本文へ移動

アニバーサリー 2019

9月30日号 川勝康行氏・旭日双光章 受章記念祝賀会

西脇知事
門川市長
若林副会頭
渡邉会長
平井発起人代表
(京都漬協直前理事長)
田中副理事長
京都漬協理事長・森氏
京名産千枚漬のれん会・平井氏
香齢会・村井氏
京都商工会議所小売商業部会・大平氏
川勝康行氏と幸子令夫人、隆義専務
【大阪支社】平成30年秋の叙勲で旭日双光章を受章した株式会社川勝總本家(京都市下京区)の川勝康行社長の受章記念祝賀会が2019年9月21日、ホテルグランヴィア京都にて挙行された。会の発起人は京都府漬物協同組合の平井達雄直前理事長らが務めた。
川勝氏は25歳で川勝總本家の社長に就任して以来、半世紀に亘り漬物業界の発展に尽力してきたことに加え、地域振興や食育活動など多方面で功績を残してきた。
祝賀会には西脇隆俊京都府知事、門川大作京都市長ら来賓を始め、政財界から約150名が出席する盛大な会となった。
川勝氏は社長就任当時の思い出を振り返りながら、今回の受章について「周囲の支えがあったからこそ」と御礼を述べるとともに、漬物の消費振興へ向け出席者にさらなる協力を呼びかけるなど、今後も業界発展へ力を尽くす姿勢を示した。
謝辞を述べる川勝氏
祝賀会は川勝氏、幸子令夫人が揃って入場し、政財界から集まった約150名の出席者が拍手で出迎えスタートした。
発起人代表として京都府漬物協同組合直前理事長の平井達雄氏が挨拶した。平井氏は「川勝總本家は創業者の川勝延一郎氏の頃から、独自の漬物を開発するなど業界をリードする存在だった。康行氏は25歳の若さで社長となり『愛と汗』の企業理念を継ぎ漬物作りに邁進するのに加え、教育や地域活性化など幅広く活躍された」と改めて川勝氏を紹介した。
来賓による祝辞では、西脇京都府知事が「伝統を守るだけでなく常に新しいことへ挑戦し、漬物は250種以上を開発した。府と共同で伝統野菜の商品化に取組むなど、農業振興にも尽力いただいた」と、その多方面にわたる活躍へ賛辞を贈った。
門川京都市長は「京都市の学校給食への漬物導入に尽力いただき、漬物文化を子どもたちへ継承するのに重要な役割を担われた」とし、PTA活動等と合わせ教育分野における多大な貢献へ感謝の言葉を述べた。
芸舞妓が舞を披露
京都商工会議所副会頭の若林卯兵衛氏も「人懐こさがあり周囲を惹きつける力がある。商品開発同様、商工会においてもアイデアマンとして様々な施策を打ち出された」と川勝氏の人柄について、親しみを込めて語った。
来賓紹介の後は記念品贈呈に移り、京都漬協、京都名産千枚漬のれん会、香齢会、京都商工会議所小売商業部会をそれぞれ代表して森義治氏(京つけものもり)、平井義久氏(西利)、宇津克美氏(桝)、大平嘉子氏(イオンモールKYOTO)が記念品を手渡した。また孫の川勝悠一郎くん、雅さん、山口崇太くんは花束を贈呈した。
受章者謝辞では、川勝氏は社長就任当時を振り返って「当時は漬物は家庭で漬けるのが普通で、現在の漬物産業の発展は様々な人の汗があったからこそ」と話し、今回の受章は周囲の支えのお陰だと述べた。また「京都市では『日本酒乾杯条例』がある。同じように漬物推進運動があっても良いと考えている。森理事長を中心に皆様で漬物業界を盛り上げて欲しい」と関係者のさらなる協力を呼びかけた。
その後、京都府中小企業団体中央会の渡邉隆夫会長による乾杯発生で祝宴に移った。途中、宮川町の芸舞妓による舞の披露や、川勝氏が趣味のカラオケを歌う場面もあり会場は和やかな雰囲気に包まれた。
宴もたけなわの中、川勝總本家専務取締役で川勝氏長男の川勝隆義氏が登壇すると「当社は一昨年に創業100周年を迎えたが、その間多くの方に支えられてきたのだと皆様にお会いし実感した。新たな歴史を作っていけるよう、これからもご指導の程よろしくお願い申し上げます」と御礼の言葉を述べた。
最後は京都漬協の田中長兵衞副理事長による閉会の挨拶で、祝賀会の幕を閉じた。
祝賀会の様子
【川勝康行氏】昭和18年10月14日生まれ。昭和37年、堀川高校を卒業後から有限会社川勝本店に勤務。昭和43年から家業を引き継ぎ、昭和48年には株式会社川勝總本家に組織変更し代表取締役に就任した。組織組み換え後は、首都圏をはじめ販売対象地域を全国に広げたほか、京都の土産物として京漬物を販売するなど、その需要拡大に努めた。
組合活動においては、京都府漬物協同組合では平成23年度から4年間理事長を務め、その間に地域団体商標や京もの伝統食品の運用に取り組むなど、業界発展に大きく寄与した。
他にも関西漬物協会では副会長を、全日本漬物協同組合連合会では理事・常務理事を、京都府食品産業協会では副会長を務めるなど、要職を歴任している。
また活躍の場は漬物・食品産業に留まらず、近畿ブロックPTA連絡協議会会長、京都市教育委員会委員を務めるなど教育分野においても功績を残した。
【2019(令和元)年9月30日第4994号1、2面】
 
株式会社川勝總本家 https://www.kawakatu.com/

8月19日号 徳島県経営者協会

中村氏
飯泉氏
喜多氏
岡本氏
佐藤氏
林会長(左)と柿内名誉会長
【大阪支社】今年(2019年)6月に徳島県経営者協会の会長に就任した林香与子氏、名誉会長に就任した柿内愼市氏の就任祝賀会が2019年8月4日、徳島市のJRホテルクレメント徳島にて開催された。全国の都道府県経営者協会初の女性会長に就任した林氏、歴代最長の14年にわたり会長職を務めた柿内氏による新体制の門出を祝おうと、県の産業・経済・財政界や県外の関係者160余名が出席した。
柿内氏は平成17年から今年6月まで同会の会長を務め、現在は徳島銀行代表取締役会長を務めている。またマルハ物産代表取締役会長の林氏は平成28年には第15回渋沢栄一賞を受賞、平成30年秋には藍綬褒章を受章したほか一般社団法人日本惣菜協会の副会長も務めている。祝賀会では式次第に則り登壇した各氏や大勢の出席者が両氏の功績や人柄に触れ、感謝の想いと共に祝意を表した。
徳島県女性経営者有志
開会にあたっては世話人を代表し、徳島県商工会議所連合会の中村太一会長が挨拶。中村氏は国内外を取り巻く厳しい情勢に触れ「このような中、徳島県経営者協会において林会長・柿内名誉会長が先導役に就任されたことは心強い限り。お二人の就任が県経済のさらなる飛躍への契機となり、協会が益々輝かしい歴史を紡がれることを心から祈念申し上げる」とした。
続いて徳島県女性経営者有志として、植田貴世子氏・寺内カツコ氏・坂田千代子氏・米澤和美氏の4名が、林会長・柿内名誉会長へ感謝の想いを表した。植田氏は林会長との出会いについて「男女雇用機会均等法が施行された当時、女性経営者をクローズアップする番組で林会長と私が取り上げられた。共演はしなかったが、追いかける女性経営者の背中を身近に感じられなかった時代、テレビ画面を通して林会長に出会えた瞬間に目の前に明確な目標が現れてくださった。以来、林会長に追いつきたいと思うことが、私の頑張る理由のひとつ」と話した。
祝辞では、飯泉嘉門徳島県知事が両氏の経歴を紹介し新たな門出を祝福。林会長に対しては「平成25年から徳島県経営者協会副会長を務めていただき、労使関係などを女性の目配りや気配り、感性をもってまとめていただいた。今後とも女性の皆様が大いに実力を発揮し、日本を支えていただきたい」、柿内名誉会長に対しては「銀行界では風雲児とも呼ばれ、香川銀行とホールディングスを築き上げたり大正銀行を合併したりと、地方銀行の生き残りをかけたモデルを数々打ち立てておられる。厳しい時にこそ柿内名誉会長はその手腕を発揮され、私もその後を継いで行きたい」とした。また徳島県議会の喜多宏思議長は「今後とも社会経済情勢の変化に的確に対応しつつ、地域社会の発展と各事業者の繁栄に力を尽くすことをお願い申し上げる。県議会では地方創生の実現に必要不可欠な支援策の充実に全力を挙げて取り組んで参りたい」とした。
続いて多数寄せられた祝電から衆議院議員の山口俊一氏、一般社団法人徳島経済同友会代表幹事の岡田好史氏・坂田千代子氏の祝電が披露された。
その後は記念品と花束の贈呈を経て、林会長・柿内名誉会長がこれまでの協会の歩みなどに触れながら関係者への謝辞を述べた(別掲)。乾杯発声は徳島県商工会連合会の岡本富治会長が務め、「しなやかな林会長と力強い柿内名誉会長のもと、今日よりも明日と一歩一歩確実に前進されるようお祈り申し上げる」と杯を掲げた。
会の終盤には阿波踊りの本番を間近に控えた、のんき連の面々が登場。踊りを披露すると共に、参加者有志も合わせた熱気ある踊りで会場を包み込んだ。
中締めは日本惣菜協会の佐藤総一郎会長が行い、「柿内名誉会長様におかれましては、長い間お疲れ様でした。林会長は当協会の歴史でも初の女性副会長で、これを機に徳島県で企業経営の魅力を広めていただくことを強く期待しています」とし、お開きとなった。
柿内名誉会長謝辞(要旨)
会長に就任してからの14年間で私にとって一番素晴らしかったのは、多くの方と交流を深めることが出来たこと。飯泉知事をはじめとする県の幹部の皆様、様々な団体幹部の皆様には、徳島銀行頭取としてだけでは深くお話をすることは出来なかった。こうした機会をいただいたことは私の一生の宝だ。今後は経営者協会の会長を退任した身として、徳島銀行会長として、徳島県経済の発展、地方創生に尽力して参りたい。この変革の時代、徳島県経営者協会にとって新しい課題が次々と生まれてくると思うが、林会長を筆頭として協会全員でこれを解決して行くと期待している。

林会長謝辞(要旨)
先日、女性の就業者数が3000万人を超えたとの報道があったが、人類の半分が女性と考えれば、女性が活躍する場面はまだまだある。女性が生き生きと、太陽のように輝き、そして稼ぐことで、消費のトレンドも変わって来ている。国内外の情勢は厳しさが続くが、今まで柿内名誉会長が積み上げてこられた実績をもとに、徳島県の産業経済発展のため、会員の皆様の経営が順調にいくよう、全身全霊で取り組む覚悟ですので、ご指導ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
 
【2019(令和元)年8月19日第4989号6面】
徳島県経営者協会 http://www.tokushima-keikyo.com/
株式会社マルハ物産 http://www.maruha.org/
 
 

すが野 創業100周年記念式典・祝賀会

会社前で記念撮影
菅野社長
125名が出席した創業100周年記念式典・祝賀会
農林水産大臣賞とともに祝う
国産楽京漬のトップメーカーで、こだわりの酢漬製品が高く評価されている株式会社すが野(菅野弘社長、栃木県下都賀郡壬生町)は2019(令和元)年5月20日、栃木県下都賀郡壬生町の「Dokkyo Medical University ゆうがお」にて創業100周年記念式典・祝賀会を開催。本年度新入社員の歓迎も兼ねて従業員を中心にOB、地元行政、農協関係者らを招き125名が出席し、節目の時をともに祝った。また、同社は4月27日に開催された漬物グランプリ2019(主催:全日本漬物協同組合連合会、後援:農林水産省)で「国産塩だし生姜」がグランプリ(農林水産大臣賞)を受賞し、創業100周年と併せて盛大に祝した。新しい時代のスタートとなる令和元年に慶事が続いたことで喜びも2倍となり、若い社員が多いこともあり、会場は前向きで明るい雰囲気に包まれた。
若い力でチャレンジを続けるすが野は、地元に愛される企業として150年、200年に向けて新たな一歩を踏み出した。
菅野専務
慶事が続き結束強まる
創業200周年へ再スタート
大正7年1月に青果業を営む企業として創業したすが野。その後、時代の変化に対応し、漬物業をスタート。今では楽京、生姜、ごぼうを主力に高品質な製品を提供する企業に成長した。それを裏付けるかのように漬物グランプリ2019で「国産塩だし生姜」が農林水産大臣を受賞。創業100周年の節目と最高賞受賞という慶事が続き、次なる200周年に向けて力強く大きな一歩を踏み出した。
第一部の式典は営業部営業一課係長の半田修平氏が司会進行を務め、営業部営業二課主任の青栁雄哉氏による開会の辞、生産管理課課長の加藤康宏氏による経営理念、すが野のモットーの唱和、来賓紹介に続いて菅野社長が挨拶に立ち、来賓を含めた出席者に対してこれまでの支援や協力に対して感謝の言葉を捧げ、「すが野は社是である『企業は人なり 製品は心なり』を基本的な考え方に基づき、経営理念とモットーをかかげ一歩一歩、歩んできた。時には上り坂、時には下り坂、そして、まさかの坂もあった。そのような時、私たちは多くの方々に助けられ、教えていただき、護られて創業100周年を迎えることができた。ありがたく深く感謝を申し上げます」と謝意を示した。
「私たちすが野は創業時代から受け継いだ青果業からの伝統と技術を生かし、第一生産部は農家の皆様であり、安定した美味しい野菜を生産していただき、独自製法の加工技術でお客様に喜ばれる高品質の商品づくりにチャレンジしています。これからも地元の野菜を生かし、より地元の皆様に喜んでいただける、愛される企業として努力してまいります」と企業としての心構えを語った。
国産塩だし生姜
菅野社長はスライドを用いながら創業100周年のあゆみを紹介し、大正7年に初代菅野正市が家号「八百正」で青果業を始め、二代目武次郎が野菜の豊作による価格暴落を見て農家が安定した野菜作りが出来るよう現在の地に下漬工場を作り、漬物業を始めた。平成3年に菅野弘社長が就任し、平成17年に中国江西省に独資の南昌和平有限公司を設立。ISO22000を取得するなど、品質管理を確立したと説明した。
続いて菅野嘉弘専務取締役が挨拶を行い、「当社は時代の流れに合わせて常に業態を変化させてきた。100周年を迎え、気持ちを新たにしている。元号も令和に変わり、我が社の再スタートの日にしたいと考えている。具体的な取組みとして4つのことを行っていきたいと考えている。①高品質、味のすが野としての地位を確立し、更にお客様に喜ばれる商品をよりやすく提供する。②新商品開発に引き続き注力する。③レシピ提案を行いながら、商品の汎用性を高める。④原価計算の仕組みを強化し、コストの分かる仕組みとそこから生じる課題を解決できる仕組みを構築する。更なる発展へと向かう、小さな一歩を踏み出した私たちに今後ともより一層のご鞭撻を賜りますよう、改めてお願いを申し上げます」と引き続きの協力を求めた。
現在までの受賞商品紹介は営業部営業一課課長の大嶋盛治氏が担当し、平成29年12月に経済産業大臣より地域未来牽引企業として選定された他、4品が壬生ブランド商品に認定、よしもと47シュフランで2年連続金賞、第10回「フード・アクション・ニッポンアワード2018」でFAN特別賞、漬物グランプリにおいて2016年から4年連続で賞を受賞していることを発表した。
菅野社長夫妻と専務を囲む来賓
受賞商品開発者表彰並びに永年勤続者表彰に移り、受賞商品開発者では漬物グランプリ2016で金賞を受賞した「ごはんにかけるごぼうと昆布」を開発した品質管理課課長の茗花雄児氏、漬物グランプリ2019でグランプリを受賞した「国産塩だし生姜」を開発したマーケティング室の田口あゆみ係長、蓬田知美主任、松本あすな氏が表彰された。
30年以上勤続者では加工係の早乙女明美氏、生産係の後藤ヨシ子氏、清水トク子氏、出井加津子氏が表彰され、20年以上勤続者では営業部営業二課課長の吉野紀章氏、生産係の戸崎はるみ氏、製品係の早乙女悦子氏、千本京子氏、出荷係主任の佐藤光一氏、原料係班長の戸崎幸博氏、平井潤弥氏、高山正三氏、生産管理課の加藤康宏氏、加工係主任の青柳紀子氏が表彰された。受賞者を代表して吉野氏が謝辞を述べ、「この大きな節目の年に社員の一人であることを誇りに思います。次の150年、200年に向けて力強く発展していくための出発点として位置付けてまいります」と決意を語った。
続いて壬生町長の小菅一弥氏、栃木県県議会議員の佐藤良氏、下野農業協同組合代表理事組合長の神永信男氏がそれぞれの立場から祝辞を述べ、小菅氏は「本日は次の100年に向けてのスタートです。これまでの100年を顧みて、どうやって100年続けてこられたのかと言えば工場内で冷たい水に手を入れて選別したり、カットするなど、手を抜かない日々の作業の積み重ねで、クレームがない商品を作り上げてきた皆様の力があったから。皆様にはもう一度そのようなことを感じていただき、これからの100年は自分たちが作っていく、という気持ちで会社を支えていただきたい。壬生町は御社と二人三脚でともに成長していくよう、頑張っていきたい」と更なる発展を願った。
祝電披露では衆議院国家基本政策委員長衆議院議員の佐藤勉氏の祝電が司会者より読み上げられ、営業部営業一課係長の高松誠氏による閉会の辞にて終了となった。
第二部の祝賀会では、壬生町前町長の清水英世氏の祝辞、小川産業株式会社常務の時崎博貴氏による乾杯発声で開宴。本年度新入社員4名の担当トレーナーから新入社員の紹介があり、新入社員からは担当トレーナーにお礼の挨拶と花束が贈呈された。その後、互助会によるクイズ大会などの余興が行われ、笑顔と熱気に溢れる1日となった。結束を強めた会社は一枚岩となり、令和元年に次なる100年、創業200年へのスタートを切った。
【2019(令和元)年5月27日第4979号1、8面掲載】
 
謝辞を述べる吉野課長
互助会による余興
株式会社食料新聞社
〒111-0053
東京都台東区浅草橋5-9-4 MSビル2F

TEL.03-5835-4919(ショクイク)
FAX.03-5835-4921
・食料新聞の発行
・広報、宣伝サービス
・書籍の出版
TOPへ戻る