 ▼キャンペーンタイトル
 和の豊塩20周年ご愛顧感謝キャンペーン
 ▼対象商品
 和の豊塩200g、和の豊塩500g
 ▼キャンペーン期間
 【1回目】3月1日~5月31日
 【2回目】6月1日~7月31日 ※計2回
 ▼応募方法=キャンペーン期間中、「和の豊塩200g」、「同500g」を含む購入金額合計500円(税込)以上のレシートでLINEから応募
 ▼キャンペーン景品
 【第1弾】A賞LADONNAコンパクトマルチ電気鍋×10名、B賞ルクルーゼアペタイザープレート(4枚入り)×10名、C賞えらべるPay(1000円分)×200名
 【第2弾】A賞フォーシーズンマルチグリドルパン×10名、B賞スノーピークヤエンクッカー1000×10名、C賞えらべるPay(1000円分)×200名 ※開催期間の季節に応じてプレゼント内容を変更する。
【2024(令和6)年3月21日第5157号8面】

<九州ソルト> 家庭塩から工業用まで

九州のあら塩
海水にがり
 株式会社九州ソルト(髙本公利社長、福岡市東区)は、社名の通り塩をメインに家庭用から業務用(食品・工業用)と幅広く取り扱いながらもオリジナル商品の企画・開発にも力を入れ、今では塩以外の商品に力を注いでいる。
 同社の沿革は平成8年2月、九州塩業協業組合設立。同13年10月には株式会社九州ソルトへ組織変更し、福岡・佐賀・長崎・熊本・宮崎に8か所の事業所で九州全域をカバー。塩事業センター、国内製塩メーカー、特殊製法塩メーカーの国産塩をはじめ、世界各地で生産された岩塩・天日塩などの製品を小売店や外食産業、食品加工用(漬物・水産加工・味噌・醤油・調味料・パン・菓子など)に、輸入天日塩を食品加工・工業用の原料として販売している。
 食品用としては多様化するニーズに応えるため「産地」や「粒度・粒形」「ドライ・ウェット」など多種取り揃え、用途や暮らしに合わせた様々な塩を提供。
家庭用では調理から卓上まで使い方に合ったパウダータイプ・粗塩タイプ、食塩・天日塩・岩塩・シーズニングやフレーバーをブレンドした塩など取り扱う。
 同社のオリジナル商品は、「九州のあら塩」(1㎏)は長崎県西海市のきれいな海水からとれた国産のあら塩タイプでしっとりまろやかな味が特徴。「塩屋天日結晶塩」(500g)はメキシコ産天日塩を丁寧に洗浄・乾燥加工を行った少し粗目のサラサラタイプ。2種類ともお好みによって漬物から調理、惣菜の味付け等、幅広く使用できる。
 「塩屋が造った海水にがり」(170ml)は、長崎県崎戸島の清澄な海水から生まれた国産にがり。豆腐作りや、野菜の煮くずれ防止、漬物ではカリカリ梅などの需要もある。他にも「おにぎりの塩シリーズ(プレーン・梅・明太子)」などの企画販売も手掛ける。
 工業用では、融氷雪用をはじめ、軟水処理用、家畜飼料(配合飼料)、皮革等の用途も幅広い。また、塩以外でも、塩化物(塩カル・塩カリ・塩マグなど)をはじめ糖類や食品添加物、一般食品、食品原料、化薬品などの実績も付いてきている。
【2024(令和6)年3月21日第5157号8面】

九州ソルトHP

<日本塩工業会> 塩産業の健全な発展に寄与

 一般社団法人日本塩工業会(野田毅会長)は、製塩技術の進歩と経営の改善に尽力し良質な国産塩の安定供給に努め、日本の塩産業の健全な発展に寄与することを目的として1972年4月に設立された。
 1972年、塩田製塩からイオン交換膜製法への転換を契機に塩業組合中央会を改組し発足した。これによりイオン交換膜製法による会員7社体制で始動(現在は3社)。初代会長には大平正芳氏(のちの内閣総理大臣)が就任している。
 主な活動内容は、製塩事業に関する経営及び技術の改善に関する調査研究、製塩事業に関する情報の提供に関する事業、業界の向上発展に必要な立法の勧告及び陳情を行っている。
 日本塩工業会は1997年、塩専売制の廃止を受けて「塩の品質に関するガイドライン」を定め、国内の海水を原料としたイオン交換膜製法で製造する塩の安全性と品質の向上を目的に定期検査を行っていた。その後、2002年の塩の自由化に伴い、国際規格(Codex食用塩規格)を導入して対応することを視野に入れて「食用塩の安全衛生ガイドライン」として改編した。
 会員企業の工程の安全衛生検査と製品検査で、同ガイドラインに合格した工場に対しては安全衛生基準認定工場認定証を交付し、2001年から「安全衛生基準認定工場マーク」を個々の製品包装袋につけている。食用工業用として広く使用されている25㎏大袋製品に付いているこの「認定工場マーク」は世界最高レベルの品質と安全性を保証するものとなっている。
【2024(令和6)年3月21日第5157号8面】

ジェスク・コーポレーション(鹿児島)

おいしい岩塩
スパイスソルト
業務筋にスパイスソルト
 株式会社ジェスク・コーポレーション(中野明朗社長、鹿児島県南さつま市)は人間による汚染がない地下700mから取り出される、ミネラル豊富でまろやかな味わいの岩塩を扱っている。
 現在、その岩塩に黒胡椒・ガーリック・オニオン・バジル・タイム・オレガノ等を加えた「ジェスクのスパイスソルト」が、業務筋で引き合いを増やしている。
 香り豊かなスパイスと、まろやかで塩カドのない岩塩が料理のおいしさを引き立てる。料理の下味や仕上げに、またサラダのシーズニングとして使ってもおいしく楽しめる。
 焼肉店では付け塩として利用され「この塩を買いたい」という声が続出し店頭販売を始めるケースもあるほどだ。
 同社の岩塩を製造しているのは、中国安徽省にある塩工場(岩塩)。品質・生産量ともに中国一の国有企業で、1日に約4000t、年間130万tを生産している。人間による汚染が全くない地下700mにある1億年前の岩塩を「溶解採取法」で汲み上げ、真空釜で結晶させた塩である。
 ジェスク・コーポレーションはその企業と、日本での総代理店契約を結んでいる。
 この岩塩は浸透性が良く、カリウム・カルシウム・マグネシウムが含まれたアルカリ性で「塩かど」のないまろやかな味わいが特徴。料理に使えば素材の旨みを充分に引き出してくれる。
 どんな料理にも使用でき、味に「まろやかさ」と「こく」を加える優れものだ。その特性に着目し、こだわりの漬物づくりに使用する企業もある。
 今後は「ジェスクのおいしい岩塩」、「ジェスクのスパイスソルト」を中心に業務筋への提案を強化していく方針だ。
 また今夏には塩飴を新発売する予定。世界では海水塩よりも岩塩が主流であり、その魅力普及に努めていく。
【2024(令和6)年3月21日第5157号9面】

伯方塩業(愛媛県)

伯方の塩Ⓡ抹茶塩 
伯方の塩Ⓡ梅塩 
伯方の塩Ⓡ生姜塩 
伯方の塩Ⓡ柚子塩 
伯方の塩Ⓡ1kg
中外食へポーションタイプ提案
  伯方塩業株式会社(石丸一三社長、愛媛県松山市)は看板商品「伯方の塩」を中心にこだわりの塩を製造・販売している。
 「伯方の塩」は、昭和46年まで瀬戸内海沿岸で親しまれていた「流下式枝条架併用塩田」で作った塩の品質を手本としている。海水中の成分であるにがり(苦汁)をほどよく残し、ほんのりと甘みを感じられる塩となる。
 その品質と、圧倒的な知名度によりコンシューマー向けの販売では業界トップクラスを走る。日経POSセレクション2023年「食塩カテゴリ」では「伯方の塩1㎏」が5年連続1位を獲得した。
 また中外食向けでは、ポーションタイプの商品の提案強化を図っている。
 サラサラの使い勝手の良い「伯方の塩焼塩(1g、2g)」、トッピングにおすすめの「伯方の塩フレーク」、“厳選素材でつくる贅沢な香りと彩り”をコンセプトとした「味香塩(あじかおるしお)シリーズ」、と使用目的で選べるラインアップとなっている。
 「味香塩シリーズ」は現在4種類が揃う。①有機JAS認証宇治抹茶使用の「抹茶塩」②有機JAS認証四国産柚子使用の「柚子塩」③紀州産南高梅使用の「梅塩」、④高知県産黄金(こがね)生姜使用の「生姜塩」。
 手間ひまかけて作られる「伯方の塩」に見合った上質な素材を使用しているため、こだわり感の演出ができ、テイクアウトやデリバリーへの添付用に導入企業が拡大中だ。
 また同社は塩のリーディング企業として、塩の地位向上に力を入れている。SNSでは熱中症対策や塩スイーツなどの塩に注目した料理や、梅干し・漬物作りなど「塩仕事」を提案している。
 また昨年で創業50周年を迎えたことから、これを記念した「塩まつり」では、おなじみのCMソング「は・か・た・の・しお♪」の歌声コンテストを開催するなど、塩について関心を持ってもらおうとWEB、リアルを問わず様々な取組を続けている。
【2024(令和6)年3月21日第5157号9面】

「イッツ塩タイム」開催 親子で塩つくり体験も

「おにぎりに合う塩」の塩むすびを振る舞った
 伯方塩業株式会社は20日に大三島工場で、塩を食べて、触れ合って、体験して楽しめるイベント「It‘s SHIO Time」を開催。小学生以下の子を持つ親子など、周辺住民らが多数来場し盛況となった。
 イベントでははじめに、おにぎりに合う塩で握った塩むすびを来場者へ提供。「おにぎりサミット2024」に参加している今治市が、ソルトコーディネーターの青山志穂氏に監修を依頼し考案した、同社の塩をブレンドした“おにぎりに合う塩”で握った塩むすびを振る舞った。
大勢の来場客で賑わった
 また塩つくり体験では、濃い塩水「かん水」を鍋で煮詰める作業を体験。小学生以下の親子が中心に参加して、普段何気なく口にしている塩がどのように作られているかを学ぶ機会とした。ほかにも、伯方塩業社員が塩窯焼き作りを披露し、焼き上げた鯛やさつまいもを振る舞ったり、「伯方の塩」を使ったバスボム作り体験、工場併設のショップでの抽選会などを実施した。
【2024(令和6)年3月21日第5157号9面】


マル二(大阪府)

抹茶塩
ゆず塩小袋
ブレンド技術が生きる小袋塩
  マルニ株式会社(脇田慎一社長、大阪府八尾市)の主力商品が約60年にわたり販売する「エンリッチ塩」と、中外食業界から引き合いが増えているのが様々なフレーバーやスパイスなどを加えた小袋塩である。
 同社は塩のブレンドを得意としている。看板商品である「エンリッチ塩」は国産海塩にグルタミン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、クエン酸三ナトリウムを配合し、まろやかな味わいとサラサラと使いやすい点が好評だ。
 こうしたブレンド技術が、小袋商品での躍進も支える。現在のバリエーションは「エンリッチ塩」を始め「岩塩」や「ごましお」、「抹茶塩」、「ゆず塩」など19種類と国内塩メーカー有数の豊富さ。季節限定フレーバーや、オリジナル商品開発にも取り組む。
 もちろん一つ一つの品質にもこだわっている。例えば「抹茶塩」には愛知県西尾産の石臼挽き抹茶を使い、それに最も合う兵庫県赤穂産海水塩を合わせている。
 これらを惣菜や弁当に一つ添付するだけで、料理に風味を加え美味しさを何倍にも引き立て、売上げアップに貢献してくれる。最近ではスーパーの惣菜や、飲食店のテイクアウトが拡大していることから注目度が高まっている。
 同社は2021年12月に、大阪市北区にあった本社を移転、八尾工場と統合し製販一体の態勢を整えた。それと同時に生産ラインも増設し、小袋製品の生産能力を大幅に拡大した。
 昨年1月にはISO22000を取得。さらに次の7月から10月にかけて第二期工事を実施し「エンリッチ塩」の生産設備を一新する予定だ。
【2024(令和6)年3月21日第5157号9面】

<くらしお> ひと涼みアワード2023 イベント部門最優秀賞

賞状を受け取る大庭氏
ひと涼みアワードの全受賞者
菊池氏
 熱中症予防声かけプロジェクト事務局(山下太郎事務局長)主催の「ひと涼みアワード2023」が8日、「東京ウィメンズプラザ」(東京都渋谷区)で開催された。新型コロナウイルスによるオンライン開催の期間を挟み、4年ぶりのリアル開催となった。
 「ひと涼みアワード」は、熱中症予防声かけプロジェクトの賛同会員が実施した熱中症予防の啓発活動を表彰する催しで、今年度は全国から607件(行政‥173件/企業‥375件/民間団体‥ 59件)のエントリーがあった。
 実行委員会での審査の結果、官民連携部門、団結部門など8部門で最優秀賞20組、優秀賞19組、優良賞19組の、計58団体の受賞が決定。本紙関連では塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会(くらしお)が、イベント部門の企業・民間団体で最優秀賞を受賞した。
 式典では、各部門の受賞者に賞状やトロフィが授与される授賞式では、くらしお事務局の大庭剛司氏(公益財団法人塩事業センター企画部調査チームリーダー)が最優秀賞の賞状とトロフィを受け取った。
 続いて、各部門で最優秀賞を受賞した行政8組、企業・民間団体11組の計19組が「トップランナー賞」を目指してプレゼンテーションを行った。くらしおからは同事務局の菊池朱氏(公益財団法人塩事業センター企画部調査チーム主事)がプレゼン発表。
 くらしおでは、運動公式キャラクター「塩イルカ」を前面に打ち出し、イベント、Webサイト、SNS等で①塩の大切さ②塩と暮らしの関わりを発信。くらしお三種の神器であるポスター、ウチワ、塩飴の配布を各種イベントで積極的に行った。
 三種の神器は全国の自治体にも配布され、ポスターは137団体1000枚、ウチワは264団体10万枚、塩飴は34自治体1・7万セットを配布した。来夏に向けては、塩タブレットを配布し、塩イルカと共に熱中症予防を訴えかけていく決意表明を行った。
 全団体のプレゼン終了後に、来場者による投票が行われた。
 その結果、行政部門では埼玉県熊谷市立荒川中学校(団結部門)、企業・民間団体部門では株式会社ヤクルト東海(団結部門)が、それぞれトップランナー賞に輝いた。
【2024(令和6)年3月21日第5157号12面】

「熱中症予防声かけプロジェクト」公式サイト
https://www.hitosuzumi.jp/project

伯方塩業・DM三井製糖 「適塩適糖」SNSで周知

キャンペーンイメージ
 「は・か・た・の・しお♪」のTVCMが印象的な伯方塩業株式会社(石丸一三社長、愛媛県松山市)と、「スプーン印」「ばら印」の砂糖でおなじみのDM三井製糖株式会社(森本卓社長、東京都港区)は、「適塩適糖キャンペーン2024」第2弾として、インスタグラムコラボキャンペーンを2024年3月10日の「砂糖の日」から開催する。応募者の中から抽選で30名に塩と砂糖を含む9点セットをプレゼントする。
 キャンペーン期間は3月10日~20日。応募方法は両社の公式インスタグラムアカウントをフォローし、両社発信のキャンペーン投稿に、塩と砂糖を使った好きな料理やスイーツをコメントするだけ。期間中、ハッシュタグ「#塩と砂糖のある暮らし2024」を付けて塩と砂糖にまつわる写真を自身のインスタグラムアカウントで投稿すると当選確率が上がる。プレゼント内容は、伯方塩業の「伯方の塩 500g」「フルール・ド・セル 150g」「されど塩 藻塩 100g」、DM三井製糖の「スプーン印上白糖 400g」「ばら印グラニュ糖 400g」「石垣島のおいしいお砂糖 320g」に加えて「ノリタケ プレートペアセット」、「伯方の塩 メモ帳」、「スプーン印 シャカシャカクリップチャーム(5種のうち1種)」の合計9点セットを30名にプレゼントする。
 【キャンペーンの思い】
 私たちの生活に自然と溶け込んでいる塩と砂糖は、料理やスイーツに形を変えて、時にはあま~く、時にはしょっぱく、私たちの食事や暮らしをそっと支えています。ぜひキャンペーンを通じて、皆さまの中にある塩と砂糖についてのお話をお聞かせいただけると嬉しいです。
【2024(令和6)年3月11日第5156号12面】

塩事業センター 「そるるんひめ」大喜利大会

入選作品の例
 公益財団法人塩事業センター(津田健理事長、東京都品川区)は9日、「食塩」のキャラクター「そるるんひめ」の10周年を記念するアニバーサリーイベント「そるるんひめ 10周年記念 大喜利大会」の入選10作品を決定し、イベントサイトにて公開した。
 本イベントでは、8000点を超える「そるるんひめ」の画像にぴったりな「ひとこと」が投稿され、「そるるんひめ」10周年のアニバーサリーイヤーを盛り上げた。
 本「大喜利大会」は、塩事業センターのロングセラー商品「食塩」にキャラクター「そるるんひめ」が登場して令和5(2023年)に10周年を迎えたことを記念し、「そるるんひめ」の一層の認知拡大、親和性向上を主な目的として行ったイベント。
 イベント専用サイトにて、様々な「そるるんひめ」の画像の中から1つを選び、ぴったりな「ひとこと」を考えて投稿する企画として、令和5年10月2日から令和6年1月8日まで実施した。
 多数の応募の中から厳正な審査を行った結果、入選10作品を決定。日本の海のどこかで暮らす「そるるんひめ」の愛らしさや個性が感じられる作品、また、「塩」という言葉をうまく使いながら面白さを生み出した作品など、バラエティに富んだ入選作品となっている。専用サイト(https://shokuen-salrun10th.makers-pts.net/)では、入選作品10点の他、惜しくも次点となった作品も見られる。
【2024(令和6)年2月21日第5154号5面】

塩事業センター https://www.shiojigyo.com/

赤穂あらなみ塩 ARANAMI SAMURAI SALT新発売

ARANAMI SAMURAI SALT
QRコードから動画が視聴可能
赤穂あらなみ塩
 赤穂あらなみ塩株式会社(大橋伸夫社長、兵庫県赤穂市)は、にがりを含んだ粗塩が主力の塩メーカー。製造現場は、地元赤穂の塩の特性を熟知したこの道30年以上のベテランが担当し、製品に自信を誇る。
 同社が、2月1日に新発売したのは「ARANAMI SAMURAI SALT」。「海外でおにぎりを作る文化を創造したい」をコンセプトに開発。おにぎりに合うよう、塩粒が小さく、海の恵みを含んだ程良い塩味を目指し、赤穂の粗塩で試作を重ねて完成した、お米の味を引き立てる塩だ。
 インバウンド客のお土産や、海外ショップでの需要を見込み、パッケージは外国人がCOOLと感じるデザインとし、名称は「SAMURAI」とした。
 外国人がおにぎりを作りたくなる仕掛けとして、パッケージ裏にはQRコードを貼付。QRコードを読み込むと、塩おにぎり、鮭おにぎり、スパムおにぎりのレシピ動画(英語・中国語・日本語字幕)の視聴が可能で、初心者でも動画を見ながら楽しくおにぎり作りに挑戦することができる。
 看板商品「赤穂あらなみ塩」は、塩のしっとり感が素材に馴染みやすく、にがりを含んだまろやかさが食材の味を引き出すと根強いファンが付く。にがりの含有効果で食材に塩が付着しやすいため、盛り塩や魚の塩釜も簡単に作ることができる。
 同社は海外塩の輸入も行う。「ドイツの岩塩」は、ドイツのベルヒデスガーデンの岩塩を再結晶させたもので、他の岩塩のガリっとした食感に比べ、歯ざわりが良く食欲をそそる。料理好き芸人のロバート馬場さんが過去に、「豆腐に載せて食べるとおいしい」と紹介し、注目を集めた。豆腐に載せても塩粒はそのまま溶けずに残り、パリッと弾けるような食感と味が相性抜群だ。
【2024(令和6)年2月11日第5153号8面】

赤穂あらなみ塩

伯方塩業 適塩適糖キャンペーン2024

キャンペーンイメージ
 【大阪支社】「は・か・た・の・しお♪」のTVCMが印象的な伯方塩業株式会社(石丸一三社長、愛媛県松山市)と、「スプーン印」「ばら印」のお砂糖でおなじみのDM三井製糖株式会社(森本卓社長、東京都港区)が今年も、両社公式SNSで「適塩適糖キャンペーン2024」を1月11日塩の日からスタートした。 同キャンペーンの実施は、今年で3回目。
 1月11日~22日のXキャンペーンでは、伯方塩業と DM三井製糖の両社公式 Xアカウントをフォローし、両社発信の対象キャンペーン投稿のいずれかをリポストした方を対象に、3連続お年玉企画としてお塩とお砂糖のセットを、塩の日にちなみ合計111名(各37名様×3回)にプレゼント。
 また3月10日砂糖の日からは、Instagramキャンペーンを実施する予定だ。
適塩適糖キャンペーンロゴ
【キャンペーンの想い】
 塩と砂糖のとりすぎはよくないと必要以上に控えようとする方もいらっしゃる中で、カラダにとって欠かせない塩と砂糖、どちらとも上手に付き合うことが大切だと私たちは考えています。
 キャンペーン名にある「適塩適糖」には、一人ひとりにとって必要な「適塩」と「適糖」で日々の食事を楽しんでいただきたいという想いを込めています。
 適塩適糖キャンペーンは2022年からスタートし今年で3回目。今回はプレゼント賞品として定番のものから珍しい商品まで、バラエティに富んだ様々なセットをご用意しました。
 塩と砂糖といってもそれぞれに個性があり奥深いものです。キャンペーンを通じて、皆さまの普段の食事が楽しく美味しくなるように、そして塩と砂糖の魅力を改めて知っていただき私たちの想いがたくさんの方に広がっていくことを祈っています。
【2024(令和6)年1月21日第5151号4面】

DM三井製糖 https://www.msdm-hd.com/jp/

<塩と暮らしを結ぶ運動> クイズキャンペーン2024冬

オリジナルQUOカードが当たる
 塩業界(塩の製造、輸入、流通に携わる業界)及び塩のユーザー等の関係業界(食品製造業や小売店の業界など)で構成する「塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会」が2017年にスタートさせた「塩と暮らしを結ぶ運動(略称:くらしお)」は、塩の大切さや塩の働きなどについて、より多くの方々に知ってもらうために、「くらしおクイズキャンペーン2024冬」を、1月9日から2月29日の期間で実施する。
 くらしおは、「ひとりひとりにちょうどよくたのしくかしこく〝塩を知り塩と暮らす〟」をキーワードに、暮らしに欠かせない塩について消費者の皆様の理解を深めてもらうための活動。塩に対する理解を通じて、普段あまり考えることのない塩の良さ、大切さに改めて気付いてもらうことを目指している。
 くらしおクイズキャンペーンは、2018年から実施しており、毎回好評を得ている。今回もクイズに答えて応募すると、正解者に抽選でオリジナルQUOカードや、オリジナルエコバッグなどのグッズセットをプレゼントする。
 今回のクイズは、体の中の塩分についての問題となっている。クイズのヒントは、運動公式サイトの「塩とからだの大事な関係」ページに掲載されている。

 【キャンペーン概要】
 ▼キャンペーン名:くらしおクイズキャンペーン2024冬
 ▼実施期間:2024年1月9日(火)~2月29日(木)23時59分までの送信分有効
 ▼賞品:◆くらしおオリジナルQUOカード5000円分(1000円分5枚)40名
 ◆はずれた方の中から、Wチャンスとして、オリジナルグッズセット100名
 ▼応募方法:塩と暮らしを結ぶ運動公式サイト内専用ページから応募
 ▼当選通知:2月29日(木)を締切とし、クイズ正解者の中から厳正な抽選の上、当選者を決定する。当選の発表は賞品の発送をもって代える。
 ▼クイズ:体の中の塩分は、ふだんは○○の働きで一定に保たれていて、足りなくなることはないよ。では○○に入るのは? ①腎臓②心臓
【2024(令和6)年1月11日第5150号16面】

くらしお HP
https://www.shiotokurashi.com/

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