令和元年度 通常総会
野﨑会長ら三役留任
漬物振興議員連盟がバックアップ
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は2019(令和元)年5月30日、東京都港区の明治記念館にて令和元年度通常総会を開催。役員改選で野﨑会長をはじめ、三役全員が留任した。2期目を迎えた野﨑会長は、「あと2年、会長として精一杯務めさせていただく。業界を取り組む環境は厳しいが、外国人技能実習制度の試験実施機関として社会的責任もある。スムーズに実施できる体制を作っていきたい。また、昨年立ち上げた賛助会員制度の会費を1口1万円から5万円に引き上げ、全漬連事業に賛同していただける賛助会員の拡充を図っていきたい」と決意を新たにした。少子高齢化が進む中で人手不足、原料の安定供給、生産コスト増加の他、食品表示法や食品衛生法の対応、外国人技能実習制度の基盤強化など、全漬連が求められる役割は以前にも増して強まっているが、野﨑会長が設立に尽力した自由民主党漬物振興議員連盟のバックアップも受けながら新しい時代への再スタートを切った。
総会は藤川研四郎専務理事が司会を務めて進行し、河島歳明副会長の開会の辞に続いて野﨑会長が挨拶に立ち、「昨年は慌ただしい1年だった。11月に農産物漬物製造業が新たに2号移行対象職種に追加され、全漬連が農産物漬物製造業技能実習評価試験実施機関に認定された。全漬連の役割と責任は増えたことになるが、しっかりと対応していきたいと考えている。また、小規模事業者向けのHACCP手引書もスムーズに作ることができ、普及に努めていきたい。発酵漬物認定制度についても本総会でご承認をいただき、需要拡大に向けて運用していきたい。漬物業界も令和という新しい年号がスタートしたこともあり、進化していくことが重要だ」と各事業を柱に業界を活性化させていく方針を強調した。
続けて農林水産省食料産業局食品製造課課長補佐の佐藤真次氏が挨拶を行い、「人口減少、高齢化、生産性の向上などの課題はあるが、漬物業界は将来のビジョンを見て様々な事業に取り組んでいる。農水省としても設備の導入など、生産性を上げるための支援をしていきたいと考えている。需要拡大が期待される中、各企業の取組みにより業界が発展していくことを期待している」と語った。
出席状況報告で総会の成立が確認され、菅野行雄副会長が議長を務めて議事を進行。第1号議案の平成30年度事業報告、決算報告承認の件、第2号議案の令和元年度事業計画、収支予算並びに経費の賦課及び徴収方法決定の件、第3号議案の令和元年度における借入金額の最高限度決定の件、第4号議案の使用料又は手数料の最高限度決定の件、第5号議案の役員報酬決定の件は原案通り承認、可決された。
第2号議案の令和元年度事業計画では①表示等の適正化の対応、②衛生管理対策の推進、③品質管理の高度化の推進、④漬物技能評価制度、⑤原料安定確保対策等の強化、⑥需要拡大に向けた取組の強化、⑦教育情報活動の強化、⑧委員会・部会(品目別委員会、目的別委員会)の整理と活動強化、⑨その他、関係省庁、関係団体との連携を実施していくことが承認。新年度の予算は4291万400円(賦課金総額は2543万円)で、組合員数は826社。
①では新たな食品表示法・食品表示基準の施行に伴う新制度への円滑な移行(令和2年4月1日から完全移行)について適切な対応を行う。③では改正食品衛生法の公布に伴うHACCP制度化の施行に向け、会員企業の衛生管理計画作成の負担軽減のため作成された「漬物製造におけるHACCPの考え方を取り入れた安全・安心なものづくり(小規模事業者向け衛生管理の手引書)」の普及活動を行う。④では9月に漬物製造管理士・技能評価試験を実施する他、外国人技能実習制度における「農産物漬物製造業技能実習評価試験実施機関」として外国人技能実習生に対する第1回目の試験を秋までに実施できるよう準備を進めている。
⑥では新年度も漬物グランプリを開催して漬物をPRする。⑧では関西地区での評議委員会開催と全漬連が来年創立50周年を迎えることから準備特別委員会を設置することが報告。また、発酵漬物認定制度の概略説明が行われ、乳酸発酵漬物及び発酵床熟成漬物の2種類を発酵漬物の定義とし、認定基準において定めることが決定した。
また、昨年度の総会で創設された賛助会員制度(1口5万円)において第1号の入会となった株式会社テラオカ(山尾哲之社長、東京都港区)の髙橋直樹専務取締役営業本部長と遠藤博之営業総合企画室次長が総会に出席するなど、新しい流れも見られた。
第6号議案の任期満了に伴う役員選挙の件では、選考委員が役員を指名する方式が採用され、指名された理事29名、監事3名が承認されて議事は閉会となった。役付き理事は総会後に開催された理事会で決定し、野﨑会長をはじめ三役全員の留任が決定。常務理事は4人から8人に増え、新たに関口悟氏、染谷庄一郎氏、秋本薫氏、林野雅史氏が就任した。
続けて農林水産省食料産業局食品製造課課長補佐の佐藤真次氏が挨拶を行い、「人口減少、高齢化、生産性の向上などの課題はあるが、漬物業界は将来のビジョンを見て様々な事業に取り組んでいる。農水省としても設備の導入など、生産性を上げるための支援をしていきたいと考えている。需要拡大が期待される中、各企業の取組みにより業界が発展していくことを期待している」と語った。
出席状況報告で総会の成立が確認され、菅野行雄副会長が議長を務めて議事を進行。第1号議案の平成30年度事業報告、決算報告承認の件、第2号議案の令和元年度事業計画、収支予算並びに経費の賦課及び徴収方法決定の件、第3号議案の令和元年度における借入金額の最高限度決定の件、第4号議案の使用料又は手数料の最高限度決定の件、第5号議案の役員報酬決定の件は原案通り承認、可決された。
第2号議案の令和元年度事業計画では①表示等の適正化の対応、②衛生管理対策の推進、③品質管理の高度化の推進、④漬物技能評価制度、⑤原料安定確保対策等の強化、⑥需要拡大に向けた取組の強化、⑦教育情報活動の強化、⑧委員会・部会(品目別委員会、目的別委員会)の整理と活動強化、⑨その他、関係省庁、関係団体との連携を実施していくことが承認。新年度の予算は4291万400円(賦課金総額は2543万円)で、組合員数は826社。
①では新たな食品表示法・食品表示基準の施行に伴う新制度への円滑な移行(令和2年4月1日から完全移行)について適切な対応を行う。③では改正食品衛生法の公布に伴うHACCP制度化の施行に向け、会員企業の衛生管理計画作成の負担軽減のため作成された「漬物製造におけるHACCPの考え方を取り入れた安全・安心なものづくり(小規模事業者向け衛生管理の手引書)」の普及活動を行う。④では9月に漬物製造管理士・技能評価試験を実施する他、外国人技能実習制度における「農産物漬物製造業技能実習評価試験実施機関」として外国人技能実習生に対する第1回目の試験を秋までに実施できるよう準備を進めている。
⑥では新年度も漬物グランプリを開催して漬物をPRする。⑧では関西地区での評議委員会開催と全漬連が来年創立50周年を迎えることから準備特別委員会を設置することが報告。また、発酵漬物認定制度の概略説明が行われ、乳酸発酵漬物及び発酵床熟成漬物の2種類を発酵漬物の定義とし、認定基準において定めることが決定した。
また、昨年度の総会で創設された賛助会員制度(1口5万円)において第1号の入会となった株式会社テラオカ(山尾哲之社長、東京都港区)の髙橋直樹専務取締役営業本部長と遠藤博之営業総合企画室次長が総会に出席するなど、新しい流れも見られた。
第6号議案の任期満了に伴う役員選挙の件では、選考委員が役員を指名する方式が採用され、指名された理事29名、監事3名が承認されて議事は閉会となった。役付き理事は総会後に開催された理事会で決定し、野﨑会長をはじめ三役全員の留任が決定。常務理事は4人から8人に増え、新たに関口悟氏、染谷庄一郎氏、秋本薫氏、林野雅史氏が就任した。
第6号議案審議後に開催された組合功労者表彰では、ともに平成30年秋の叙勲で旭日双光章を受章した久保廣登氏と川勝康行氏(欠席)、第5回と第6回の漬物製造管理士・技能評価試験成績優秀者が表彰。表彰者謝辞で久保氏は「この度、叙勲の栄に浴すことができたのは皆様のご支援があったから。厚く御礼を申し上げ、今後も変わらぬご指導をお願いします」と感謝の言葉を述べた。
第5回試験1級最高得点者の二川和之氏(東海漬物株式会社製造部部長)は、「入社から10年が経つが、改めて漬物のことを学ぶ機会はなかった。テキストを読んで見識の無さを感じたが、漬物のことを学ぶことができて良かった」と感想を述べた。第5回試験2級最高得点者で第6回試験1級最高得点者となった金井洋和氏(株式会社新進企画開発本部第一開発室)は、「学んだ内容、知識、技能を生かしてこれからも美味しい漬物を作っていきたい」と抱負を語った。
【第5回漬物製造管理士・技能評価試験成績優秀者】▼1級:二川和之▼2級:金井洋和▼3級:永井海斗(秋本食品株式会社マーケティング部開発室)
【第6回漬物製造管理士・技能評価試験成績優秀者】▼1級:金井洋和▼2級:吉澤裕美(岩下食品株式会社製造部門開発)▼3級:髙沢篤史(株式会社したら製造本部長品質管理部長)
第5回試験1級最高得点者の二川和之氏(東海漬物株式会社製造部部長)は、「入社から10年が経つが、改めて漬物のことを学ぶ機会はなかった。テキストを読んで見識の無さを感じたが、漬物のことを学ぶことができて良かった」と感想を述べた。第5回試験2級最高得点者で第6回試験1級最高得点者となった金井洋和氏(株式会社新進企画開発本部第一開発室)は、「学んだ内容、知識、技能を生かしてこれからも美味しい漬物を作っていきたい」と抱負を語った。
【第5回漬物製造管理士・技能評価試験成績優秀者】▼1級:二川和之▼2級:金井洋和▼3級:永井海斗(秋本食品株式会社マーケティング部開発室)
【第6回漬物製造管理士・技能評価試験成績優秀者】▼1級:金井洋和▼2級:吉澤裕美(岩下食品株式会社製造部門開発)▼3級:髙沢篤史(株式会社したら製造本部長品質管理部長)
[懇親会]
総会後、別室で開催された懇親会には、漬物振興議員連盟の望月義夫会長、武井俊輔事務局長、甘利明衆議院議員、北村経夫参議院議員ら国会議員の他、農林水産省、消費者庁、食品産業センター、全国中小企業団体中央会の来賓が出席し会員との懇親を図った。
野﨑会長に続いて挨拶に立った望月会長は、世界に漬物を広めていくという志を語った上で「議連を作って良かったと思うのは、外国人労働者やいろいろな働き方改革などがあるが、その同一の枠の中に皆様のご希望を入れられたこと。それはまさに野﨑会長に先見の明があったと思っている。このまま行けば漬物業界が働き手不足で大変な状況になってしまう可能性がある中、私たちもそういう仕事をさせて頂き良かった」と話した。
武井事務局長は「今まで議連は予算を獲得することが大きな目的であったが、漬物議連は外国人技能実習制度のようなソフトの面で結果を出し、課題解決という意味で成果を出してきた。そういう意味でも議連の価値は高く、本当に作って良かったと思っている」と述べた。
甘利衆議院議員は「漬物は販売生産量が減少する中、お米以外にもパンの食生活に合うような漬物の開発なども効果的だと思っている」、北村参議院議員は「日本のソウルフード・漬物のためにしっかりと働いていきたいと思っている」とそれぞれ挨拶。食品産業センターの村上秀徳理事長はHACCP手引書の作成や製造管理士試験といった全漬連の取り組みに対して賛辞を贈った。
乾杯発声は宇都宮大学名誉教授の前田安彦氏が務め開宴、華やかな雰囲気の中で活発な意見交換が行われた。
総会後、別室で開催された懇親会には、漬物振興議員連盟の望月義夫会長、武井俊輔事務局長、甘利明衆議院議員、北村経夫参議院議員ら国会議員の他、農林水産省、消費者庁、食品産業センター、全国中小企業団体中央会の来賓が出席し会員との懇親を図った。
野﨑会長に続いて挨拶に立った望月会長は、世界に漬物を広めていくという志を語った上で「議連を作って良かったと思うのは、外国人労働者やいろいろな働き方改革などがあるが、その同一の枠の中に皆様のご希望を入れられたこと。それはまさに野﨑会長に先見の明があったと思っている。このまま行けば漬物業界が働き手不足で大変な状況になってしまう可能性がある中、私たちもそういう仕事をさせて頂き良かった」と話した。
武井事務局長は「今まで議連は予算を獲得することが大きな目的であったが、漬物議連は外国人技能実習制度のようなソフトの面で結果を出し、課題解決という意味で成果を出してきた。そういう意味でも議連の価値は高く、本当に作って良かったと思っている」と述べた。
甘利衆議院議員は「漬物は販売生産量が減少する中、お米以外にもパンの食生活に合うような漬物の開発なども効果的だと思っている」、北村参議院議員は「日本のソウルフード・漬物のためにしっかりと働いていきたいと思っている」とそれぞれ挨拶。食品産業センターの村上秀徳理事長はHACCP手引書の作成や製造管理士試験といった全漬連の取り組みに対して賛辞を贈った。
乾杯発声は宇都宮大学名誉教授の前田安彦氏が務め開宴、華やかな雰囲気の中で活発な意見交換が行われた。
【2019(令和元)年6月3日第4980号1、2面】
全漬連 漬物グランプリ2019 決勝進出作品
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)は2019年4月25日から27日まで東京ビッグサイトにおいて開催する「漬物グランプリ2019」で、決勝大会に進出する作品が以下の通り決定した(法人の部)。
全日本漬物協同組合連合会 http://www.tsukemono-japan.org/
漬物2団体 新年賀詞交歓会
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)、一般社団法人全国漬物検査協会(西村信作会長)の漬物業界2団体は2019年1月15日、東京都千代田区の松本楼にて2団体共催の新年賀詞交歓会を開催した。
全漬連の藤川研四郎専務理事の司会進行で、野﨑会長が挨拶に立ち、「昨年、全漬連は外国人技能実習制度における第2号移行対象職種に追加された。漬物振興議員連盟の先生、行政のバックアップに感謝している。組合の会員におかれてはこのような制度を活用して一歩でも前に進んでほしい。また、法制化されたハサップや食品表示の対応についてはコンプライアンスを徹底して周知させていく。問題は山積しているが、業界が一歩ずつ前進できるようにご指導ご鞭撻をお願いします」と協力を求めた。
続いて漬物振興議員連盟事務局長で衆議院議員の武井俊輔氏、農林水産省食料産業局食品製造課長の東野昭浩氏、消費者庁食品表示企画課長の赤﨑暢彦氏、日本漬物産業同友会会長の宮前有一郎氏、日本食糧新聞社副社長の平山勝己氏が来賓挨拶を行い、武井氏は「昨年は漬物議連が発足して具体的に動き出しをすることができた。外国人技能実習制度において第2号移行対象職種に追加され、今後、特定技能という話も出てくると、3年、5年、8年となり、技能の熟練ということにつながってくるので新しい取組みもやっていければと思っている。制度の活用については、悪質なブローカー、労働環境など、しっかりとした対応が求められる。業界から問題が出てくると全体に影響が出る可能性もあるため、一社一社の心がけが重要」と心構えの必要性を強調した。
東野氏は「新たな外国人材については、飲食料品製造業が14業種の中の1つとして認められた。この特定技能1号は5年間、労働者として働くことができる。2号を修了した人は無試験で特定技能1号に移ることができ、技能実習の1号と2号、特定技能の1号を組むことができれば同じところで8年間働くことができる。この仕組みを活用して労働力不足の解消に向けて取り組んでいただきたい」と新制度の活用を促した。
赤﨑氏は「今年は平成が終わり、消費者庁ができて10年を迎える節目の年。食品添加物制度の見直しについて、そう遠くないうちに取り組むということになっている。色々な形で業界の皆さんの意見を聞いて消費者利益と現場の実行可能性を見極めて制度が実効的に回るようにしていくことが重要。その他、平成27年度から表示の制度が大きく変わっており、5年の経過期間は31年度が最後の年になる。推進普及の意味でも重要な年になる」と指摘した。
宮前氏は「前身の日本漬物輸入事業協同組合は一昨年、当初の目的を達成して発足から50年で解散した。しかし、機能的に良い部分を継承しつつ、漬物産業が進む上で出てくる色々な問題を精査して解決の糸口を探るべく、情報を共有してネットワークを広げる会として日本漬物産業同友会が発足した。あらゆる原料を扱っているメーカーが集まっている会なので皆様の協力をいただきながら事業を行っていきたい」と抱負を語った。
来賓紹介に続き一般社団法人全国漬物検査協会の西村信作会長による乾杯発声で開宴。新年の挨拶、行政出席者との情報交換を行った後、全漬連の近清剛常務理事が中締めの挨拶を行い、「時代が変化していく中でいかに産業力を高めていくのか、ということを考えながら頑張っていきたい」と一致団結を呼びかけ、泰地武監事の挨拶にて終了となった。
全漬連の藤川研四郎専務理事の司会進行で、野﨑会長が挨拶に立ち、「昨年、全漬連は外国人技能実習制度における第2号移行対象職種に追加された。漬物振興議員連盟の先生、行政のバックアップに感謝している。組合の会員におかれてはこのような制度を活用して一歩でも前に進んでほしい。また、法制化されたハサップや食品表示の対応についてはコンプライアンスを徹底して周知させていく。問題は山積しているが、業界が一歩ずつ前進できるようにご指導ご鞭撻をお願いします」と協力を求めた。
続いて漬物振興議員連盟事務局長で衆議院議員の武井俊輔氏、農林水産省食料産業局食品製造課長の東野昭浩氏、消費者庁食品表示企画課長の赤﨑暢彦氏、日本漬物産業同友会会長の宮前有一郎氏、日本食糧新聞社副社長の平山勝己氏が来賓挨拶を行い、武井氏は「昨年は漬物議連が発足して具体的に動き出しをすることができた。外国人技能実習制度において第2号移行対象職種に追加され、今後、特定技能という話も出てくると、3年、5年、8年となり、技能の熟練ということにつながってくるので新しい取組みもやっていければと思っている。制度の活用については、悪質なブローカー、労働環境など、しっかりとした対応が求められる。業界から問題が出てくると全体に影響が出る可能性もあるため、一社一社の心がけが重要」と心構えの必要性を強調した。
東野氏は「新たな外国人材については、飲食料品製造業が14業種の中の1つとして認められた。この特定技能1号は5年間、労働者として働くことができる。2号を修了した人は無試験で特定技能1号に移ることができ、技能実習の1号と2号、特定技能の1号を組むことができれば同じところで8年間働くことができる。この仕組みを活用して労働力不足の解消に向けて取り組んでいただきたい」と新制度の活用を促した。
赤﨑氏は「今年は平成が終わり、消費者庁ができて10年を迎える節目の年。食品添加物制度の見直しについて、そう遠くないうちに取り組むということになっている。色々な形で業界の皆さんの意見を聞いて消費者利益と現場の実行可能性を見極めて制度が実効的に回るようにしていくことが重要。その他、平成27年度から表示の制度が大きく変わっており、5年の経過期間は31年度が最後の年になる。推進普及の意味でも重要な年になる」と指摘した。
宮前氏は「前身の日本漬物輸入事業協同組合は一昨年、当初の目的を達成して発足から50年で解散した。しかし、機能的に良い部分を継承しつつ、漬物産業が進む上で出てくる色々な問題を精査して解決の糸口を探るべく、情報を共有してネットワークを広げる会として日本漬物産業同友会が発足した。あらゆる原料を扱っているメーカーが集まっている会なので皆様の協力をいただきながら事業を行っていきたい」と抱負を語った。
来賓紹介に続き一般社団法人全国漬物検査協会の西村信作会長による乾杯発声で開宴。新年の挨拶、行政出席者との情報交換を行った後、全漬連の近清剛常務理事が中締めの挨拶を行い、「時代が変化していく中でいかに産業力を高めていくのか、ということを考えながら頑張っていきたい」と一致団結を呼びかけ、泰地武監事の挨拶にて終了となった。
【2019(平成31)年1月21日第4964号1面】
出会いと融合で未来を紡ぐ
〝青年の輪〟は次回滋賀県へ
全日本漬物協同組合連合会青年部会の第37回全国大会神奈川大会(主管=神奈川県漬物工業協同組合青年部、大曽根史典大会会長、秋本善明実行委員長)が2018(平成30)年10月26日、新横浜プリンスホテルで開催された。
衆議院議員の甘利明氏、衆議院議員で「自由民主党 漬物振興議員連盟」会長でもある望月義夫氏、農林水産省食料産業局食品製造課課長補佐の佐藤真次氏、神奈川県知事代理神奈川県産業労働局中小企業部部長の荘田俊夫氏、綾瀬市長の古塩政由氏、全漬連の野﨑伸一会長、河島歳明副会長、中園雅治副会長ら来賓をはじめ、全国の青年部会員、協賛企業など計216名が参加した。
第7回大会以来、30年ぶりの神奈川開催となった今大会のテーマは「新たな出会いと融合」。また、「食べたい、と思わせるPOP」の訴求力を評価する商品紹介POPコンテストを初めて実施。出席者による投票が行われた結果、マルハチ(山形県)が優勝を果たし、赤城フーズ(群馬県)、新進(東京都)と続いた。
第一部の大会式典では、冒頭に青年部会方針朗読、青年部会宣言文朗読(ともに安田琢磨副実行委員長)が行われ、来賓祝辞では自民党選挙対策委員長でもある甘利氏が漬物振興議員連盟の顧問就任を明言するなど、漬物業界にとって大きなプラスになる新人事が表明された。
続いて各都府県代表者による原料事情発表では、それぞれの地域の状況を発表。全国の業界関係者と名刺交換を行い、情報交換を行うことで問題や課題を共有。新しいアイデアのヒントを掴む〝参加型〟の全国大会として価値を示した。青年の輪伝達式では、次回開催県の滋賀県漬物協同組合青年部の上西宗太大会会長に大曽根会長から青年の輪と想いが託された。
第二部の講演会では株式会社ムロオの山下俊一郎社長が「物流による復興」のテーマで講演。第三部の交流会では、全てのテーブルで積極的な名刺交換が行われ、これまで交流がなかったエリアの人たちと出会うことができた。開国の地である横浜で大会のテーマである「新たな出会い」を提供できたことは大成功となった。もう一つのポイントである「融合」については、これからの取組みが重要となる。この機会を生かすかどうかは参加者にかかっている。
全日本漬物協同組合連合会青年部会の第37回全国大会神奈川大会(主管=神奈川県漬物工業協同組合青年部、大曽根史典大会会長、秋本善明実行委員長)が2018(平成30)年10月26日、新横浜プリンスホテルで開催された。
衆議院議員の甘利明氏、衆議院議員で「自由民主党 漬物振興議員連盟」会長でもある望月義夫氏、農林水産省食料産業局食品製造課課長補佐の佐藤真次氏、神奈川県知事代理神奈川県産業労働局中小企業部部長の荘田俊夫氏、綾瀬市長の古塩政由氏、全漬連の野﨑伸一会長、河島歳明副会長、中園雅治副会長ら来賓をはじめ、全国の青年部会員、協賛企業など計216名が参加した。
第7回大会以来、30年ぶりの神奈川開催となった今大会のテーマは「新たな出会いと融合」。また、「食べたい、と思わせるPOP」の訴求力を評価する商品紹介POPコンテストを初めて実施。出席者による投票が行われた結果、マルハチ(山形県)が優勝を果たし、赤城フーズ(群馬県)、新進(東京都)と続いた。
第一部の大会式典では、冒頭に青年部会方針朗読、青年部会宣言文朗読(ともに安田琢磨副実行委員長)が行われ、来賓祝辞では自民党選挙対策委員長でもある甘利氏が漬物振興議員連盟の顧問就任を明言するなど、漬物業界にとって大きなプラスになる新人事が表明された。
続いて各都府県代表者による原料事情発表では、それぞれの地域の状況を発表。全国の業界関係者と名刺交換を行い、情報交換を行うことで問題や課題を共有。新しいアイデアのヒントを掴む〝参加型〟の全国大会として価値を示した。青年の輪伝達式では、次回開催県の滋賀県漬物協同組合青年部の上西宗太大会会長に大曽根会長から青年の輪と想いが託された。
第二部の講演会では株式会社ムロオの山下俊一郎社長が「物流による復興」のテーマで講演。第三部の交流会では、全てのテーブルで積極的な名刺交換が行われ、これまで交流がなかったエリアの人たちと出会うことができた。開国の地である横浜で大会のテーマである「新たな出会い」を提供できたことは大成功となった。もう一つのポイントである「融合」については、これからの取組みが重要となる。この機会を生かすかどうかは参加者にかかっている。
【2018(平成30)年10月29日第4954号1~3面掲載、一部抜粋】
全日本漬物協同組合連合会 http://www.tsukemono-japan.org
HACCP手引書は完成間近 議連と農水省がバックアップ
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)、一般社団法人全国漬物検査協会(西村信作会長)の漬物業界2団体は2018(平成30)年1月16日、東京都千代田区の松本楼にて2団体共催の新年賀詞交歓会を開催した。
全漬連の藤川研四郎専務理事の司会進行で、野﨑会長が挨拶を行い、「近年は野菜の価格が高くなってきており、本年度も年末から2倍くらいの価格になっている。本来、秋冬は野菜が安定的に入ってくる時期だが、ここ2、3年はその形が崩れている。変化に対応することが必要で、全漬連でも委員会等を開催して勉強していきたいと考えている」と各委員会の積極的な活動を呼びかけた。
漬物振興議員連盟事務局長で、衆議院議員の武井俊輔氏は来賓挨拶に立ち、「議連ができると各省に話ができるバックボーンとなる。議連の存在感を増して皆さんと相談しながら色々なことを進めていきたい」と改めて漬物振興への意欲を示した。
農林水産省食料産業局食品製造課長の横島直彦氏は、「外国人技能実習生制度については3年の期間延長という目標を決定したので、早期の実現に向けて取り組んでいく」という方針を示した。野菜の供給面については、「真剣に取り組まなければいけない問題」と安定供給の課題について言及。「生産性の向上も課題とされる中で、大事なことは付加価値を伝えて売上、利益を上げることによって事業を成長させていくことが大事」と価値付けの重要性を強調した。
続いて来賓紹介が行われ、西村会長が乾杯発声を務めて開宴となった。しばし賀詞交歓が行われた後、全漬連の大羽恭史副会長が中締めの挨拶を行い、「時代が変わって人がいない、原料も高いという苦しい状況だが、皆さんと力を合わせつつ、議連や関係省庁の力も借りて漬物の文化を守っていきたい」と一致団結を呼びかけた。
全漬連の藤川研四郎専務理事の司会進行で、野﨑会長が挨拶を行い、「近年は野菜の価格が高くなってきており、本年度も年末から2倍くらいの価格になっている。本来、秋冬は野菜が安定的に入ってくる時期だが、ここ2、3年はその形が崩れている。変化に対応することが必要で、全漬連でも委員会等を開催して勉強していきたいと考えている」と各委員会の積極的な活動を呼びかけた。
漬物振興議員連盟事務局長で、衆議院議員の武井俊輔氏は来賓挨拶に立ち、「議連ができると各省に話ができるバックボーンとなる。議連の存在感を増して皆さんと相談しながら色々なことを進めていきたい」と改めて漬物振興への意欲を示した。
農林水産省食料産業局食品製造課長の横島直彦氏は、「外国人技能実習生制度については3年の期間延長という目標を決定したので、早期の実現に向けて取り組んでいく」という方針を示した。野菜の供給面については、「真剣に取り組まなければいけない問題」と安定供給の課題について言及。「生産性の向上も課題とされる中で、大事なことは付加価値を伝えて売上、利益を上げることによって事業を成長させていくことが大事」と価値付けの重要性を強調した。
続いて来賓紹介が行われ、西村会長が乾杯発声を務めて開宴となった。しばし賀詞交歓が行われた後、全漬連の大羽恭史副会長が中締めの挨拶を行い、「時代が変わって人がいない、原料も高いという苦しい状況だが、皆さんと力を合わせつつ、議連や関係省庁の力も借りて漬物の文化を守っていきたい」と一致団結を呼びかけた。
【2018(平成30)年1月22日第4920号1面掲載】
会長に元環境大臣の望月義夫氏
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)が設立に向けて準備を進めてきた「自由民主党漬物振興議員連盟」の設立総会が2017(平成29)年12月6日、衆議院第一議員会館にて開催された。
当日は発起人代表として衆議院議員で元環境大臣の望月義夫氏、元農林水産大臣の森山ひろし氏をはじめ、前総務大臣の高市早苗氏ら自民党所属の国会議員、農林水産省や厚生労働省など関係省庁の担当者、全漬連から野﨑会長、藤川研四郎専務理事ほか都道府県理事長ら全体で約50名が出席した。
会長を務める望月氏は「我が国の代表的な食べ物である漬物文化をもう一度再確認し、再評価し知恵を絞って新たなる出発をすることが、我々国会議員の責務だと思って本日このような議連を作らせて頂いた」と力強く設立を宣言。
全漬連より漬物需要の減少や原料の確保、人手不足といった業界が抱える現状の問題点の説明があり、外国人技能実習制度の期間延期やHACCP義務化といった具体的なテーマに関しても出席した国会議員との間で活発な意見交換が行われた。今後も漬物需要の掘り起こしと消費拡大を目指して活動を行っていく。尚、当日の司会進行は事務局長の武井俊輔衆議院議員が務め総会を司った。【詳細は2017(平成29)年12月11日号食料新聞に掲載】
当日は発起人代表として衆議院議員で元環境大臣の望月義夫氏、元農林水産大臣の森山ひろし氏をはじめ、前総務大臣の高市早苗氏ら自民党所属の国会議員、農林水産省や厚生労働省など関係省庁の担当者、全漬連から野﨑会長、藤川研四郎専務理事ほか都道府県理事長ら全体で約50名が出席した。
会長を務める望月氏は「我が国の代表的な食べ物である漬物文化をもう一度再確認し、再評価し知恵を絞って新たなる出発をすることが、我々国会議員の責務だと思って本日このような議連を作らせて頂いた」と力強く設立を宣言。
全漬連より漬物需要の減少や原料の確保、人手不足といった業界が抱える現状の問題点の説明があり、外国人技能実習制度の期間延期やHACCP義務化といった具体的なテーマに関しても出席した国会議員との間で活発な意見交換が行われた。今後も漬物需要の掘り起こしと消費拡大を目指して活動を行っていく。尚、当日の司会進行は事務局長の武井俊輔衆議院議員が務め総会を司った。【詳細は2017(平成29)年12月11日号食料新聞に掲載】