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記者めし おいしい新聞 食料新聞社Ⓡ

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げんこつハンバーグ @炭火焼きレストランさわやか(静岡県浜松市)

2017-10-07
<レアに焼き上げられた牛肉の旨さ>
 静岡県内のみで展開する「炭火焼きレストランさわやか」。老若男女から愛される鉄板のご当地グルメだ。
 げんこつハンバーグは店内キッチンで炭火焼きされた牛肉100%のこぶし大ハンバーグを店員さんがテーブルで半分にカット、食べ頃のレアな焼き加減に仕上げてくれる。
 ジュージューと鉄板の上で焼き上げられたハンバーグは肉汁たっぷりだけどあっさり、牛肉本来の美味しさが楽しめる。 
 ソースはオニオンソースとデミグラスソースの2種を揃えるが、人気はオニオンソース。玉ねぎの甘酸っぱいソースがお肉の美味しさをさらに引き立ててくれる。最初は塩コショウのみで味わい肉の旨味を存分に味わうのも良い。
 浜松市は在日ブラジル人も多い土地柄。故郷のブラジル料理「シュラスコ」に思いを馳せながら笑顔で頬張る人の姿も見られる。(東京本社・藤井大碁)

本場の〝ちゃんぽん〟 @江山楼(長崎市新地町)

2017-09-30

<濃厚スープにたっぷりの具材>
 長崎の名物料理といえば、〝ちゃんぽん〟。今でこそ、全国にチェーン展開する「リンガーハット」のお陰でいつでも手軽に食べることができるが、やはり長崎に来たらそこでしか食べられない本場の〝ちゃんぽん〟を食べたい。
 もともとは明治後期に創業し、現存する中華料理店「四海樓(しかいろう)」の賄い料理として発案されたと言われている〝ちゃんぽん〟。約40店舗が軒を連ねる長崎市新地町の中華街は、横浜・神戸とともに〝日本三大中華街〟と呼ばれる。そのほとんどの店でちゃんぽんを食べられるが、その中でも筆者のおススメは、「江山楼(こうざんろう)」のちゃんぽんだ。
 スープはこってり白濁した豚骨で、しばらく放置しておけば温めた牛乳のようにたんぱく質の膜ができそうなほど濃厚。しかし、味わいはサッパリとしており、決してしつこくない。たっぷりの野菜と豚肉、蒲鉾、イカやエビなどの具材もたっぷりで、一杯で「食べた~」と満足できること請け合いだ。
 一歩踏み込んだ食べ方として、同店オリジナルの〝ソー酢〟を丼にぐるりと一まわしかけて食べるのがおススメ。〝ソー酢〟は〝だし〟の利いた調味酢でツンとくる酸っぱさはなく、得も言われぬ旨味がある。ちゃんぽんスープと合わさるとさわやかさとコクが加わり、最後の一滴まで飲み干せる〝完食〟まちがいなしだ。
 ちゃんぽんは3種類あり、並ちゃんぽん(800円)、上ちゃんぽん(1000円)、特上ちゃんぽん(1500円)。値段が高くなるほど具材が豪華になり、特上には小さいが〝フカヒレ〟も入っている。「江山楼」は中華街の本館・新館のほか、平和公園そばに浦上店があり、JR長崎駅アミュプラザ内にはテイクアウトショップもある。(福岡支局 菰田隆行)

江山楼 
http://www.kouzanrou.com/

※参考までに「四海樓」は中華街に店舗はないので、ご注意ください。
http://shikairou.com/

リンガーハット
http://www.ringerhut.jp/

「南高梅の串天」 海鮮串天ぷら 中野家 東中野店(東京都中野区)

2017-09-23

<大粒の南高梅をそのまま丸ごと揚げた>
 串天スタイルで豊富なメニューが気軽に味わえるお店で、食堂としても酒場としても楽しい空間を演出してくれる。
 海鮮や野菜のレギュラーメニューから一風変わったメニューまで幅広く揃えている。「南高梅の串天」はオリジナルメニューの一つで、大粒の南高梅をそのまま丸ごと揚げた一品で、外はサクサクで中はしっとり、という異なる食感が楽しめる他、口の中いっぱいに広がる梅干の酸味と風味が食欲を刺激する。チューハイにぴったりのおつまみで、口の中がさっぱりするため油が多い料理の付け合せにもオススメだ。
 また、「いぶりがっことクリームチーズ」も絶品。約1㎝角にカットしたいぶりがっことクリームチーズを合わせ、燻製の豊かな香りとクリームチーズの風味が後を引く美味しさで、ポリポリした食感もクセになる。ともに発酵食品なので、ワインとの相性も抜群だ。(東京本社・千葉友寛)

海鮮串天ぷら 中野家
https://www.daisyo.co.jp/brand/nakanoya/index.html

アゴの子の煮付け@居酒屋太平記(鳥取県米子市)

2017-09-12
<歯ごたえある魚卵は初夏の山陰名物>
 米子駅の前には海鮮居酒屋が軒を連ねる。この辺りは牛骨ラーメンも有名なのだが、それは翌日の昼食に後回し。この日は美味い魚介で酒を飲もうと決めていた。
 早速店を物色 してうろついていると、スーツ姿の男性で賑わう店を偶然見つけた。「地元サラリーマンに人気の店は信頼できる」。そう思って、暖簾を潜った。
 席に着いてメニューを見れば、見慣れない魚介の名前が目白押し。長考の末、ようやく注文した中の一つが「アゴの子の煮付け」だった。 
 アゴとはトビウオのこと。トビウオの卵といえばトビコ。巻き寿司の上に乗っている小さな卵を思い浮かべて「はて、煮付けとは?」と好奇心混じりに注文したのだが、出てきたのは卵巣ごと調理したもの。自分の不明を恥じた。積み重なったその姿はなんだか鶏足に似ている。
 一口食べてみると、たらことは全く違うしっかりとした歯ごたえがありもっちりした食感。水面を跳ね回っているから引き締まっているのだろうか。しょうゆ・みりん・生姜の甘めの味付けが口の中に広がり、しみじみと美味しい。
 さらに噛んでいると、卵の小さなツブツブが口の中を踊り始める。一粒一粒から魚卵らしい旨味が出てくるのが分かるので、いつまででも噛んでいられるような気分になる。
 アゴの子が獲れるのは初夏の間だけとのことだから、これに偶然出会えたのは本当に運が良かった(7月半ば頃)。
 これ以外にも、小鉢いっぱいに盛られたカニ味噌や、ハタハタの一夜干しなど、山陰の魚介を満喫した夜だった。(大阪支社・小林悟空)

「ねぶた漬」「いかめんち」など青森の幸 @ほんずなし(東京・高円寺)

2017-09-07

<青森の食とお酒をリーズナブルに>
 東京・高円寺に今年4月オープンしたのが青森の食やお酒がリーズナブルな価格で手軽に楽しめる立ち飲み居酒屋「ほんずなし」。青森を代表する名産品”ねぶた漬”で知られるヤマモト食品(青森県青森市)が運営するお店だ。
 「ねぶた漬」は、数の子・スルメ・昆布などの海の幸と、大根・キュウリといった山の幸が秘伝の醤油に漬け込まれた魚介系漬物。プチプチ・シャキシャキとした食感と様々な素材の味わいが混ざり合ってご飯やお酒が進む。
 店内には、他にも自家製「いかめんち」や「〆にしん」など青森らしさ満点のメニューが多数。特に「〆にしん」は、ふっくらとした身とさっぱりとした味わいが〆鯖とはまた違った美味しさでクセになる。「ねぶた漬」を載せて食べればニシンと数の子の親子共演も可能だ。ほとんどのフードメニューは200円~400円とお財布にも優しい。
 また「田酒」や「八仙」など青森が誇る日本酒のラインナップも豊富。半合からオーダーできるので飲み比べにも最適。青森出身のスタッフが半数を占めるアットホームな雰囲気も心地良く、オープンして半年に満たないものの、既に高円寺の街中に溶け込んでいる。
 ちなみに店名の「ほんずなし」とは津軽弁で「間抜け」を意味する言葉。関西弁の「アホ」のように愛嬌を込めて使われるようだ。美味しい青森の幸とお酒で、みんな気兼ねなく”ほんずなし”になれる、そんなオススメのお店だ。(東京本社・藤井大碁)

ほんずなし
https://www.facebook.com/honz74/

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