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関連資材機器・原料トピックス2024

ウエノフードテクノ ハレコードに新機能  

 ハレコード
より簡単なHACCP管理へ 
 株式会社ウエノフードテクノ(中野吉光社長、東京都千代田区)は食品を内外から守るトータルサニテーション事業で、食品業界から100年以上にわたり高く信頼されている。
 HACCP記録管理の悩みを解決する同社クラウドサービス「ハレコード」は、帳票記録をペーパーレスで管理でき、シンプルな操作画面で、食品工場にて簡単に使いこなせると、現場から高い評価を得ている。
 4月より「ハレコード」には、次の新たな機能が追加された。
 ①月報機能→点検結果や特記事項を基に、クリック一つで月報を作成することができる。自動でグラフ化されるため、報告書作成に掛かっていた時間を大幅に短縮することが可能となった。
 ②写真帳票機能→チェック後の消費期限のラベル等を簡単に写真で取り込むことができ、回覧やファイリングの手間がなくなった。
 ③スマートログイン機能→専用のQRコードを発行することで、IDやパスワードを入れずにログインすることが可能となった。
 ハレコードの導入で帳票の作成が2時間→5分に、記録管理の時間が90分→30分に短縮した事例もあり、顧客満足度が高い。
 プランは、システム導入費用は無料、月々3万円(税別)からの運営費となっている。
【2024(令和6)年10月11日第5176号5面】

ウエノフードテクノ

シノプス 需要予測し自動発注へ

 「sinops—CLOUD M」の仕組み
廃棄ロスや人手不足解消
 株式会社シノプス(南谷洋志社長、大阪府豊中市)は、製造工程における食品の原材料や包装資材の発注、在庫のムダにフォーカスした食品製造業向け需要予測型自動発注サービス「sinops—CLOUD M」の提供を10月に開始した。
 食品製造業にとって「発注」と「在庫管理」は、コストに直結する課題である。現在でも一般的にFAX注文や手書き伝票が多用されており、そのため過剰在庫や廃棄ロスが発生しやすい。またその管理作業に費やす時間は少なくない。
 一方「sinops—CLOUD M」は、需要予測型の自動発注サービスのため、ロスを極力なくすことができ、作業の時間短縮にも役立つ優れたツールだ。次の4機能を搭載する(「生産数」機能、「原材料」機能、「包材」機能、「レシピ」機能)。
 ①「生産数」機能は過去の出荷実績、将来の受注予測をもとに生産計画を提示する②「原材料」機能は、同一原材料の複数仕入先への発注対応が可能③「包材」機能は、生産中に包材不足にならないよう発注数を算出する④「レシピ」機能は、原材料成分やアレルギー情報を管理し、新食品表示法を遵守してラベル表示する。
 日配食品や惣菜などは、賞味期限が短く需要予測が比較的難しいとされるカテゴリーだ。だが同社は、その発注システム化で高い技術力を誇り、小売業を始めとする多数の流通業者から支持を得ている。

シノプス

味の素 「アロマックスⓇ」 にんにくBooster

 信頼性の高い調味料を幅広く展開している味の素株式会社(藤江太郎社長、東京都中央区)は様々なラインナップとお客様の課題に応えるアプリケーションを保有。その中でも高く評価されているのが、にんにくの風味・呈味をバランス良く自然に増強する『「アロマックスⓇ」にんにくBooster』だ。
 にんにくの風味・呈味を効かせたおいしさづくりににんにく原料の使用は不可欠だが、天然物のため原料産地や収穫品によってブレが生じ、仕上がりの品質が安定しないという課題もある。
 にんにくも他の野菜と同様に収穫量や品質によって価格の変動がある中で、主産地である中国ではここ数年、高値安定の状況が続いている。今後についても中国に関連する国際情勢の他、恒久化する異常気象の影響が出てくる可能性もあり、原料供給は不透明な状況となっている。近年は海上輸送運賃をはじめ、人件費や資材、副資材などの製造コストが上昇しており、輸入量の多いにんにく原料の代替えニーズが高まる傾向にある。
 にんにくを増やさずに風味・呈味のみの付与を目的とした場合、既存の一般的な酵母エキスを使用すると中味の厚みや後味の余韻は補うことができても先味の華やかな風味や辛みの再現は困難だった。一方、香料製剤では先味の風味はカバーできても中味、後味については難点があった。
 『「アロマックスⓇ」にんにくBooster』は、にんにくの特性である先味の華やかな風味、中味の厚み・旨味、風味の余韻・辛みである風味・呈味をバランスよく増強することを可能にした。
 皮むきにんにくの価格高騰に伴い、ペーストやパウダー原料も連動して高騰する中で、にんにく原料の一部代替によるコスト削減といった課題解決の役割も果たす。同社ではキムチの調味液や各種調味料、タレなどに利用できる調味料として積極的な提案を行っている。同商品はにんにく原料不使用のため、商品自体ににんにくの香りや味は無い。その中で同社独自素材により、にんにく原料が有する風味・呈味を自然に増強できる点が特長だ。
 原料のキーパーツにはにんにく・タマネギ等に含まれているコク味成分「グルタチオン」を多く含んだ酵母エキスが使用されており、これがにんにくに近い呈味の厚み・伸びを発現することができ、同社独自素材である「酵母エキス発酵調味料」が先味の華やかなにんにく風味の増強を可能にしている。性状は粉末で、添加率は喫食時に0・1%~0・5%。食品への添加物表示事項(例)は調味料(アミノ酸)で、荷姿は1㎏×10となっている。
 その他、これまでになかった液体かつお調味料「調味ベースかつおGA<極厚>」、どっしり感で勝負する粉体鰹節調味料「調味ベースどっしり鰹だし」、国産昆布から同社独自の製法によって昆布に含まれる成分を抽出した「調味ベースこんぶH」など、用途によって特徴を出せる調味料は広く利用され、高く評価されている。
【2024(令和6)年9月21日第5174号4面】

味の素

<JAPAN PACK 2025> 来年10月2000小間規模で開催

出展案内パンフレット
 一般社団法人日本包装機械工業会(伊早坂嗣会長)は、2025年10月7日から10日までの4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)において「JAPAN PACK 2025 日本包装産業展」を開催する。9月18日にオンラインで開催説明会を実施した。
 安達拓洋実行委員長が、同展の目的や特徴、キャッチコピーを説明。同展は国内外の包装機械、包装資材、包装材料加工機械、食品加工機械、医薬・化粧品製造機器、物流機器および関連機器の新製品を展示公開し、産業の合理化と国民生活の向上に寄与するとともに貿易の振興を図り、関係業界の発展に資することを目的とする。
 35回目を迎える同展のキャッチコピーは、「BEYOND-包むで創る人と未来と』。直面する様々な課題に革新的な提案を行う“ネクスト・ステージ”の創造へ向けて、“ネクスト”という言葉をさらに一歩進め、力強さや多角的な連携、さらには市場の拡大をイメージさせる言葉として“BEYOND”を据えた。
 続いて、阿部公拓事務局次長が開催概要について説明した。展示テーマは4項目で、①生産現場の自動化・効率化②持続可能な社会への対応③安全安心の実現④市場の拡大。
 前回(2023年)の出展実績は420社・団体(うち海外8カ国)、1873小間。登録来場者数は4日間3万4323名、海外来場者数は1465名。来場者へのアンケートでは、93・7%が「有益だった」と回答している。今回は東京ビッグサイト東4~8ホールで、催事場面積4万450㎡、2000小間の規模を予定している。
 9月18日から出展申込受付を開始、早期割引(1小間1万円)の申込期間は12月31日まで。最終締切は2025年3月31日、それ以前に満小間の場合は申込を締め切る場合もある。出展料は前回から据え置き。申込方法は同展公式サイトの登録フォームよりメールアドレスを登録し、認証コードを取得して申し込む。
【2024(令和6)年9月21日第5174号5面】

JAPAN PACK 2025

鈴茂器工(東京都) ご飯盛り付けロボット調査

鈴茂器工のFuwarica GST-FBB
ロボットの利用シーン
人手不足解消と衛生的メリット
鈴茂器工株式会社(鈴木美奈子社長、東京都中野区)は、全国の20歳~69歳の男女400名を対象に、飲食店などの外食産業やホテルなどの宿泊業、給食事業を中心に人手不足対策の打ち手としても導入が進んでいる「ご飯盛り付けロボット」に関する実態調査を実施し、傾向をまとめ発表した。
【調査概要】
 ▼調査手法:インターネットリサーチ▼調査対象:20~69歳の男女▼調査期間:2024年7月19日~20日▼有効回答数:本調査400サンプル/年1回以上外食者314サンプル▼ご飯盛り付けロボット定義:Googleなどで「ご飯盛り付けロボット・ライス盛り付けロボット・おかわりロボ」と画像検索をした際に表示されるような製品群。本調査では、上記の定義を設問時に掲載。特定の製品の画像提示は無し。
【調査結果サマリー】
 ▼ご飯盛り付けロボットの認知率34・1%、使用経験率15・9%(年1回以上の外食利用者)
 使用経験率は外食頻度が高いほど上昇する傾向がみられ、週1回以上の外食利用者では30・1%と3割を越える結果となった。浸透が進み普及の壁と言われるキャズムをいよいよ超えたかと思われる。
 ▼今後の使用意向については、年1回以上の外食利用者で44・3%、使用経験のある人では82・0%と8割を越える結果となった。使用意向理由では、「気を遣う」「衛生」「効率」「わくわく感」など、外食産業の課題である人手不足の影響によるオペレーションへの配慮、気遣いのコメントが多く見られた。
 ▼ご飯盛り付けロボットの認知者にとっては「人手不足の解消に役立つ」「衛生的」は2大メリット。外食利用の際に、「自分の食べたい分だけ適量食べられる」「温かいご飯が食べられる」ことはどの層にとっても魅力に感じられている。「しゃもじを使わないこと」や「誰でも簡単に使える」点を評価する層もあり、今後の普及もますます期待される結果となった。
 鈴茂器工は、1981年に世界初の寿司ロボットを開発し、寿司の大衆化を実現したリーディングカンパニー。同社が提供するご飯盛り付けロボット「Fuwarica(ふわりか)」は、ご飯を練らずにやさしくほぐし、ボタンを押すだけで定量のご飯をふんわり自動で衛生的に盛り付けることができる。
【2024(令和6)年9月1日第5172号3面】

鈴茂器工

多気郡農協(三重県) 御園大根の栽培復活

廣田理事長
「伊勢たくあん」特産化目指す
【大阪支社】多気郡農業協同組合(西井正代表理事組合長、三重県多気郡明和町)は、5月9日に開催された三重県漬物協同組合(廣田隆俊理事長)の第52回通常総会にて全会一致で可決され、準会員として新入会した。
 多気郡明和町では1970年代まで、伊勢たくあんの原料となる「御園大根」が盛んに栽培されていたが、その後は担い手不足により、栽培が廃れていた。
 しかし昨秋、御園大根の栽培復活と、伊勢たくあんの特産化を目指して、多気郡農協や明和町等を中心とした伊勢たくあんプロジェクトが立ち上がり、今秋から多気郡農協が主体となり御園大根の栽培を開始する運びとなった。
西場リーダー
伊勢たくあんプロジェクトの西場松男リーダー(元多気郡農協営農部長)は、「プロジェクトリーダーを引き受けたからには、必ず良いものを作り期待に応えたい。今回は、農協職員が大根栽培を行うにあたり、植え付け、ハサ掛け、塩漬とやり方を指導する。栽培方法を確実に継承できることを期待している」と抱負を語った。
 現在の取組は「伊勢たくあんについては、多気郡農協で設備を確保して6次産業化、製品化に向けて現在検討しているところ。明和町の特産品として、ふるさと納税に起用されたり、直売所等で販売したりする中で、消費者の方々の手に届き、美味しい伊勢たくあんを多くの皆さんに味わっていただきたい」と話している。
【2024(令和6)年9月1日第5172号3面】

多気郡農協

わさび生産量10年で4割減 加工メーカー畑わさび栽培開始

田丸屋本店が取り組むICTを活用した畑わさび栽培
カメヤ食品の畑わさびの自社栽培
 温暖化や農家の高齢化などに伴い国内のわさび生産量が減少している。
 林野庁によると、令和5年の生産量は、1384トン(水わさび810トン、畑わさび574トン)で、前年比15・4%減となった。
 産地別の生産量は、静岡県が462トン(水わさび352トン、畑わさび110トン)で1位、長野県が393トン(水わさび370トン、畑わさび23トン)で2位、岩手県が327トン(水わさび22トン、畑わさび305トン)で3位となっており、上位3県で全国生産量の8割以上を占める。
 平成25年の全国のわさび生産量(2381トン)と比較すると、10年間で生産量は約4割減少した。
 生産量が減少する一方で、わさびの販売は好調だ。コロナ後の外食や観光販路の回復、海外からの引き合いの増加などにより、わさびの需要は国内外で上昇。需給バランスが崩れ、価格が高止まりしている。
 こうした中、加工メーカーでは、原料確保のために動き始めている。田丸屋本店(望月啓行社長、静岡県静岡市)では、県内企業と連携し、ICTを活用した畑わさび栽培の実証実験をスタート。カメヤ食品(亀谷泰一社長、静岡県駿東郡清水町)においても、創業の地である清水町において畑わさびの自社栽培を開始、各社が慢性的な原料不足への対応を進めている。
【2024(令和6)年9月1日第5172号1面】

田丸屋本店

カメヤ食品

<日本食品機械工業会>「FOOMA JAPAN 2025」 10月28日まで出展申込受付中

「FOOMA JAPAN 2025」ポスター
 一般社団法人日本食品機械工業会(大川原行雄会長)は、2025年6月10日~13日の4日間、東京ビッグサイト東1~8ホールで「FOOMA JAPAN 2025」(尾上稔実行委員長)を開催する。
 テーマは「Touch FOOMA,Taste the Future」。FOOMA JAPANが提供する革新とインタラクティブな体験を象徴し、来場者が未来の食品製造に触れることで新たな発見を得られることを示している。
 FOOMA JAPANに来れば、数多くの食品製造にまつわるソリューションに“触れる”ことができるというメッセージ、単なる技術総合展ではなく、食品製造にまつわる展示会であることを強く想起するよう、“Taste”という語を用いた。
 業界の未来を切り拓き、ビジネスマッチングを最大化する同展示会の特徴は次の通り。
 ①出展製品の中から優秀な研究・開発を顕彰!:第4回FOOMAアワード2025」
 ▼自社製品を食品産業界に広くアピールでき、販売・商談につながる▼受賞製品は多くのメディアへ掲載され、高いPR効果が期待できる。
 ②オープンイノベーションを推進!:「スタートアップゾーン」
 ▼先端研究、SDGs、フードテックなど近未来テクノロジーを求める食品製造業との出会いの場▼スタートアップ企業は共創、協業パートナーとつながりビジネスチャンスが広がる。
 ③来場者とスムーズにつながり、迅速に営業活動を開始:「FOOMA IDリーダー」
 ▼スマートフォンで会場内の来場者情報を瞬時に収集、名刺交換もワンタップで簡単▼来場者へのお礼メッセージや製品カタログを即座に送信し、営業機会を逃さない▼来場者の登録情報やアンケートが顧客データ分析に役立つ
「FOOMA JAPAN 2024」会場の様子
【開催概要】
 ▼名称:FOOMA JAPAN 2025(FOOD PROCESSING TECHNOLOGY EXPO)
 ▼目的:食品機械・装置および関連機器に関する技術ならびに情報の交流と普及をはかり、併せて食品産業の一層の発展に寄与することとし、「食の安全・安心」に関心が高まる中、食品機械の最先端テクノロジー、製品、サービスを通して、「食の技術が拓く、ゆたかな未来」を提案する
 ▼会期:2025年6月10日~13日、午前10時~午後5時▼会場:東京ビッグサイト東展示棟(1~8ホール)▼規模:989社/(3万5479㎡)※出展社数は共同出展社を含む(2024年開催実績)
 ▼来場者数:11万3777名(2024年開催実績)
 ▼入場:完全来場事前登録制 公式Webサイトで、来場事前登録を行い、入手した「クイックパス(入場証)」を印刷し会場へ持参。※未登録の場合は、入場料1000円(税込)
 ▼テーマ:Touch FOOMA,Taste the Future
 ▼主催:一般社団法人日本食品機械工業会
スマートフォンで情報収集
【出展申込期間】
 ▼一般申込受付期間:2024年9月2日~10月28日23時59分59秒まで。申し込み多数の場合は、出展製品・サービス、出展規模、過去の実績、必要とする設備・附帯事項などを考慮して、主催者により出展社を決定する。
【申込方法】
 ▼出展申込はオンライン方式での受付となる。申込フォームに入力し、オンラインで申込む。※オンライン申込方式については、9月2日公開の公式WEBサイト(下記参照)を確認。※郵送、電話、FAX、メール、持参での受付は不可。
【出展申込み詳細問合せ先】
 FOOMA JAPAN 運営事務局
 〒108‐0023 東京都港区芝浦3‐19‐20 ふーまビル3F
 TEL:03‐6809‐3745(受付時間:月~金10時~16時)FAX:03‐6809‐3746
 E-mail:notification@foomajapan.jp
【2024(令和6)年9月1日第5172号3面】

「FOOMA JAPAN 2025」公式サイト
https://www.foomajapan.jp/

フジッコ 「フジッコのエコ」

「フジッコのエコ」マーク例4種類
環境配慮型パッケージ導入
 【大阪支社】フジッコ株式会社(福井正一社長、神戸市中央区)は、環境配慮への取り組みをより分かりやすく伝えるため、9月より同社が設定した環境配慮基準を満たした商品にフジッコ独自の環境配慮マーク「フジッコのエコ」マークを順次掲載する。
 同社は地球環境への配慮に向けた取り組みとして、環境配慮型パッケージの導入を進めている。「フジッコのエコ」マークは、これらの取組を消費者により分かりやすく伝えるためのマーク。
 同社が設定した①プラスチック量を削減したもの(減量化・減容化)②環境型素材(植物由来素材・環境配慮紙・リサイクル素材など)を使用したもの、という環境配慮基準のいずれかでも満たした商品パッケージ裏面に順次掲載していく。
【2024(令和6)年8月21日第5171号4面】

フジッコ

<TOKYO PACK 2024> 10月23日より東京ビッグサイトで開催

TOKYO PACK 2024ポスター
「世界が驚く包装イノベーションを!」
 「TOKYO PACK 2024(2024東京国際包装展)」(主催:公益社団法人日本包装技術協会)が10月23日~25日の3日間、東京ビッグサイト東1‐6ホールで開催される。
 過去2回は東京オリンピック並びに新型コロナウイルスによる制限のもと、規模を縮小しての開催だったが、今回は通常規模に戻しての開催となり、関係方面から多くの期待が寄せられている。
 【開催概要】
 ▼催事名:TOKYO PACK 2024(2024東京国際包装展)
 ▼開催場所:東京ビッグサイト東1‐6ホール
 ▼開催日時:10月23日~25日10時~17時
 ▼主催:公益社団法人日本包装技術協会
 ▼メインテーマ:世界が驚く包装イノベーションを! ~TOKYO PACKから世界へ~
 ▼キャッチフレーズ:包装の最新情報が一堂に集まる国際包装展
 ▼入場料:¥1000 ※WEB来場事前登録者は無料。現在、公式ホームページで来場事前登録受付中。セミナー事前登録は8月27日より受付開始
 ▼出展規模:出展社数721社・団体/2313小間(※7月29日現在)、うち、海外15ヶ国・地域・特別行政区から171社・団体が出展
 ▼JAPAN PACKとの相互協力:TOKYO PACK2024とJAPAN PACK2025は、両展の出展勧誘並びに観客動員に向けて相互支援を行う
 ▼展示分類:包装資材・容器/包装機械/印刷・包材加工機械/食品・医薬品加工機械/検査・計量・環境関連機材/包装デザイン&コミュニケーションサービス/次世代テクノロジー、包装・物流ソリューション/PR・PRESS
 ▼推奨テーマ:日本が世界に誇る「環境×包装」イノベーション、「機能×包装」イノベーション、「次世代技術×包装」イノベーション、「印刷・表示技術×包装」イノベーションの4つのキーワードを推奨テーマと設定し、TOKYO PACKから世界へ、包装の最新情報を発信する
TOKYO PACK 2022の会場
 ▼来場者サービス
 ①出展製品動画ギャラリー:出展製品の動画を8つの出展分類ごとに、本展ホームページのトップページにて見られるサービス。興味のある製品動画を出展分類ごとに事前に確認できるため希望する出展製品をスムーズに探すことができる
 ②ニュースリリースページ:本展ホームページにて出展社から寄せられたニュースリリースを一覧で紹介するページを設ける
 ③WEB相談メール:来場者が出展社に対し、サンプルや資料請求、アポ取り、技術的な相談などができるWEB相談メールを用意する
 ④リクルート・アプローチ活動:学生にも包装産業に興味を持ってもらえるよう、産業概要と包装の具体的な役割や重要性を紹介する学生向けホームページを作成し、学生の来場を促す。また、学生との接点を希望する出展社が交流できるサポートサービスも実施する。
 そして、「包装」をテーマとする産学連携のコミュニティ「Packaging Academia」を東1ホールに開設する。大学等教育機関が持つ最先端の技術・情報等のシーズと、来場者のニーズを掛け合わせ、包装産業の一層の活性化を促進することを目的に、産学連携によるイノベーションに結びつける
 ▼展示企画
 ①2024グッドパッケージング展:日本包装技術協会の主催で毎年開催するパッケージングコンテストの入賞作品を一堂に展示
 ②2024木下賞受賞作品展:日本包装技術協会の主催で毎年開催する木下賞の入賞作品を一堂に展示
 ③パッケージングイノベーションアワード(PIA)表彰式:米国・ダウ社が主催する、パッケージング・イノベーション・アワード(PIA)の表彰式が、TOKYO PACK2024にて執り行われる。アジア太平洋地域初開催となるこの表彰式では、各賞の表彰と共にダイヤモンド賞のファイナリストが発表される
 ④出展社インデックスコーナー:展示会場の出入口に、メインブースへの誘導サインとして活用してもらう「出展社インデックスコーナー」を設置する
 ⑤パッケージング・マルシェ:TOKYO PACKへ初めて出展する企業との出会いの場、「パッケージング・マルシェ」を開設
 ⑥CLOMAパビリオン:CLOMAの活動や今後の展望について紹介すると共に、会員各社・団体からのサービス・ソリューションなどを紹介する
 ⑦パッケージデザインパビリオン:デザイナーと包装業界をつなぐ明日のビジョンをカタチにするデザイナーズパッケージ展を実施する
 ▼セミナー企画:国内外よりキーパーソンを招き、包装の未来や課題、海外の最新動向を紹介する「基調講演」。米国軟包装協会(FPA)会長ほか、国内を代表する包装材料・容器、包装機械メーカーのリーダーにより、包装の未来について議論する「グローバルパッケージングシンポジウム」。
 今回で30回目の節目となるTOKYO PACKを記念し、様々な分野で活躍する著名人による「30回記念講演演」など、80セッション以上ものセミナーを全て参加料無料で実施。セミナー事前登録は8月27日より本展ホームページで受付を開始する
【2024(令和6)年8月21日第5171号1面】

「TOKYO PACK 2024」
https://www.tokyo-pack.jp/

<日本包装技術協会> TOKYO PACK 2024 出展規模大幅拡大で開催

大塚会長
森長実行委員長
園山専務理事
前回会場の様子
 公益社団法人日本包装技術協会(大塚一男会長)は1日、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで「TOKYO PACK 2024(2024東京国際包装展)」の概要記者発表会を開催した。
 挨拶に立った同展実行委員長の森長祐二氏(DIC株式会社執行役員パッケージマテリアル製品本部長、同協会常務理事)は「本展示会は、包装に関するカテゴリーをバランス良く視察してもらえるのが最大の特長。出展規模は前回の406社・団体、1602小間から、721社・団体、2313小間(7月29日現在)と、目標を上回った。あらゆるニーズに応え、多様な価値を共有していただけるよう、受け入れ準備に最大の努力を図っていく」と抱負を語った。
 続いて主催者代表として同協会専務理事の園山洋一氏が「暮らしの中にある製品包装では、それを製造している会社や包装材の機能などは、知っているようでなかなか分からないもの。それをこの展示会で体験してもらうことで、若者が“こんな業界で働いてみたい”という知名度のアップや、雇用機会の創出につながる一助となればと考えている」と主旨を説明。
 また「今回は特別協力として“JAPAN PACK”を主催されている一般社団法人日本包装機械工業会様と共同でPR活動を行っている。業界発展のため、当展示会の成功を期す」と決意を新たにした。
 事務局から開催概要の発表があり、日時・場所等は次の通り。
 ▼日時:2024年10月23日~25日、10:00~17:00▼場所:東京ビッグサイト東1~6ホール▼入場料:1000円(税込)※WEB来場事前登録者は無料▼主催:公益社団法人日本包装技術協会▼メインテーマ:世界が驚く包装イノベーションを!~TOKYO PACK から世界へ~▼特別協力:一般社団法人日本包装機械工業会▼後援:経済産業省他7団体(申請予定)▼協賛:包装関連団体100団体
 発表会では、出展社の東洋インキ、DIC、ダウ・ケミカル日本の3社が、自社の出展内容の見どころについて説明した。
【2024(令和6)年8月1日第5169号9面】

TOKYO PACK 2024

奥村商事(愛知県) 「UVCシステム」でウイルス除去

空調機内のステリルエアー殺菌灯
高出力紫外線発生装置「B-ZONE」
空気清浄装置「UVCエアステリライザー」
 奥村商事合資会社(奥村勝代表社員、愛知県名古屋市南区大堀町)は、食品加工・包装機械をはじめとする、食品に関する資材・機器の総合商社。
 同社ではパンデミック対策として有効な「ステリルエアーUVC(紫外線)システム」を提案している。「ステリルエアー高出力UVC」は、微生物のDNAとRNAを破壊することによって複製を阻止。あらゆるウイルスに対して効果を発揮する。
 ウイルスの飛沫核であるバイオエアロゾルは、空気の流れと湿度に応じて、数時間または数日間空中に漂う可能性がある。また、空調機内部の熱交換器(冷却コイル)がUVCで処理されていないと、ウイルスが冷却コイル上で増殖するバイオフィルムに入り込み変異する可能性もある。
 「ステリルエアーUVC(紫外線)システム」で使用するUVスペクトルのC波長は253・7nmで、微生物のDNAを標的とし、細胞を破壊して複製を不可能にする。冷却コイルまたはドレンパンに向けられたUVCエネルギーは、湿気のある環境で増殖する微生物の集合体であるバイオフィルムを破壊する。
 バイオフィルムは空調システム内部に広く存在し、室内空気質(IAQ)と空調システムの運用上の問題を引き起こす。UVCは同時に空調システムを循環する空気中のウイルスやバクテリアを殺菌する。
 最も効果的な微生物制御のためにステリルエアー殺菌灯は冷却コイルの下流側かつドレンパンの上に設置する。この方法を取ればダクト内に単純に殺菌灯を設置するよりも効果的にバイオフィルムと微生物の制御が可能となる。汚染物質の発生源・増殖減(冷却コイルとドレンパン)に直接照射され、表面微生物(バイオフィルム)の殺菌洗浄と空中浮遊微生物の破壊を同時に行う。空調システム内の空気の再循環によって微生物が何度もUVC照射される時間が生まれ、大量の空中浮遊微生物に対して作用できる仕組み。ステリルエアー(米国カリフォルニア州バーバンク市)は、1995年に本設置方法の特許を取得している。
 また、様々な場所で使用可能な高出力紫外線発生装置「B‐ZONE」は、紫外線を直接照射するのではなく、殺菌灯・ファンを内蔵した装置にて室内の空気を循環させながら除菌。病院や学校、食品工場など、幅広い分野でIAQの向上を図る。
 ウイルス、カビ、細菌、花粉に効く空気清浄装置「UVCエアステリライザー」は、人が密集する空間での科学的・心理的安全対策として未知のウイルスに対しての不安を解消する。
 これらの製品を組み合わせたり、システム化することでより高い効果が期待できる。注文や問い合わせは同社(本社代表=052‐822‐8855)まで。
 UVC装置メーカー:日本法人ステリルエアージャパン株式会社(山口雅樹代表)TEL052‐799‐4890
【2024(令和6)年6月21日第5166号5面】

奥村商事合資会社 052-822-8855

エムラ販売(愛知県) 愛用されるフードスライサー

ECD-703
ECD-403T
 株式会社エムラ販売(榎村紀彦会長、名古屋市千種区)は、野菜裁断機のパイオニアとして長年蓄積された独自のノウハウを持つ、日本屈指の専業メーカー。
 汎用性の高いスライサー「デジスラーシリーズ」の最新型である「ECD‐403T型」はキャベツ・レタス・白菜の大量処理に適したジャストサイズのスライサー。ワイドコンベアと丸刃(縦刃物)の組み合わせで葉菜類の角切りに適している。大きな原料も半割程度で投入が可能だ。新しい分解機構により、使用後の分解洗浄がよりしやすくなり、サニタリー性もアップしている。
 フードスライサーは、スライスはもちろん、オプション刃の使用で短冊切り、おろしなど各種カットに対応できる。馬鈴薯、にんじん、たまねぎ、りんご等をあらかじめ所定の大きさにしておき連続投入するだけで、一工程でさいの目状に切れて出てくる。近年の傾向としては、顧客の要望に応じてベースの商品をカスタマイズするオーダーメードの提案が増加。カット野菜の需要が堅調のため、高性能スライサーのニーズも高まっている。
 代表機種「ECD‐702」をリニューアルした「ECD‐703」は、パネルの操作性を向上させたことに加え、抜群のサニタリー性と万能性を誇る食品工業向けのフードスライサー。
 刃物とカットサイズをセットして原料をコンベアに並べるだけで、様々なカットが可能だ。カット方法にはキャベツ、きゅうり、にんじんの千切り、ねぎみじん切り、ねぎ輪切り、玉ねぎスライス、大根おろし、セロリ斜め切りなどがある。
 数あるスライサー機器の中で同社製品が支持されている理由はスライス性能の高さに加え、安全性とサニタリー性の良さ。国内トップクラスの実績を誇る同社だからこそ顧客の要望・意見が集まり、反映させてきた結晶となっている。フードスライサーやフードダイサー以外にも様々な食品加工機械の取扱いも行っており、特殊機械、加工ラインなどの相談を受け付けている。
【2024(令和6)年6月21日第5166号5面】

<FOOMA JAPAN2024> 11万3777名が来場 989社の食品関連企業集結

FOOMA JAPAN2024
タカハシ
味の素エンジニアリング
ASTINA
三洋グラビア
アンリツ
エムラ販売
機設
クレオ
長瀬産業
古川製作所
イシダ
寺岡精工
小嶺機械
SINKPIA・JAPAN
IoT mobile
 一般社団法人日本食品機械工業会(大川原行雄会長)は4~7日の4日間、世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2024」を東京ビッグサイト(東展示棟全館)で開催した。
 47回目となる今年はテーマを「Breakthrough FOOMA」に掲げ、本展が達成したこれまでの成果を礎に、ブレークスルーしたFOOMA JAPANが、食品機械産業界及び食品産業全体の持続可能な産業基盤を保持させ、より一層の発展に寄与していくという決意を表している。
 出展企業は、食品製造プロセスにおける21カテゴリー1ゾーンに出展社数は989社を数え、ソリューションは5000を超える。3年目を迎えたスタートアップゾーンは次世代テクノロジーが集結。4日間トータルの来場者数は、11万3777名(うち海外5541名)。
 第3回FOOMAアワード2024では、今年も食品製造プロセスを革新する最先端技術がエントリー。その中から、不二精機の麺をほぐして自動計量・盛付を行う「パスタ供給装置」が最優秀賞を、イシダの麺・惣菜を自動計量する「マッチング計量機」が優秀賞を受賞した。
 本紙関連の出展企業は次の通り。(順不同、出展ブース写真は電子版に掲載予定)
 ▼タカハシ=ギロチン式食品裁断機でクルトン用の食パン角切りを実演▼味の素エンジニアリング=人手不足を解決する省人化・自動化の管理システムを提案▼ASTINA=AI導入の異物検査除去装置を提案▼三洋グラビア=環境配慮型の包材やパッケージ開封支援の提案▼アンリツ=重量選別機超高速タイプ=AW9シリーズ」を展示▼エムラ販売=抜群のサニタリー性・万能性を備えた食品スライサーを展示▼機設=ローターの回転と水流で原料の異物を除去する洗浄機を展示▼クレオ=食品用容器洗浄機と共に連続式野菜洗浄機を初出展▼長瀬産業=工場の排水や排ガスの悩みに応えるソリューション提案▼古川製作所=タッチパネル方式で簡単操作の袋詰真空包装機を展示▼イシダ=計量精度・稼働率の向上と電力削減を実現した新型の組み合わせ計量機を展示▼寺岡精工=日配惣菜向けのトップシール包材を展示▼小嶺機械=野菜・果物原料の異物を除去する洗浄機やカゴなど容器の洗浄機▼SINKPIA・JAPAN=生ごみを微生物の力で分解する処理装置▼IoT mobile=冷蔵庫・冷凍庫の手書きによる温度記録を不要にするシステム
【2024(令和6)年6月21日第5166号7面】

https://www.foomajapan.jp/

<日本食品添加物協会> 令和6年度定時総会 3つの活動目標掲げる

福士会長
木田副会長
松村専務理事
中山氏
大坪氏
中氏
表彰者による記念撮影
グローバルな食品表示に対応
 一般社団法人日本食品添加物協会(福士博司会長)は5月29日、令和6年度定時総会を如水会館(東京都千代田区)で開催。任期満了による理事選任において福士会長が留任し、新副会長に木田隆生氏(三菱商事ライフサイエンス)、新専務理事に松村雅彦氏(協会事務局)が就任した。
 総会は福士会長が議長に就いて議案を討議。5年度事業報告及び決算報告では、小川勝弘監事の「適正である」との監査報告で承認、6年度事業計画・予算案も、全議案が滞りなく承認された。
 任期満了による理事選任については新理事14名の氏名が発表され、議長が一名ずつ読み上げて異議なく承認。出席した新理事がその場に起立して挨拶した。理事は総勢58名となった。
 総会後の懇親パーティーは、松村新専務理事の司会で開会。まず福士会長が挨拶し、来賓出席者に謝意を表した後、3月に話題となった紅麹問題について言及した。「成分規格のあるベニコウジ色素と、個体培養で作られた食品の紅麹が混同されないよう、文書を公開した」と同協会の対応を説明。「今後も製品の安全確立に努め、誠心誠意活動を展開していく」と決意を表明した。
 6年度の活動目標としては、①協会活動の基本であるコンプライアンスの普及②啓発活動とリスクコミュニケーションの推進③食品添加物表示に関する検討活動の3つを掲げた。また、「加工食品の輸出拡大によるグローバルに合わせた食品表示には、食品衛生法の改訂は必須と考えており、その方向で議論を進めていく」とし、会員へ適切な情報発信を行うと説明した。
 来賓代表として、消費者庁食品衛生・技術審議官の中山智紀氏、厚生労働省健康・生活衛生局長の大坪寛子氏、内閣府食品安全委員会事務局長の中裕伸氏の3名が挨拶。木田新副会長の乾杯発声で開宴し、懇親を深めた。
 なお、総会前には令和6年度の表彰状授与式が行われ、三栄源エフ・エフ・アイの大西由布子氏、専務理事を退任する同協会の脊黒勝也氏を始め5名に表彰状が授与。また三栄源エフ・エフ・アイの西野雅之氏、味の素の天城隆氏、長瀬産業の和泉昇氏ら11名に、委員会活動等への貢献により感謝状が授与された。
 後日発表された同協会の理事体制は次の通り。(敬称略)
 ▼専務理事=松村雅彦(新任)▼常務理事=岩見和哉(総務委員会委員長)▼同=藤井結花(技術委員会委員長)▼同=川岸昇一(広報委員会委員長)▼同=木戸啓之(安全性委員会委員長、新任)▼同=坪内春樹(品質保証委員会委員長)▼理事=岡野秀夫(事務局専任)
【2024(令和6)年6月21日第5166号7面】

https://www.jafaa.or.jp/

<ifia JAPAN2024> 3日間で3万611人来場 食品の美味しさと安全を科学

ifia JAPAN 2024の会場
味の素
三栄源エフ・エフ・アイ
ツルヤ化成工業
大象ジャパン
ナガセヴィータ
日本食品添加物協会
伯方塩業
 ifia JAPAN 2024(アイフィア・ジャパン)及び併催のHFE JAPAN 2024(エイチエフイー・ジャパン、主催=食品化学新聞社)が5月22~24日、東京ビッグサイト南ホール(1~4)で開催された。
 ifia JAPANは食品素材・添加物が一堂に集結し、食品の美味しさと安全を科学する展示会。HFE JAPANは健康・機能性食品素材が揃う、食の機能と健康を科学する展示会。今年のテーマは「新しい お!が見つかる」。
 初開催は1996年で年1回開催され、今回の出展者数は377社、小間数は741小間、来場者数は3日間で3万611人だった。来年は2025年5月21日~23日、東京ビッグサイト南ホール&会議棟にて開催される。
 本紙関連の出展企業は次の通り。(順不同、出展ブース写真は電子版に掲載予定)
 ▼味の素=美味しさソリューションとしてラード感アップ、チーズテイスト、牛肉テイストの調味料を提案▼三栄源エフ・エフ・アイ=食にまつわる5つの要素「色」「香り」「味」「食感」「機能・健康」別に提案▼ツルヤ化成工業=甘味料メーカーのプロとして、要望、目的に合わせた最適な甘味料の提案▼大象ジャパン=澱粉由来の乳化安定剤、高麗人参、クロレラ製品等を提案▼ナガセヴィータ=フードロス・ヘルスケア食品など様々な課題に、酵素と糖の相乗効果での解決方法を提案▼日本食品添加物協会=食品添加物についての正しい知識の普及などを目的として活動▼伯方塩業=こだわりの製法で作った、にがりをほどよく残した美味しい塩を提案
【2024(令和6)年6月21日第5166号7面】

https://www.ifiajapan.com/

奥村商事 「UVCシステム」でウイルス除去

空調機内のステリルエアー殺菌灯
高出力紫外線発生装置「B-ZONE」
空気清浄装置「UVCエアステリライザー」
 奥村商事合資会社(奥村勝代表社員、愛知県名古屋市南区大堀町)は、食品加工・包装機械をはじめとする、食品に関する資材・機器の総合商社として知られる。
 同社ではパンデミック対策として有効な「ステリルエアーUVC(紫外線)システム」を提案している。「ステリルエアー高出力UVC」は、微生物のDNAとRNAを破壊することによって複製を阻止。あらゆるウイルスに対して効果を発揮する。
 これらウイルスの飛沫核であるバイオエアロゾルは、空気の流れと湿度に応じて、数時間または数日間空中に漂う可能性がある。また、空調機内部の熱交換器(冷却コイル)がUVCで処理されていないと、ウイルスが冷却コイル上で増殖するバイオフィルムに入り込み変異する可能性もある。
 「ステリルエアーUVC(紫外線)システム」で使用するUVスペクトルのC波長は253・7nmで、これは微生物のDNAを標的とし、細胞を破壊して複製を不可能にする。冷却コイルまたはドレンパンに向けられたUVCエネルギーは、湿気のある環境で増殖する微生物の集合体であるバイオフィルムを破壊する。
 バイオフィルムは空調システム内部に広く存在し、室内空気質(IAQ)と空調システムの運用上の問題を引き起こす。UVCは同時に空調システムを循環する空気中のウイルスやバクテリアを殺菌する。
 最も効果的な微生物制御のためにステリルエアー殺菌灯は冷却コイルの下流側かつドレンパンの上に設置する。この方法を取ればダクト内に単純に殺菌灯を設置するよりも効果的にバイオフィルムと微生物の制御が可能となる。ステリルエアーUVCは汚染物質の発生源・増殖減(冷却コイルとドレンパン)に直接照射され、表面微生物(バイオフィルム)の殺菌洗浄と空中浮遊微生物の破壊を同時に行う。空調システム内の空気の再循環によって微生物が何度もUVC照射される時間が生まれ、大量の空中浮遊微生物に対して作用できる仕組み。ステリルエアー(米国カリフォルニア州バーバンク市)は、1995年に本設置方法の特許を取得している。
 また、様々な場所で使用可能な高出力紫外線発生装置「B‐ZONE」は、紫外線を直接照射するのではなく、殺菌灯・ファンを内蔵した装置にて室内の空気を循環させながら除菌。病院や学校、食品工場など、幅広い分野でIAQの向上を図る。
 ウイルス、カビ、細菌、花粉に効く空気清浄装置「UVCエアステリライザー」は、人が密集する空間での科学的・心理的安全対策として未知のウイルスに対しての不安を解消する。
 これらの製品を組み合わせたり、システム化することでより高い効果が期待できる。注文や問い合わせは同社(本社代表=052‐822‐8855)まで。
 UVC装置メーカー:日本法人ステリルエアージャパン株式会社(山口雅樹代表)TEL052‐799‐4890
【2024(令和6)年5月21日第5163号8面】

奥村商事合資会社 052-822-8855

味の素 「アロマックスⓇ」 にんにくBooster

 信頼性の高い調味料を幅広く展開している味の素株式会社(藤江太郎社長、東京都中央区)は様々なラインナップとお客様の課題に応えるアプリケーションを保有。その中でも高く評価されているのが、にんにくの風味・呈味をバランス良く自然に増強する『「アロマックスⓇ」にんにくBooster』だ。
 にんにくの風味・呈味を効かせたおいしさづくりににんにく原料の使用は不可欠だが、天然物のため原料産地や収穫品によってブレが生じ、仕上がりの品質が安定しないという課題もある。
 にんにくも他の野菜と同様に収穫量や品質によって価格の変動がある中で、主産地である中国ではここ数年、高値安定の状況が続いている。今後についても中国に関連する国際情勢の影響が出てくる可能性もあり、原料供給は不透明な状況となっている。近年は人件費や資材、副資材などの製造コストに加え、海上輸送運賃も上昇しており、輸入量の多いにんにく原料の代替えニーズが高まる傾向にある。
 にんにくを増やさずに風味・呈味のみの付与を目的とした場合、既存の一般的な酵母エキスを使用すると中味の厚みや後味の余韻は補うことができても先味の華やかな風味や辛みの再現は困難だった。一方、香料製剤では先味の風味はカバーできても中味、後味については難点があった。
 『「アロマックスⓇ」にんにくBooster』は、にんにくの特性である先味の華やかな風味、中味の厚み・旨味、風味の余韻・辛みである風味・呈味をバランスよく増強することを可能にした。
 皮むきにんにくの価格高騰に伴い、ペーストやパウダー原料も連動して高騰する中で、にんにく原料の一部代替によるコスト削減といった課題解決の役割も果たす。同社ではキムチの調味液や各種調味料、タレなどに利用できる調味料として積極的な提案を行っている。
 同商品はにんにく原料不使用のため、商品自体ににんにくの香りや味は無い。その中で同社独自素材により、にんにく原料が有する風味・呈味を自然に増強できる点が特長だ。
 原料のキーパーツにはにんにく・タマネギ等に含まれているコク味成分「グルタチオン」を多く含んだ酵母エキスが使用されており、これがにんにくに近い呈味の厚み・伸びを発現することができ、同社独自素材である「酵母エキス発酵調味料」が先味の華やかなにんにく風味の増強を可能にしている。性状は粉末で、添加率は喫食時に0・1%~0・5%。食品への添加物表示事項(例)は調味料(アミノ酸)で、荷姿は1㎏×10となっている。
 その他、これまでになかった液体かつお調味料「調味ベースかつおGA<極厚>」、どっしり感で勝負する粉体鰹節調味料「調味ベースどっしり鰹だし」、国産昆布から同社独自の製法によって昆布に含まれる成分を抽出した「調味ベースこんぶH」など、用途によって特徴を出せる調味料は広く利用され、高く評価されている。
【2024(令和6)年5月21日第5163号11面】

味の素

<田丸屋本店> 「見る工場」リニューアル 体験型の見学通路新設

望月社長
後藤氏
古野氏
わさび田の映像を360度で再現
資料展示の見学通路
わさびのモニュメント
幻想的な照明
 株式会社田丸屋本店(望月啓行社長、静岡市葵区)では「見る工場 STEP IN たまるや」(静岡市駿河区下川原5‐34‐20)の見学通路を30年ぶりに大改装し、今月よりリニューアルオープン。11日に「新見る工場」のお披露目を兼ねたオープンレセプションを開催した。
 今回は、わさびの魅力をより感じてもらえる〝新空間〟を含めた体験型の見学通路に改装。プロジェクションマッピングや、鏡と提灯風の照明を活用したイマーシブ空間を新設した。
 レセプションでは、同社総務部庶務労務課長代理の北川知恵氏の司会で開会。挨拶に立った望月社長は、「1990年代に観光スポットを作りたいと〝見る工場〟を手掛け、その役割を果たせていると思う。しかし、30年前とは時代が変わり、大勢での移動ではなく個人で計画を立てる旅行スタイルに変化してきた。そのような変化を捉え、今回のリニューアルでは〝メッセージを共有できる〟見学通路にしようというコンセプトで進めてきた」と今回のリニューアルの趣旨を説明。「静岡はわさびの育つ環境があり、その環境を守ることの大切さを訪れた皆さんにも理解してもらい、思い出と共に持って帰っていただきたいと思う」と静岡とわさびへの想いを語った。
 続いて、プロジェクションマッピングを担当した株式会社リバティーみらい部取締役部長の後藤理佐氏が挨拶。「見学通路の廊下という狭い空間に、360度のわさび田を再現するチャレンジをさせてもらった。臨場感のある映像で、わさび田の美しさを再現できたと思う」と語った。
 見学通路のデザインを担当した有限会社橋本夕紀夫デザインスタジオの古野清也氏は「わさびの素晴らしさを表現できる空間を作るよう努力した。ぜひ、来た人に楽しんでいってもらいたい」と語った。
 望月社長の案内で新しくなった通路を見学。充てん作業を行っている工場内をぐるりと囲むようにできている見学通路では、わさびの歴史、わさびと唐辛子の違い、田丸屋の社史などの資料が展示されている。
 わさびの辛味成分を感じることができる体験室に続いて、わさび田の映像や大正時代の街並みをCGで再現したプロジェクションマッピングのイマーシブ空間では、5分間の映像を観ることができる。
 また、鏡と提灯風の照明を活用した部屋では、静岡大成高校放送部の協力による録音音源も流れ、幻想的なイメージが作り出されている。
 見学は予約不要、入場無料で、営業時間は9時~17時(隣接直営売店は19時まで営業)。
【2024(令和6)年4月21日第5160号1面】

田丸屋本店 HP
http://www.tamaruya.co.jp/

<リスパック(岐阜県)> 春の展示商談会を開催 バイオ素材で新製品展示

リスパック展示会の会場
数多くの新容器を提案
オススメ新商品「バイオよろず箱」
関西工場の紹介コーナー
 リスパック株式会社(大松栄太社長、岐阜県岐阜市)は9日~10日、TRC東京流通センター(東京都大田区)で、春の展示商談会「リスパックNEXT 2024 SPRING」を開催した。
 この展示商談会は、2月の仙台を皮切りに、名古屋、広島、大阪、岡山、福岡、東京、札幌で開催。「『箱の力』でミライを変える」をテーマに、植物由来の「バイオマスプラスチック」製品を中心に、次世代まで使い続けられるプラスチック製品を提案した。
 会場は提案する新商品を中心に番号順で回ることができ、通路も広くとった見やすい展示。中でも今回一番のオススメ新商品は「バイオよろず箱」で、鮮魚惣菜、精肉惣菜、冷惣菜の他、漬物などの日配商品などのおつまみ系メニューに最適。液体の多いメニュー、具材が大きいメニューにも安心の万能容器である。
 「バイオリーフボール」は、サラダやパスタ、冷麺など具材を分けて入れられる中皿付き。中皿が安定してズレにくく、盛り付けや輸送時の作業負荷が軽減されている。
 「バイオ彩菜」は、何にでもマッチするシンプルな形状と柄で、和洋中のメニューを彩る新冷惣菜容器。横陳列、縦陳列でも脚部を細くすることでラベルを底面まで貼りやすくした。
 その他、弁当用の「バイオマウント」、冷し麺専用の「バイオバッチリ」、寿司盛り用「バイオきわ盛」、惣菜業界史上最薄の「バイオリデュー」、業界初となるバイオOPS素材採用で耐熱容器初のオールバイオ容器「バイオビオル」など、目新しい商品が数多く展示された。
 なお同社は今月、関西工場(兵庫県加西市)が稼働。CO2を吸収する植物原料を使用する「バイオマスプラスチック」を製造する次世代型パッケージ工場で、総工費180億円をかけて新設した。これで関西3大都市圏を中心に、西日本エリアを広範囲にカバーする体制が整った。
【2024(令和6)年4月21日第5160号5面】

リスパック HP
https://www.risupack.co.jp/index.php

<味の素> 2050年見据えた戦略 IRセミナーで経営の進化示す

藤江社長
 味の素株式会社(藤江太郎社長、東京都中央区)は3月27日、オンラインでIRセミナーを開催した。
 最初に藤江社長が登壇し、同社の歩むべき道について説明。「2050年を見据えた、味の素グループにとっての重要事項を踏まえ、無形資産の強化を通じてASV経営をより進化させていく。その中で、アミノサイエンスⓇをベースとしたポジティブインパクトを生み出す取組がすでに加速している。一方で今後は、ネガティブインパクトの低減を着実に推進しながら、ポジティブインパクトの創出拡大を目指し、飛躍的・継続的な企業価値向上に挑戦し続ける」と語った。
 続いて、森島千佳執行役常務が登壇した。味の素が米国の調査会社ギャラップ社と連携してグローバルに実施した調査結果(2022年)によると、「調理を楽しむ人、共食が多い人」はウェルビーイング(個人や社会の良い状態)をより強く実感することが分かった。
 調理を楽しんだ人は、調理を楽しまなかった・調理しなかった人と比べ、ウェルビーイング実感が1・2倍高い。ウェルビーイングを実感する割合は「共食頻度が4日以上」の人は、「共食頻度が0日」の人より1・6倍高くなる。
 今後、オックスフォード大学とも連携しながら、食がウェルビーイングへ貢献することをオーソライズし、研究の更なる認知拡大に努めていく。
 健康・栄養の取組としては、料理版の栄養プロファイリングシステム「ANPS‐D(THE AJINOMOTO GROUP NUTRIENT PROFILING SYSTEM)」の開発に成功している。地域の食文化を考慮した栄養価値の高いメニュー・レシピの開発推進が可能で、調理後のメニューでの栄養評価ができる。
 「メニュー分類」「モデル献立」「栄養素寄与率」等を考察し、栄養素目標値設定・栄養スコアをアルゴリズムで処理し、表示させる技術だ(2022年論文発表)。従来は原則、製品単体の評価しか行えなかったため、大きな進展を見せている。
 その他、アミノサイエンスⓇによる先進医療へのソリューション提供・価値創出、電子材料を通じたスマートソサイエティ進化への貢献などについても紹介し、IRセミナーを締めくくった。
【2024(令和6)年4月21日第5160号5面】
  
味の素 HP

丸越 ハマキョウレックスへ物流委託  工場隣に物流拠点稼働

みよし第3センター
丸越専用エリアを視察
厳かに執り行われた竣工式
野田社長(左)と大須賀会長
 【大阪支社】株式会社丸越(野田明孝社長、愛知県名古屋市)は6月1日より、本社併設の物流センターを閉鎖し、3PL(サードパーティーロジスティクス)を専門とする株式会社ハマキョウレックス(大須賀秀徳社長、静岡県浜松市)への業務委託を開始する。
 4月3日には、丸越の子会社である株式会社香味小夜子三好工場(みよし市)の西隣に竣工された、ハマキョウレックスの「みよし第3センター」の竣工式が執り行われた。
 野田社長は「現本社・物流センターは稼働51年を迎え老朽化、耐震性の課題を抱えていた。3年ほど前から物流拠点の移転を検討していたところ、三好工場に隣接した土地で、物流のプロであるハマキョウレックス様への業務委託という案を頂いたのは奇跡的なタイミングだった。ハマキョウレックス様の物流網、デジタル管理、完璧な温度管理により当社商品はより美味しく安全に、より多くのお客様のもとへ届けられるようになる」と物流拠点の完成に声を弾ませた。
 また、これを機に三好工場内に新オフィスを増設。丸越の本社勤務だった営業部門、サポート部門などの社員を三好オフィス勤務とする。製配一体の体制を整えて効率的な運営を目指していく。
 「みよし第3センター」1階の常温倉庫部分の床面積は約1609㎡(約487坪)、低温倉庫部分は同約1140㎡(約345坪)で、ここに丸越専用エリアを確保し、香味小夜子工場から直結の通路を設置する。製造後、時間を置かず、外気や日光に触れずに倉庫へ移すことが可能となる。
 竣工式ではまず厳かに神事が執り行われ、土地の神へ工事が無事に終わったことを報告。このセンターが末永く堅牢、安泰であることを祈願した。
 続いて挨拶に立ったハマキョウレックス代表取締役会長の大須賀正孝氏は「荷主である丸越様や、地域の方々、設計、施工、多くの関係者の力添えでこの日を迎えることができ、ありがたく思っている」と感謝の言葉を述べた。
 野田社長は、ハマキョウレックスとの共存共栄を願い、「当社にとって待ちに待った、工場隣接の物流拠点。今年で創業110年目を迎えるが、この節目を機に心新たに漬物づくりへ邁進していく」と意気込みを語った。
【2024(令和6)年4月11日第5159号8面】

ハマキョウレックス https://www.hamakyorex.co.jp/

ハイテクプラスアルファ(群馬県) 「飲料用青汁粉末」で特許取得

青葉粉末㊤、高麗人参粉末㊧、シルクパウダー㊨
特許証
 株式会社ハイテクプラスアルファ(櫻井光一社長、群馬県邑楽郡邑楽町)は令和5年12月6日、「飲料用青汁粉末」で特許を取得した(特許第7398063号)。
 同社が開発した飲料用青汁粉末は、従来の青汁に高麗人参と地元群馬県の特産品である蚕が作る繭の粉末(シルクパウダー)を配合しているところがポイント。
 国産5種(大葉若菜・ケール・緑茶・明日葉・桑の葉)の青葉を使用した青汁に、古来より不老長寿の漢方薬として珍重されてきた高麗人参パウダー、必須アミノ酸を含む18種類のアミノ酸で構成されたシルクパウダーをブレンド。まろやかでお茶のように美味しく、3種類の素材成分の相乗効果が健康維持につながる新しい青汁粉末を開発した。
 開発過程においては、試行錯誤の上、配合比率を調整し、健康性や味わいの面で最も優れた配合をつきとめた。特許取得まで6年2カ月という長い審査期間を経てようやく特許取得に至った。
 今回特許を取得した青汁粉末は、水やお茶、牛乳に加えて飲料用として使用するだけでなく、様々な食品にブレンドして商品化することも可能。うどん、パスタ、そば、こんにゃく、パン、ご飯、まんじゅう、アイスクリームといった幅広い食品に使用すれば、健康性を付与した商品が開発できる。
 ハイテクプラスアルファでは、「飲料用青汁粉末」の特許権使用を希望する会社に、使用権を許諾する用意があり、同社では、「特許使用を希望する方は、電話・FAX・メール・郵便にて、ご連絡いただければ相談に応じます」としている。
 なお同社では過去に、櫻井社長の発明により、コンピュータ音センサー機能付き玩具、空き缶・ペットボトル・瓶のリサイクル処理機バーコード読込処理システム、太陽光追尾システムといった様々なヒット商品を世に送り出している。
【2024(令和6)年4月11日第5159号8面】

日本包装 技術協会「TOKYO PACK2024」 食品分野の出展社を募集

森長実行委員長
 「TOKYO PACK 2024」(主催:公益社団法人日本包装技術協会)の記者発表会が21日、東京都中央区の日本包装技術協会会議室で行われた。今回で30回目の節目となる同展示会は10月23日~25日に東京ビッグサイト東ホールにて開催される。
 「世界が驚く包装イノベーションを!‐TOKYO PACKから世界へ‐」を開催テーマとして、森長祐二実行委員長(DIC株式会社)をはじめとした実行委員の下、現在開催への準備が進められている。
 記者発表会では、日本包装技術協会専務理事の園山洋一氏が主催者を代表して挨拶。「“TOKYO PACK”は、1966年に第一回が開催されて以来、隔年で開催されており今年で30回目を迎える。近年、東京五輪による開催遅延や、コロナ禍による開催制限があったが、次回は6年ぶりに通常開催を目指している」と開催に向けた抱負を語った。
園山専務理事
 同展示会は、様々な業界で活躍する包装資材・容器、包装機械を中心に、調達から生産、物流、販売、商品、廃棄・リサイクルに至るまでのあらゆる分野を網羅した世界有数の国際総合包装展。日本が世界に誇る「環境」「機能」「先端技術」「印刷技術」の4つのキーワードを推奨テーマとして設定し、世界最高水準にある技術を同展示会から世界へ発信する情報のプラットフォームを目指す。
 また「TOKYO PACK」主催者の日本包装技術協会と「JAPAN PACK」主催者の日本包装機械工業会は、両展の出展勧誘並びに来場動員に向けて相互支援を行っている。 今回は、株式会社フジキカイ、大森機械工業株式会社、ゼネラルパッカー株式会社が実に44年ぶりに「TOKYO PACK」へ出展することが決定。
 2月14日現在の出展規模は、318社・団体、1741小間となっており、募集定数の約8割に達していることから、申込締切(5月10日)を前に、4月中に定数に達することが予想されている。
 展示会事務局では、「総合包装展として、バランスのとれた出展構成を目指しており、他の出展分類と比較し申込みが少ない食品・医薬品・クリーン関連機材、次世代テクノロジー、包装・物流ソリューションの分野の出展社を募集しています。出展をご検討されている場合は、是非お早めに申込をご検討ください」としている。
【2024(令和6)年2月21日第5154号5面】

TOKYO PACK 2024

ifⅰaJAPAN2024 5月20日から3日間開催

楠八重社長
 株式会社食品化学新聞社(楠八重政明社長、東京都千代田区)は19日、東京都千代田区の日本教育会館で「ifⅰa JAPAN 2024(第29回国際食品素材/添加物展・会議)・HFE JAPAN 2024(第22回ヘルスフードエキスポ)の開催と概要を発表した。
 会期は5月22日から24日の3日間で、会場は東京ビッグサイト南1~4ホール。出展者数は約380社、小間数は約480小間(想定)、来場者は3万人を見込んでいる。
 テーマは「新しいお!が見つかる」。昨年の来場者が見つけた「効率的な生産ができる食品添加物・素材」、「製品価値を向上させる原料」、「ビジネスチャンス」、「研究開発のきっかけ」といった、様々な「お!」がレベルアップし、また多くの新しい出展者、製品、技術も加わった。食品産業が抱える課題解決のための素材や技術が集結し、様々なニーズに対応する。
 主催する食品化学新聞社の楠八重社長は、「昨年は南1、2ホールで開催し、出展は満杯の状況だった。そのため、今回は規模を拡大し、南ホール全館を使用する。小間数は昨年比で30%増の申し込みをいただいている。特に中国からの出展が増加しており、昨年は約40小間だったが、今回は70小間を超える。中国は景気が悪いと言われているが、日本市場を重視していることがうかがえる」と期待を込めた。
ifⅰa JAPAN2024のポスター
 主催者企画として新たに「機能性表示食品開発パビリオン」を設け、機能性表示食品の原料をはじめ、分析、評価、認証の企業など、機能性表示食品開発に必要な技術が集結。パビリオン内には特設のセミナー会場や相談コーナーを設け、機能性表示食品に係る最新の情報を発信する。
 また、昨年立ち上がった十文字学園女子大学食品開発学科とのコラボ企画「目指せ!NewProducts」では、今年は「柚雪(ゆずマシュマロ)」、「米粉クレープ」、「マドレーヌ」を試食予定。素材提供スポンサーの出展者とともに開発を進めている。その他、2024年は日本食品化学学会30周年記念学術総会も会場内で行われ、学会の一般向けセミナーや企業展示・プレゼンが来場者向けにも実施される。
【2024(令和6)年2月21日第5154号5面】

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兵庫農水センター イカナゴ資源は最低水準 持続的な漁業へ取組訴える

 【大阪支社】兵庫県立農林水産技術総合センターは19日、令和6年漁期イカナゴシンコ(新子)漁況予報を発表した。事前調査で産卵親魚の量、稚仔の分布量とも低水準であった昨年を大きく下回っていることから、2017年漁期以降の不漁年の中でも最も厳しい漁模様と予想した。
 「イカナゴの資源量は近年でも最低の水準であり、危機的な状況であることから、将来にわたって持続的な漁獲を目指していくためには、イカナゴ資源を最大限残すことを考慮した取組が必要」と訴える。
 産卵親魚の調査は播磨灘北東部の鹿ノ瀬で文鎮漕ぎによる採集調査を実施。この結果、1曳当たりの採集尾数は、昨年の半数以下である11・3尾で、平年を大きく下回った。
 また稚仔の調査は3海域で表層から底層までの往復傾斜曳きを実施。その結果、
平均採集尾数は、播磨灘が0・3尾(昨年:1・7尾)、大阪湾が0・4尾(同:2・2尾)、紀伊水道が0・1尾(同:0・6尾)と昨年を大きく下回り、2017年以降続く不漁年の中でも最低水準となった。
 兵庫県での漁獲量は平成28年までは1万トンを上回っていたが、その翌年に1001トンと急減して以降低水準で推移し、昨年は1209トンだった。
【2024(令和6)年2月21日第5154号5面】

味の素 「アロマックスⓇ」 にんにくBooster

 信頼性の高い調味料を幅広く展開している味の素株式会社(藤江太郎社長、東京都中央区)は様々なラインナップとお客様の課題に応えるアプリケーションを保有。その中でも高く評価されているのが、にんにくの風味・呈味をバランス良く自然に増強する『「アロマックスⓇ」にんにくBooster』だ。
 にんにくの風味・呈味を効かせたおいしさづくりににんにく原料の使用は不可欠だが、天然物のため原料産地や収穫品によってブレが生じ、仕上がりの品質が安定しないという課題もある。にんにくも他の野菜と同様に収穫量や品質によって価格の変動がある中で、主産地である中国では今年の春も投機が入って価格が上昇するなど、ここ数年は高値安定の状況が続いている。今後も中国に関連する国際情勢の影響が出てくる可能性もあり、原料供給は不透明な状況となっている。近年は人件費や資材、副資材などの製造コストに加え、海上輸送運賃も上昇しており、輸入量の多いにんにく原料の代替えニーズが高まる傾向にある。
 にんにくを増やさずに風味・呈味のみの付与を目的とした場合、既存の一般的な酵母エキスを使用すると中味の厚みや後味の余韻は補うことができても先味の華やかな風味や辛みの再現は困難だった。一方、香料製剤では先味の風味はカバーできても中味、後味については難点があった。
 『「アロマックスⓇ」にんにくBooster』は、にんにくの特性である先味の華やかな風味、中味の厚み・旨味、風味の余韻・辛みである風味・呈味をバランスよく増強することを可能にした。
 皮むきにんにくの価格高騰に伴い、ペーストやパウダー原料も連動して高騰する中で、にんにく原料の一部代替によるコスト削減といった課題解決の役割も果たす。同社ではキムチの調味液や各種調味料、タレなどに利用できる調味料として積極的な提案を行っている。同商品はにんにく原料不使用のため、商品自体ににんにくの香りや味は無い。その中で同社独自素材により、にんにく原料が有する風味・呈味を自然に増強できる点が特長だ。
 原料のキーパーツにはにんにく・タマネギ等に含まれているコク味成分「グルタチオン」を多く含んだ酵母エキスが使用されており、これがにんにくに近い呈味の厚み・伸びを発現することができ、同社独自素材である「酵母エキス発酵調味料」が先味の華やかなにんにく風味の増強を可能にしている。性状は粉末で、添加率は喫食時に0・1%~0・5%。食品への添加物表示事項(例)は調味料(アミノ酸)で、荷姿は1㎏×10となっている。
 その他、これまでになかった液体かつお調味料「調味ベースかつおGA<極厚>」、どっしり感で勝負する粉体鰹節調味料「調味ベースどっしり鰹だし」、国産昆布から同社独自の製法によって昆布に含まれる成分を抽出した「調味ベースこんぶH」など、用途によって特徴を出せる調味料は広く利用され、高く評価されている。
【2024(令和6)年2月11日第5153号12面】

味の素

奥村商事(愛知県) 空気清浄装置「UVCエアステリライザー」

空調機内のステリルエアー殺菌灯
高出力紫外線発生装置「B-ZONE」
空気清浄装置「UVCエアステリライザー」
 奥村商事合資会社(奥村勝代表社員、愛知県名古屋市南区大堀町)は、食品加工・包装機械をはじめとする、食品に関する資材・機器の総合商社として知られる。
 同社ではパンデミック対策として有効な「ステリルエアーUVC(紫外線)システム」を提案している。「ステリルエアー高出力UVC」は、微生物のDNAとRNAを破壊することによって複製を阻止。あらゆるウイルスに対して効果を発揮する。
 これらウイルスの飛沫核であるバイオエアロゾルは、空気の流れと湿度に応じて、数時間または数日間空中に漂う可能性がある。また、空調機内部の熱交換器(冷却コイル)がUVCで処理されていないと、ウイルスが冷却コイル上で増殖するバイオフィルムに入り込み変異する可能性もある。
 「ステリルエアーUVC(紫外線)システム」で使用するUVスペクトルのC波長は253・7nmで、これは微生物のDNAを標的とし、細胞を破壊して複製を不可能にする。冷却コイルまたはドレンパンに向けられたUVCエネルギーは、湿気のある環境で増殖する微生物の集合体であるバイオフィルムを破壊する。
 バイオフィルムは空調システム内部に広く存在し、室内空気質(IAQ)と空調システムの運用上の問題を引き起こす。UVCは同時に空調システムを循環する空気中のウイルスやバクテリアを殺菌する。
 最も効果的な微生物制御のためにステリルエアー殺菌灯は冷却コイルの下流側かつドレンパンの上に設置する。この方法を取ればダクト内に単純に殺菌灯を設置するよりも効果的にバイオフィルムと微生物の制御が可能となる。ステリルエアーUVCは汚染物質の発生源・増殖減(冷却コイルとドレンパン)に直接照射され、表面微生物(バイオフィルム)の殺菌洗浄と空中浮遊微生物の破壊を同時に行う。空調システム内の空気の再循環によって微生物が何度もUVC照射される時間が生まれ、大量の空中浮遊微生物に対して作用できる仕組み。ステリルエアー(米国カリフォルニア州バーバンク市)は、1995年に本設置方法の特許を取得している。
 また、様々な場所で使用可能な高出力紫外線発生装置「B‐ZONE」は、紫外線を直接照射するのではなく、殺菌灯・ファンを内蔵した装置にて室内の空気を循環させながら除菌。病院や学校、食品工場など、幅広い分野でIAQの向上を図る。
 ウイルス、カビ、細菌、花粉に効く空気清浄装置「UVCエアステリライザー」は、人が密集する空間での科学的・心理的安全対策として未知のウイルスに対しての不安を解消する。
 これらの製品を組み合わせたり、システム化することでより高い効果が期待できる。注文や問い合わせは同社(本社代表=052‐822‐8855)まで。
 UVC装置メーカー:日本法人ステリルエアージャパン株式会社(山口雅樹代表)TEL052‐799‐4890
【2024(令和6)年1月11日第5150号11面】

<味の素> 事業説明会で成長戦略語る 強みを活かして飛躍的成長へ

藤江社長
 味の素株式会社(藤江太郎社長、東京都中央区)は昨年12月4日、事業説明会をオンライン併用で開催し、藤江社長を始めとする役員が、自社の成長戦略について、説明を行った。
 同社の今後の成長戦略で掲げるのは、「フード&ウェルネス」「ヘルスケア」「グリーン」「ICT」の4分野で、アミノサイエンスⓇの強みを活かしながらの、飛躍的成長を目指している。
 「フード&ウェルネス」分野では、2024年4月からの、BtoB事業とBtoC事業を一体化させた組織再編と、DtoC事業の組織新設を検討しており、事業連携スキームを立てている。今まで縦割りであった販売チャネル指揮系統の見直しを図る狙いだ。
 また、各国の事業を強化していく一方で、特定の国だけで販売していた商品を、別の地域へ展開する試みを加速させる。具体的には、欧米で成長軌道に乗る冷凍食品を、東南アジアやラテンアメリカでもニーズをつかめると見て、展開していく。
 ウェルネス向上の取組としては、「食と健康」領域のサービスを提供する企業として、教育や介護、スポーツといった異業種パートナー企業との連携も強めていく。
 「ヘルスケア」分野は、既存の化粧品や再生医療に加え、次世代事業として遺伝子治療にもチャレンジしている段階だ。
 同社は昨年11月、米国の遺伝子治療薬CDMOであるForge Biologics社を約828億円で買収した。
 遺伝子治療に関して豊富な知見を持つ「人材」、優れた「事業性」、確かな「技術」に価値を見出し、同社のアミノサイエンスⓇ技術とのシナジーを期待しての買収となった。
 「グリーン」分野については、アミノサイエンスⓇを活用したグリーンフード(プラントベース等)とアグリ(農業支援)事業を推進し、2030年に売上1000億規模の事業構築を目指す。
 すでにプラントベース食品では、発芽豆由来の植物肉の開発・製造に取り組んでいる。同社の成長加速は日々増している。
【2024(令和6)年1月1日第5149号14面】

味の素
https://www.ajinomoto.co.jp/

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