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「梅」データ・資料2025

紀州梅産地 例年並みかやや遅い開花 平年作以上の作柄に期待

 紀南農業協同組合(山本治夫代表理事組合長)は1月24日、紀南の梅産地情報を発表。梅の開花及び現時点の花蕾の状況から判断すると、園地によってバラつきがあるものの、全体的にやや遅く、主力の南高の開花初めも例年並みかやや遅い2月中旬頃からと予想されている。
 昨年は暖冬の影響で南高の開花初めが例年より2週間から3週間早い1月20日となり、満開期も1月30日頃と2週間以上早まった。そのため、めしべが発達していない不完全花が増加。開花期は長かったが、着果率が低く施肥量も少なかったため、花数が減少した。
 その後、3月20日に梅産地の広範囲に降雹があり、実の落下や傷が入るなど大きな被害が発生。収穫量の大幅な減少に加え、秀品率も大きく低下した。その他、カメムシの被害もあり、収穫量は平年の3~4割作と史上最低の作柄となった。
 原料不足は深刻な状況で、原料価格も約2倍に高騰。そのため、各社では昨秋以降、大幅な値上げを実施している。
 今年の作柄は、開花から収穫期までの気象変化等により大きく左右されるため、現時点で具体的な予測をすることは難しいが、産地では例年並みの開花状況が見込まれていることから、産地では平年作以上の作柄が期待されている。
【2025(令和7)年2月11日第5186号1面】


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