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塩 企業・団体紹介2022

塩事業センター 海水総合研究所25年の歩み

海水総合研究所
オンライン講演会で報告と提言
 公益財団法人塩事業センター(津田健理事長)は8日、「SALT&SEAWATER SCIENCE SEMINAR2022」をオンラインで開催した。
 今回は、同センターの海水総合研究所(吉川直人所長、神奈川県小田原市)が開設25周年を迎えたことから「塩事業センター海水総合研究所25年の歩み、そして未来へ」をテーマに開催された。
 同研究所は昭和24年に大蔵省専売局の防府製塩試験場小田原分場として開設。平成8(1996)年に財団法人塩事業センターが設立され、塩専売制度下における研究成果を引き継いだ形で海水総合研究所として発足した。現在まで製塩技術、商品技術、塩の品質及び分析技術についての研究に従事している。
 講演に先立ち、津田理事長が挨拶し、「これまで当センターでは研究成果発表のために講演会を開催してきた。これまでの研究成果は当センターホームページに載せている。2020年は新型コロナウイルスの影響でアーカイブ形式の実施となり、昨年はWeb配信で実施した。今年も残念ながらWeb配信となってしまったが、皆様にとって有意義な情報をもたらすことを期待している」と語った。
 続いて講演に移った。今回の講演テーマと講師、要旨は次の通り。

 ①「塩の品質評価と食品への加工適性に関する研究の歩み」
 ▼講師:塩事業センター海水総合研究所次長 野田寧氏
 塩生成の歴史においては、技術の進歩により塩化ナトリウムの純度が高まると同時に、不純物が低減した。しかし昨今では、その高純度化から、消費者のニーズに合わせてより安全性を高めることへと変化している。無機、有機成分など細かな測定が可能になった。
 安全性への取組は、トレーサビリティの構築や、ポジティブリスト制度への対応、ISO認証制度の活用などを行っている。塩で培った分析技術を無機化合物の分析法に応用して、社会貢献を果たしている。
 食品加工における塩の効果(加工適性)についての調査・研究では、塩を多く使う「ウメ干し」「味噌」について、塩の種類により効果の影響があることが確認され、成果があったとしている。

 ②「製塩技術に関する開発の歩み」
 ▼講師:塩事業センター海水総合研究所次長 正岡功士氏
 世界と日本の塩づくりの違いについて説明。世界では天日塩40%、岩塩60%で製造されているが、日本では狭い国土と高温多湿のため天日塩製造には不向きで、岩塩層がないため、独自に海水からの製塩法や、イオン交換膜製塩法を開発してきた。
 研究所における製塩技術の歩みについては、AIによる予測技術の進展、粒径分析、スラリー濃度計測、高速ろ過システム、次世代イオン交換膜、高効率晶析技術の開発(たて釜の小型化)、さびによる腐食モニタリング技術などシステム開発の経緯を説明した。
 これらの技術はイオン交換膜法製塩だけでなく、他の製塩法や塩以外の製造プロセスにおいても活用可能と考えられる。

 ③「研究開発の将来に向けて」
 ▼講師:塩事業センター理事・海水総合研究所所長 吉川直人
 現在の世界情勢で、エネルギー価格の高騰、塩生産量の減少、脱炭素社会への対応が課題となっている。研究所が目指す方向性としては、製塩コスト(エネルギー使用量)の低減、設備コストの低減=腐食防食技術の開発、炭酸ガスの固定化を示した。
 社会への貢献については、消費者への安全安心の提供として、分析技術の開発やデータブックの発刊など。商品の提供では、ひとつまみ分が簡単に振れる「塩ひとふり」を開発。また、赤キャップの食卓塩は発売70周年を迎えた。
 情報提供としては、塩の通説について検証。技術の他分野への応用については、海水の総合利用など、外部との連携を推進したいとの意向で、共同研究の推進を呼び掛けた。
【2022(令和4)年12月11日第5114号2面】

塩事業センター https://www.shiojigyo.com/
海水総合研究所 https://www.shiojigyo.com/institute/

ひと涼みアワード 熱中症予防貢献者を表彰 くらしお、フジッコら最優秀賞

荒川中学校
 熱中症予防声かけプロジェクト事務局(山下太郎事務局長、東京都渋谷区)は11月22日、「ひと涼みアワード2022オンライン」を開催した。
 その年に最も効果的に熱中症予防の啓発活動を実施した団体として「埼玉県熊谷市立荒川中学校」と「株式会社ウォーターネット」がトップランナー賞に選ばれた。
ウォーターネット
 「ひと涼みアワード」は今年で11回目となる。プロジェクトの賛同会員(地方自治体、企業や民間団体など)が実施した、熱中症予防の啓発活動を審査・表彰する取組で、プロジェクト賛同会員による様々な活動を、会員同士で共有、また国民の皆様に発信し、熱中症予防の啓発の輪を広げていくことを目的としている。

 今年は、全国から490件の取組が寄せられた(行政171件、企業257件、民間団体62件)。実行委員会での審査の結果、最優秀賞23団体、優秀賞25団体、優良賞34団体、合計82団体の受賞が決定した。
 アワード当日は、受賞団体の紹介、実行委員によるミニ講演が行われた。また最優秀賞受賞団体らによる取組のプレゼンテーションも実施され、当日視聴した賛同会員による投票の結果、トップランナー賞が行政部門で埼玉県熊谷市立荒川中学校、企業部門で株式会社ウォーターネットへ授与された。
 荒川中学校では、保健委員生徒が熱中症のポイントを15項目にまとめたものを全校生徒が学んだことや、地域住民への発信も行ったことを発表した。
 ウォーターネットは、熱中症予防や水分補給について楽しみながら学べる「ひと涼みかるた」を作成した。その詠み句はTwitterで、絵柄はInstagram上で投稿されたものを採用、発信へ繋げた。
 この他、本紙関連では、塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会(くらしお)が、熱中症予防声かけキャンペーンへの協力や、塩業界を挙げた熱中症対策が評価され最優秀賞を受賞。
 またフジッコ株式会社は、1000名に対して塩昆布など熱中症対策アイテムのサンプリング配布、自治体等と連携したイベント実施などで最優秀賞を受賞した。
【2022(令和4)年12月1日第5113号5面】

塩事業センター(東京都)

海水総合研究所がセミナー 12月8日にオンライン開催
 公益財団法人塩事業センター(津田健理事長)の海水総合研究所(吉川直人所長)は、12月8日に公開セミナー「SALT & SEAWATER SCIENCE SEMINAR 2022」をオンライン開催(ライブ配信)する。
 同研究所では研究成果について広く情報発信を行うため、例年公開講演会を開催してきた。今年度は「塩事業センター海水総合研究所25年の歩み、そして未来へ」をテーマにオンライン講演会を開催する。
 同研究所は、塩専売制度下における研究成果を引き継いで1996年に発足し、25年以上にわたり、製塩技術、商品技術、塩の品質および分析技術等について、様々な研究を行ってきた。
 今回は、「塩事業センター海水総合研究所25年の歩み、そして未来へ」をテーマとし、これまでの研究成果の紹介とともに、研究開発の今後の方向性について、全3件の講演をライブ配信する。
 参加の申込は塩事業センター公式サイトトップ(下記リンク)右下のバナーからアクセスできる「ご案内」ページ内の専用フォームより。
【開催概要】
 ▼日時:2022年12月8日(木) 13時30分~(2時間程度)
 ▼参加費:無料
【講演内容】
 ①塩の品質評価と食品への加工適性に関する研究の歩み(公益財団法人塩事業センター海水総合研究所次長の野田寧氏)
 ②製塩技術に関する開発の歩み(公益財団法人塩事業センター海水総合研究所次長の正岡功士氏)
 ③研究開発の将来に向けて(公益財団法人塩事業センター理事・海水総合研究所所長の吉川直人氏)
【2022(令和4)年11月11日第5111号10面】

申込はこちらから→ 塩事業センター HP

天塩(東京都)

海と太陽の塩
「海と太陽の塩」新発売
 株式会社天塩(鈴木恵社長、東京都新宿区)は9月20日、CO排出量の少ない天日塩を使用した、SDGsに貢献できる塩「海と太陽の塩」の販売を開始した。
 同品はオーストラリアのシャークベイ塩田で、力強い太陽と風力で約2年かけて結晶された天日塩を使用。サラサラ小粒で振りやすく、イタリアン・フレンチなどの西洋の料理や焼き魚などの和食のほか、フレーバーソルト作り、卓上でのふり塩等にも適している。
 同品の売上の一部は「海の環境を守る赤穂市の活動」へ寄付する。国連のSDGs(持続可能な開発目標)の目標13は「気候変動に具体的な対策を」。
 昨年の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)でも、CO等の温室効果ガス削減に向けた、更なる取組が求められている。
 そこで自然エネルギーである太陽熱と風力で時間をかけて結晶した天日塩を使用し、製造工程では石炭を使わず、設備を動かすための電気と乾燥工程で液化天然ガス(LNG)を使用した塩を開発した。
 海水には塩分が約3%含まれており、通常、海塩では海水を濃縮する工程(せんごう)で多くの熱エネルギーや電気エネルギーが使われる。
 天日塩は海水の濃縮工程で太陽熱と風力といった自然エネルギーだけで塩の結晶を析出させるため、結晶工程でCOを殆ど排出しない。
 同品で使用している天日塩は、人の居住が制限された世界自然遺産の海域にある、オーストラリアのシャークベイ塩田で作られている。太陽の光を浴びた美しい海水は、約70平方キロメートルの広大な塩田に引き込まれ、力強い太陽と風力で約2年かけて濃縮される。
<商品特長>
 ①CO排出量の少ない素材「天日塩」使用
 ②サラサラ小粒で使いやすく、にがりを含むため、まろやかで奥行きのある味わい。イタリアン・フレンチなどの西洋料理や焼き魚などの和食、フレーバーソルト作りにも適している。オシャレな容器に詰め替えると、卓上のふり塩にも適している。まろやかな塩味で料理に奥行きを与える。
 ③紙マークを表示したクラフト袋を採用。紙素材を使用することでプラスチックを削減。
 ④繰り返し再封できる、チャック付き容器キッチンで専用容器に移し替えなくても使える。
 ⑤売上の一部を「海の環境を守る赤穂市の活動」に寄付する。
【2022(令和4)年11月11日第5111号10面】

天塩 HP

御塩殿神社崇敬会 御塩殿祭参列と内宮参拝

玉串奉奠する山本会長

玉串奉奠する脇田会長

御垣内参拝に向かう一行

御塩殿神社で
野﨑崇敬会会長
3年ぶり実施で業界繁栄を祈念
 【大阪支社】御塩殿神社崇敬会の会員である、一般社団法人日本塩工業会(野﨑泰彦代表理事、崇敬会会長)、日本特殊製法塩協会(脇田慎一会長)、全国塩元売協会(山本博会長)等塩業の関係者は10月5日、合同で御塩殿神社と伊勢神宮内宮を約40名で参拝。コロナ禍で3年ぶりの参拝となった。
 一行は当日、伊勢市二見町の御塩浜で合流。御塩浜とは、神宮でお供え、お祓い、お清めの塩を作る入浜式塩田で、五十鈴川河口にほど近いこの地では、海水と淡水がほどよく混じり合い、細やかな良い塩が取れる。古来より受け継がれてきた塩田を見学し、伝統の重みを実感した。
 毎年7月下旬の土用のころの満潮時に五十鈴川の堤防に設けられた水門を開く。御塩浜を塩分濃度2%程度の五十鈴川の汽水で満たし、炎署の天日で水を蒸発させ、塩分濃度20%前後のかん水を得る。この作業は1週間行われ、かん水は樽に詰められ、御塩殿神社へ運ばれる。
 次は御塩殿神社に移動し、神事に使用する堅塩を作る施設を見学後、御塩殿祭に参列。神職より業界のますますの発展が祈念された。祝詞奏上、玉串奉奠がなされ、各団体を代表して、野﨑崇敬会会長、脇田会長、山本会長が玉串奉奠の役を務めた。御塩殿祭は、神宮でお供えする堅塩を焼き固める際のお祭りで、10月5日~9日までの5日間、御塩殿で荒塩を三角錐形の土器につめて焼き固める。
 その後、一行は伊勢内宮に移り、神楽殿で御神楽を鑑賞。御正宮では、御垣内参拝を行った。御垣内参拝とは、御垣や玉垣の中にある神殿にまで進み、神様が住まう御正殿に近い位置で参拝ができる正式な参拝方法。伊勢神宮崇敬会の会員だけが参拝可能で、男性はスーツにネクタイ、革靴、女性はこれに準じた服装という厳格さである。
 参拝で心を清めた後は参集殿に移動し、野﨑代表理事が挨拶。「コロナ前は年1度出席していた御塩殿祭と、内宮への参拝。3年ぶりで感慨深かった。塩工業会の初代会長は元総理大臣の大平正芳先生が務められ、業界の発展に尽くされた歴史がある。その他にも先人が繋いでくださって今がある。今日の参拝では、それらの先人に感謝の念を伝える思いで、手を合わせた。しかし、令和の世で、ウクライナ情勢による円安もあり、石炭価格の高騰がすさまじい。製塩メーカーですでに事業を諦めた話も耳に入る。塩業界は、過去に様々な疫病や先の戦争も乗り越えた。私たちも次の世代に灯火を繋ぐために希望を持って歩みましょう」と話した。その後、饗膳となり、一同歓談。3年ぶりに再会の人もおり、にぎやかな昼食会となった。来年も、同行事は開催予定だ。
【2022(令和4)年11月1日第5110号8面】

くらしお 「ひと涼みアワード2022」

オンライン啓発部門最優秀賞 
 塩業界(塩の製造、輸入、流通に携わる業界)及び塩のユーザー等の関係業界(食品製造業や小売店の業界など)で構成する「塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会」が2017年にスタートさせた「塩と暮らしを結ぶ運動(略称:くらしお)」は、熱中症予防声かけプロジェクトの主催で11回目となる「ひと涼みアワード2022」において、昨年度に続いてオンライン啓発部門の最優秀賞を受賞した。
 今年度のエントリー総数は490件(行政171件、企業257件、民間団体62件)。受賞対象となった取組は、「『熱中症予防声かけ出陣式2022』及び『熱中症予防声かけキャンペーン』への協力」。「ひと涼みアワード」授賞式は昨年度に引き続き、オンライン形式で11月22日に開催。授賞式及び受賞者によるプレゼンテーションが行われる。
【2022(令和4)年10月26日第5109号12面】

塩事業センター(東京都)

70周年ありがとう フォト作品募集
 公益財団塩事業センター(津田健理事長、東京都品川区)は、「食卓塩100g」の発売70周年を記念したアニバーサリーイベント「食卓塩100g 70周年ありがとう フォト作品募集」を9月12日から12月28日まで実施する。
 このイベントは、家庭で活躍している「食卓塩」や「食卓塩」のある風景など、「食卓塩」にまつわる写真を応募する企画。応募者の中から最優秀賞1名に10万円分、優秀賞3名に5万円分、特別賞10名に1万円分のギフトカードが贈られる。さらに、応募者全員から抽選で1000名に、非売品の「金の食卓塩」ボトルをプレゼント(「金の食卓塩」は、最優秀賞、優秀賞、特別賞受賞者にもプレゼントする)。
 「金の食卓塩」は、おなじみの「食卓塩100g」の赤いキャップはそのままに、ガラスびん部分の印刷の赤い文字が金色になった特別デザインのボトル。※中身の塩は入っていない。
 「食卓塩100g」は、第二次世界大戦中に製造・販売が中止されていた、食卓で使える手頃なサイズのさらさらした塩を求める声に応えて、昭和27(1952)年に当時の日本専売公社から販売された。以来、手頃な価格と使い勝手のよさから多くの方に愛されて、日本の食卓や台所で長年親しまれている。なお、昭和44(1969)年から、塩の結晶の側面をデフォルメしたアイキャッチャーをびんに直接印刷した現行のデザインとなっている。
特別デザインボトル「金の食卓塩」
【イベント概要】
▼名称:食卓塩100g 70周年ありがとう フォト作品募集
▼実施期間:令和4年9月12日~12月28日
▼賞品:最優秀賞=ギフトカード10万円分(1名)、優秀賞=同5万円分(3名)、特別賞=同1万円分(10名)「金の食卓塩」(1000名)「金の食卓塩」は最優秀賞、優秀賞、特別賞受賞者にもプレゼント
▼応募方法:専用サイトから、「食卓塩」にまつわる写真(応募者本人が撮影したものに限ります)を投稿
▼専用サイト:https://www.prkcps.com/shokutakuen70th
▼当選発表等:応募締切後、厳正に審査・抽選を行う。応募作品の入賞のお知らせは、事務局よりメール又は電話にて連絡。「金の食卓塩」当選発表は、賞品の発送をもって代える。なお、入賞作品については後日、専用サイトにて公開する予定。
【2022(令和4)年9月11日第5105号9面】

塩事業センター HP

塩事業センター(東京都)

塩ひとふり 230g
「塩ひとふり」が食品包装部門賞
公益財団塩事業センター(津田健理事長、東京都品川区)の「塩ひとふり230g」が、2022日本パッケージングコンテスト(主催:公益社団法人日本包装技術協会)において、「食品包装部門賞」を受賞した。
同商品は、“調味料を計量するのが面倒”等と感じる消費者のニーズに応えるために、キャップに「出すぎ防止機能」を付けた商品として開発したもので、今回はその機能面が高く評価された。
日本パッケージングコンテスト(URL:https://www.jpi.or.jp/saiji/jpc/jpc_index.html)とは、材料、設計、技術、適正包装、環境対応、デザイン、輸送包装、ロジスティクス、販売促進、アイデア等あらゆる機能からみて年間の優秀作品を選定する、日本パッケージ技術の最高水準を決定するコンテスト。時代と社会の要請に対応した、生活文化に優れたパッケージ及びその技術の開発普及に資することを目的として毎年開催され、今回で44回目となる。
「塩ひとふり230g」は、ひとふりで“塩少々”を振り出せる特別なボトルに入ったサラサラで使いやすい塩商品。ボトルをひとふりするだけで“塩少々”を出せるため、計量の手間がなく、思いのままの塩加減することが可能になっており、調理時に計量の手間を省きたい方や、塩分摂取量が気になる方などにおすすめだ。
【選評(公益社団法人日本包装技術協会)】
キャップの工夫により一定量を簡単に振り出すことができるとともに、「出すぎ防止機能」により出すぎることもない。小口と大口の2種類の振り出し口があり使い分けができる。これらにより塩加減の調節が手間なく簡単にできるようになった。消費者の使い勝手が考慮された便利な商品である。
【2022(令和4)年9月1日第5104号6面】


ジェスク・コーポレーション(鹿児島) 

おいしい岩塩
農業用岩塩
岩塩を農業用に普及促進
株式会社ジェスク・コーポレーション(中野明朗社長、鹿児島県南さつま市)は汚染物質を含まず、乾燥剤・漂白剤・固結防止剤(フェロシアン)等の添加物を一切使用していない中国の岩塩を原料とした製品(食塩等)の日本総代理店。
 中国安徽省にある塩工場(岩塩)は品質・生産量ともに中国一の国有企業で、1日に約4000t、年間130万tを生産。
 人間による汚染が全くない地下700mにある1億年前の岩塩を「溶解採取法」で汲み上げ、真空釜で結晶させた塩である。ジェスク・コーポレーションはその企業と、日本での総代理店契約を結んでいる。
 岩塩は浸透性が良く、「塩カド」のないまろやかな味わいがあり、素材の旨みを充分に引き出してくれる。どんな料理にも使用でき、味に「まろやかさ」と「こく」を加える優れものだ。塩分が気になる人には、低ナトリウム塩「減塩タイプ」もある。
 また、現在普及し始めているのが「農業用岩塩」(農業用土壌改良資材)である。塩トマトが有名なように、塩は糖度を上げるのに役立つ。海岸端のミカンが甘いのは潮風に吹かれるからと言われ、干拓地のコメは美味しいと評価されている。
 台風に巻き上げられた海水が樹木や葉にかかると塩害を引き起こすが、土壌に適度に含まれた塩分は作物の品質向上につながる。
 現在、同社の地元・鹿児島県では、焼酎やでんぷん用の芋に「基腐病(もとぐされびょう)」がまん延している。糸状の菌が芋の実や茎を腐らせる病害で、4年前に確認されてから被害が拡大し、焼酎やでんぷんの生産にも影響が出ている。発病した茎が地中に残ると翌年以降も発生するため、被害が広がっている。
 しかし、同社の農業用岩塩を散布した畑には、この基腐病がほとんど出ていない。病気対策で土壌消毒を行うと良い菌まで死んでしまうが、岩塩はミネラルが豊富なため、良い菌を増殖させる効果もある。
 病気対策で早掘りすると芋が小さいため収量は減少するが、岩塩を散布すればまずまず太りも良く、充分な収量が上がる。
 中野社長は「こうした岩塩の効果をぜひ広く知ってもらいたい」と普及促進に努めている。
【2022(令和4)年7月21日第5100号12面】

SKWイーストアジア(東京都)

アルペンザルツ
ドイツアルプスの岩塩アルペンザルツ
 SKWイーストアジア株式会社(生澤靖明社長、東京都千代田区)は、ドイツアルプスの岩塩「アルペンザルツ」を販売している。
 「アルペンザルツ」の故郷は、かつて白い金と呼ばれた岩塩の産地バート・ライヒェンハル。ドイツアルプスの天然水で岩塩層から塩を溶かし、汲み上げた塩水を煮沸して、不純物を丁寧に取り除いた上で、岩塩を再結晶化している。
 アルペンザルツは、コクのある味わいを持つ。素材の旨味を引き立て、本来の美味しさを際立たせる。
 苦味となる成分が少なく、丸い塩粒が多く含まれている。塩カドがなく、まろやかでマイルドな塩味で、他の調味料との相性も抜群だ。
 アルペンザルツはいつもサラサラで使いやすく、最後まで使い切ることができる。微妙な塩加減が調節できる注ぎ口がついた、直接使えるパッケージも魅力のひとつだ。125g、250g、500g入り。
 また、天然ハーブを使用した、「ハーブ入りアルペンザルツ」もある。使用するハーブは10種類‥パセリ・セロリ・オニオン・バジル・ディル・マジョラム・ベイリーフ・ローズマリー・オレガノ・タイム
様々な料理で素材の旨味を引き立たせる
 その他、業務用商品として「アルペンザルツ・プレミアム」(25 kg)、「ブレッツェルザルツ」(同)もある。アルペンザルツ・プレミアムは水分がほとんど含まれていないため、サラサラして固まりにくく、他のスパイスとも混ぜやすいのが特徴。粒度は1・0㎜以下で、業務用の使用に適した特性を兼ね備えている。
 ブレッツェルザルツは、ドイツの伝統的なパンであるブレッツェルに使用される1・6~2・0㎜の大きな粒が特徴の粗びき岩塩。
 同社のホームページでは、アルペンザルツを使用した「ローストチキン ローズマリーの香り」「トマトソースで食べるカニクリームコロッケグラタン」などの料理レシピも、多数掲載している。
【2022(令和4)年7月21日第5100号12面】

つえエーピー(大分県)

ひた山椒ロックソルト
ひた山椒ロックソルト
株式会社つえエーピー(長田英德社長、大分県日田市中津江村)の地元日田産原料を使用した「ひた山椒」(12g)シリーズがオススメ。
 大分県西部に位置する日田市は寒暖差が大きい気候が特徴で、その環境で栽培された山椒は豊かな風味を湛えている。
 アク抜き、枝取り処理を済ませた山椒の実を丸ごと乾燥させ、容器に詰めている。山椒そのままの風味を楽しめるよう容器はミル付きで、独特の香りを放つ削り立ての山椒はヤミツキになること請け合いだ。
 その“ひた山椒”と岩塩(南米アンデス山脈産)を使用した香辛料「ひた山椒ロックソルト」が新登場し、2022年2月より販売を開始した。
 ひた山椒と、ミネラル成分たっぷりのボリビア産岩塩を混ぜ合わせた山椒ソルトは、様々な料理に相性抜群である。
【2022(令和4)年7月21日第5100号12面】

天塩(東京)

天海の平釜塩400g
「天海の平釜塩」が人気 
 株式会社天塩では、海洋深層水を使用して伝統の平釜でじっくりと炊き上げたこだわりの国産塩「天海(あまみ)の平釜塩(ひらがまえん)」が人気を集めている。
 「天海の平釜塩」は、クリーンな室戸海洋深層水を100%使用し、平釜でじっくり時間をかけて結晶化(平釜結晶製法)した塩を高温で焼き上げた商品。料理や食卓などのシーンで活用しやすいさらさらの質感が特徴で、食材本来の旨味を引き立てる“にがり”を含み、料理をまろやかな味わいに仕上げる。にがりを含む塩の多くは、しっとりとしているが、塩を高温で焼くことにより、にがりを含みながら、さらさらの質感を維持している。
天海の塩500g
 焼き魚の振り塩や天ぷら、刺身、盛り蕎麦のつけ塩、野菜炒めの味付けなど様々な料理に使用できる。 また室戸沖海洋深層水100%の国産塩を赤穂の伝統製法(にがりを含む差塩製法)で仕上げた「天海(あまみ)の塩」も伸長している。
「天海の塩」は高知県室戸沖に湧き上がる海洋深層水を濃縮した塩。海水を水深約344mからくみ上げ、平釜と立釜の結晶塩を併用して仕上げている。
 にがりを含んだあら塩で、食材になじみやすく美味しさを引き出す。天塩の海洋深層水の塩は、赤穂化成の深層水事業所(高知県室戸市)で取水処理された海洋深層水から生まれている。
 天ぷら、おにぎり、サラダ、ふり塩・つけ塩として使用するのがオススメだ。
【2022(令和4)年7月21日第5100号12面】


日本塩工業会

塩産業の健全な発展に寄与 
 一般社団法人日本塩工業会(野田毅会長)は、製塩技術の進歩と経営の改善に尽力し良質な国産塩の安定供給に努め、日本の塩産業の健全な発展に寄与することを目的として1972年4月に設立された。
 1972年、塩田製塩からイオン交換膜製法への転換を契機に塩業組合中央会を改組し発足した。これによりイオン交換膜製法による会員7社体制で始動(現在は3社)。初代会長には大平正芳氏(のちの内閣総理大臣)が就任している。
 主な活動内容は、製塩事業に関する経営及び技術の改善に関する調査研究、製塩事業に関する情報の提供に関する事業、業界の向上発展に必要な立法の勧告及び陳情を行っている。
 日本塩工業会は1997年、塩専売制の廃止を受けて「塩の品質に関するガイドライン」を定め、国内の海水を原料としたイオン交換膜製法で製造する塩の安全性と品質の向上を目的に定期検査を行っていた。
 その後、2002年の塩の自由化に伴い、国際規格(Codex食用塩規格)を導入して対応することを視野に入れて「食用塩の安全衛生ガイドライン」として改編した。
 会員企業の工程の安全衛生検査および製品検査で、同ガイドラインに合格した工場に対しては安全衛生基準認定工場認定証を交付し、2001年から「安全衛生基準認定工場マーク」を個々の製品包装袋につけている。食用工業用として広く使用されている25㎏大袋製品に付いているこの「認定工場マーク」は世界最高レベルの品質と安全性を保証するものとなっている。
【2022(令和4)年7月21日第5100号13面】

日本海水(東京都)

日本海水食塩
和の豊塩
さらさらお料理Salt(270g))
ポケットソルト
夏の必需品「ポケットソルト」 
 株式会社日本海水(西田直裕社長、東京都千代田区)は、国産塩の国内シェア4割を超える塩作りのリーディングカンパニーである。
 年間約40万tの生産規模を誇り、兵庫県の赤穂と香川県の讃岐の2工場を持つ。一方で塩造りの技術や海水資源を基にグループ会社と協同し、環境・電力・食品・農業・水事業など多彩な事業も展開する。
 業務用の塩は幅広い用途に使用できる流動性に優れた乾燥塩である「食塩」、食塩同様、幅広い用途に使用できる湿塩であり、主に漬物、味噌などに使用される「並塩」、適度な水分と苦汁成分を含んだ付着性に富んだ湿塩である「白塩」など一般的な塩に加え、焼塩タイプの商品も各種、豊富に取り揃えている。
 いずれの製品も国内では最高水準の厳しい品質管理の下で作られており、安全面でも万全の体制で臨んでいる。
 家庭用商品についても様々な用途に応じた幅広い商品を揃えている。「日本海水食塩」(1㎏、5㎏)は、新たなベーシック塩として量販店・ドラッグストアなどで定番化し、確実にシェアが向上している。
 「さらさらお料理saltシリーズ」は、瀬戸内・讃岐の海水塩を使いやすいサラサラタイプにした。110gがCVS中心で、270gが量販店を中心に幅広く配荷されている。これからの季節、夏の必需品とも言えるのが「塩(ポケットソルト)」だ。讃岐の海水100%の国産海水塩を使用。じっくり結晶化した4㎜以上の丸い大粒(1粒約0・1g)で、扱いやすく飲みやすい形状だ。
 簡単に持ち運びが可能で、コップ一杯の水と一緒に摂取すれば、厚生労働省が推奨している熱中症対策に対応できる。これらの商品は楽天、ヤフー、自社サイトなどで購入可。
【2022(令和4)年7月21日第5100号13面】

マル二(大阪府)

燻製岩塩
ゆず塩 小袋
エンリッチ塩450g
ブレンド技術が生きる小袋塩
マルニ株式会社(脇田慎一社長、大阪府八尾市)は約60年にわたり販売する「エンリッチ塩」に加え、中外食業界から引き合いが増えているのが様々なフレーバーやスパイスなどを加えた小袋タイプである。
 同社は塩のブレンドを得意としている。看板商品である「エンリッチ塩」は国産海塩にグルタミン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、クエン酸三ナトリウムを配合している。塩カドのないまろやかな味わいを生むとともに、湿気が多くてもサラサラと湿りにくい、使いやすさを実現している。
 6月にはアンデス岩塩を桜チップで燻製した「燻製岩塩(80g)」、6種類のハーブが料理の風味を引き立てる「ハーブソルト(40g)」、大粒の結晶で湯にゆっくり溶けるためパスタを茹でるのに好適な「パスタソルト(140g)」を新発売している。
 こうしたブレンド技術が、小袋商品での躍進も支える。現在のバリエーションは「エンリッチ塩」を始め「岩塩」や「ごましお」、「抹茶塩」、「ゆず塩」など19種類と国内塩メーカー有数の豊富さ。今後も拡大していく予定で、季節限定などにも取り組む。
 もちろん一つ一つの品質にもこだわっている。例えば「抹茶塩」には愛知県西尾産の石臼挽き抹茶を使い、それに最も合う兵庫県赤穂産海水塩をあわせている。
 これらを惣菜や弁当に一つ添付するだけで、料理に風味を加え美味しさを何倍にも引き立て、売上げアップに貢献してくれる。最近ではスーパーの惣菜や、飲食店のテイクアウトが拡大していることから注目度が高まっている。
 取締役企画部部長の関眞典氏は「小袋塩は食べる人自身が料理にかけるものなので、パッケージの雰囲気、香りや色味の良さが非常に重要。料理全体の品格を左右するものという思いで作っている」と話す。
 需要増に対応するための設備投資も行ってきた。昨年12月には大阪府八尾市の工場増築が完了し、生産ラインにはまだ余裕があるとのことだ。
【2022(令和4)年7月21日第5100号13面】

九州ソルト(福岡県) 

九州のあら塩
塩屋 天日結晶塩
家庭塩から工業用まで
 株式会社九州ソルト(髙本公利社長、福岡市東区)は、家庭用から食品・工業用まで、幅広く“塩”を取り扱っており、オリジナル商品の企画・開発にも力を入れている。
 食品用としては多様化する需要に応えるため「産地」や「粒度・粒形」「しっとり~サラサラ」まで国内外各所より取り揃え、用途や暮らしに合わせた様々な塩を提供。家庭用では一般的な食塩からパウダー塩・粗塩タイプ・天日塩・岩塩・湖塩など、食卓用・調理用を取り扱う。
 同社オリジナル商品では「九州のあら塩」(1㎏)は長崎県のきれいな海水からとれた国産のあら塩で、しっとりまろやかな味なので漬物や調理、惣菜の味付け等、幅広く使用できる。
 「塩屋 天日結晶塩」(500g)は、コククジラ繁殖の聖地として世界遺産に登録された、メキシコエル・ビスカイノ湾の海水を灼熱の太陽と潮風を利用し、じっくり時間をかけて結晶させた天日塩を使用。
 日本国内で洗滌・選別・乾燥・挽くだけの工程で粒子を揃え、より使い易く仕上げた。振り塩、つけ塩での利用が特におすすめ。
 「塩屋が造った海水にがり」(170ml)は、長崎県崎戸島の清澄な海水から生まれた国産にがり。豆腐作りや、野菜の煮くずれ防止、漬物ではカリカリ梅などの需要もある。他にも「おにぎりの塩シリーズ」などの企画品も手掛ける。
【2022(令和4)年7月21日第5100号13面】

九州ソルトHP

ソルト関西(大阪府)

塩や調味料をワンストップで 
 株式会社ソルト関西(山本博社長、大阪市中央区)は、平成13年に関西域内の卸売会社6社が事業統合して設立された塩の元売企業であり様々な塩を扱う。近年では砂糖やグルソーも扱い、取引企業の仕入れ業務の効率化をサポートしている。
 山本社長によれば、日本の食用塩の使用量は大局的に見て減少傾向にあるという。減塩志向の強まりに加え、フードロスの削減意識の高まりも影響している。
 こうした状況下で、同社が取る戦略が塩以外の商材を扱うことだ。塩はあらゆる事業者が利用するため、それと合わせて様々な商材をワンストップで納入できるようになれば、取引企業は仕入れに関わる負担を削減することができる。双方へメリットのある取組だ。今後も扱う品目は拡大していく予定だ。
 また、山本社長は現在、全国塩元売協会会長、塩元売協同組合理事長、そして一昨年設立された全国塩業懇話会初代会長の要職も務めている。
 全国塩業懇話会は、塩事業に関わる5団体が参画し、分野横断的に連携する団体。現在は『適塩の呼び掛け』や『物流共同化』、『名称・規格の統一』、『災害時の被災工場への応援、サポートの体制作り』、『脱炭素』といった課題について、委員会を立ち上げ議論している。
【2022(令和4)年7月21日第5100号13面】


伯方塩業(愛媛県)

伯方の塩Ⓡ抹茶塩 
伯方の塩Ⓡ梅塩 
伯方の塩Ⓡ生姜塩 
伯方の塩Ⓡ柚子塩 
 伯方の塩
日経POSで3年連続1位
 伯方塩業株式会社(石丸一三社長、愛媛県松山市)は看板商品「伯方の塩」を中心に製造・販売している。海の恵み=にがりをほどよく残しているため、塩味の中にほんのりと甘みを感じるのが特徴で、幅広い世代に支持されている。
 その品質と、圧倒的な知名度によりコンシューマー向けの販売では業界トップクラスを走る。
 日経POSセレクション2021年「食塩カテゴリ」では「伯方の塩1㎏」が『3年連続1位』を獲得した。
 中外食向け商品では、“厳選素材でつくる贅沢な香りと彩り”をコンセプトとした「味香塩(あじかおるしお)シリーズ」の提案強化を図っている。
 現在、①有機JAS認証宇治抹茶使用の「抹茶塩」②有機JAS認証四国産柚子使用の「柚子塩」③紀州産南高梅使用の「梅塩」、④高知県産黄金(こがね)生姜使用の「生姜塩」の4種類が揃う。
 「伯方の塩」と素材のベストバランスから生まれる美味しさが料理を引き立てる。テイクアウトやデリバリーの普及とともに、導入企業も拡大中だ。
 TV-CMだけでなく、デジタルコミュニケーションにも注力している。その具体策の一つが、SNSを活用した塩の潜在需要を喚起する情報発信の強化。インスタグラムではアンバサダーを任命し、塩の魅力や使い分けを発信してもらっている。
 また今年6月27日には公式ホームページをリニューアル。デザインや機能面を見直し、情報を探しやすくした。人気のレシピページや塩の疑問・質問に関するページを充実させるなど、工夫を凝らした。
 同社は来年50周年を迎える。周年ロゴを制作し、広告等で発信中。来年は消費者還元などのキャンペーンを実施し、周年を盛り上げたいとしている。
 2030年へ向けたビジョンは、「世界一有名な塩メーカーになる。」従業員が誇りを持って働ける環境を作り、同社の創業の精神を次世代にも引継ぎ、企業の地位向上へと繋げていく狙いだ。
【2022(令和4)年7月21日第5100号14面】

塩事業センター(東京都)

 食卓塩100g
「食卓塩100g」が特別賞受賞
 公益財団法人塩事業センター(津田健理事長、東京都品川区)の商品「食卓塩100g」が第18回ガラスびんアワード2022(主催=日本ガラスびん協会)において、日本ガラスびん協会特別賞を受賞した。
「赤いキャップの食卓塩」として親しまれている本商品は、昭和27(1952)年に発売されたロングセラー商品。
 発売から70周年を迎える今年、ガラスびんに貢献した商品として、同賞に選定された。
 「食卓塩100g」は、第二次世界大戦中に製造・販売が中止されていた、食卓で使えるような手頃なサイズのさらさらした塩を求める声に応えて、昭和27年に、当時の日本専売公社から発売され、以来、日本の食卓や台所で長年親しまれてきた。
 昭和44(1969)年に、塩の結晶の側面をデフォルメしたアイキャッチャーをびんに直接印刷した現行のデザインとなった。
 現在はラインナップを拡大し、「食卓塩シリーズ」として、「食卓塩300g」、「食卓塩減塩タイプ 90g」及び「HELLO KITTY食卓塩」も販売している。
 ▼受賞事由(日本ガラスびん協会)
 「赤いキャップでおなじみの食卓塩は、サラサラして振り出しやすい中身が特長。ガラスびんは卓上で倒れにくく、使いやすい形状であり、さらに丈夫で安全、衛生的であるとして、根強い支持を得ています。2022年に発売70周年を迎えられ、その長きにわたるガラスびんへのご愛顧に感謝と敬意を表し、選定させていただきました。」
 ▼ガラスびんアワード
 日本ガラスびん協会が主催するアワード。「ガラスびんは優れた保存容器である」という視点から、時代の潮流、消費者のライフスタイルの変化を捉え、世の中のトレンドを、ガラスびんを通じて表現する“場”や“機会”として毎年開催されており、今回で18回目となる。
【2022(令和4)年3月21日第5088号8面】


藻塩工房(香川県)

讃岐の藻塩
 なつかしの藻塩
超濃厚海藻エキスの「藻塩」
合同会社藻塩工房(武村祐理代表、香川県高松市)は全国で唯一、賞味期限設定が必要なほど海藻エキスを豊富に含んだ藻塩を製造している。
 同社の創業は2011年。武村代表の父・武村幸雄氏が、スーパーの塩売場に立ち寄った際、商品によって価格に大きな差があることから、塩に関心を持ったことがきっかけだった。知識も設備もゼロだったところから、文献を基に藻塩作りを学んだ。
 同社の藻塩の特徴は、アカモクやホンダワラといった海藻の成分を非常に多く含んでいること。看板商品の「なつかしの藻塩」の場合、食塩相当量は91・4%であり、残りの約8%は海藻エキスということになる。
 このため、調味料をブレンドしていない藻塩としては全国で初めて、農林水産消費安全技術センターより18ヶ月の賞味期限設定が義務付けられることとなった程だ。
 武村代表は「とにかく海藻の旨みと甘みが濃厚で、出汁を使わなくても料理が美味しくなります。初めは『磯臭い』と思われる方もいますが、それだけに病みつきになる方もいる風味です」とその魅力を語る。
 海藻エキスが濃厚な理由はその手間と時間をかける製法にある。原料の海藻は主に、毎年1~3月頃、ノリ漁の網にかかるアカモクを漁師から譲り受けたものや、海岸に打ち上げられた海藻を使用する。これを特許取得の機械ですりつぶし、200ℓの海水に漬け、1日に4~5回ずつ撹拌し海藻エキスを抽出していく。
 2週間経ち、エキスを出し尽くした海藻を濾し取ったら、さらに加熱濃縮をする。焦げ付かないよう弱火で8時間、20ℓになるまで煮詰めていく。
 こうして出来上がった超濃厚な海藻エキスを、契約した製塩業者から仕入れる香川県産海水塩に混ぜ合わせて、ビニールハウスで2~3日天日干し。最後にふるいにかけて粒度を合わせることで、ようやく藻塩が完成となる。製品ラインナップは現在、①粒が細かく万能な「讃岐の藻塩」、②干物作りなどに適した「大粒藻塩」、③一度出来上がった塩をもう一度海水に溶かして再結晶化させたフレーク状の「おにぎり藻塩」、④流加式平釜製法で作った塩を原料とした「なつかしの藻塩」‐の4種類。
 販売ルートは通販の他、高質スーパーやセレクトショップ、ハイグレードホテルのレストラン、海外輸出など。
 手間暇かかる製法ゆえ「讃岐の藻塩」で510円/100g(内税、自社通販)と高価だが、食にこだわりを持つ層から絶大な支持を得ている。
【2022(令和3)年3月21日第5088号8面】

ジェスク・コーポレーション(鹿児島)

おいしい岩塩
農業用岩塩
岩塩を農業用に普及推進
株式会社ジェスク・コーポレーション(中野明朗社長、鹿児島県南さつま市)は汚染物質を含まず、乾燥剤・漂白剤・固結防止剤(フェロシアン)等の添加物を一切使用していない中国の岩塩を原料とした製品(食塩等)の日本総代理店。
 中国安徽省にある塩工場(岩塩)は品質・生産量ともに中国一の国有企業で、1日に約4000t、年間130万tを生産。
 人間による汚染が全くない地下700mにある1億年前の岩塩を「溶解採取法」で汲み上げ、真空釜で結晶させた塩である。ジェスク・コーポレーションはその企業と、日本での総代理店契約を結んでいる。
 岩塩は浸透性が良く、「塩かど」のないまろやかな味わいがあり、素材の旨みを充分に引き出してくれる。どんな料理にも使用でき、味に「まろやかさ」と「こく」を加える優れものだ。塩分が気になる人には、低ナトリウム塩「減塩タイプ」もある。
 また、現在普及し始めているのが「農業用岩塩」(農業用土壌改良資材)である。塩トマトで有名なように塩は糖度を上げるのに役立ち、海岸端のミカンが甘いのは潮風に吹かれるからとも言われる。過剰な塩の散布は害を引き起こすが、適量であればむしろ作物の品質向上につながる。
 鳥取県立倉吉農業高校が同社の農業岩塩を撒いてお米を作り、「第20回米食味分析鑑定コンクール‥国際大会」(全国農業高校お米甲子園、2018年)で品種「縁結び」が最高金賞に1票及ばなかったものの「金賞」を受賞。全国のおいしいお米作りを目指す農家に引けを取らない栽培法との評価を受けている。
 一方、最近では、食用以外にも入浴剤として「ジェスクのバスソルト」を開発し、乾燥肌のお年寄りに喜ばれている。ミネラルたっぷりの岩塩からできているので湯上りはポカポカと温まり、お肌にうるおいを与える。
【2022(令和4)年3月21日第5088号8面】

天塩(東京都) 

赤穂の天塩プレミアム
昔ながらの平窯で時間をかけて つくるこだわりの製法


「赤穂の天塩プレミアム」新発売
 株式会社天塩(鈴木恵社長、東京都新宿区)は看板商品「赤穂の天塩」で知られる。世界自然遺産であるオーストラリア・シャークベイの海水からできた天日塩を原料に、江戸時代から赤穂に伝わる差塩製法を継承し、にがりを含むまろやかな味わいの粗塩に仕上げている。
 「赤穂の天塩」は、食材への浸透性や付着性が高く馴染みが良いため、料理に使用することで食材の旨味を引き立て、奥深い味わいを楽しむことができる。
 同社では、3月1日よりこの「赤穂の天塩」のプレミアム品である「赤穂の天塩プレミアム」を新発売した。日本遺産「日本第一」の塩を産したまち播州赤穂の海水を昔ながらの平釜でゆっくり育てた大粒の塩で、ステーキや刺身のつけ塩、サラダの振り塩として使うとゆっくり溶けて、コクと海の旨みが感じられる。
 服部栄養料理研究会による調査では、レギュラー品の「赤穂の天塩」と比較し、塩が持つコク・旨み・複雑な味わいについて高い評価を得た。決して塩辛いだけでない、まろやかで海水が持つ複雑な旨みが絡み合うことで、料理に奥行きを出す。
 江戸時代から伝わる差塩製法を継承した瀬戸内・赤穂を代表する特産物の塩として、お土産やギフトにも最適な商品となっている。 また、塩を製造するグループ企業の赤穂化成株式会社では同商品を通して、SDGsに根ざした生産に取り組む。
 製造の一部に太陽光エネルギーを使用し、塩の輸送にはECO輸送を実施(エコレール取組企業に認定)している。また売上の一部を「海の環境を守る赤穂市の活動」に寄付する取組も実施する。
【2022(令和4)年3月21日第5088号8面】


赤穂化成 AMAMI TERRACEオープン

AMAMI TERRACE
池上社長
塩や梅干のワークショップ体験も
 赤穂化成株式会社(池上良成社長、兵庫県赤穂市)は13日、兵庫県赤穂市の伊和都比売神社の境内に「AMAMI TERRACE(アマミテラス)」をオープンした。
 同社が手掛ける海の食材(塩、にがり、海洋深層水、シーフード)や発酵食品の軽食・デザートを楽しめる他、食に関するワークショップ(塩・梅干・味噌造り)も体験できる。
 店員はすべて同社の日本遺産部の5名が担当し、中には管理栄養士の資格保有者もいる。平日はカフェ利用のみで、土日祝は「赤穂の天塩」で仕込んだ塩豚ステーキやサツキマスなどを堪能できる。
 池上社長は「当社では塩を始め、海洋深層水やにがり、サツキマスの養殖まで手掛けている。自社の商品を知ってもらい、またものづくりの面白さを伝えたい。地元赤穂を盛り上げる新スポットに育ってほしい」と意気込みを語った。
 【「AMAMI TERRACE(アマミテラス)」の概要】
 ▼運営:赤穂化成株式会社▼所在地:兵庫県赤穂市御崎2‐1▼開業日:2022年3月13日(日)▼営業時間:10時~17時(注文は16時まで)、定休日は毎週月・火(祝日の時は翌日が休み)、ランチタイム(土日祝のみ)11時30分~14時▼座席:22席▼ワークショップ:定員8名
【2022(令和4)年3月21日第5088号8面】

マル二(大阪府)

抹茶塩
ゆず塩 小袋
エンリッチ塩450g
19種類の小袋タイプ塩
 マルニ株式会社(脇田慎一社長、大阪府八尾市)は約60年にわたり販売する「エンリッチ塩」に加え、現在19種類にも上る小袋タイプの引き合いが増えている。
 小袋タイプの強みの一つがバリエーションの多さである。「エンリッチ塩」を始め「岩塩」や「ごましお」、「抹茶塩」、「ゆず塩」など19種類、国内塩メーカーのトップを走る。バリエーションは今後さらに拡大していく予定で、季節限定などにも取り組む方針だ。
 もちろん一つ一つの品質にもこだわっており、例えば「抹茶塩」には愛知県西尾産の石臼挽き抹茶を使い、それに最も合う兵庫県赤穂産海水塩を合わせている。
 これらを惣菜や弁当に一つ添付するだけで、料理に風味を加え美味しさを何倍にも引き立て、売上アップに貢献してくれる。最近ではスーパーの惣菜や、飲食店のテイクアウトが拡大していることから注目度が高まっている。夏場の販促と熱中症対策を兼ねた景品としても好評だ。
 取締役企画部部長の関眞典氏は、「小袋のバリエーション、品質とも国内トップクラスと自負している。食べる人自身が料理にかけるものなので、香りや色味の良さは非常に重要」と話す。
 需要増に対応するための設備投資も行ってきた。昨年12月には大阪府八尾市の工場増築が完了し、生産ラインにはまだ余裕がある。またそれに合わせ、本社を大阪市から八尾市同所へ移転したことで製販一体の体制が整い、より効率的でスピーディな提案が可能となった。
 同社は塩のブレンドを得意としており、代表商品である「エンリッチ塩」は国産海塩にグルタミン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、クエン酸三ナトリウムを配合することでまろやかな味わいを生むとともに、湿気が多くてもサラサラと湿りにくい、使いやすさを実現している。
【2022(令和4)年3月21日第5088号9面】


日本海水(東京都)

日本海水食塩
和の豊塩
さらさらお料理Salt(270g))
家庭用も確実にシェア拡大
 株式会社日本海水(西田直裕社長、東京都千代田区)は国内塩のシェア4割を超える塩作りのリーディングカンパニーである。
 年間約40万tの生産規模を誇り、兵庫県の赤穂と香川県の讃岐の2工場を持つ。各工場の相互補完や迅速な配送システムなど安定供給の体制作りを確立している。それだけに留まらず、バラエティーに富んだ商品群で、あらゆる製品を提案している。
 一方で塩造りの技術や海水資源を基にグループ会社と協同し、環境・電力・食品・農業・水事業など多彩な事業へも展開。
 業務用の塩は幅広い用途に使用できる流動性に優れた乾燥塩である「食塩」、食塩同様、幅広い用途に使用できる湿塩であり、主に漬物、味噌などに使用される「並塩」、適度な水分と苦汁成分を含んだ付着性に富んだ湿塩である「白塩」など一般的な塩に加え、焼塩タイプの商品も各種、豊富に取り揃えている。
 粒径にこだわりコストを重視するケースに最適な「エバーフローシリーズ」、産地ブランドにこだわり、本格志向の塩としてニーズに応える「赤穂の本格焼塩」などの製品がある。
 他にも、平釜塩や天日塩、讃岐、赤穂の土地柄を活かしたご当地塩など業務用に限っても幅広い領域をカバーする様々な製品ラインナップを持っている。
 いずれの製品も国内では最高水準の厳しい品質管理の下、作られており安全面でも万全の体制で臨んでいる。
 家庭用商品についても様々な用途に応じた幅広い商品を揃えている。「日本海水食塩」(1㎏、5㎏)は、新たなベーシック塩として量販店・ドラッグストアなどで定番化し、確実にシェアが拡大している。
 「和の豊塩(てしお)」(500g)は、特に首都圏エリアの主要スーパーで定番化している。「さらさらお料理saltシリーズ」は、110gがCVS中心で、270gが量販店を中心に幅広く配荷されている。
 同社では、ネット販売も強化しており、楽天・ヤフー・自社ECサイトを展開し、新しい販路を開拓中である。
【2022(令和4)年3月21日第5088号9面】

伯方塩業(愛媛県)

伯方の塩Ⓡ抹茶塩 
伯方の塩Ⓡ梅塩 
伯方の塩Ⓡ生姜塩 
伯方の塩Ⓡ柚子塩 
 伯方の塩
『味香塩』中外食へ
 伯方塩業株式会社(石丸一三社長、愛媛県松山市)は看板商品「伯方の塩Ⓡ」を中心にこだわりの塩を製造・販売している。
 その品質と、圧倒的な知名度によりコンシューマー向けの販売では業界トップを走る。日経POSセレクション2020年の「食塩」カテゴリーでは「伯方の塩Ⓡ」の1kgが昨年に続き、3年連続で売上1位を獲得。さらに巣ごもり消費で家庭内調理が増えたことから、同500gが2位。1、2位を独占した。
 「伯方の塩」は自然塩存続運動から生まれたブランドで、日本の伝統的な製塩技術「流下式枝条架併用塩田」で作られる塩の味を追求している。
 海の恵み=にがりをほどよく残しているため「塩かどのないからさ」で、塩味の中にほんのりとした甘さを感じるのが特徴の塩である。
 さらに2010年11月には、その「流下式枝条架併用塩田」を大三島工場内に再現して、「されど塩」、「されど塩 藻塩」を商品化。塩市場のレベル向上、伝統技術の保持に大きく寄与している。
 また中外食向け商品では“厳選素材でつくる贅沢な香りと彩り”をコンセプトとした「味香塩(あじかおるしお)シリーズ」の提案強化を図っている。
 現在、①有機JAS認証宇治抹茶使用の「抹茶塩」②有機JAS認証四国産柚子使用の「柚子塩」③紀州産南高梅使用の「梅塩」、④高知県産黄金(こがね)生姜使用の「生姜塩」の4種類が揃う。
 伯方の塩と素材のベストバランスから生まれる美味しさが料理を引き立てる。テイクアウトやデリバリーの普及とともに、導入企業も増加中だ。
【2022(令和4)年3月21日第5088号9面】


一般社団法人日本塩工業会

塩産業の健全な発展に寄与
 一般社団法人日本塩工業会は、製塩技術の進歩と経営の改善に尽力し良質な国産塩の安定供給に努め、日本の塩産業の健全な発展に寄与することを目的として1972年4月に設立された。
1972年、塩田製塩からイオン交換膜製法への転換を契機に塩業組合中央会を改組し発足した。これによりイオン交換膜製法による会員7社体制で始動(現在は3社)。初代会長には大平正芳氏(のちの内閣総理大臣)が就任している。
 主な活動内容としては製塩事業に関する経営および技術の改善に関する調査研究、製塩事業に関する情報の提供に関する事業、業界の向上発展に必要な立法の勧告および陳情を行っている。
 日本塩工業会は1997年、塩専売制の廃止を受けて「塩の品質に関するガイドライン」を定め、国内の海水を原料としたイオン交換膜製法で製造する塩の安全性と品質の向上を目的に定期検査を行っていた。
 その後、2002年の塩の自由化に伴い、国際規格(Codex食用塩規格)を導入して対応することを視野に入れて「食用塩の安全衛生ガイドライン」として改編した。
 会員企業の工程の安全衛生検査および製品検査で、同ガイドラインに合格した工場に対しては安全衛生基準認定工場認定証を交付し、2001年から「安全衛生基準認定工場マーク」を個々の製品包装袋につけている。食用工業用として広く使用されている25㎏大袋製品に付いているこの「認定工場マーク」は世界最高レベルの品質と安全性を保障するものとなっている。
【2022(令和4)年3月21日第5088号10面】
 

SKWイーストアジア(東京都)

アルペンザルツ
ドイツアルプスの岩塩アルペンザルツ
 SKWイーストアジア株式会社(生澤靖明社長、東京都千代田区)は、ドイツアルプスの岩塩「アルペンザルツ」を販売している。
 「アルペンザルツ」の故郷は、かつて白い金と呼ばれた岩塩の産地バート・ライヒェンハル。
 ドイツアルプスの天然水で岩塩層から塩を溶かし、汲み上げた塩水を煮沸して、不純物を丁寧に取り除いた上で、岩塩を再結晶化している。
 アルペンザルツは、コクのある味わいを持つ。素材の旨味を引き立て、本来の美味しさを際立たせる。
 苦味となる成分が少なく、丸い塩粒が多く含まれている。塩カドがなく、まろやかでマイルドな塩味で、他の調味料との相性も抜群だ。
 アルペンザルツはいつもサラサラで使いやすく、最後まで使い切ることができる。微妙な塩加減が調節できる注ぎ口がついた、直接使えるパッケージも魅力のひとつだ。125g、250g、500g入り。
 また、天然ハーブを使用した、「ハーブ入りアルペンザルツ」もある。使用するハーブは10種類‥パセリ・セロリ・オニオン・バジル・ディル・マジョラム・ベイリーフ・ローズマリー・オレガノ・タイム
 
様々な料理で素材の旨味を引き立たせる
 その他、業務用商品として「アルペンザルツ・プレミアム」(25kg)、「ブレッツェルザルツ」(同)もある。アルペンザルツ・プレミアムは水分がほとんど含まれていないため、サラサラして固まりにくく、他のスパイスとも混ぜやすいのが特徴。粒度は1・0㎜以下で、業務用の使用に適した特性を兼ね備えている。
 ブレッツェルザルツは、ドイツの伝統的なパンであるブレッツェルに使用される、1・6~2・0㎜の大きな粒が特徴の粗びき岩塩である。
 同社のホームページでは、アルペンザルツを使用した「ローストチキン ローズマリーの香り」「トマトソースで食べるカニクリームコロッケグラタン」などの料理レシピも、多数掲載している。
【2022(令和4)年3月21日第5088号10面】

ジャパンソルト(東京都)

黒トリュフソルト」㊨と「白トリュフソルト」
イチ押し「トリュフソルト」
 ジャパンソルト株式会社(大川洋社長、東京都新宿区)は、国産・輸入食用塩や工業用など1000種類を超える塩を筆頭に、ワインやチーズ等のイタリア食材、その他約3000の食材を常時取り扱っている。
また、平成25年11月には、アンテナショップ「il gusto Dolce Vita(イル グスト ドルチェ ヴィータ)」を東京・神楽坂にオープン。イタリアを中心に、世界中の安心・安全なこだわり食材の数々を取り扱っている。
 輸入食用塩の種類は海塩、岩塩、湖塩まで。産地はヨーロッパからアジア、アメリカまで、粒の形や大きさも様々なものを用意。国産食用塩は海塩を中心に、北海道から沖縄まで、日本全国の塩を豊富に取り揃える。
 輸入食材ではイタリアからのものを中心に、厳選食材を多数取り扱う。中でも、同社イチ押しの商材が「トリュフソルト」だ。イタリア、ピエモンテ州で収穫されるトリュフで魅力ある商品を造り出す、タルテュフランゲ社製だ。「黒トリュフソルト」と「白トリュフソルト」の2種類が揃い、いずれも25g、50g入りがある。
乾燥した黒・白のトリュフを、フランス・ゲランド産の天日塩にブレンドしている。
 パスタや肉料理、卵料理やチーズ、野菜サラダやポテト、寿司、そしてフォアグラなど、あらゆる料理と供にその香りを存分に楽しめる。
 特に、冬しか収穫出来ない白トリュフは、希少価値が高い逸品である。賞味期限は18カ月、入数は12、小売価格はオープン。
【2022(令和4)年3月21日第5088号10面】

ジャパンソルト HP

九州ソルト(福岡県) 

九州のあら塩
塩屋 天日結晶塩
家庭塩から工業用まで
 株式会社九州ソルト(平田雄二社長、福岡市東区)は、家庭用から食品・工業用まで、幅広く“塩”を取り扱っており、オリジナル商品の企画・開発にも力を入れている。
 同社の沿革は平成8年2月、九州塩業協業組合設立。平成10年より旧塩元売会社の塩事業を順次引継ぎ福岡・佐賀・長崎・熊本・宮崎に支店・営業所を開設。13年10月、㈱九州ソルトへ組織変更。塩事業センター、国内製塩メーカー、輸入塩加工メーカー、特殊製法塩メーカーなど国内塩をはじめ世界各地で生産された塩製品を小売店や外食産業、食品加工メーカー(漬物・水産加工・味噌・醤油・製麺・パン・菓子など)や工業用に販売している。
 食品用としては多様化する需要に応えるため「産地」や「粒度・粒形」「しっとり~サラサラ」まで国内外各所より取り揃え、用途や暮らしに合わせた様々な塩を提供。家庭用では一般的な食塩からパウダー塩・粗塩タイプ・天日塩・岩塩・湖塩など、食卓用・調理用を取り扱う。
 同社オリジナル商品では「九州のあら塩」(1㎏)は長崎県のきれいな海水からとれた国産のあら塩で、しっとりまろやかな味なので漬物や調理、惣菜の味付け等、幅広く使用できる。
 「塩屋が造った海水にがり」(170ml)は、長崎県崎戸島の清澄な海水から生まれた国産にがり。豆腐作りや、野菜の煮くずれ防止、漬物ではカリカリ梅などの需要もある。他にも「おにぎりの塩シリーズ」などの企画販売も手掛ける。
 工業用では、土壌処理(除草・防塵・霜柱防止)、融氷雪、飼料(配合飼料)、軟水処理施設など用途も幅広い。 また、塩以外の取扱いにも力を入れており、品目も塩化物(塩カル・塩カリ・塩マグなど)をはじめ糖類、食品添加物、一般食品、食品原料、化薬品など豊富な取扱いに得意先からの問い合わせも増えている。
【2022(令和4)年3月21日第5088号11面】

九州ソルトHP

つえエーピー(大分県)

ひた山椒ロックソルト
ひた山椒ロックソルト
 株式会社つえエーピー(長田英德社長、大分県日田市中津江村)の地元日田産原料を使用した「ひた山椒」(12g)シリーズがオススメ。大分県西部に位置する日田市は寒暖差が大きい気候が特徴で、その環境で栽培された山椒は豊かな風味を湛えている。
 アク抜き、枝取り処理を済ませた山椒の実を丸ごと乾燥させ、容器に詰めている。山椒そのままの風味を楽しめるよう容器はミル付きで、独特の香りを放つ削り立ての山椒はヤミツキになること請け合いだ。
 その“ひた山椒”と岩塩(南米アンデス山脈産)を使用した香辛料「ひた山椒ロックソルト」が新登場し、2022年2月より販売を開始した。
 ひた山椒と、ミネラル成分たっぷりのボリビア産岩塩を混ぜ合わせた山椒ソルトは、様々な料理に相性抜群である
【2022(令和)4年3月21日第5088号11面】

白松(東京都)

 漁師の旨み 魔法のだし塩
旨みが効いた魔法のだし塩
 株式会社白松(白木桂介社長、東京都港区)では、好調な「魔法のだし塩」シリーズで、「ドラゴンスパイス」に続いて「漁師の旨み 魔法のだし塩」を発売中である。
 本品は、8種類のだし及び風味食材(かつお節、あきあみえび、昆布、かつお削り節、いわし削り節、燻しあご節、椎茸粉末、あおさ、唐辛子)と「藻塩」、発酵調味料「醤油」を理想の黄金比で合わせた和の万能調味料(だし塩)である。保存料・化学調味料は使用していない。
 海藻二段漬込みによる海藻の濃厚な旨味成分を含んだ、焼塩タイプの藻塩「長崎の花藻塩焼塩」を100%使用している。
 塩を使う要領(下拵え、振り塩、付け塩)で調理に使用することで、本品のみで旨みが効いた料理が楽しめる。キャンプ飯、時短料理等にも活用できる。
【2022(令和)4年3月21日第5088号11面】


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