郷土食堂(ごうどしょくどう)@中野市(長野県) 「富倉そば&謙信笹ずし」
2016-06-14
長野県飯山市の富倉地区で長年親しまれてきた「富倉そば」を飯山市のお隣の中野市で頂きました。「富倉そば」は蕎麦のつなぎに小麦ではなく、オオヤマボクチ(ヤマゴボウの一種)を使用する珍しい郷土料理で、強いコシと独特の風味が持ち味。山ゴボウの葉の繊維だけを取り出し、干す・叩く・煮るという手間のかかかる作業を何回も繰り返しつくられるので”幻のそば”といわれているようです。やや甘口のツユに絡み、キュルキュルと喉ごし良く吸い込まれていきます。辛みには、山葵ではなく”かんずり”を使用するのも新潟県に近いこのエリアならでは。付け合わせは色とりどりの山野菜の天ぷらで、こしあぶらやしめじの天ぷらなど旬の山野菜がたっぷりとのっています。
このお店のもう一品の郷土料理が「謙信笹ずし」。ご飯にゼンマイやコゴミ、大根味噌漬、紅生姜などをのせて笹で包んだもので、川中島の合戦に向かう上杉謙信が富倉街道を通る際、村人が笹の葉の上にごはんとおかずをのせて差し出したのがはじまりとされる伝統あるお寿司。もちもちとした米に様々な具材の味わいが合わさりあっさりと頂けます。飯山エリアにお出かけの際は是非「富倉そば」と「謙信笹ずし」をご賞味ください。
「富倉そば」と「謙信笹ずし」
https://www.iiyama-ouendan.net/special/tomikura/
