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糀(麹)・米・甘酒・酒粕 商材・企業紹介 2024

東洋ライス 雜賀社長に科学技術賞 「食べやすい玄米」市場創る

雜賀社長
 【大阪支社】東洋ライス株式会社(和歌山県和歌山市)の代表取締役社長で東京農業大学客員教授の雜賀慶二氏は、「白米と同じように炊きやすく食味の良い玄米の開発」に関して、令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の科学技術賞(技術部門)を受賞した。
 本賞は日本国内における全分野から選ばれた科学技術に関する研究開発、理解増進などにおいて、顕著な成果を収めた者を表彰するもので、中小企業、地場産業等において、地域経済の発展に寄与する優れた技術を開発した者に与えられるもの。
 この度受賞した技術で作られた商品「金芽ロウカット玄米」は、2015年3月に発売された玄米商品で、2021年3月には「コメ及び飯」そのものとして特許を取得している。従来玄米の炊きにくさ・食べにくさの原因が、米粒表面にあるロウ層であることを発見し、均等に除去する加工技術を開発したことにより玄米の栄養と白米の食べやすさの両立を実現した商品。
 ①玄米の豊富な栄養成分はほぼそのまま、②白ごはんのようにおいしく食べられる、③炊きやすく、消化性にも優れている、④糖質32%オフ、カロリー30%オフという、従来の玄米のデメリットを払拭した特長を有している。さらに玄米でありながら、米粒が白米のご飯粒のように、大きく膨張し、粘りもあるので、玄米ではできなかったお寿司、おむすびにも利用できる。
 同商品は、他と差別化されにくく厳しい価格競争にある米カテゴリー商品の中では異例の「600円/1㎏以上」の高価格商品でありながら、販売量は安定し、さらに粗利を確保できる商品であることから各量販店からも高評価を得ている。
 健康意識の高い玄米ユーザーはもちろん、玄米を敬遠してきた白米ユーザーも取り込み、5年連続(60カ月連続)で玄米商品カテゴリー売上№1(KSP‐POS)を達成。玄米カテゴリーにとどまらず、白米を含む米カテゴリー全体(約2900アイテム)でも、売上数量ランキングで過去最高位として第5位を達成している。
 また、他の類似商品も次々とつくられるなど、これまでなかった「食べやすい玄米」という新たな市場を創り出した商品と云える。
【2024(令和6)年5月11日第5162号3面】

東洋ライス https://www.toyo-rice.jp/

宝来屋本店(福島県) テレビで話題「発酵あんこ」

米糀と小豆で作った発酵あんこ
砂糖不使用で罪悪感なく食べられる
 株式会社宝来屋本店(柳沼広呂人社長、福島県郡山市)は、明治39年の創業以来、100年以上にわたって伝承されている糀製法を守り厳しい品質管理体制のもと、あま酒、味噌、三五八漬の素などを製造販売している。
 同社で話題となっているのが「発酵あんこ」。1月3日放送の「マツコの知らない世界・おはぎの世界」(TBS系)でビキニフィットネスの女王こと、安井友梨さんがおはぎ愛を語る中で、筋トレの効果を高めるために「発酵あんこ」を使用したおはぎを食べていると紹介。すると、放送後からネット通販の注文や問い合わせが急増。その後も小売だけでなく業務用としての商談も増え、すでに採用が決まったところもある。
 糖度を高めたり安定させるなど家庭で作ることが難しい「発酵あんこ」の製造メーカーは全国に数社あるが、同社は砂糖や甘味料を使用せず、市販のあんこに近い糖度約55度といった質の部分で群を抜いていることに加え、ネット検索でも上位に表示されることから注目のアイテムとなっている。
 「糀生まれのヘルシーフード」をコンセプトに昨年6月に発売した「米糀と小豆で作った発酵あんこ」は砂糖不使用で、時代のニーズに対応した健康志向の商品。甘酒作りの技術を活用し、米糀の発酵力を活かして小豆本来の甘さを引き出した。市販の餡製品に近い糖度約55度を実現。糀の香りをまとった優しい甘味と、小豆の豊かな旨味が融合した。
 小豆と発酵食品という健康食材同士の組み合わせで、身体に優しく栄養も豊富。砂糖や甘味料を使用していないので、市販のあんこよりもカロリー及び糖質は低くなっており、ダイエット中の方やトレーニング中の方でも罪悪感なく食べられる。トーストに塗ったりアイスクリームやあんみつのトッピングなど幅広く利用できる。内容量は100gで賞味期限は製造から180日(常温)。販売価格は500円(税抜き)。
【2024(令和6)年2月1日第5152号4面】
 
宝来屋本店

<山田酒造食品>「フルーツ甘酒」シリーズ拡大

フルーツ甘酒マンゴー味(左)とバナナ味
甘酒キャラメル味
 山田酒造食品株式会社(山田文彦社長、兵庫県加東市高岡)は、酒粕甘酒の栄養を手軽に美味しく楽しめる「フルーツ甘酒」シリーズから新たにマンゴー味、バナナ味を新発売。キャラメル味はリニューアル発売する。既存のプレーン、りんご味、ピーチ味、パイン味、ブルーベリー味、赤メロン味、サクランボ味と合わせて10種類の展開となる。
 山田酒造食品は明治時代から120年以上にわたり酒粕加工を行う会社で、その酒粕を配合した「瀧の泉甘酒」や「フルーツ甘酒」を発売してきた。近年、店頭で並ぶ甘酒の多くは〝米こうじ甘酒〟と呼ばれるものだが、同社の「瀧の泉甘酒」はそこに酒粕を配合しているのが特徴。酒かすには酵母やアミノ酸、ミネラル、近年注目されている成分「レジスタントプロテイン」などが豊富に含まれている発酵食品だ。
 そして「フルーツ甘酒」はこの甘酒を毎日手軽に、飽きることなく継続して飲めるよう開発した商品だ。果実ピューレを加えることで果実感を味わえるスムージーのような感覚で楽しめる。「普通の甘酒は苦手だが、フルーツ甘酒は美味しい」という声が多数寄せられている。中には「摂食障害でほとんど食事を摂れていないときにフルーツ甘酒に出会えて、毎日の習慣になった」というコメントもあり、日々の健康のために愛飲する人が多い。
 「フルーツ甘酒」はシリーズ共通で1本200ml入りのストレートタイプ。濃厚な味わいで、豆乳や炭酸水で割っても美味しく飲める。また甘酒の甘みとフルーツの香りを生かしてお菓子の材料にも活用できる。
 同社は、日本酒の副産物である酒粕を有効活用し広めていくことで、人々の健康に貢献すること、また酒米・山田錦の郷である地元加東市へ貢献することを目指している。
 この思いを込めてクラウドファンディングサイト「Makuake」にて、新発売するマンゴー味、バナナ味、キャラメル味を先行発売したところ、目標額を超える応援投資を得た。
なめらか生酒粕
かす汁の素
 酒粕がより身近になる商品としてこの他にも、ペースト状の酒粕を個包装パックにした「なめらか生酒粕」や、それをトマト味、カレー味、レモン味に味付けした「なめらか味付酒粕」、粕汁を簡単に作れる「かす汁の素」など発売している。
【2024(令和6)年1月11日第5150号16面】

山田酒造食品
https://www.yamada-shuzoushokuhin.com/

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