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愛知県漬物協会青年会 60周年式典

愛知漬協青年会 創立60年で盛大に式典

山田会長
田辺会長
曾我会長
青木宮司
稲田15代会長
浅田26代会長
野田21代会長
青年会で記念撮影
家族やOBも参加した
OBや家族揃い世代間交流
 【大阪支社】公益社団法人愛知県漬物協会青年会(山田耕平会長)は1964年2月25日に創立し、今年で60周年を迎えた。これを記念して3月30日、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋において、創立60周年記念式典(田辺義晴実行委員長)を執り行った。青年会OBや、現会員の家族も参加。世代の垣根を超えて同じ時間を過ごし、漬物の未来へ心を一つにした。
 田辺実行委員長が開会を宣言すると、まず60年を振り返るスライドショーが放映され、参加者からは「懐かしい」と声が上がった。
 続いて挨拶に立った山田会長は、「世代が違えば価値観も違うが、意見を交わせば理解できる。今日は大先輩から会員の家族まで集まったので、ぜひ世代や立場の垣根を超えて交流をしてほしい」と会長就任以来テーマに掲げてきた「集う、を新たに」に込めた思いを語った。
 来賓として、青年会20代会長で愛知漬協会長の曾我公彦氏は「当時を振り返ると無駄な時間、無駄なお金をたくさん使った。だが、その経験が私という人間を形づくり、社業にも役立っている。皆さんも自由に活動してほしい」とエールを贈った。
 また日本で唯一漬物の神を祀る萱津神社の青木知治宮司は「毎年8月21日に執り行う香乃物祭では青年会の皆様に協力いただいている。50周年の際には石造の漬物樽を奉納いただき大変重宝している。100年後、私たちは居なくなっているが、萱津神社は残っていることだろう。貴青年会とともにいつまでも続いていくことを願う」と挨拶し、青年会の永続を祈念した。
 また15代会長の稲田耕一氏は創立当初の記憶を語り「大阪や京都でも青年組織が作られ始めた頃で、互いに見学会やゴルフ交流も盛んに行った。それが全国へ伝播していった。漬物に携わる若者が団結するきっかけを作ったのは愛知だと思う。これからも全国をリードする存在であってほしい」と激励の言葉を贈った。
 その後は浅田康裕26代会長(愛知漬協専務理事)が乾杯の音頭を取り、懇親会へ。宴席の最中には愛知県出身のコミカルイリュージョニスト『H&S(ハンズ)』によるショーが披露され、愛知漬協公式キャラクター「アイチタルオ大王」も出演するなど、賑やかな時間を過ごした。
 最後は野田明孝21代会長(愛知漬協副会長)が中締めの音頭を取り、様々な世代の参加者が互いの健勝を祈り合い、閉幕となった。(小林悟空)
【2024(令和6)年4月11日第5159号1面、4月21日5160号2面】

山田耕平会長挨拶

対話で道を見出す
 当青年会は1964年2月25日に創立された。それから60年、何百人という先輩方が切磋琢磨しながら歴史を積み重ねてきた。他県青年部組織では解散が相次いでいる中、我々が今日を迎えられたのは会員はもとより周囲の支えあってこそだと感謝している。
 この60年間、日本は昭和から平成、令和へと移り、景気の面では高度成長期から「失われた30年」へ突入した。一方ではIT革命をはじめ、様々なものごとや人々の意識が変化してきた。
 最近『不適切にもほどがある!』(TBS)というテレビドラマが話題になった。昭和からタイムスリップした男性が当時の価値観で行動し、周囲と衝突しながらも意見を交わし、相互に理解を深めていくという内容だった。
 私はこれに、漬物業界の歩むべき道を見た気がする。伝統食品である漬物は、現代のニーズに適応して変化しながら、核となる要素は引き継いでいくことが必要であり、それには世代を超えた対話が不可欠だからだ。
 いま、当青年会のメンバーは13人で、最年少は27歳、最年長の私は47歳で20歳もの差がある。私は会長就任以来「集う、を新たに」をテーマとしてきたが、年の差を気にせず同じ青年会メンバーとして忌憚なく意見を交わせるのは非常に貴重な時間だ。
 今日はOBや会員のご家族も招いた。世代間交流の場として共に楽しみながら、漬物の未来を盛り上げていく道筋を見つけていきたいと考えている。青年会らしく、楽しく自由に話してほしい。

曾我公彦会長祝辞

「無駄」を若いうちに
 60周年おめでとう。本日はお招きいただき感謝している。
 私が会長を努めていた40周年時は30余名、その10年前だと40名以上が在籍していた。今は13名と減り淋しいが、続いていることが何よりうれしい。
 振り返ると、運動会などの一見すれば漬物に関係のない無駄な時間、無駄なお金をたくさん使った。先ほどのスライドショーで思い出が蘇ってきた。
 しかしその経験が私という人格を作ってくれた。愛知県内だけでなく全国で仲間を作れた。社業にも役立っていると自信を持って言える。
 そういうことができたのは先代がいた若いうちだけだった。現在は人数も減り、予算も余裕がある状況ではないと思う。しかし臆せずにいろいろなことへ挑戦してほしい。失敗しても、我々年寄りがフォローしていく。今日出席しているOBの皆様はそのつもりでいてください。
 青年会にはいつもPR活動や行事運営に手伝ってもらっている。漬物のために頑張ってくれて本当に感謝している。これからも青年会が続いていくことを心より祈っている。


世代間の垣根を超えて楽しんだ

霧島農産(宮崎県)

愛知漬協青年会 創立60年で盛大に式典

山田会長
曾我会長
創立60周年記念式典の出席者
OBや家族揃い世代間交流
 公益社団法人愛知県漬物協会青年会(山田耕平会長)は3月30日、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋において、創立60周年記念式典(田辺義晴実行委員長)を執り行った。青年会OBや会員の家族も参加した。
 開会に当たり挨拶に立った山田会長は、テレビドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系列)を引き合いに出し「会長就任以来『集う、を新たに』をテーマに掲げてきた。世代が違えば価値観も違う。衝突することもあるが、意見を交わせば折り合いを付けていける。今日は大先輩から会員の家族まで集まったので、ぜひ世代や立場の垣根を超えて話し合い、漬物についても考えてみてほしい」と語った。
 式典では60年を振り返るムービーが放映され、参加者からは「懐かしい」と声が上がった。
 来賓として、青年会第20代会長で愛知漬協会長の曾我公彦氏は「在籍当時は一見すれば無駄な時間やお金をたくさん使ったがその経験が私という人間を形づくり、また社業にも役立っていると断言できる。そういうことができるのは若いうちだけ。失敗しても、我々がフォローする。現役の皆様にはぜひ自由に活動してほしい」と呼びかけた。
 また日本で唯一漬物の神を祀る萱津神社の青木知治宮司は「毎年8月21日に執り行う香乃物祭では青年会の皆様に協力いただいている。50周年の際には石造の漬物樽を奉納いただき大変重宝している」と話し青年会の永続を祈念した。
 その後の宴席では『H&S(ハンズ)』によるイリュージョンショーが披露され、愛知漬協公式キャラクター「アイチタルオ大王」も出演するなど、賑やかな時間を過ごした。
 最後は第21代会長の野田明孝氏(愛知漬協副会長)が中締めの音頭を取り、様々な世代の参加者が互いの健勝を祈り合い、閉幕となった。(小林悟空)
【2024(令和6)年4月11日第5159号1面】
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