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塩事業センター2019

2019年12月9日号 塩事業センター

イオン交換膜の講演会 海水総合研究所の見学会も
 
公益財団法人塩事業センター(津田健理事長)では2019年12月6日、「SALT & SEEWATER SCIENCE SEMINAR 2019」を海水総合研究所(吉川直人所長、神奈川県小田原市)で開催した。
今回は「塩づくりの未来を支える次世代イオン交換膜」がテーマ。塩作りの資源や環境に恵まれない日本では、昔から海水を利用した塩作りが行われてきたが、現代の大規模な製塩において「イオン交換膜」は欠かすことのできない重要なものであり、より高い性能の膜を開発することが求められている。
今回の講演会では海水総合研究所で実用化を目指し研究開発に取り組んでいる次世代「イオン交換膜」について、次の3名がそれぞれの演題で講演を行った。
▼早稲田大学理工学術院客員教授・斎藤恭一氏「電子線グラフト重合法の基礎」▼塩事業センター海水総合研究所上席研究員・永谷剛氏「電子線グラフト重合法を用いた次世代イオン交換膜の開発」▼AGCエンジニアリング主幹技師・田柳順一氏「次世代イオン交換膜の実用化に向けて」
電子線グラフト重合法とは、布やフィルムなど既存の高分子材料である基材に放射線を照射し、新たな機能を有するグラフト(接ぎ木)を化学的に導入する技術。斎藤氏は35年前に海水からウランを採取する不織布を基材とした吸着剤を開発。それに続きタンパク質や食塩を採取するグラフト重合法の研究に従事してきた。2011年の東日本大震災後は、福島原発で海水に溶け込んだセシウムを採取する繊維状吸着材の開発にも取り組んでいる。斎藤氏は講演で、その開発に携わって来た経緯を振り返ると共に、繊維の構造などについて詳しく説明した。
永谷氏は、昭和47年から製塩業で導入されてきたイオン交換膜について、国内製塩企業のさらなる国際競争力を高めるための次世代高性能イオン交換膜の開発に向けた経緯について、詳しく説明した。田柳氏は塩事業センターと共同で研究・開発してきた新セレミオン膜について、その開発経緯や性能などについて詳細を報告した。
講演後は、参加者による海水総合研究所の見学会も実施された。同所は昭和24年に大蔵省専売局の製塩試験場として開設され、現在まで製塩技術や分析に関する研究に従事している。
【2019年12月9日第5003号2面】
 
公益財団法人塩事業センター https://www.shiojigyo.com/
講演会の会場
研究所見学会の様子

2019年11月25日号 塩と暮らしを結ぶ運動

ひと涼みアワード2019 くらしお3年連続最優秀賞
 
熱中症予防声かけプロジェクト(三宅康史実行委員長)は2019年11月11日、東京ウィメンズプラザ(東京都渋谷区)にて「ひと涼みアワード2019」の授賞式を開催した。
今年で8回目となる同アワードは熱中症予防声かけプロジェクトの7200団体を超える賛同会員が実施した、今年度の熱中症予防の啓発活動を表彰する式典で、全国から661件のエントリーの中から、最優秀賞24組、優秀賞24組、優良賞36組、計84団体の授賞式を行った。
弊紙関連団体では、「塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会(略称:くらしお)」の「くらしおDayイベント」が官民連携部門最優秀賞を受賞した。7月3日の「塩と暮らしの日」に関連したイベントを全国3カ所で開催。熱中症対策には塩分が必要なことをPRするとともに塩飴などを配布して活動のPRや熱中症への注意喚起を行った。スタッフが直接会場に出向き多くの人に声かけを行った点、全国の自治体やスポーツ関連団体と連携し積極的に啓発活動を行った点などが評価された。
またフジッコ株式会社の「駿府城夏祭り水祭『ふじっ子塩こんぶ』サンプリング」はイベント部門優良賞を受賞した。
さらに授賞式当日には最優秀賞を受賞した行政6組、企業・民間団体18組によるプレゼンテーションが行われ、来場者による投票により行政と企業・民間団体の中からそれぞれ1組、トップランナー賞が選ばれた。行政からは埼玉県熊谷市、企業・民間団体からは大作商事株式会社が選ばれた。
【2019年11月25日第5001号8面】
 
塩と暮らしを結ぶ運動公式サイト https://www.shiotokurashi.com/
官民連携部門最優秀賞を受賞した「くらしお」
受賞者全員での記念撮影

2019年10月21日号 塩と暮らしを結ぶ運動

くらしお みなとラグビーまつりに出展 塩飴配布で活動PR

塩業界(塩の製造、輸入、流通に携わる業界)及び塩のユーザー等の関係業界(食品製造業や小売店の業界など)で構成する塩と暮らしを結ぶ運動(略称=くらしお)は、自国開催で国民的関心事となっているラグビーワールドカップ2019に合わせ、ラグビー関係のイベントに出展。周知活動を行った。
「みなとラグビーまつり2019 Supported by NEC」(主催=みなとラグビーまつり2019実行委員会)は、トップリーグの選手によるラグビーの体験イベントやステージイベントなどが実施され、おまつり後にはラグビーワールドカップの試合のパブリックビューイングを実施。
くらしおでは、2019年9月28日に品川、10月5日にお台場の会場にブースを出展。お台場の会場では、塩飴や冊子「塩と暮らしのあれこれBOOK」などを1800個配布し、熱中症対策や塩と暮らしの関わりを説明した。
また、150人が参加した輪投げでは、賞品として「塩イルカ」のTシャツや手ぬぐいなどのグッズ、運動の会員企業各社の塩商品を提供し、運動のPRも行った。
くらしお事務局の森大介氏は「冊子やグッズなどをきっかけに、スポーツをやっている人や興味のある人にもくらしおの活動を知っていただきたい」と話した。
同イベントはラグビーワールドカップ決勝の11月2日にも芝公園にて開催予定で、くらしおもブースを出展する。
【2019年10月21日第4996号9面】
 
塩と暮らしを結ぶ運動公式サイト https://www.shiotokurashi.com/
笑顔で輪投げに挑戦
くらしおのブース

2019年9月30日号 塩事業センター

塩事業センター「食卓塩」ピンバッジ発売「塩の看板」もモチーフ
 
 公益財団法人塩事業センター(津田健理事長、東京都品川区)は、赤いキャップでおなじみの「食卓塩」と昔懐かしの「塩の看板」をモチーフにしたオリジナルピンバッジを2019年9月中旬から発売した。
「食卓塩100g」は、昭和27年に発売されたロングセラー商品。また、「塩の看板」は、昔も今も「食卓塩」などの塩を販売している店であることを示している。
同センターでは、契約した全国津々浦々の店を通じて、「食卓塩」などの塩を販売している。この度、同センターの商品や事業について改めて多くの消費者に知ってもらえるよう、「食卓塩」及び「塩の看板」のピンバッジを制作した。
「食卓塩」ピンバッジは、「食卓塩100g」のパッケージデザインを細部まで再現するとともに、金属部分は金メッキにより上品な面持ちに仕上げている。また、「塩の看板」ピンバッジは、古き良き時代を彷彿とさせるレトロチックな趣きを再現。
シルバーカラーのニッケルメッキにより「塩」の文字が引き立つように仕上げている。
【2019年9月30日第4994号2面】
 
公益財団法人塩事業センター https://www.shiojigyo.com/
食卓塩ピンバッチ
塩の看板ピンバッチ

2019年7月8日号 塩と暮らしを結ぶ運動

くらしお「7月3日」塩と暮らしの日 くらしおDayイベント開催

声掛け運動始動
熱中症予防を声かけ 町田市での出陣式に参加
塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会は2019年7月1日、東京都町田市で行われた「熱中症予防声かけ出陣式」に参加した。
このイベントは、熱中症が急増するこの時期に正しい知識を啓発し熱中症予防を促すためのもの。
運動の協力団体である熱中症予防声かけプロジェクトが主催し、全国16の自治体と連携。同時刻に一斉に出陣式を開催し、本格的な夏を前に活動を開始した。塩と暮らしを結ぶ運動は、会場となった町田市庁舎正面玄関横で、市の関係者やボランティアのほか、町田消防署や民間の賛同企業と共に、塩飴やうちわ、塩と暮らしを結ぶ運動を紹介する冊子などを配布し、熱中症の予防を呼び掛けた。
出陣式にあたり、町田市保健所健康推進課の田中利和課長が「熱中症は、ひとりひとりが正しい知識を持って適切に行動すれば、予防することができます」と挨拶した。
塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会の深澤元博氏は、「熱中症予防には、水分だけではなく、塩分を適切にとることが大事だということをより多くの方々に知ってもらえれば」と語った。
 
くらしお「7月3日」塩と暮らしの日 くらしおDayイベント開催
塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会は、塩に対する正しい理解を通じて、普段あまり考えることのない塩の良さ、大切さに改めて気付いてもらうことを目指して「塩と暮らしを結ぶ運動(略称‥くらしお)」を行っている。キーワードは、『ひとりひとりにちょうどよく たのしくかしこく〝塩を知り塩と暮らす〟』。
その運動の一環として、より多くの人々に塩と暮らしについて考えるきっかけになればと、7月3日を「塩と暮らしの日」と定めているが、2019年の「塩と暮らしの日」は、夏場に特に注意が必要な熱中症への注意喚起を行う目的で、「くらしおDayイベント」と称して品川駅周辺にて塩飴を配るキャンペーンを行った。
人通りが多く、蒸し暑さを感じる中、青い涼しげな揃いのユニホームを着用し、街ゆく人々に「熱中症対策に塩飴をどうぞ」とひとりひとりに丁寧に手渡しで塩飴を配布した。用意した2100セット余りの塩飴は、1時間ほどで配り終えた。
日ごとに暑さを増すこの時期に、同協議会の森大介氏は、「熱中症対策として、塩飴を配ることによって、この運動のことをより多くの方に知ってもらえれば」と語った。「くらしおDayイベント」は、東京以外でも後日、岡山、徳島でも同様のキャンペーンを行った。
【2019年7月8日第4985号4面】
 
塩と暮らしを結ぶ運動公式サイト https://www.shiotokurashi.com/
塩飴や資料を配布
品川駅前でPRを開始
街行く人々に塩飴を配布

2019年6月24日号 塩と暮らしを結ぶ運動

開始前から長い行列ができた
くらしお 熱中症対策行事に参加 J2町田ゼルビアと連携
塩と暮らしを結ぶ運動(略称‥くらしお)は2019年6月23日、協力団体である東京都町田市と連携し「熱中症対策ゼルビアキャンペーン」に参加。町田市立陸上競技場イベント広場で塩飴などのグッズを配布し、熱中症対策の呼びかけと運動の周知に努めた。
このイベントは町田市が熱中症対策への意識を高めるためにサッカーJ2のFC町田ゼルビアと連携して行っているもので、今年で3年目。同市はこのイベントにより、昨年の「ひと涼みアワード」ではスポーツ部門で最優秀賞を受賞している。なお、くらしおは昨年からイベントに参加している。競技場周辺のイベント広場に町田市とくらしおの共同ブースが設置され、15時から来場者に塩飴や、くらしお公式キャラクター塩イルカのクリアファイル、マグネット、「塩と暮らしのあれこれBOOK」のセットを配布した。
町田市は市保健所の健康推進課やボランティアの協力で、水に濡らすと首を冷却できる便利グッズ・ネッククーラー(非売品)を無料で配布。抽選でゼルビア選手のサインが当たる企画も実施されるとあって、小雨模様の天気にも関わらず開始前から長い行列ができるほどの人気ぶりだった。
当たり券が出ると歓声を上げる来場者や、また対戦相手のファジアーノ岡山サポーターが当たり券を引くと、ゼルビアサポーターに譲るというスポーツマン精神に溢れた心温まる光景も見られた。
ブースでは他に熱中症にまつわるクイズや「私の熱中症対策宣言」のコメントを書くコーナーも設けられた。その他にも、塩イルカの輪投げを実施。成功した人にはハンドタオルを、失敗しても参加賞として塩飴をプレゼントした。
くらしおが用意したグッズセット400個は開始から1時間ほどで配布を完了。また、町田市が配布したネッククーラーも、用意された1000個が試合開始前の5時頃には配布を完了し、イベントは大成功のうちに終了した。
【2019年6月24日第4983号1面】
 
塩と暮らしを結ぶ運動公式サイト https://www.shiotokurashi.com/

2019年6月10日号 塩と暮らしを結ぶ運動

用意されたPRセットは瞬く間に配布を終えた
塩と暮らしを結ぶ運動 ラグビーまつりでPR 7月3日は塩と暮らしの日
塩業界(塩の製造、輸入流通に携わる業界)及び塩のユーザー等の関係業界(食品製造や小売店の業界など)で構成する「塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会」が一昨年(2017年)スタートさせた、「塩と暮らしを結ぶ運動」(通称:くらしお)は6月1日、東京で開催された「秩父宮みなとラグビーまつり2019 Supported by ASAGAMI CORPORATION(主催:秩父宮みなとラグビーまつり2019実行委員会)」に二年連続でブース出展。多くのラグビーファン、通行人に活動のPRを行った。
くらしおの活動理念は「ひとりひとりにちょうどよく たのしくかしこく 〝塩を知り塩と暮らす〟」。全国各地のイベント会場で熱中症対策をはじめとする塩の大切さや、塩と暮らしの関わりについて広く広報活動を続けている。公式HPでは全国での活動紹介や「いろいろなところで暮らしを支える塩」など、塩に対する正しい理解を通じて、普段あまり考えることのない塩の良さ、大切さに改めて気付いてもらうことを目標としている。
今回のラグビーまつりは昨年までの交流戦と違い、日本対豪州のスーパーラグビー公式戦。そのためもあってか、午前10時のイベント開始から多数の人々が詰めかけ、用意された約四千のうちわ、パンフレット、塩飴のセットは瞬く間に配布を終了した。
当日は気温も高く、熱中症対策アドバイザーの資格を持つ、くらしお事務局の菊池朱さんは「暑さの中では水分をとるだけではなく、塩分補給も大事です。くらしおの活動も三年目を迎え、一般の方々からも運動についての反響もいただけるようになりました」と語る。
また、くらしおでは、塩に関係の深い海にさざめく7(な)3(み)をイメージして、7月3日を「塩と暮らしの日」と制定。この日に向けて夏場の熱中症予防を発信していく。
【塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会】
<正会員>公益財団法人塩事業センター、塩輸送協会、全国塩元売協会、全国輸入塩協会、一般社団法人日本塩工業会、日本特殊製法塩協会
<賛助会員>食用塩公正取引協議会(塩の表示等に関する助言)、公益財団法人ソルト・サイエンス研究財団、たばこと塩の博物館
<協力団体・会社等>学校法人光塩学園調理製菓専門学校、一般財団法人食品産業センター、株式会社神明、全国水産加工業協同組合連合会、全国農業協同組合連合会、全国味噌工業協同組合連合会、全日本漬物協同組合連合会、一般社団法人大日本水産会、日本醤油協会、日本ソーダ工業会、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会、熱中症予防声かけプロジェクト、三井物産株式会社、三菱商事株式会社、三菱マテリアル株式会社、一般社団法人和食文化国民会議、宇都宮塩元売捌株式会社、山陽塩業株式会社、道東塩業株式会社、日本ソルトサービス株式会社、株式会社食経、株式会社食品新聞社、株式会社食料醸界新聞社、株式会社食料新聞社、株式会社日本食糧新聞社、札幌市中央卸売市場、三陸・大船渡東京タワーさんままつり実行委員会、西尾市(西尾市塩田体験館)、防府市、町田市
<後援>財務省
(令和元年6月1日現在)
【2019年6月10日第4981号7面】
 
塩と暮らしを結ぶ運動公式サイト https://www.shiotokurashi.com/

2019年2月25日号 塩と暮らしを結ぶ運動

高梨主任学芸員
塩と暮らしを結ぶ運動 たばこと塩の博物館で講座
塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会は2019年2月17日、たばこと塩の博物館で「意外と知らない塩と暮らしのお話」と題したセミナーを開催した。
この講座は一般来場者向けで当日は約40名の参加者を得てクイズ形式で行われ参加者の塩に対する興味を湧かせるようなイベントとなった。また、塩の粒度により味の感じ方が個人によって違いが出ることや塩の種類ごとの計量比較などを来場者の参加型で実施し盛況となった。
冒頭ではたばこと塩の博物館の主任学芸員である高梨浩樹氏が挨拶の中で、塩とくらしを結ぶ運動について「塩といえば高血圧と短絡的に結びつけられがちだが、良い意味での塩の役割についての話が広まっていないのではないかということで、塩メーカーやその関連団体が集まり情報提供をしていこうという運動体が設立され活動を行っている」と説明した。講座では公益財団法人塩事業センターの菊池朱氏が登壇し、参加型のクイズ以外にも塩の国内自給率や製法などを分かりやすく説明。食品以外にも凍結防止など道路融雪剤として使用されていることや医療品やソーダ工業、さらにはボイラーなどイオン交換樹脂のメンテナンスにも使われていることを紹介した。
また、塩と暮らしを結ぶ運動推進協議会は漬物生産や家業繁栄・諸病免除を祈願する萱津神社「香乃物祭」の出展や熱中症予防声かけプロジェクトのひと涼みアワードの受賞経験を持つなど、全国で行われる催事にも積極的に参加して塩の理解を深める活動を展開している。
【2019年2月25日第4968号7面】
 
塩と暮らしを結ぶ運動 https://www.shiotokurashi.com/
 
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