漬物の塩分に対する正確な情報提供など
「自由民主党漬物振興議員連盟」は18日、東京都千代田区の衆議院第2議員会館にて第5回総会を開催した。議連に所属する12名の国会議員を始め、農林水産省や文部科学省など関係省庁の担当者、全日本漬物協同組合連合会から野﨑伸一会長ら役員が出席した。
総会では森山会長へ野﨑会長から漬物業界の要望書が手渡された。また営業許可制度や原料対策、塩分に関する適切な情報発信など5つの議題について各関係省庁が進展状況を報告、議連所属議員がそれに対して意見を述べた。
総会は武井俊輔事務局長の司会のもと進行。森山会長は「世界的に和食の評価が高まっている。発酵食品への関心も高く、漬物は和食にとって重要な文化の一つと考えている。本日は業界の皆様のご要望をしっかりと承り、来年度予算に向けて先生方の参考としていただきたい」と挨拶した。
野﨑会長は議連の働きかけにより2018年11月に漬物製造業において外国人技能実習制度が第2号移行対象職種に追加されたことへ謝意を示し、計89回の試験で540名の合格者が出ていることを報告。また安全安心な漬物作りや食育活動、漬物の塩分に対する正確な情報の提供などへ取り組んでいく方針を伝えた。
一方、課題として農業従事者減少による原料不足や新型コロナウイルス、円安、諸物価上昇による影響を挙げ「これらの諸課題に対して、一つひとつ丁寧に議論を重ね、解決への糸口を探り業界発展の歩みを進めていきたい。引き続き、議員の皆様、行政の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします」と要望を伝えた。
野﨑会長より森山会長に漬物業界からの要望書が手渡された後、次の5議題につき各担当省庁が進捗状況を報告した。
①営業許可申請に伴う保健所の対応について=厚労省が、全漬連の制作したHACCP手引書を踏まえて保健所が指導していることを報告した。
②漬物の塩分に対する正確な情報の提供について=厚労省が、日本の食塩摂取量は欧米より高い水準にあるものの低下傾向にあること、食塩摂取の多くは調味料からであり漬物由来はわずかであることを紹介した。
③学校教育現場における食育活動について=文科省と農水省が、給食等への地場産物や郷土料理導入、農業・漁業体験や漬物づくり体験などを通じて健康推進と食文化継承を実現していく方針を語った。
④生産現場における国内原料対策について=農水省は、現状は漬物を含む野菜加工品において家庭用は国産、業務用は海外産原料が中心になっていることを指摘。しかし安全ニーズや海外産価格の上昇から、国産切替への機運は高まっているとし、省としてこれを支援する取組を紹介した。
⑤漬物製造業に対する助成)について=農水省が、国産原料への切替や設備導入、また新商品開発に向けた市場調査など広範な支援を続けていることを報告した。
その後の質疑応答では議員より、質問や意見が投げかけられた。「営業許可制度が事業者の負担になっていないか」との質問に対し厚労省は、「衛生面を底上げすることが目的。事業継続の妨げにならないよう各地域の実情に沿って柔軟に対応できるよう配慮する」と回答した。
漬物の家庭用と業務用の比率、輸出の現状、GI(地理的表示保護制度)の活用状況についての質問にはそれぞれ全漬連が「家庭用がわずかに多いが冷凍食品や惣菜などの拡大で業務用が伸びている」、「関税により非常に高価となるため輸出拡大には対策が必要」、「いぶりがっこ、すんきでGIを取得している。取得後のメリット充実が重要」と現状の課題と要望を交えて回答した。
また、参議院議員の高橋克法議員から「発酵食品は健康にプラスとなる面が多い。塩分量だけを見るのでなく、総合的に評価するための研究や指標作りが必要ではないか」と指摘する声も上がった。
質疑応答を終え武井事務局長は「本日は漬物業界の課題とご意見を承ることができた。今後もご意見があればお申し付けいただきたい」と全面的なバックアップを誓い、総会は終了した。
総会では森山会長へ野﨑会長から漬物業界の要望書が手渡された。また営業許可制度や原料対策、塩分に関する適切な情報発信など5つの議題について各関係省庁が進展状況を報告、議連所属議員がそれに対して意見を述べた。
総会は武井俊輔事務局長の司会のもと進行。森山会長は「世界的に和食の評価が高まっている。発酵食品への関心も高く、漬物は和食にとって重要な文化の一つと考えている。本日は業界の皆様のご要望をしっかりと承り、来年度予算に向けて先生方の参考としていただきたい」と挨拶した。
野﨑会長は議連の働きかけにより2018年11月に漬物製造業において外国人技能実習制度が第2号移行対象職種に追加されたことへ謝意を示し、計89回の試験で540名の合格者が出ていることを報告。また安全安心な漬物作りや食育活動、漬物の塩分に対する正確な情報の提供などへ取り組んでいく方針を伝えた。
一方、課題として農業従事者減少による原料不足や新型コロナウイルス、円安、諸物価上昇による影響を挙げ「これらの諸課題に対して、一つひとつ丁寧に議論を重ね、解決への糸口を探り業界発展の歩みを進めていきたい。引き続き、議員の皆様、行政の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします」と要望を伝えた。
野﨑会長より森山会長に漬物業界からの要望書が手渡された後、次の5議題につき各担当省庁が進捗状況を報告した。
①営業許可申請に伴う保健所の対応について=厚労省が、全漬連の制作したHACCP手引書を踏まえて保健所が指導していることを報告した。
②漬物の塩分に対する正確な情報の提供について=厚労省が、日本の食塩摂取量は欧米より高い水準にあるものの低下傾向にあること、食塩摂取の多くは調味料からであり漬物由来はわずかであることを紹介した。
③学校教育現場における食育活動について=文科省と農水省が、給食等への地場産物や郷土料理導入、農業・漁業体験や漬物づくり体験などを通じて健康推進と食文化継承を実現していく方針を語った。
④生産現場における国内原料対策について=農水省は、現状は漬物を含む野菜加工品において家庭用は国産、業務用は海外産原料が中心になっていることを指摘。しかし安全ニーズや海外産価格の上昇から、国産切替への機運は高まっているとし、省としてこれを支援する取組を紹介した。
⑤漬物製造業に対する助成)について=農水省が、国産原料への切替や設備導入、また新商品開発に向けた市場調査など広範な支援を続けていることを報告した。
その後の質疑応答では議員より、質問や意見が投げかけられた。「営業許可制度が事業者の負担になっていないか」との質問に対し厚労省は、「衛生面を底上げすることが目的。事業継続の妨げにならないよう各地域の実情に沿って柔軟に対応できるよう配慮する」と回答した。
漬物の家庭用と業務用の比率、輸出の現状、GI(地理的表示保護制度)の活用状況についての質問にはそれぞれ全漬連が「家庭用がわずかに多いが冷凍食品や惣菜などの拡大で業務用が伸びている」、「関税により非常に高価となるため輸出拡大には対策が必要」、「いぶりがっこ、すんきでGIを取得している。取得後のメリット充実が重要」と現状の課題と要望を交えて回答した。
また、参議院議員の高橋克法議員から「発酵食品は健康にプラスとなる面が多い。塩分量だけを見るのでなく、総合的に評価するための研究や指標作りが必要ではないか」と指摘する声も上がった。
質疑応答を終え武井事務局長は「本日は漬物業界の課題とご意見を承ることができた。今後もご意見があればお申し付けいただきたい」と全面的なバックアップを誓い、総会は終了した。
【2023(令和5)年1月21日第5118号1面】
第四回総会
「自由民主党漬物振興議員連盟」は15日、東京都千代田区の衆議院第2議員会館にて第四回総会を開催した。勉強会には議連に所属する約20名の国会議員を始め、農林水産省や文部科学省など関係省庁の担当者、全日本漬物協同組合連合会から野﨑伸一会長、各ブロック代表でもある副会長、真野康彦専務理事ら全体で約40名が出席した。総会では新会長に自民党国会対策委員長で前農林水産大臣の森山ひろし(しめす偏に谷)幹事長、幹事長に総務大臣の高市早苗副会長が就任する役員人事が発表され、HACCP制度化や漬物原料の安定確保など4つの議題について各関係省庁が進展状況などを報告、議連所属議員がそれに対して意見を述べた。また野﨑会長から森山新会長に漬物業界からの要望書が手渡された。
総会は武井俊輔事務局長の司会のもと進行。冒頭、昨年12月に逝去された望月義夫前会長に黙祷が捧げられた。森山幹事長は、望月前会長が議連立ち上げの際に「日本食が世界的にブームになっているが、漬物がないと本当の日本食とは言えないのではないか。我々は議連を作ってしっかりとその業界を支え、そのことが農業を支えることにも繋がる」と話していたことを回顧し、「今は亡き望月前会長の遺志を引き継いで頑張っていかなければならない。本日は業界の皆様のご要望をしっかりと承り、来年度予算に向けて先生方のご意見もしっかりと承っていきたい」と挨拶した。 野﨑会長は、2018年11月に漬物製造業において外国人技能実習制度が第2号移行対象職種に追加されたことなど、議連の働きかけにより設立から短期間で大きな成果が出ていることに最大限の謝意を示しつつ、技能実習評価試験の適切な運用やHACCP手引書の普及に努めていくことを今後の方針として示した。
また、新型コロナウイルス感染拡大により消費者動向の変化や外国人観光客の減少といった影響が出ていることに加え、農業従事者の減少や天候不順により原料不足や原料価格高騰が頻発していることを業界課題として挙げ、「これらの諸課題に対して、一つひとつ丁寧に議論を重ね、解決への糸口を探り、令和の時代にできる限り業界発展の歩みを進めていきたい。引き続き、議員の皆様、行政の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします」と話した。
また、新型コロナウイルス感染拡大により消費者動向の変化や外国人観光客の減少といった影響が出ていることに加え、農業従事者の減少や天候不順により原料不足や原料価格高騰が頻発していることを業界課題として挙げ、「これらの諸課題に対して、一つひとつ丁寧に議論を重ね、解決への糸口を探り、令和の時代にできる限り業界発展の歩みを進めていきたい。引き続き、議員の皆様、行政の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします」と話した。
野﨑会長より森山幹事長に漬物業界からの要望書が手渡された後、武井事務局長より、新会長に自民党国会対策委員長で前農林水産大臣の森山 幹事長、幹事長に総務大臣の高市早苗副会長が就任する新役員人事が発表された。
高市新幹事長は就任挨拶で豪雨被害や新型コロナウイルス感染拡大の影響に触れ、「デパートが長く閉店していたことによりお漬物の売上も減り、観光客もなかなか来られず厳しい状況にあるかと思う。私自身も精一杯、先生方と一緒に盛り上げていきたい」と話した。
続いて当日の議題となった、①HACCPの制度化、営業許可制度の見直し、②日本食品標準成分表(食塩相当量)の見直し、③漬物原料の安定確保のための助成、④新型コロナウイルス感染症に関する助成等について、各担当省庁が進捗状況を報告した。
①では、HACCPの制度化や手引書の作成、漬物製造業の営業許可業種への移行などについて説明。②では日本食品標準成分表に記載されている約50種類の漬物のうち、現在11種類で塩分の再調査が行われていることが報告され、塩漬けの梅干に関しては、従来の100gあたり22・1gという食塩相当量から同18・1gに変更され、昨年度、既に標準値として公開されていることが明らかにされた。
③では、農家の高齢化や農業機械導入による省力化、各種助成金、④では、輸入から国産への原料切替や〝Go To Eatキャンペーン〟など、コロナウイルス感染拡大に伴う施策について報告がなされた。
その後の質疑応答では、議連所属議員より、様々な質問や要望が投げかけられた。議員からは、学校給食における漬物提供など食育の重要性や、塩分摂取の正しい知識の啓発などを求める声が多く聞かれた。全漬連からは泰地武監事が発言、「漬物屋は一生懸命、減塩に努めているが、栄養士の方は古いマニュアルを用いるケースもまだ多い。例えば、病院では漬物を食べてはいけないという話になりがちで、そのあたりをきちんと話して頂く必要がある」と実情を語った。
これに対し、栄養士議連幹事長で学校栄養教諭議連事務局長を務める土屋品子副会長が、「総合的に今のお話をしっかりと受け止め、関連する会合時に提案していく」と語り、建設的な意見交換がなされた。
森山会長は閉会挨拶で、「本日は有意義な総会ができたのではないか。我々は政権与党なので、いろいろな専門家の議員もおられる。何なりと政策課題についてお申しつけ頂きたい。誰かが必ず解決できる知恵を持っていると思う。今後ともよろしくお願いします」と全面的なバックアップを誓い、総会は終了した。
高市新幹事長は就任挨拶で豪雨被害や新型コロナウイルス感染拡大の影響に触れ、「デパートが長く閉店していたことによりお漬物の売上も減り、観光客もなかなか来られず厳しい状況にあるかと思う。私自身も精一杯、先生方と一緒に盛り上げていきたい」と話した。
続いて当日の議題となった、①HACCPの制度化、営業許可制度の見直し、②日本食品標準成分表(食塩相当量)の見直し、③漬物原料の安定確保のための助成、④新型コロナウイルス感染症に関する助成等について、各担当省庁が進捗状況を報告した。
①では、HACCPの制度化や手引書の作成、漬物製造業の営業許可業種への移行などについて説明。②では日本食品標準成分表に記載されている約50種類の漬物のうち、現在11種類で塩分の再調査が行われていることが報告され、塩漬けの梅干に関しては、従来の100gあたり22・1gという食塩相当量から同18・1gに変更され、昨年度、既に標準値として公開されていることが明らかにされた。
③では、農家の高齢化や農業機械導入による省力化、各種助成金、④では、輸入から国産への原料切替や〝Go To Eatキャンペーン〟など、コロナウイルス感染拡大に伴う施策について報告がなされた。
その後の質疑応答では、議連所属議員より、様々な質問や要望が投げかけられた。議員からは、学校給食における漬物提供など食育の重要性や、塩分摂取の正しい知識の啓発などを求める声が多く聞かれた。全漬連からは泰地武監事が発言、「漬物屋は一生懸命、減塩に努めているが、栄養士の方は古いマニュアルを用いるケースもまだ多い。例えば、病院では漬物を食べてはいけないという話になりがちで、そのあたりをきちんと話して頂く必要がある」と実情を語った。
これに対し、栄養士議連幹事長で学校栄養教諭議連事務局長を務める土屋品子副会長が、「総合的に今のお話をしっかりと受け止め、関連する会合時に提案していく」と語り、建設的な意見交換がなされた。
森山会長は閉会挨拶で、「本日は有意義な総会ができたのではないか。我々は政権与党なので、いろいろな専門家の議員もおられる。何なりと政策課題についてお申しつけ頂きたい。誰かが必ず解決できる知恵を持っていると思う。今後ともよろしくお願いします」と全面的なバックアップを誓い、総会は終了した。
【2020(令和2)年7月21日第5028号1、3面】
加盟議員が3名入閣 自民党執行部、副大臣、政務官にも
第4次安倍再改造内閣で
9月11日に発足した第4次安倍再改造内閣で、漬物振興議員連盟加盟議員の3名が入閣。3名が自由民主党執行部に就任した。(敬称略)
◎入閣
▼総務大臣 高市早苗(奈良県、漬物議連副会長)
▼農林水産大臣 江藤拓(宮崎県)
▼経済産業大臣 菅原一秀(東京都)
▼農林水産大臣 江藤拓(宮崎県)
▼経済産業大臣 菅原一秀(東京都)
◎自由民主党執行部
▼自民党政調会長 岸田文雄(広島県、漬物議連顧問)
▼税制調査会長 甘利 明 (神奈川県、漬物議連顧問)
▼自民党国対委員長 森山裕(鹿児島県、漬物議連幹事長)
1名が副大臣、7名が各省政務官に就任。(衆=衆議院議員、参=参議院議員、比=比例区)
◎文部科学省副大臣
▼亀岡偉民(衆比・東北)
◎文部科学省副大臣
▼亀岡偉民(衆比・東北)
◎防衛省政務官
▼岩田和親(衆比・九州、漬物議連幹事)
▼渡辺孝一(衆比・北海道)
▼岩田和親(衆比・九州、漬物議連幹事)
▼渡辺孝一(衆比・北海道)
◎国土交通省政務官
▼門博文(衆比・近畿、漬物議連事務局次長)
▼佐々木紀(衆・石川)
▼門博文(衆比・近畿、漬物議連事務局次長)
▼佐々木紀(衆・石川)
◎外務省政務官
▼中谷真一(衆比・南関東)
▼中谷真一(衆比・南関東)
◎農林水産省政務官
▼藤木眞也(参比、漬物議連事務局次長)
▼藤木眞也(参比、漬物議連事務局次長)
◎総務省政務官
▼進藤金日子(参比)
▼進藤金日子(参比)
【2019(令和元)年9月23日(第4993)号1面、9月30日(第4994)号2面】
自由民主党漬物振興議員連盟(望月義夫会長)は2017年12月の設立以来、漬物文化の再興を目的に活発な取り組みを行っている。2019年5月31日には、東京都千代田区の自由民主党本部にて第三回勉強会を開催した。勉強会には議連所属の国会議員から37名、農林水産省、厚生労働省、文部科学省の担当者、全漬連から野﨑伸一会長、各ブロック代表でもある副会長、都府県理事長ら全体で約80名が出席した。
武井俊輔事務局長の司会のもと、挨拶に立った望月会長は「漬物は日本の伝統文化で、和食の中の最も重要な位置を占めているもの」と改めてその重要性を強調した。勉強会では、議題である①外国人技能実習制度及び特定技能制度、②HACCP制度化と営業許可制度の見直し、③漬物の学校給食の利用促進、④日本食品標準成分表の見直しについて各関係省庁より報告がなされた。
①、②では各制度の現状報告が、③では学校給食において日本型の漬物など多様な食文化に触れることの重要性が示され、具体的に広島県の漬物を使用した焼きそばや島根県の高菜と肉のそぼろご飯などのレシピ例が紹介された。
また④では、食品標準成分表における漬物の調査の進展状況について説明。次期2020年頃の改訂に向け、漬物の塩分値をより適正なものにしていくことを大きな方向性として、調査研究を進めていることが報告された。
武井俊輔事務局長の司会のもと、挨拶に立った望月会長は「漬物は日本の伝統文化で、和食の中の最も重要な位置を占めているもの」と改めてその重要性を強調した。勉強会では、議題である①外国人技能実習制度及び特定技能制度、②HACCP制度化と営業許可制度の見直し、③漬物の学校給食の利用促進、④日本食品標準成分表の見直しについて各関係省庁より報告がなされた。
①、②では各制度の現状報告が、③では学校給食において日本型の漬物など多様な食文化に触れることの重要性が示され、具体的に広島県の漬物を使用した焼きそばや島根県の高菜と肉のそぼろご飯などのレシピ例が紹介された。
また④では、食品標準成分表における漬物の調査の進展状況について説明。次期2020年頃の改訂に向け、漬物の塩分値をより適正なものにしていくことを大きな方向性として、調査研究を進めていることが報告された。
7月参院選は12名再選
7月4日に公示、21日に投開票された第25回参議院議員通常選挙では、自由民主党漬物振興議員連盟に所属する議員の中から、12名が再選を果たした。
当選議員の選挙区及び議員連盟での役職は以下の通り。
▼幹事:古賀友一郎(長崎)、▼幹事:上月良佑(茨城)、▼幹事:森屋宏(山梨)、▼山田俊男(比例)、▼太田房江(大阪)、▼北村経夫(比例)、▼高橋克法(栃木)、▼牧野たかお(静岡)、▼堀井巌(奈良)、▼三宅伸吾(香川)、▼三木亨(比例・特定枠)、▼馬場成志(熊本)
【2019(令和元)年8月5日第4988号4面】
7月4日に公示、21日に投開票された第25回参議院議員通常選挙では、自由民主党漬物振興議員連盟に所属する議員の中から、12名が再選を果たした。
当選議員の選挙区及び議員連盟での役職は以下の通り。
▼幹事:古賀友一郎(長崎)、▼幹事:上月良佑(茨城)、▼幹事:森屋宏(山梨)、▼山田俊男(比例)、▼太田房江(大阪)、▼北村経夫(比例)、▼高橋克法(栃木)、▼牧野たかお(静岡)、▼堀井巌(奈良)、▼三宅伸吾(香川)、▼三木亨(比例・特定枠)、▼馬場成志(熊本)
【2019(令和元)年8月5日第4988号4面】
自由民主党漬物振興議員連盟(望月義夫会長)は2019(令和元)年5月31日、東京都千代田区の自由民主党本部にて第三回勉強会を開催した。勉強会には議連に所属する37名の国会議員を始め、農林水産省、厚生労働省、文部科学省の担当者、全漬連から野﨑伸一会長、各ブロック代表でもある副会長、都府県理事長ら全体で約80名が出席した。
勉強会では、外国人技能実習制度やHACCP制度化など4つの議題について各関係省庁が進展状況などを報告、議連所属議員がそれに対して要望などを述べた。
武井俊輔事務局長の司会のもと、挨拶に立った望月会長は「漬物振興議員連盟は(入会希望者も含めると)147名が所属し、国会の中でも大きな勢力を誇っている。漬物は日本の伝統文化で、和食の中の最も重要な位置を占めているもの。全国各地津々浦々に地域特性を生かした漬物があるということを発信し、国外にも和食と共に進出していきたいという大きな野望を持って議連が誕生した。日本国民の健康のためにもこれからしっかりと位置付けしていかなければならない」と訴えた。
続いて野﨑会長は、外国人技能実習制度における漬物製造業の第2号移行対象職種への追加やHACCP手引書の発行などこれまでの実績を挙げた上で議連所属議員に厚く御礼を述べ、「数年にわたり検討、取り組まれてきた各種事業が担当官庁の認定を受けるなど、昨年は大きな節目の年となった。今年度以降はその適切な運用に取り組んでいく」とした。
勉強会では、外国人技能実習制度やHACCP制度化など4つの議題について各関係省庁が進展状況などを報告、議連所属議員がそれに対して要望などを述べた。
武井俊輔事務局長の司会のもと、挨拶に立った望月会長は「漬物振興議員連盟は(入会希望者も含めると)147名が所属し、国会の中でも大きな勢力を誇っている。漬物は日本の伝統文化で、和食の中の最も重要な位置を占めているもの。全国各地津々浦々に地域特性を生かした漬物があるということを発信し、国外にも和食と共に進出していきたいという大きな野望を持って議連が誕生した。日本国民の健康のためにもこれからしっかりと位置付けしていかなければならない」と訴えた。
続いて野﨑会長は、外国人技能実習制度における漬物製造業の第2号移行対象職種への追加やHACCP手引書の発行などこれまでの実績を挙げた上で議連所属議員に厚く御礼を述べ、「数年にわたり検討、取り組まれてきた各種事業が担当官庁の認定を受けるなど、昨年は大きな節目の年となった。今年度以降はその適切な運用に取り組んでいく」とした。
森山裕幹事長は「望月会長のもとで日本の食文化である漬物をどう広めていくか、しっかりと頑張らなければいけない。色々なご意見をお寄せ頂き漬物産業がしっかり地域産業として発展できるよう取り組んでいきたい」と述べた。
続いて議題である①外国人技能実習制度及び特定技能制度、②HACCP制度化と営業許可制度の見直し、③漬物の学校給食の利用促進、④日本食品標準成分表の見直しについて各関係省庁より報告がなされた。
①、②では各制度の現状報告が、③では学校給食において日本型の漬物など多様な食文化に触れることの重要性が示され、具体的に広島県の漬物を使用した焼きそばや島根県の高菜と肉のそぼろご飯などのレシピ例が紹介された。④では、食品標準成分表における漬物の調査の進展状況について説明。次期2020年頃の改訂に向け、漬物の塩分値をより適正なものにしていくことを大きな方向性として、調査研究を進めていることが報告された。
その後の質疑応答では、議員から漬物の輸出促進や原料高騰時の対策などについて質問が飛び活発な意見交換が行われた。最後に野﨑会長は、昨年の台風による激甚災害の指定について触れ、「農家の土地が自分の土地でないと保障されなかったようだが、実態は連作障害を防ぐために土地を複数の農家で回している。そのため該当する農家は半数以下になった。手立てがあるので、実情を踏まえて補助して頂けるようにしてもらえると有り難い。本日はいろいろな勉強をさせて頂き有難うこざいました」と述べ、勉強会を結んだ。
なお当日は、漬物グランプリ2019グランプリの「国産塩だし生姜」(すが野)と準グランプリの「トマトマジェール」(三奥屋)が出席者に振舞われ好評を博した。
続いて議題である①外国人技能実習制度及び特定技能制度、②HACCP制度化と営業許可制度の見直し、③漬物の学校給食の利用促進、④日本食品標準成分表の見直しについて各関係省庁より報告がなされた。
①、②では各制度の現状報告が、③では学校給食において日本型の漬物など多様な食文化に触れることの重要性が示され、具体的に広島県の漬物を使用した焼きそばや島根県の高菜と肉のそぼろご飯などのレシピ例が紹介された。④では、食品標準成分表における漬物の調査の進展状況について説明。次期2020年頃の改訂に向け、漬物の塩分値をより適正なものにしていくことを大きな方向性として、調査研究を進めていることが報告された。
その後の質疑応答では、議員から漬物の輸出促進や原料高騰時の対策などについて質問が飛び活発な意見交換が行われた。最後に野﨑会長は、昨年の台風による激甚災害の指定について触れ、「農家の土地が自分の土地でないと保障されなかったようだが、実態は連作障害を防ぐために土地を複数の農家で回している。そのため該当する農家は半数以下になった。手立てがあるので、実情を踏まえて補助して頂けるようにしてもらえると有り難い。本日はいろいろな勉強をさせて頂き有難うこざいました」と述べ、勉強会を結んだ。
なお当日は、漬物グランプリ2019グランプリの「国産塩だし生姜」(すが野)と準グランプリの「トマトマジェール」(三奥屋)が出席者に振舞われ好評を博した。
【2019(令和元)年6月3日第4980号1、2面】
会長に元環境大臣の望月義夫氏
全日本漬物協同組合連合会(野﨑伸一会長)が設立に向けて準備を進めてきた「自由民主党漬物振興議員連盟」の設立総会が2017(平成29)年12月6日、衆議院第一議員会館にて開催された。
当日は発起人代表として衆議院議員で元環境大臣の望月義夫氏、元農林水産大臣の森山ひろし氏をはじめ、前総務大臣の高市早苗氏ら自民党所属の国会議員、農林水産省や厚生労働省など関係省庁の担当者、全漬連から野﨑会長、藤川研四郎専務理事ほか都道府県理事長ら全体で約50名が出席した。
会長を務める望月氏は「我が国の代表的な食べ物である漬物文化をもう一度再確認し、再評価し知恵を絞って新たなる出発をすることが、我々国会議員の責務だと思って本日このような議連を作らせて頂いた」と力強く設立を宣言。
全漬連より漬物需要の減少や原料の確保、人手不足といった業界が抱える現状の問題点の説明があり、外国人技能実習制度の期間延期やHACCP義務化といった具体的なテーマに関しても出席した国会議員との間で活発な意見交換が行われた。今後も漬物需要の掘り起こしと消費拡大を目指して活動を行っていく。尚、当日の司会進行は事務局長の武井俊輔衆議院議員が務め総会を司った。【詳細は2017(平成29)年12月11日号食料新聞に掲載】
当日は発起人代表として衆議院議員で元環境大臣の望月義夫氏、元農林水産大臣の森山ひろし氏をはじめ、前総務大臣の高市早苗氏ら自民党所属の国会議員、農林水産省や厚生労働省など関係省庁の担当者、全漬連から野﨑会長、藤川研四郎専務理事ほか都道府県理事長ら全体で約50名が出席した。
会長を務める望月氏は「我が国の代表的な食べ物である漬物文化をもう一度再確認し、再評価し知恵を絞って新たなる出発をすることが、我々国会議員の責務だと思って本日このような議連を作らせて頂いた」と力強く設立を宣言。
全漬連より漬物需要の減少や原料の確保、人手不足といった業界が抱える現状の問題点の説明があり、外国人技能実習制度の期間延期やHACCP義務化といった具体的なテーマに関しても出席した国会議員との間で活発な意見交換が行われた。今後も漬物需要の掘り起こしと消費拡大を目指して活動を行っていく。尚、当日の司会進行は事務局長の武井俊輔衆議院議員が務め総会を司った。【詳細は2017(平成29)年12月11日号食料新聞に掲載】