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Web展示会 丸イ食品(神奈川県)

「昆布が入った寿司がり」

昆布が入った寿司がり カップ
昆布が入った寿司がり カップ(国産)
彩りの良さも魅力
 楽京、生姜漬など、酢漬のオーソリティとして知られる丸イ食品株式会社(大曽根史典社長、神奈川県小田原市)は、国内原料の比重も高めながら、独自の製法を駆使して素材の美味しさをそのままに、極力添加物を使用しない漬物作りに専念している。
 同社で注目を浴びているのが昨年から本格的に発売した「昆布が入った寿司がり」。従来のがり製品の中ではほぼ存在しなかった差別化を図れる商品で、7月より高付加価値商品として提案する国産原料を使用した商品も発売。8月21日~23日に東京ビッグサイトで開催された第26回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」で「昆布が入った寿司がり」をPRすると、多方面から高い評価を獲得し、多数の新規受注が入る見通しとなっている。
 通常のがりは脱塩した生姜をスライスし、調味液に漬け込んで味付けするが、「昆布が入った寿司がり」は、昆布の旨味と風味を生かすため、独自製法で生姜の辛味を抜いたあと、酸味と甘味を抑えつつ昆布の出汁をふんだんに使用して味付けする。
 昆布の味は繊細で、辛味、酸味、甘味のどれか一つでも際立っていると良さが消えてしまうため、味のバランスを調整することが最大の課題だった。数カ月にわたって試作を繰り返し、まさに四味一体となった味が完成した。
 彩りにもこだわった。がりの色は原料産地によっても異なり、中国・山東省の白系、タイの黄色系、着色のピンクに大別される。細切りにした昆布の緑色と最も色合いが良かったのは中国・山東省の白系で、お皿に盛るだけで彩りの良い一品となる。
 料理の味を引き立たせる味わいで、寿司、刺身、揚げ物、酒の肴など様々なメニューの付け合わせとして利用できる。
 生産に手間がかかり大量に作ることができないが、それこそが価値を高めるポイントとなり、差別化やオリジナリティーをテーマとする小売店や飲食店からの引き合いが増え続けている。
 国産、中国産ともに内容量は80g(カップ)で賞味期限は120日。当初、業務用の規格はなかったが、取引先からの要望に応える形で300g(中国産)もラインナップしている。
 新たな販路拡大のため水産売場への提案を積極的に行っており、出荷数は順調に増えている。また、日配売場からも販売を希望する連絡が届いており、一部の日配売場でも展開している。
 すでに納入しているスーパーでは、春の行楽シーズンやゴールデンウイーク、祝い事、ハレの日など人が集まる時期に発注が大幅に増加。これまでのがりと一線を画す「昆布が入った寿司がり」は、日配の枠を飛び越えて今後さらに売場を拡大していくことになりそうだ。
【2024(令和6)年9月11日第5173号8面】

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