日持ち抜群のかぶら寿し
佃煮の製造、販売で知られる佃食品株式会社(佃一志社長、石川県金沢市)。
現在では佃煮作りで培ったその技術を活かし、発酵食品やお菓子など幅広い製品を開発している。
年々販売数を伸ばしているのが「金沢名産 壺屋のかぶら寿し」。最大の特長は賞味期限の長さで、なんと製造日から26日。従来は7~10日間程であることから、その特別な日持ちの良さが分かる。
この特長から長期間の販売ができるようになり、これまで北陸へ行かないと食べられないイメージのあったかぶら寿しを全国で販売可能になった。現在では、シンガポールなど海外の和食レストランへの出荷も始まっている。
樽から取り出し、売場にならんでいる間も発酵が進んでいる。
発酵が進むと徐々に味が変わる。「時間の経った味が好き」と家で保管する人もいるが、やはり売場に長期間置くのは難しくなる。また発酵にはガスの発生もつきものだ。袋がパンパンに膨らんでいては「破裂しそう」と手にとってもらえない。
かぶら寿しの期限が1週間程度に設定されていたのは、発酵食品ゆえの難しさがあった。
「壺屋のかぶら寿し」日持ちの秘密
専門店に劣らないこだわりの味
石川県産かぶらと国産ブリ
かぶら寿しは冬のご馳走であり、北陸では贈答に利用されることも多い。使用する素材はかぶら寿しとして最高のものだけを厳選している。
かぶらは石川県産のものを使用。北陸の寒さに負けずに育ったかぶらは肉質が緻密で柔らかく、かぶら寿しにすると歯切れ良く食べられる。かぶら自体の甘みが強く、糀や鰤に負けずしっかりと美味しさを感じられる。
鰤は国産で、肉厚で旨味溢れるものだけを厳選して使用する。じっくりと塩漬することで旨味が凝縮され、冬の味覚として愛される味へ仕上がっていく。
誰もが楽しめる甘口の味わい
長い時間をかけて作り上げられるかぶら寿し。伝統的な製法では発酵食品独特の風味があるため、子どもや、食べ慣れない人にとっては「食べづらい」と感じることも。
同社のかぶら寿しは、甘口で発酵感を抑えた味わいとしているため誰でも食べやすく、お土産や飲食店での提供に最適だ。
肉厚でジューシーなブリと、甘めに漬かったかぶらの相性が抜群で「美味しいなぁ」と、しみじみ呟いてしまいます。発酵感はかなり抑えているので、かぶら寿しは苦手だと思っていた人にもおすすめです。
(担当記者:小林悟空)
もう一つの北陸名物「大根寿し」も
かぶら寿しと並ぶ北陸名産の「大根寿し」も2018年より発売を開始している。
細かく刻んだ身欠きニシンを大根とともに糀に漬けている。干物にした身欠きニシンは独特の旨味が増し、ギュッと噛みしめるような食感で、大根のシャキシャキ食感と糀の甘みと絶妙にマッチする。
こちらも賞味期限は22日と、やはり従来より大幅に長いのは同社の独自技術によるものだ。
公式オンラインショップ https://shop.tukudani.co.jp/index.php/
企業概要
会社 | 佃食品株式会社 |
代表 | 代表取締役会長 佃 一成 |
創業 | 昭和21年9月23日(会社設立:昭和40年5月1日) |
資本金 | 9,200万円 |
住所(本社) | 〒920-3121 石川県金沢市大場町東828 |
電話(代表) | 076-258-5545 (FAX 076-258-5548) |
関連会社 | (株)壺屋、(株)金沢錦 |
ホームページ | http://www.tukudani.co.jp |
メール | tsukuda@tukudani.co.jp |