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2025データ、法令、告示・通知・書籍等

業界で役に立つデータ(統計・アンケート・学術・法令・記録・書籍など)を掲載するページです。

☆★目次★☆
 【2025(令和7)年2月21日第5187号1面】
<東洋ライス> 米糠摂取の有用性実証 プレバイオティクス機能を示唆
 【2025(令和7)年2月11日第5186号18面】
 【2025(令和7)年1月21日第5185号3面】
 【2025(令和7)年1月11日第5184号8面】
 【2025(令和7)年1月11日第5184号12面】
 【2025(令和7)年1月11日第5184号20面】


<食品需給研究センター> 2024年漬物生産量7.7%減

「しょうが漬」1・8%増 「梅干・梅漬」の動向に注目
 一般社団法人食品需給研究センター(白須敏朗理事長)が10日に発表した2024(令和6)年の国内漬物生産量は、74万265tで2023年の80万1963tから▲7・7%減少し、2年連続の減少となった。
 漬物市場で最もボリュームがある「キムチ」は、18万3433tで前年比▲5・0%の減少。キムチはコロナ禍で健康機能性が注目され、需要が大幅に増加。ピーク時と比較すると生産量は年々落ち着いてきているが、コロナ前の2019年比では10%増となっており、高止まりした状況となっている。
 キムチに続くシェアの「浅漬」は14万624tで、前年比▲7・2%と2年連続減。7~8月は猛暑による青果野菜相場の高騰や、11~12月は暖冬の影響で原料の手当てに苦労したメーカーが多かった。
 シェア3位の「その他塩漬」は、7万4266tで前年比▲7・8%と6年連続での減少となり、年間を通じて前年を上回った月がなかった。
 続く「しょうが漬」は6万7495tで、前年比1・8%と2年ぶりの増加。全品目のうち唯一、前年を上回った。2023年は原料不足や円安の影響で生産量が大きく減少していたが、昨年はその反動増となった。漬物全体のシェアが9・1%となり、福神漬を抜いて4位に躍り出た。一方、その「福神漬」は、5万7505tで前年比▲15・3%と4年連続の減少となった。
 続く「たくあん漬」は4万6126tで、前年比▲20・4%と、5年ぶりの前年比減となった。本紙が新年号で実施した調査によれば「販売面は極めて好調」との判断だったが、これは簡便性がありかつ高価格帯のスライスカップ商材や、ハーフ・ミニタイプの商材が伸長したため。原料の慢性的不足を克服する側面からも、量目のある一本物からこれらの商材へシフトしたことが、生産数量に表れた結果となった。
 「野菜刻み漬」は、3万9226tで前年比▲10・6%と、3年連続での減少。「らっきょう漬」は2万9067tで、前年比▲2・2%と、2年ぶりに減少した。「その他醤油漬」は2万7200tで前年比▲8・5%と、3年連続の減少となった。
 「梅干・梅漬」は、2万4456tで前年比▲0・4%減とほぼ横ばい。過去3年間は大きな変動はなかったが、今年は2024年の歴史的な大凶作により、今後の動きが注目される。
 「その他酢漬」は1万5622tで、前年比▲0・7%減とほぼ前年並み。「その他漬物」は、1万3559tで前年比▲7・3%と2年連続で減少した。
 「奈良漬」は9281tと1万t台を割り込み、前年比▲24・7%と大きく減少した。「みそ漬類」は、8583tで前年比▲10・3%と、3年連続での減少。「わさび漬」は2508tで▲5・1%と2年連続減、「その他粕漬」は1314tで▲31・4%と、5年連続の減少となった。
【2025(令和7)年2月21日第5187号1面】

食品需給研究センター
https://www.fmric.or.jp/stat/index.html

<東洋ライス> 米糠摂取の有用性実証 プレバイオティクス機能を示唆

腸内細菌の増加を確認
 【大阪支社】「金芽米」や「ロウカット玄米」で知られる東洋ライス株式会社(雜賀慶二社長、銀座本社=東京都中央区)の参画する研究グループは、米糠摂取により腸内の有用菌の増加や腸内細菌の多様性が高まることを、動物実験で証明した。
 玄米粒を糠層、亜糊粉層、デンプン層(胚乳)の3画分に分画し、各米糠画分摂取による腸内細菌への影響の解明を目的にマウスを用いた動物実験を行った。
 その結果、糠層摂取群や亜糊粉層摂取群で健康の維持増進に有用と報告されている各々異なる腸内細菌が増加することが確認された。
 特に亜糊粉層摂取群では乳酸菌の一種である「Lactobacillus gasseri(ガセリ菌)」が増加した。糠層摂取群と比較し腸内細菌叢の多様性が高まることも初めて明らかにした。
 これらの菌種はプロバイオティクスとして用いられる菌種であることから、米糠画分はプレバイオティクスとして機能することが示唆された。
 本研究結果により、主食である米食(ごはん)の選択肢として白米や玄米のみでなく、同社製品の「金芽米」「ロウカット玄米」のように、亜糊粉層が残っていることで玄米の栄養を残しつつ白米と同じ食味である米など、消費者の個々の嗜好に合わせた栄養と食味を両立する米の普及拡大や消費者の健康増進に新たな可能性が見出された。
 腸内細菌の多様性が高まることは、腸管バリア機能の向上や免疫応答の調節など、健康維持と密接に関連することが他の研究でも示唆されている。
 多様性が高いことのメリットとして、多様な腸内細菌の菌種、すなわち代謝系が混在している方が、その代謝物も多様になり、多様性が高まることで生体に有用な細菌の代謝産物が増加し、疾病や生活習慣病などの予防につながると考えられている。
 この研究は東洋ライスと、信州大学農学部食品免疫機能学研究室田中沙智准教授、信州大学大学院総合理工学研究科山口司恩氏らによる研究グループで行ったもの。
【2025(令和7)年2月11日第5186号18面】

東洋ライス
https://www.toyo-rice.jp/info/info_r250108/

<消費者庁>「消費、賞味期限表示」実態調査 延長の取組実施は43%

 消費者庁食品表示課では、食品ロスを減らす施策を考える検討会で昨年10月、加工食品の製造事業者585社に対するアンケート調査の結果を公表した。
 対象となった935品目のうち、43%で消費期限や賞味期限を延長する取組を行っていると回答。大企業・中小企業側の努力が進む一方で、小規模事業者ほど「行う予定がない」という割合が高いことも判明。事業規模で差が生じている現状が浮き彫りとなった。
 6つに分けられたカテゴリーのうち、カテゴリー3(チルド品)は215社が回答し、53社(24・7%)が消費期限、162社(75・3%)が賞味期限を設定していた。カテゴリー4(缶詰、レト以外の常温品)では371社が回答し、28社(7・5%)が消費期限、343社(92・5%)が賞味期限を設定していた。
 消費期限/賞味期限はどのような指標を用いて設定しているかの質問(複数回答可)には、理化学試験を行っている企業・品目は、384社646品目。微生物試験を行っている企業・品目は、492社848品目。官能検査を行っている企業・品目は、540社901品目となっている。
 期限表示設定時に最優先する項目としては、「微生物試験」が最も多かった。カテゴリー特性により冷凍、チルド、フローズンチルド食品で微生物試験を優先する割合が高かった。
 賞味期限が3カ月を超える商品を製造している企業とその品目は、480社759品目。「年月日表示」を表示している品目と「年月表示」を表示している品目に差は見られなかった。
 食品ロス削減の観点から消費期限又は賞味期限を延長する取組を行っているか(回答は1つ)の質問には、「すでに行っている」とする品目が最も多く43・6%、「行いたいが、クリアできない課題がある」が23・3%、「行う予定はない」が33・0%で、中小企業と大企業が「行っている」が最も多かったのに対し、小規模事業者では「行う予定はない」が最も多かった。
【2025(令和7)年1月21日第5185号3面】

資料ダウンロードは→ こちらから

<CCCMKホールディングス(東京都)>「健康関連食品に関する調査」

 発酵食品の摂取がトップ
 TSUTAYAや蔦屋書店などを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループの、CCCMKホールディングス株式会社(髙橋誉則代表取締役社長兼CEO、東京都渋谷区)は、このたび全国20~69歳のV会員1700名(※)を対象に、インターネット上での意識調査「Vアンケート」によって、「健康関連食品に関する調査」を実施した。(※V会員全体は約1・3億人)
 今回の調査は、体調管理や免疫ケアに役立つ食品・飲料である「健康関連食品」を中心に、これらの摂取状況や健康全般についての意識を調査。生活者は普段、あるいは風邪やインフルエンザなどの感染症が気になる冬場にどのくらい健康について意識したり、健康関連食品を摂取したりしているのかが明らかとなった。
【「健康関連食品」に関する調査】(文書、グラフは抜粋のため一部省略)
 1.体調管理・免疫ケアに役立つ食品・飲料を意識して摂取している人は40%超
 全体では、「かなり意識して摂っている」「やや意識して摂っている」で40%を超える結果となり、比較的多くの人が健康関連食品を意識的に摂っていることがわかった。
 2.健康関連食品で最も重視する点は「効果が期待できること」
 次に、健康関連食品を購買する際に重視する点について、健康関連食品を摂っていると回答した人に聞いた。全体では、「効果が期待できそうなこと(48・1%)」「コストパフォーマンスがよいこと(46・8%)」「味がおいしいこと(45・7%)」が45%超で上位となった。
 3.実際に食べている健康関連食品は「納豆・味噌・麹などの発酵食品」がトップ
 続いて、摂っている健康関連食品が何かを尋ねると「納豆・味噌・麹などの発酵食品(70・5%)」が全体で一番高い結果となった。次いで「健康食品・サプリメント(42・7%)」だった。30%以上は他にも「機能性ヨーグルト」「その他のヨーグルト」「玄米・五穀米などの米・雑穀類」が挙がっている。
 4.冬は他の季節よりも健康管理に気を遣っている人が50%超、そのうち70%弱が意識的に「手洗い・うがい」をしている
 他の季節よりも冬場に健康管理を気遣っている人が全体で55・2%(特に+やや気を遣っている)。特に意識して行っていることでで最も高いのは「手洗い・うがいをする」で67・6%だった。
【2025(令和7)年1月11日第5184号8面】

CCCMKホールディングス
https://www.cccmkhd.co.jp/

<日本生協連>「お米についてのアンケート」 選ぶ理由は「米が好き」が1位に

 日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、代表理事会長:土屋敏夫)は、「お米についてのアンケート」の調査結果を取りまとめた。
 令和5年産米は、記録的な猛暑等による作柄の悪化にともない相場価格の上昇が続いた。年産の途中では、中食・外食需要の増加や、米不足に関する報道の過熱、地震等の災害への危機感から、必要以上の買い占め・買い溜めによる品物不足や価格急騰など、市場は大混乱に見舞われた。
 日本生協連では、主食であるお米の利用実態を把握し、生産者と産地の取組や応援に役立てることを目的に、全国の組合員を対象に2021年度から続いて第4回目となるWEBアンケートを実施した。(調査期間:2024年10月1日~10月8日、有効回答数:6438件)
 【調査結果の主なトピック】
 ▼2024年7月から9月頃、お米を「いつもどおり購入できた」人は18・4%。

 2024年7月から9月頃、一部地域では、お米を購入しづらかったり、購入できなかったりする状況が発生した。
 各家庭における当時の状況を尋ねたところ、「いつもよりも購入はしにくかったが、購入はできた」(41・9%)が最多で、「購入する必要がなかった」(27・6%)、「いつもどおり購入できた」(18・4%)が続く結果となった。
 お米の入手先の調査結果とあわせて見ると、「いつもよりも購入はしにくかったが、購入はできた」人では「生協の宅配」(27・3%)および「スーパー(生協以外)」(27・0%)、「購入する必要がなかった」人では「親戚・知人からもらう」(27・3%)、「いつもどおり購入できた」人では「生協の宅配」(27・1%)が、特に回答数が多い入手先となった。
 ▼お米を炊く量・買う量は「2合~5合」「5合~10合」「10合~15合」が上位となり、前回調査とほぼ変わらない結果に。
 各家庭で1週間に炊くお米の量は「2合~5合」「5合~10合」「10合~15合」が上位で、前回調査からほぼ変化はなかった。
 1週間に炊くお米の量は若い年代ほど多く、ピークは40代で、家族構成が影響していると考えられる。よく買うお米の量(規格)は、「5kg」が最多64%で、前回調査と比較すると、「10kg」購入は1%減少し、「1kg」未満の購入が1%増加している。
 ▼お米を選ぶ理由では「米が好き、おいしいから(63・1%)」が調査開始以来初となる第1位に浮上。
 パンや麺などではなく、お米を選ぶときの理由について尋ねたところ、「米が好き、おいしいから」(63・1%で前年差2・8%増加)、「米を食べるのが習慣になっているから」(61・1%で前年差0・5%減少)がランクインした。
 2021年の調査開始から2023年の調査まで、「米を食べるのが習慣になっているから」が第1位を占めていたが、今回の調査で初めて、「米が好き、おいしいから」が第1位となった。「米が好き、おいしいから」の回答数は、前々回53・5%、前回60・3%(+6・8%)今回63・1%(+2・8%)と徐々に上昇している。また、「米は安い、経済的だから」の回答数は11・6%(前年差5・9%減少)となった。
 ▼もっとお米を食べたくなる条件は「安くなる・増量される(40・8%)」。調査開始以来初の第1位に。
 もっとお米を食べたくなる条件について尋ねたところ、「安くなる・増量される」(40・8%で前年差6・2%増加)、「おいしくなる」(39・0%で前年差0・7%減少)がランクインした。
 2021年の調査開始から2023年の調査まで、「おいしくなる」が第1位を占めていたが、今回の調査で初めて、「安くなる・増量される」が第1位となった。
 「安くなる・増量される」の回答数は、前々回28・2%、前回34・6%(+6・4%)、今回40・8%(+6・2%)と徐々に上昇している。
【2025(令和7)年1月11日第5184号12面】

日本生活協同組合連合会
https://jccu.coop/info/newsrelease/2024/20241205_02.html

<書籍紹介>宮尾茂雄著 「漬物の力」はなぜスゴイ? 

最新の知見を基に解説 
 東京家政大学大学院客員教授で全国漬物検査協会会長である農学博士・宮尾茂雄氏の著書『毎日の食卓に欠かせない「漬物の力」はなぜスゴイ?』が昨年12月27日に全国発売された。
 主な内容は次の通り。
 【序章】「漬物は塩分過多」ってホント?
 「減塩ブーム」の影響で塩分過多と思われていた漬物も、現代ではヘルシーに生まれ変わった。野菜を漬けて栄養効率がアップする漬物を食べ、カリウムを摂取しよう‐など
 【第一章】食卓の名脇役・漬物のプロフィール
 漬物のはじまりと歴史(中国と日本)、漬物の種類(保存性と漬け床)、世界の主な漬物を紹介‐など
 【第二章】もっと知りたい漬物の魅力
 旬のおいしさをキープする塩の力、発酵させればうま味がアップ、漬物の代表選手(梅干し・たくあん漬・白菜漬け・野沢菜漬け・広島菜漬け・高菜漬け)‐など
 【第三章】知られざる漬物の健康パワー
 食物繊維で死亡率が低下、ぬか漬けでビタミンB1が大幅アップ、酢漬けを食べて疲労回復、梅干しのクエン酸効果と強力な抗菌力、ラッキョウ漬けで血液サラサラに、制がん性のあるショウガの漬物、驚くべきキムチの健康パワー‐など
 【第四章】知って得する漬物の豆知識
 家庭の味の代表格ぬか漬けの材料、全国のご当地漬物、作って楽しい漬物料理‐など
 ▼『毎日の食卓に欠かせない「漬物の力」はなぜスゴイ?』▼農学博士宮尾茂雄著▼発行:キクロス出版▼発売:星雲社▼四六判並製、本文192頁、定価1760円(税込)
【2025(令和7)年1月11日第5184号20面】
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