一般社団法人日本惣菜協会（佐藤総一郎会長）は２０１８（平成３０）年１月１８日、東京都新宿区のハイアットリージェンシー東京で賀詞交歓会を開催した。３３９の企業・団体から約６８０名の業界関係者が出席し、新年を祝った。

　主催者代表挨拶にて佐藤会長は「５月には新しく惣菜白書が発行されるが惣菜市場は１０兆円を超えることが想定される。一方、慢性的な人手不足、原材料の高騰など、我々を取り巻く環境は一層厳しくなる。様々な社会の変化とともに市場は拡大し、消費者の中食への期待は更に高まっていく」と述べた後、昨年１１月に新制度に移行した外国人技能実習制度について言及。「海外で活躍する高度な製造技術を有する人材の育成の一翼を担えることは業界として誇りと感じている」と語った。その他、国内の人材育成支援事業やＨＡＣＣＰ認定事業の強化、中食の海外展開の調査・研究など様々な業界課題への対応を強化していく方針を表明した。

　来賓挨拶に立った齋藤健農林水産大臣、林芳正文部科学大臣はそれぞれの立場から惣菜の将来を展望し、同協会の益々の発展を祈念した。昨年の通常総会以降に入会した新入会員紹介では正会員１７社、賛助会員１１社、協力会員２社の新規加入が報告された。

　弊紙関連企業としてカネハツ食品（愛知県名古屋市）が新規に加盟しており、加藤英敏社長が新入会員代表として紹介された。同氏は「様々な先進的な考え方をこれから勉強させて頂きたい。一歩でも皆様方に近づけるよう、一生懸命努力して参るのでご指導ご鞭撻のほどお願いしたい」と既存会員に向け、挨拶を行った。

　その後、ニチレイフーズの大櫛顕也社長が乾杯の発声を行い、歓談に入った。

　なお、平成２９年秋の褒章において堀富士夫前会長が藍綬褒章を受章しており、本懇親会の中で花束が贈呈された。堀前会長は、「このような素晴らしい章を頂けたのは日本惣菜協会の功績のおかげ」と感謝の意を伝え、妹川英俊副会長による中締めで閉会となった。