公益社団法人愛知県漬物協会(曾我公彦会長)は6日、愛知県名古屋市の熱田神宮で愛知県漬物振興祭を執り行った。式典には同協会名誉会長の大村秀章愛知県知事が出席し、昨年5月に設立した「愛知『発酵食文化』振興協議会」の概要や趣旨を説明した上で、漬物も含めた県内の発酵食文化の魅力を広く発信してい方針を改めて表明。会員企業とともに漬物文化を継承していく姿勢を示した。
会員が参列した漬物振興祭の神事では、神楽殿で修祓、献饌、斎主祝詞奏上、神楽奉上、玉串奏奠、撤饌、拝礼と続き、厳粛な雰囲気の中、業界の発展と繁栄を祈願した。
神事の後、神宮会館に移動して式典を開催。浅田康裕専務理事の司会進行で、野田明孝副会長の開会の言葉に続いて曾我会長が挨拶を行い、漬物業界を取り巻く環境をはじめ、最低賃金上昇などの外部要因によって経営が厳しい状況になっていることを指摘した上で、「行政の方には我々のような伝統産業にもっと目を向けてほしいと思っている。新しい企業や産業は補助金や助成金を受けられるが、我々は受けられるものがない。漬物業界の現状を知っていただき、我々が受けられる補助金や助成金などについて検討していただきたい」と支援と協力を求めた。
会員が参列した漬物振興祭の神事では、神楽殿で修祓、献饌、斎主祝詞奏上、神楽奉上、玉串奏奠、撤饌、拝礼と続き、厳粛な雰囲気の中、業界の発展と繁栄を祈願した。
神事の後、神宮会館に移動して式典を開催。浅田康裕専務理事の司会進行で、野田明孝副会長の開会の言葉に続いて曾我会長が挨拶を行い、漬物業界を取り巻く環境をはじめ、最低賃金上昇などの外部要因によって経営が厳しい状況になっていることを指摘した上で、「行政の方には我々のような伝統産業にもっと目を向けてほしいと思っている。新しい企業や産業は補助金や助成金を受けられるが、我々は受けられるものがない。漬物業界の現状を知っていただき、我々が受けられる補助金や助成金などについて検討していただきたい」と支援と協力を求めた。
続いて熱田神宮総務部長の髙橋守氏、農林水産省東海農政局次長の福井逸人氏、愛知県農業水産局農政部長の安井裕貴氏、名古屋市中央卸売市場本場場長の庵地大成氏が来賓祝辞を述べ、高橋氏は「本日、協会の方々には熱田の神様にお参りをいただき、業界の発展、皆様方のご健勝を祈念された。熱田の神様のご加護を得られて、業界がますます発展されることを祈念している」と業界の更なる発展を願った。
福井氏は「昨年12月に『伝統的酒造り』がユネスコの無形文化遺産に登録された。ユネスコの登録の前提として国内で文化として浸透しているかどうか、ということがポイントになる。漬物は酒造りと近いものがあり、地域で育まれた野菜を使用し、スーパーなどで日々購入できる環境があり、文化として生きている。地域の農業を支えている、という意味でも皆様には感謝している」と語った。
安井氏は「県では昨年12月9日に協会の皆様の協力の下、一般県民を対象とした白菜収穫体験と漬物講習会を開催した。講習会では白菜を使用した浅漬作り体験を行った。参加者からは『自分でも漬物を漬けて食べてみたい』などの声が上がり、野菜と漬物を身近に感じていただく機会となった。今後も本県が誇る特産物の一つである漬物のPRとより一層の振興を図っていく」と述べた。
庵地氏は「我々は皆さんが作る漬物と市民の台所を結ぶ役割を果たしている。今後も機能を向上させながら、その役割を果たしていきたい」と意欲を語った。
来賓紹介に続いて名誉会長として8年目を迎える大村知事が挨拶に立ち、「当県では昨年5月、愛知の発酵食文化を国内外にPRしていくため愛知『発酵食文化』振興協議会を立ち上げた。愛知は日本酒、酢、味醂、醤油、味噌など発酵食品がフルセットで揃っている。その中には漬物も含まれている。私は本協議会の会長を務めており、愛知県漬物協会にも参画していただいている。漬物をはじめとする愛知の発酵食文化の更なる振興を図っていきたい」と力強く語った。
懇親会へ移り、栗田和典副会長の乾杯発声で開宴。出席者各位は新年の挨拶及び情報交換を行い、歓談の時間を過ごした。最後は岩田孝逸副会長による中締め、太田光則理事による閉会のことばで終了となった。
【2025(令和7)年1月11日第5184号1面】
福井氏は「昨年12月に『伝統的酒造り』がユネスコの無形文化遺産に登録された。ユネスコの登録の前提として国内で文化として浸透しているかどうか、ということがポイントになる。漬物は酒造りと近いものがあり、地域で育まれた野菜を使用し、スーパーなどで日々購入できる環境があり、文化として生きている。地域の農業を支えている、という意味でも皆様には感謝している」と語った。
安井氏は「県では昨年12月9日に協会の皆様の協力の下、一般県民を対象とした白菜収穫体験と漬物講習会を開催した。講習会では白菜を使用した浅漬作り体験を行った。参加者からは『自分でも漬物を漬けて食べてみたい』などの声が上がり、野菜と漬物を身近に感じていただく機会となった。今後も本県が誇る特産物の一つである漬物のPRとより一層の振興を図っていく」と述べた。
庵地氏は「我々は皆さんが作る漬物と市民の台所を結ぶ役割を果たしている。今後も機能を向上させながら、その役割を果たしていきたい」と意欲を語った。
来賓紹介に続いて名誉会長として8年目を迎える大村知事が挨拶に立ち、「当県では昨年5月、愛知の発酵食文化を国内外にPRしていくため愛知『発酵食文化』振興協議会を立ち上げた。愛知は日本酒、酢、味醂、醤油、味噌など発酵食品がフルセットで揃っている。その中には漬物も含まれている。私は本協議会の会長を務めており、愛知県漬物協会にも参画していただいている。漬物をはじめとする愛知の発酵食文化の更なる振興を図っていきたい」と力強く語った。
懇親会へ移り、栗田和典副会長の乾杯発声で開宴。出席者各位は新年の挨拶及び情報交換を行い、歓談の時間を過ごした。最後は岩田孝逸副会長による中締め、太田光則理事による閉会のことばで終了となった。
【2025(令和7)年1月11日第5184号1面】